~鬼滅の刃~転生鬼断譚   作:天龍寺

18 / 27
第12話「人を思う善鬼」

 

突然ですが、初任務から数ヶ月たちました。

 

どうもぉー、リュウでぇす。

 

初任務の後、あちこち任務で駆け回ってました。

 

え?何処に行ったかって?

 

そら全国津々浦々、北から南へ。

 

お陰で明治時代の生活に少し詳しくなったわ。

 

爺さんとの修行時代は山だけやったからな……。

 

まだ街灯も、交通手段も、連絡手段も少ない時代の、色んな村や街を体験できたわ。

 

前世にはもう無い、戦争の空襲で無くなった貴重な建物もまだ残ってるしな……。

 

戦争か……。

 

あの時代まで生きて迎えれるんやろか……。

 

よし!

 

湿っぽいことはノーセンキュー!

 

気を取り直して行くぜ!

 

ここんとこ単独任務がほとんどやったけど、大きな怪我もなく、雑魚鬼をちぎっては投げ、ちぎっては投げ。

 

たまに血気術を使う鬼とも戦ったけど、まぁ大丈夫やったわ。

 

あと十二鬼月とは会わず。

 

まぁそうそう会えるもんでもないやろうしな。

 

強いくせに警戒心もつえぇーからな。

 

頭領諸共な。

 

あぁ、そうそう。鬼との戦闘中、軽い切り傷とかはしてたんやけど、鬼の野郎、俺の血を見た瞬間しかめっ面して

 

「!?くせぇ!近寄るな!」

 

って!失礼な!

 

お前らの血の方がくせぇわボケぇ。

 

どうやら鬼にとって、俺の血は稀血の反対。

 

忌血(いみち)だったようです。

 

急に逃げ出すもんやから、倒すのにちょっと苦労したぜ。

 

それでも、稀血の人ほど匂い?が薄いみたいで、普段は全然鬼に感知されないんやけど。

 

血出した瞬間に広がるらしい。

 

それも稀血ほど効果はないみたいやけどな。

 

てか稀血の逆ってあるんやなぁ。

 

知らんかったぜ。

 

後で知ったけど、稀血より稀やったらしい。

 

そら知らんわな。

 

で、今、少々賑やかな町に来とります。

 

何でも人を襲わん鬼がいるとかなんとか。

 

まぁ十中八九あの人たちやろうけど。

 

耀にぃから、そんな噂が有りしだい、俺に向かわせるとか言ってたから、その関係かな?

 

耀にぃからの言付けもあるしな。

 

そうそう、産屋敷家には定期的に帰っとります。

 

月イチぐらいかな?

 

帰るたんびに喜んでくれるし、出ていくたんびに呼び止められるけどな!

 

レイちゃんに!

 

それはさておき。

 

無惨配下の鬼でも見つけられん人たちを見つけられるんか?

 

ちなみに、ここは浅草ではありません。

 

まだ向こうに住んでないんかな?

 

まぁ原作よりは、まだ過去やからなぁ……。

 

とりあえず、広範囲センサー発動!

 

うーんちょっと分かりにくいなぁ。

 

町は人が多いから、紛れ込んでまうんだよなぁ。

 

あと愈史郎の血気術もあるしなぁ。

 

ここは慌てても仕方なかろう。

 

原作よろしく、うどんでも喰うか?

 

ちょうど、あっこに屋台あるs!?

 

…………。

 

鬼の反応!?それもデカイ!

 

これは十二鬼月か?それとも…………。

 

やつか?

 

どちらにせよ1人じゃ厳しい相手だろうが……。

 

あれか?

 

原作よろしく珠世さんらの搜索か?

 

まぁ行くしかないよなぁ。

 

俺、鬼殺隊員やもの。

 

場所は……。

 

あの裏路地か……!?反応が消えた?

 

どうゆうことだってばよ。

 

あいつ瞬間移動でもするんか?

 

せやけど薄い鬼の気配はすんぞ?

 

 

誰か二人いんな。

 

奥に男性が倒れとって、隣には女性が心配しとる。

 

やけど男性の方がまずい!

 

「離れて!!!」

 

とにかく女性を押し退かして~ってやっぱりか!

 

次の瞬間男性が俺に襲いかかってきた!

 

つっ!どっかで見たことある展開やぞ畜生!

 

「あがーーー!!にぐーー!!」

 

とにかく男性を押さえつけんと!

 

後、状況確認と情報収集!

 

「そこの女性!この人はいつ倒れましたか!?その時に、だれか居ましたか!?」

 

男性の伴侶なら目撃してる可能性は高い!

