~鬼滅の刃~転生鬼断譚   作:天龍寺

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第4話「鬼炎の争い」

 

まいど、リュウです。

 

一旦の調査を終えて、藤の紋屋敷に戻って参りました。

 

うーむ、何となく、どのようにして消えたのかはぼんやーり見えてきたようないないような。

 

それに、今回の事件が鬼だった場合、その血鬼術だけやなくて、戦闘能力とかの情報が全くねぇ。

 

初任務の時は、どのような攻撃をしてくるかが知れてたから、対処しやすかったんだがなぁ。

 

今回は一筋縄じゃ行かねえかもしれん。

 

そら槇寿郎さんの心を折りにくる相手の可能性が高ぇから、本当に気を引き締めて、あらゆる手を考えとかんとな……。

 

さて、屋敷に着いたけど、既に槇寿郎さんは帰ってきてたみたいや。

 

「おお!リュウ、戻ってきたか、首尾はどうだった?」

 

「はい、角!丸!馬!でした。推測でしかありませんが、失踪事件の犯人が鬼なのであれば、恐らく霧のような血鬼術を使用し、起きていた人を何らかの方法で外へ連れ出した可能性があります。」

 

全部の証言を纏めたら、こんな推測にたどり着いたんやけど……。

 

はてさて。

 

「そうか、リュウもその結論に至ったか……。誰も見ていない、見ていたとしても、失踪しているから、霧かどうかも確認する事が出来ないが、家にいた人々も深夜突然外へ出て、町の中心に一人で歩いて向かったようだ、運良く見つけた痕跡から、私はそう判断した。だが、ここ二日ほど、失踪者は出ていないようだ。住人が気を付けていたにしても、少々気になるな……。」

 

なるほど、槇寿郎さんもその結論になったか……。

 

それに一人で歩いて中心に向かった痕跡。

 

それがある時点で、強引な誘拐の線は消えそうやな。

 

誘拐の場合、必ず争った痕跡が生まれるし、運良くすんなり眠らせる等をした場合でも、2人分の重さの足跡等の痕跡が残るはず。

 

ということは、被害者は、深夜の暗い霧の中、自発的に、誘われるように、一人で中心の広場に向かった事になる。

 

そんで霧が血鬼術だった場合、それが被害者に影響を及ぼしている可能性があるな。

 

そんで二日間、誘拐は無し。

 

そんな便利な血鬼術なら、いくらでも誘い出せるやろ。

 

そうしないって事は……。

 

「もしかして、人をさらい、ストック、えーっと、溜め込んでいるかも知れませんね……。で、収容場所が一杯になったから、今は控えている……、とか?」

 

「うむ、そうかもれんな。どちらにしろ、私達が今日丸1日動き回ったことで、鬼も気付いているかもしれん、今晩は、なにか動くかもしれんな……。」

 

鬼がいくら暴食つっても、いっぺんに食える量には限りがある。

 

それに隠れ家の容量もな。

 

誘拐件数も短時間でかなり多くの人が消えてる。

 

被害者を溜め込んでいる可能性は十分あるな。

 

あと、霧が血鬼術の可能性がある以上、必要なもんがある。

 

「はい、今夜は徹夜ですかね……。そうそう、霧が血鬼術かもと言う事なので、こんなこともあろうかと、こんなものを用意しときました!」

 

バッ!

 

てってれてーて⤵︎ ︎て⤴︎!

 

最新英国式ガスマスクー!!

 

「!?こっこれは!?」

 

「これはですねぇ、ガスマスクといって、ガス、気体と言う意味なんですが、有害な気体を正常な空気に変換してくれるマスク、お面です、を館様にお願いして、わざわざ本場の英国から取り寄せました。最新式でございます。」

 

いやぁ耀にぃには苦労をかけたぜ。

 

いつか毒ガスを操る鬼も現れるかもしれんと思っとったから、前世の知識と今の時代、日英同盟真っ盛りなのを利用して取り寄せてもらいやした!

 

めちゃめちゃ貴重品ですぜ。

 

「これを口に巻くのか?」

 

「そうです。全集中の呼吸はしにくくなりますが、空気中の毒系血鬼術には有効だろうと思い、用意しました」

 

「そ、そうか、準備の良いことだ。」

 

うん、原作の事で思ってたんやけど。

 

放出系の血鬼術って、要するに、鬼の血液を形を変えて放出することで

周りに影響を及ぼす感じやろ?

