~鬼滅の刃~転生鬼断譚   作:天龍寺

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第8話 「烈火の咆哮」

 

~リュウ~

 

うぇ!結構距離あんのに衝撃波で攻撃か!

 

地面が抉れながら、白い空間に一直線の裂け目が走ってきて、 余波だけで寝とる被害者の髪が揺れとったぞ!?

 

あっぶねぇ!?

 

直撃したら粉々かもしれん!

 

でも、その威力を見て、全員避けたみたいや!

 

失踪者も大丈夫みたいやけど、いつかは当てられそうやな……。

 

何せ30人も寝てとるし……。

 

 

てか鬼でっか!パト◯イバーのイ〇グラムぐらいあるぞ!?

 

でも、なんかどっかで見たことある攻撃やなぁ……。

 

確かゼルデンの森の神殿の前の……。

 

「宇髄殿と蝶々の少女!二人は被害者達を守ってくれ!衝撃波は技で相殺できる!」

 

「承知!」

 

「蝶々の少女!?私の名前は胡蝶カナエですー!分かりました!守ります!」

 

やべ!後や後!

 

なるほど、さすが槇寿郎さん、対処法をすぐ思いついたか!

 

てか、やっぱりあの子、胡蝶カナエさんやったんか!!

 

原作では無くなっててたけど、今回は何とかせんとな……。

 

それと、さっきは良く技を合わせてくれたな~。

 

かなり会話も端折ったのにな!

 

さすが花柱になる逸材や!

 

「すまん!胡蝶と言うのか!宇隨殿と共に頼んだぞ!狐面の少年!それとリュウ!辛いだろうが援護を頼む!突っ込むぞ!」

 

「錆兎です!おまかください!」

 

「ちょっと辛いっすけど、何とか動けます!」

 

筋肉疲労の体を無理やり動かす!

 

くぅぅ!きちぃ!

 

こりゃぁほぼ無意識下で結構無茶やったなぁ。

 

なんでこんなことになったんはさっぱりやけど……。

 

多分血鬼術のせいやな!うん!

 

やけど、この鬼を倒せば終わる!

 

もうちょい頑張れ俺の体!

 

鬼の衝撃波は縦ができると言うことは、横も出来るはず!

 

縦は何とか回避できる。

 

横は技で相殺せんといかん!

 

「ぐぅ!人間の癖にちょこまかと!」

 

でかいからか、隙はかなりある!

 

来た!横凪の衝撃波!

 

「天の呼吸!壱の型!天叢雲!」

 

衝撃波に合わせて技を叩き込む!

 

よし、槇寿郎さんの言う通り、凌いだぜ!

 

いまや!全力ダッシュ!突っ込む!

 

よし!鬼の足元にきた!

 

「しゃー!おらー!一番乗りじゃー!天の呼吸!陸の型!大蛇比礼斬!」

 

説明しよう!

 

陸の型、大蛇比礼斬(おろちひれいざん)とは!

 

皆大好き、ゼルデンの大回転切りである!

 

切り口が若干麻痺るよ!

 

「えやぁー!!」

 

回転しながら、鬼の右足を思いっきり斬り飛ばす!

 

でかかろうが昔斬った大木と変わらん!

 

「ふん!リュウに負けてられないな!水の呼吸!拾の型!生生流転!」

 

錆兎もほぼ同時到着し、左足を斬った!

 

両足を切り飛ばしたことで鬼のバランスが崩れる!

 

でかけりゃええってもんじゃねーぜ、西洋の鬼の旦那ァ!

 

「なぁ!?足を切られたか!チョロチョロと!うざいんだよ!」

 

うげ!?倒れながら、足の切り口から触手が出て来て支えやがった!

 

そんで斬った足も単独でクリーチャー化しやがった!

 

きも!めんどくさ!

 

でも、ちゃんと再生はせんみたいやな……。

 

あれかな?パワードスーツ的なもんか?

 

「キョエー!」

 

クリーチャー化した足が襲ってくる!

 

斬っても、またそれがスライムみたいに分裂してクリーチャー化したりせんよな!?

 

「せいや!」

 

斬!

 

「ギエェー!」

 

とりま縦に真っ二つにしてみたが、動かんくなった!

 

良かったぜ……。

 

こちとら疲れてんねん。

 

錆兎も足クリーチャーを倒したようや。

 

とりま良かった!

 

そんで鬼本体は、身長が下がったところに槇寿郎さんが鬼の首に向かって突っ込む!

 

炎の呼吸は威力に優れる!

 

多少硬かろうが、現炎柱である槇寿郎さんなら!

 

「炎の呼吸、漆の型、盛炎のうねり!」

 

斬!

 

惜しい!!

 

2本の手に阻まれて、首は斬れなかったみたいや。

 

それでも両手は斬り落とせた!

 

これで金棒は使えん!

 

「また俺のオモチャを壊しやがった!せっかく糞どもをこきつかって、人間で作ったこの体を!」

 

こいつ!?

 

配下の鬼も糞呼ばわりか!

 

斬り落とされた両手もクリーチャー化して俺と錆兎の所に落下してきたが、さすが俺達!

 

即刻処理したぜ!

 

なんかこれも、ゼルデンで見たことある気するなぁ……。

 

ほら、天井から頭に降ってくるやつ。

 

それより、やっぱ鬼やな、こいつも。

 

鬼の、手が無くなった両腕が、縦に割け、四本の腕になり、足の触手と腕の攻撃がくる!

 

「まだたァ!まだ終わってなーい!」

 

うぇ!やっぱキモイ!

 

そんで触手の数が多い!