 

「ええ!?さっき、男の人とすれ違ったとき、急にたおれて……。男の人は心配してくれて、医者を呼びに向こうへ、旦那は!旦那は大丈夫なんですか!?どうなってるんですか!」

 

ちっ!やっぱここにいやがったか!

 

おそらくやけど、俺の忌血に反応してデコイ作って逃げたなこりゃ。

 

何か対策せななぁ……。

 

流石に今度レイちゃんに相談すっか。

 

それよりも今は……。

 

「今この人がなってるのは、俺らの業界では狂鬼病と言われてます!(今命名)理性が減り、欲望のままに暴れるようになります!多分、さっきすれ違ったという男性はその病を振りまいている主です!そいつの血を体内に取り込むとこうなります!貴女は大丈夫ですか!?」

 

「ええぇ!?そうなんですか!?私は大丈夫です!でも、どうすれば…………。」

 

まさかここでこんな事になるわな……。

 

やけど俺に秘策あり!

 

「俺の羽織の内ポケットに『眠』と書いてある小さい箱があります!その中の薬をこの人に与えてください!それで一旦は落ち着くはずです!俺は押さえつけてますからお願いします!」

 

今は手が足らん!

 

すまんけど奥さんに手伝って貰うか……。

 

ふぅ……。

 

一旦態勢を変えて、足だけで男性の間接をきめて……。

 

鬼やからって、まだなりたてや。

 

無理やり関節外したり、再生するからって自力で腕を引きちぎったりはせんはず。

 

よし!

片手で頭を押さえつけて、もう片手で顎を押さえる。

 

こんな事もあろうかと~!

 

各種薬はレイちゃんが用意してくれたぜ!

 

助かった!

 

「今です!」

 

「はい!」

 

「あがーーー!!」

 

よっしゃ!

 

何とか他に被害もなく、飲ませることに成功したぜ!

 

鬼になった旦那さんは、だんだん力が弱まって、しばらくすると何とか沈静化できた。

 

はぁ焦った。

 

眠った……よな?

 

レイちゃん特製、対鬼用眠り薬。

 

めっちゃ効いたぜ。

 

「そこのお方」

 

!?誰だっ!この気配は鬼!しかも二人!?

 

突然やったからセンサーから漏れたか?

 

にしては優しい波動を感じる……。

 

って事は……。

 

「……貴女は?」

 

「私は珠世と申します。医者をしております。こちらの者は愈史郎ともうしまして、私の助手をしております。よろしければ私の医院に来られませんか?」

 

この人たちは!

 

よかった、やっぱ居ったんやな。

 

「奥さん、この人たちは信用できます。私の業界では名だたる名医です。お世話になりましょう。」

 

「えっ?あっ、そうなのですか?わかりました。旦那を……お願いします……。」

 

ごめんなぁ奥さん、俺がもう少し早く……、いや、やつの習性上こうなってたか……。

 

とにかく旦那さんを運ばんと。

 

「万が一のために、旦那さんは俺が一旦拘束させてもらいます。それと危険ですし、申し訳無いですが、私が医院まで運びましょう。」

 

「そうですか。ではお願いします。こちらです。」

 

はぁ、ホントに助かった。

 

この人なら男性を助けられる。

 

まだ時間はかかるやろうけど。

 

てかめっさ愈史郎くん睨んでくるんですけどー!

 

とらんから!

 

おめーの珠世さんとらんから!!

 

俺には可愛い嫁(無届け)がいるから!!

 

後でちゃんと話さななぁ……。

 

 

~とある路地~

 

一見塀に囲まれた行き止まりの路地。

 

これが愈史郎くんの血気術……。

 

凄いな……。

 

まじでわからん。

 

動かんから、センサーにもかからんからな……。

 

おっと、入る前に。

 

「すまん愈史郎殿、少しまってくれないか?」

 

「なんだ!珠世さんを待たせるな!早くしろ!」

 

もぉ、そんなせかせかしないの、もうええ歳なんやから。

 

「痕跡は出来るだけ消しながらきたんすけど、追っ手があるかもしれんので、索敵します。広範囲センサー発動!」

 

「はぁ?」

 

ウーン、いないっぽい。

 

多分無惨の野郎、やっぱ珠世先生さがしてたんやろなぁ。

 

鬼作って騒ぎ起こしてあわよくば、とかも考えてたんかもしれん。

 

まぁ、索敵外から鬼作って放り込んで来る可能性は全然あるから、警戒はちゃんとしとかんと。

 

「愈史郎殿、一旦は大丈夫そうです、行きましょう。」

 

「ちぃ、何をしていたのかは分からんが、さっさと行くぞ!」

 

索敵やって言うたやん、さっき。

 

「…………愈史郎、お客様にそんな言い方しては行けません。」

 

「はい!すいません!」

 

返事はや!