 

なら、空気中の毒とかは、体内に入らなければ

 

大丈夫だ問題無い。

 

空気中に散布されてるもんやから、傷口から感染することが多いかもしれんが、無いよりはええやろ。

 

「よし、腹ごしらえをして、直ぐに出よう。集められている、という事は、もしかしたら被害者もまだ生存しているかもしれん。場所は町の中心、鬼が出るとしたら、やはりそこだろう。」

 

「了解です!」

 

 

~町の中心~

 

と言うことで、飯食ってから、町の中心にやって来ました~。

 

現在夜9時頃。

 

まだ動きはないですな……。

 

ちなみに、まだガスマスクは着けてません。

 

着けてたら完全に怪しい人やし~って!

 

しゅーこー

 

槇寿郎さんもうつけてはる!?

 

結構ごつい大男が、見慣れんガスマスクつけてんの、なんか良いな……。

 

「し、槇寿郎さん。まだまだ着けるの速いですよ?周りに人が居るかもしれませんし、怪しまれますよ?」

 

「ん?そうか?だが、戦いの前に慣れておきたい。すまんな。」

 

しゅーこーしゅーこー

 

え~?さよですかぁ……。

 

まぁ俺も初めて着けてみた時、結構しんどかったからな。

 

任務に出る前に、もう慣らしてきたけ…………。

 

「…………。槇寿郎さん、4時の方向。距離500。強い鬼の反応です。速いですね……。乗り物に乗っているかも知れません。」

 

センサーに反応あり!

20~30km毎時程度で町の外からやってきてんな。

 

通りでこの町におらん訳や。

 

多分昼間は別の場所に潜んどって、夜な夜な町の中心まできとったんかな?

 

「!?そうか!よく分かったな!リュウ、お前もマスクを着けろ。近づくと、どうなるかわからん。物陰から少し様子を見よう。」

 

やってくる方向から見えんような位置で2人で様子を伺いながら潜む。

 

ちょい狭い。

 

話している内に、奥から西洋風な馬車が現れました。

 

ん?馬車は馬が引いとるけど、何か目が霞んでる様にみえるな……。

 

そんで、そんな馬を御してる人はいなさそう。

 

血鬼術で操られてんのか?

 

あ、馬車から何かもやがわいとるな……。

 

あれが霧ってやつか??

 

「ああぁ、いいきもちだぁーあれ?ここは何処だ?まぁいいやぁーまってくれー俺ものせてー。」

 

!?

 

馬車が通ってきた場所から、男性が出てきた!

 

でも様子が変や。

 

何かトリップ状態みたいや。

 

フラフラ馬車に近づきよる。

 

「まずい!槇寿郎さん!」

 

「ああ!行くぞリュウ!」

 

俺と槇寿郎さんは、物陰からすぐに飛び出して、俺は男性を押さえに、槇寿郎さんは、俺の様子をチラッと見てから、馬車へ向かった。

 

「聞こえますか!?大丈夫ですか!?」

 

「いかなきゃ!いかなきゃ!」

 

ダメや!

 

正気じゃない!こんな時は!

 

てってれてーて⤵︎ ︎て⤴︎!

 

眠り薬(ガーゼ)!!

 

「いかなきゃ、いかな、きゃ……。」

 

よし!寝た!

 

すぐに家の影に男性を隠してと……。

 

とにかく今の被害者は助けれたけど、馬車からはモクモクと霧が散布されとる。

 

恐らく催眠性の霧やな、今までの人も、霧を吸ってトリップ状態になって、馬車に吸い込まれていったんかも……。

 

それと馬車から発してるこの反応、だいぶ強い鬼やな。

 

もしかしたら十二鬼月かも。

 

今まで戦った鬼とは格が違う気を発してやがる。

 

槇寿郎さんがさっき向かったけど、まずいかも……。

 

俺たち2人じゃ、手に負えんかもしれん。

 

「宿那!近くにおるか!?援軍をよんでくれ!十二鬼月かもしれん!」

 

万が一を備えて援軍を手配せな!

 

多分、今回の任務を警戒してた耀にぃの事や、すぐに駆けつけれるよう近くに隊士をよこしてるかもしれん……。

 

「カァー!了解!カァー!近くの隊士に連絡する。カァー!それまで御武運を!カァー!」

 

よし!一旦は近くに民間人の様子はねぇ……。

 

ともかく、先に向かった槇寿郎さんの援護にいかんと!

