第2話
生きるために
~六年後~
やあ、俺の名前は天龍寺 旅龍!
なんか龍2つもついとって、呼びにくいし、変な名前なんやけど、じいさんはリュウってよんでる。
この名前は、俺がくるまれてたおくるみに書いとったみたいで、爺さんがみつけてくれた。
あの桜の下で転生?してから俺は、拾ってくれた猟師の爺さんに育てられて、今に至ってます。
爺さんは、この山で暮らす猟師なんやけど・・・。
まだ名前を教えてくれない。
聞いたとしても。
爺「ワシは名前を捨てた、もう名乗ることもないだろう。呼び方は爺でよい。」
とかなんか言ってごまかされる。
多分この感じ、過去に親しい人が死んで山奥で静かに暮らしてる、英雄だった人って感じがする。
俺の感がそう告げてる。
そんな爺さんやけども、姿は身長190cmぐらい。
この時代なら大柄なほうで、なかなかマッチョ。
ただ全身傷だらけ。
左片目が傷で失明してて、さらに左腕と左足もない。
普段は眼帯と義手と義足をつけて暮らしてる。
こんなんで生活できんのかって思うぐらいボロボロな体やのに巨大熊を片手で運ぶし。
身の回りのことも全部一人できる超高性能爺さん。
分かりやすいキャラで言ったら日本版オールドスネーク。
どーゆーことなの!?
腕も足もないのよ!?
てか何と戦ったらこんなことになるのん?!
戦争でもしたんかな・・・。
まぁでもすげーいい人で、赤子の俺をちゃんと四苦八苦しながらでも育ててくれた命の恩人だしな。
今は俺も少し大きくなって動けるから、色々手伝いしてる。
俺の容姿は、黒髪黒目。
完全に日本人の特徴もってて。
顔はシュッとしてて、女と見間違いそうになるけど、まだ六歳やし、そんなこともあるよな。
俺の息子はちゃんとついてる。
うん、将来イケメンになれたら嬉しいです(意味深)。
それと、爺さんから色々話きいたんやけども。
今は明治33年。
森で目が覚めた時は27年かな?多分。
そう、明治。
俺が生きて?た時代から百年前。
俺は時代を逆行していることがわかった。
でも、何でこの時代に来たのかは、未だに不明。
一応、俺が知ってとる歴史との差違はあんまし無さそうやし。
まだ変なモンスターとか、魔法とかは見たことないから、今のところ、多分、ただの平行世界(俺が存在してるから)が有力かな?。
まぁ何が起こってもいいように、爺さんにお願いして体は鍛えてます。
俺、六歳やけど。
爺さんに内緒で、一人で鍛練しとったら見つかってもてな。
まあ、この機会にと思って爺さんに鍛練を手伝って貰えるようにお願いしたんやけど。
その時はすげぇ嫌な顔されて、頭を抱えてたけど。
拝み倒したら許してくれた。
感謝感謝。
今日も爺さん監修の元、筋トレと、爺さんと一緒に走り込み(といっても家の周りだけ、爺さんが許してくれない。昔ナイショで一人鍛練してちょっと遠くにいったときは、爺さんが血相抱えて捕まえに来た。あんときはびびった。そんな治安わるいん?。3㎞ぐらい行かんと誰とも会わんけど 。それから二人。)とかしたんやけど。
爺さんが凄い。
片足なくて、手作り感マックスの義足はいてんのに、息も切らさずは走ってる。
まぁ、たしかに俺はまだ小さいし、歩幅的にも勝てないのは当たり前やけど。
それでも速い。
あんた本当70歳か?。
どっかでサバ読んでねぇか?。
爺さんに何か走るときのコツがあるんか聞いたんやけども。
なんか特種な呼吸法があるんだと。
なんかこう、コォォってすって心拍数整えたり増やしたり的な。
良くわからん。
でも、何かどっかで見たか、聞いた記憶があるんだよなぁ。
走り続けても疲れないい。
ざというときは力が出る呼吸方・・・。
喉まで出かかってるんやけど。
わからん、わからん、わからん、わからんことづくしじゃ。
そう、教え方のことやけど。
六年間一緒に爺さんと暮らしとってわかったんが。
爺さん教えるの下手すぎ。
大体が擬音だから、とんでもねぇ。
何年か前に薪がうまく割れなくて、聞いたら。
爺「ん?こうグゥって降りかぶってストーンってすればほら割れた。」
なんのこっちゃい。
まぁ見てたらだんだん分かってきて、なんか記憶にもおぼろげやけども、やったことあるような気がしてきたから、出来るようになったけど。
まぁ基本、見て覚えるしかないですな。
他にも銃の撃ち方(爺さんはボルトアクションの猟銃を片手で撃つ、どうゆうことだってばよ)とか、山での歩き方含めたサバイバル技術や体術など、爺さんは教えるの下手でも一生懸命教えてくれる。
中には水中で息を長時間止めたり、岩をひたすら殴ったり、崖から蹴落とされたり、死にそうな思いするときもあるけど。
なんとか鍛練をこなしとりまーす。
でも剣術は何故か教えてくれない。
家の神棚にデカイ大太刀(モンハン太刀)と小太刀が置いてあるから気になって聞いてみたんやけども。
俺「あの刀本物?」
爺「ああ」
俺「爺さんが昔使ってたやつ?」
爺「・・・・ああ・・」
俺「へぁーすげーぁなぁ、あんなデカイ太刀どうやって使うん?」
爺「・・・すまん説明できん」
俺「えぇぇ」
ってな感じでごまかされた。
剣術教えてってきいても。
まだ早い。
とか、もっと大きくなったらな。
とか言われる。
ちゅらい。
俺だって多分日本男子。
かっこよく日本刀、しかも大太刀使いたいんやけどなぁ。
まぁ、どっちにしろ筋力ないと持ち上げることすら不可能やし?。
鍛練しますとも。
明日は朝日が拝めるかな?。
今日の明治こそこそばなし!
無断で走り込みに出たリュウくんは、麓の村で休憩がてら団子食べてる時に、無表情顔面灼熱全力疾走で突撃してくる爺さんを見て、人生をあきらめたそうです!
次回第3話
龍の孵化
身は小さいながらも鍛えられる龍。
龍はその秘めた力を発揮できるか。
第2話
生きるために
終わり
お読みいただき、ありがとうございます