 

てかおいこら、謝るだけやなくて、ちゃんと反省せえや。

 

そんなこんなで珠世先生の医院に来ました~。

 

男性を地下室へ寝かして、愈史郎くんに案内されて応接室に~。

 

途中、廊下で愈史郎くんと二人っきり。

 

そんで突然つっけんどんに話しかけられた。

 

「どこぞの馬の骨かは知らないが、珠世様に指一本、毛一本触れてみろ!承知しないからな!そもそも珠世さんが、お前をどうしてもと言うから連れてきたが!普段は絶対にいれないからな!」

 

なんなちょっとムカついてきたな。

 

ちっとぶっ込んどくか。

 

「そうかりかりしなさんな。俺にはあなた方二人に危害を加えるつもりは一切ない。例え、お二人が鬼だとしても。」

 

「!?やっぱり気づいていたのか!」

 

そらな。

 

いくら愈史郎の血鬼術が優秀やからって、ここまで近づきゃ原作知識関係なく分かるって。

 

「まぁな、やけど、さっき言った通り、危害を加えるつもりはないし、愈史郎殿が大好きで大好きでたまらない、珠世先生に手を出すつもりもない。見てて恥ずかしいから早く結婚しろ、俺には可愛い嫁がいるしな。」

 

「な!!(ぷるぷる)」

 

おっ?効いてるか?

 

「応援してるから頑張ってくだせぇ。」

 

「う、うるさい!余計なお世話だ!珠世様がお待ちだ!早く行くぞ!」

 

これは効いてるわ。

 

ほんと、結婚あくしろよ。

 

幸せにさせる対象は、おめぇも含まれてんねん。

 

とまぁ、とりあえず応援しときました。

 

そして珠世さんと面会。

 

こっからは長くなるから、軽く挨拶したあとの質問をダイジェストで!

 

Q:なぜ鬼殺隊士なのに鬼を助けたのか。

 

A:珠世さん達が近くにいたから。

 

鬼は無惨ウイルスに感染した狂鬼病患者で、鬼自体には怨みはないから。

 

感染直後で取り押さえることができたから。

 

Q:珠世さん達のことをどこで聞いたのか。

 

A:企業秘密

 

というか、ここに居るって情報はどうやって調べたのか、俺も知らん。

 

存在を知っているかって質問なら、前世に知ったって言うのも何か誤解されそうやから黙っとこ。

 

Q:無惨のことをどう思うか

 

A:パンデミック病原体、即刻消毒すべき。

 

まぁこんな感じでした。

 

いちいち愈史郎くんが突っかかってきたけど無視ですわぁ。

 

「現状、悪鬼は殺すべき敵です。ですが、彼らも被害なんです。助けられるなら助けたい。それが俺の本心です。それと、珠世さん、これを。」

 

さて、これからが俺の仕事。

 

懐から手紙を出して渡すぜ!

 

「このお手紙は?」

 

「鬼殺隊現当主、産屋敷耀哉からの言付けです。お受け取りください。」

 

「!?鬼殺隊の!?」

 

耀にぃからの手紙は渡した。

 

愈史郎くんが、信用ならん!とか色々喚いておりますが、珠世先生はちゃんと読んでくださいました。

 

さて、どうなることやら。

 

「……はぁ、わかりました。リュウさん、少しお待ち下さい。返事をお書きします。それを当主様へお渡しください。」

 

おお?上手くいったのか?

 

耀にぃの手紙の内容は俺も知らんから、何書かれてたんやろ。

 

まぁ、少なくとも、悪いことは書いてないはずや。

 

「わかりました、必ずお渡しします。」

 

それから、無惨のことや、鬼殺隊の現状とかを話したあと、珠世先生から返事の手紙を預かり、医院を後にする事になりました。

 

んで帰り際に

 

「二人ともお幸せに!!」

 

つっていいながら去っていったら、珠世さんは微笑んで、愈史郎は顔真っ赤で

 

「うるさい!早く行くけ!」

 

っていってたわ。

 

早くこいとか、行けとか、そんなに慌てんでもなぁ?

 

まぁ、耀にぃのおねがい、一つコンプリート。

 

まだ先はながいなぁ。

 

 

今日の明治こそこそばなし!

 

鬼にされた男性の奥さんは、そのまま珠世さんの医院で働かせてもらうようになったよ!

 

旦那さん愛されてるね!

 

さてさて次回からは2章だよー!

 

どんな物語が待ち受けてるんだろうね!

 

乞うご期待!

 

次回第2章

 

天佑龍助

 

第1話

 

気炎万丈

 

消えかけの炎にガソリンを撒きに。

立ち登るのは白煙か黒煙か。

 




お読みいただきありがとうございました


令和8年7月29日より再編集

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。