 

 

~楝獄父~

 

俺は急いで馬車へ向かった。

 

リュウは正気を失った男性を解放しに向かったが、あれでいい。

 

せっかく2人いるのだ。

 

被害は少なくしなくては……。

 

感覚だが、他に被害にあった民間人は居ないようだ。

 

藤の紋屋敷の物達が、町の者に注意を促してくれていたのが幸をそうしたのやもしれん。

 

暗く、霧が濃くなって行く中で、素早く馬車へ取り付いた。

 

この中に鬼がいるのか?

 

この場所は中は狭そうだが、奇襲をかけるには十分な広さがありそうだ。

 

反撃を喰らわない様、ゆっくり扉を開ける。

 

中は一言で言うなら異様だった。

 

馬車の広さではないな……。

 

これは……。

 

洋館だ。

 

巨大な玄関が俺を出迎えた。

 

そして霧が充満している。

 

「ようこそ屋敷へ。おや?あなた、霧にかかってないですねぇ。残念~。霧にかかってないお客様は、退場願います。」

 

そういって誰かが飛びかかってきた。

 

見た目は壮年の男性。

 

銀髪で短い白髭、目は細く、目玉は見えない。

 

身長は少し高そうだ。

 

燕尾服姿の紳士、といったところか……。

 

だがこいつ

 

鬼だ。

 

直ぐに避けたことで、鬼の爪が床をえぐる。

 

体格にしては力がありそうだ。

 

まぁ、鬼は誰でもそんなものだがな。

 

「貴様がこの霧の元凶か!?霧にかかったものたちは何処だ!?」

 

この広い玄関には、この鬼以外の姿は見えない。

 

何処かに隠しているのか?

 

「おや?さっきのを避けますか……。なかなかやりますね~。お客様方ですか?お客様は奥のパーティー会場におられますよ。貴方も直ぐに楽しい一時を過ごせます。」

 

そういって、また爪で斬りかかってきた。

 

だが俺は炎柱。この程度の雑魚鬼にはやられん。

 

にしても、この気配からは十二鬼月ほどの力を感じない。

 

精々上鬼程度か?

 

それと、被害者達は、どうやら別の部屋に居るようだな……。

 

鬼の言葉には答えず、鬼の動きに合わせて、すれ違い様に首へ一刀。

 

やはり、この動き、戦いは素人そうだ。

 

戦いに慣れており、武術に心得のあるものなら、対応されているだろう。

 

首は飛び、鬼は後ろに倒れた。

 

やったか?

 

「なるほど……。そうですか、そうですか……。貴方があのお方がおっしゃっていた、鬼殺隊とか言う者ですね? なるほど、なるほど……。どうぞ楽しんで行って下さい!いーひゃっひゃっひゃ!!」

 

そう言いながら、

 

『溶けて床に吸い込まれた』

 

……。

 

あやつ、鬼本体ではないな?

 

本来、鬼の首を日輪刀で飛ばすと、鬼は灰になり消える。

 

溶けたと言う事は、まだ何かありそうだ……。

 

「槇寿郎さん!」

 

一瞬思案していると、リュウも馬車に乗り込んできたようだ。

 

「リュウか!この通り、中は奇っ怪なことになっておってな……。先ほど執事のような鬼が現れたが、本体ではないようだ、霧も収まらん。それと、さっきの鬼が言っていたが、被害者は別の部屋にいるそうだ。無事かどうかはわからんが……。」

 

「確かに、馬車の中とは思えないですね……。空間変異型の血鬼術ですかね?霧の血鬼術とは違いそうですが……。他にも鬼が居そうです。あ、そうそう、先程の男性は安全な所に運んでおきました。それでは、少しお待ちを、被害者含め探ってみます。」

 

リュウの感覚はとんでもない。

 

俺でさえわからない鬼の気配や生存者を感じ取れる。

 

単独や少人数での潜入に適しているかもしれないな。

 

にしてもこの屋敷はかなり広そうだ……。

 

被害者達も何処に居るのやら。

 

「…………。わかりました。まず、この屋敷は血気術で広げられた馬車の中で間違いなく、何処か別の場所に移動したわけではなさそうです。そして、この中に鬼が3体いるようですね。その鬼達は上階の別々の部屋に居るようですが。下階にも鬼のようなものは居ます。ですが、どうやら上階の片方の分身みたいです。その鬼よりも弱い気ですが、全く同じ気ですので……。被害者は部屋に一塊で居るようです。何名か分かりませんが、生存しては居そうです……。ただ、皆気が乱れていて、正気ではなさそうです。それと、鬼の一体は他2体より強い気配がします。もしかすると、そいつが親玉かもしれません。どうします?」

 

よくもまぁ、そこまで詳しくわかるものだ。

 

そういえば、無上殿もよく遠くの物事を当てられていたな。

 

やはり、龍の弟子は龍か……。

 

にしても、鬼が3体、それに分身もいると……。

 

先程の鬼が分身するやつか?

 

厄介かもしれんな……。

 

俺含め、実力のある隊士2人だとしても、少々荷が重そうだが……。

 

「失踪者は、どれ程いる?」

 

「30名ほどです、多いですね……。もしかすると、被害者は殆どが生存しているかもしれません。鬼の行動としては少し違和感がありますが……。何か良からぬ事をしていそうですね……。」

 

30!?行方不明者の数とそう変わらんな……。

 

何をしているのやら……。

 

「そうか、鬼の規模が思ったより大きい。出来れば援軍を呼びたいが……。」

 

俺は入って来た後ろの扉に手を掛けた。

 

だが、鍵がかかっているな……。

 

これは、閉じ込められたか?

 

「どうやら、閉じ込められたようだな……。鍵が閉まっている。ふむ、開ける方法も無さそうだ……。少々まずいか?」

 

「鍵が?一方通行の扉だったんですかね?ですが、こんな事もあろうかと、援軍なら、ここに入って来る前に鎹烏に頼みました。近くの隊士が直ぐに着く事を祈りましょう。」

 

良かった、さすがリュウ、気が利くな。

 

俺は思うより先に体が動くたちだから、助かった。

 

だが、被害者は早く救出しなければならん。

 

「そうか、すまないな。ならば仕方ない、リュウ、被害者達を援軍が来るまで頼めるか?俺は上階の鬼どもを斬りにいく。」

 

玄関扉が一方通行なのだ、他の扉は違うとも限らん。

 

2人同時に下階に行き、閉じ込められると時間が掛かりすぎる。

 

それに、実力的にも上階の鬼の対処は俺の方が適任と言う判断だ。

 

「了解です。ですが反応的にかなり強いと思います。もしかしたら十二鬼月の可能性もあります。その際は無理をせず、援軍が駆けつけるまで無理をしないでください。気をつけて、お互い生きて会いましょう。」

 

ふん!何を生意気な!

 

これでも、現鬼殺隊最強と自負している!(自称)

 

それに家族も待っているしな。

 

「誰に物をいっている!リュウこそ潰されるなよ?さあ!俺は炎柱、煉獄 槇寿郎!押して参る!」

 

 

~リュウ~

 

押して参るって、めっちゃかっこつけたな……。

 

格好いいけど。

 

めっちゃ階段駆け上がって行ったぜ。

 

何か調子も良さそうやしな。

 

もしかしたら、原作より奥さんが元気やから、調子がえんかもな~。

 

さて、失踪者は下階の奥の広間に集まってるみたいや。

 

さっき助けた男性の様子から、なかなかヤバいことになってそう……。

 

……。

 

覚悟していくか……。

 

~下階大広間前~

 

さて、大広間の扉の前に来ておりまーす。

 

扉の奥からは……。

 

少々言葉にしたくないような言葉が飛び交っております。

 

いたい、きもちいい、もっと、あんあん……。

 

…………。

 

帰りたい……、帰っていい?

 

スンゲー開けたくないんやけど……。

 

開けるかぁ……、鬼の分身体の反応もあるしなぁ。

 

ゆっくり、そーっと……。

 

そして、リュウは見てしまった。

 

 

濃い霧に包まれた広い部屋に、

 

男女年齢様々なもの達が、

 

全裸で、

 

マネキンのように整列し、

 

傷だらけで、

 

何故か血が出ず、

 

そして頭に肉でできた何かで繋がれ、

 

ただただ快楽を口にしている。

 

異様な光景が飛び込んできました。

 

 

俺、SANチェックです。

 

 

 

今日の明治こそこそばなし!

 

原作の楝獄とーちゃんは、この任務を1人で来ていたんだ!

(という設定)

 

最初に入った部屋が、下階の大広間で、全被害者を守りながら戦っていたんだけど、一人一人殺されていったみたい。

 

この空間から出る頃には、楝獄とーちゃん1人だけだったそうな……。

 

悲しいね……。

 

 

 

次回第5話

 

鬼炎も辞せず

 

降りかかる狂気。

欲望の鬼。

SAN値は減れども前に進め。

SANは投げ捨てるものだ。

 

 




お読みいただきありがとうございました


令和8年8月1日より再編集
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