 

なら!

 

「天の呼吸!弐の型!韴霊剣舞!!」

 

俺が右側の触手を消し飛ばす!

 

「水の呼吸!弐の型!水車!」

 

錆兎が左側の触手を消し飛ばす!

 

それでもこの鬼は諦めん。

 

「しねやぁあ!!!」

 

足の元の俺と錆兎に四本腕がせまる!

 

くっ!これはちょいと不味い!

 

「させない!花の呼吸!陸の型!渦桃!」

 

「またまた助太刀いたす!静の呼吸、伍の型、静弦!」

 

おお!遠距離攻撃が無くなったから、援護に来てくれたのか!

 

サンキュー!

 

助かった!

 

カナエさんが右側の2本腕を消し飛ばし!

 

宇隨と呼ばれた隠が左側の2本腕を消し飛ばす!

 

え?宇隨?ってそんな事思っとる場合か!

 

胴体が下に落ちた!

 

「槇寿郎さん!」

 

「炎柱様!」

 

「炎柱さん!」

 

「煉獄殿!」

 

槇寿郎さんが足を止めて溜めている!

 

その周囲は空気が乾いていくかの如く、チリチリとした空間が生まれていく!

 

「ゴォォォ。」

 

その呼吸はまるで、烈火のごとく。

 

「なぜだ!異国のこの地まで来て力を得たのに!!下弦にまで登りつめたのに!!」

 

「力には責任が伴う!!それを全うしなければ、落ちぶれるのみ!!黄泉に帰れ!炎の呼吸!玖の型!奥義!煉獄!!」

 

槇寿郎さん、いや、現炎柱、煉獄槇寿郎の奥義が放たれる。

 

グオォーーン!!

 

「ァ……。」

 

ジュ……!

 

す、すげぇ、これが奥義、煉獄か……。

 

まるで、ビームや……。

 

鬼の首から上が文字通り消滅した。

 

断末魔もなかったな……。

 

鬼の体も消えていく……。

 

「や、やったか?」

 

ちょっ!?錆兎、おまっ!?

 

この状況でその台詞はまずい!

 

フラグすぎる!

 

まぁ俺のレーダー的には鬼の反応も消えたし、フラグじゃないことを祈るけど~。

 

とにかく報告せな。

 

「……。槇寿郎さん、この空間に存在してた鬼の反応は無くなりましたが……。」

 

「油断するな!鬼が消えた今、ここにある血鬼術も消える!早く脱出するぞ!」

 

「閉まっていた玄関扉が開き申した!急いで下され!」

 

まじか!

 

ほんまや!

 

玄関があったとこに扉がある!

 

そんで奥の方から空間が削れて行ってる!

 

まだ被害者達もおるんや!!

 

はやく出さんと!

 

「衝撃波から被害者を守っている時に扉の近くまでは運んであります!すいませんが手伝ってください!」

 

「マジか!俺はそっちから運ぶ!錆兎も早く!」

 

「わかっている!くっ!一難去ってまた一難!一息つく間もないか!」

 

白かった空間が、音もなくどんどん端から暗闇になっていく。

 

思ったより崩壊がはえぇ!

 

俺達は急いで被害者達を運び出す。

 

手分けしながら、被害者達を、外へ放り出す様に運び出して行く。

 

すまん!時間がないんや!

 

どうやら外には事後処理部隊の隠達が来ているようや。

 

被害者達は何とか保護してくれるやろ。

 

残るは前を走る槇寿郎さんが担いでいる男性と、後を追っかける俺だけ!

 

やけど、まずい!!

 

もう空間がほとんどない!!

 

間に合わん!

 

「急げ!リュウ!飲み込まれるぞ!」

 

槇寿郎さんは何とか扉をでた!

 

でも

 

足がっ!

 

バタ!

 

「なっ!?倒れっ?!扉が勝手に!?リュウーーー!!!」

 

俺ごと世界が闇に包まれる。

 

 

~馬車の外~

 

「リュウーー!!!」

 

馬車の中が闇に包まれた瞬間。

 

開いていた扉が勝手に勢いよく閉まった。

 

ガン!ガン!

 

「リュウ!!リュウ!!返事をしろ!!なぜお前だけ!!」

 

そう言って煉獄槇寿郎は扉を叩く。

 

「う、うそ、だろ、リュウ……。」

 

「リュウ、くん……。」

 

「……。」

 

馬車の外には、助け出された被害者達と事後処理部隊の隠達。

 

そして馬車の中にいた四人だけ。

 

馬車の馬は、隠達が保護したようだ。

 

だれも言葉を発さない。

 

外にいた隠達も、何があったが分からず、オロオロしていた。

 

夜明けは近い。

 

少しずつ、日が近づいてくるのが分かる。

 

だが、リュウは血鬼術の中に飲まれてしまった……。

 

「俺の……。俺のせいだ……。俺がリュウを置いて上に向かったから……。」

 

「違います!!俺が……。俺たちの救援が遅れたから!!もっと早く着いていれば!リュウはあんなに疲弊しなかった!!」

 

「そうです!もっと早く来れていたなら!リュウくん!!」

 

「いや、俺のせいだ。俺の見通しが悪かった……。今思うに、リュウが全て準備してくれた……。おれは柱失格だ……。」

 

「炎柱様…………。」

 

全員、下を向いていた。

 

十二鬼月に相対して、全員生還できたと思っていた。

 

この場の空気は

 

鬼がここにきた時よりも重かった。

 

 

ガタ

 

その時、小さな音がした。

 

「煉獄殿!?馬車の中でなにか音がしたでござる!」

 

「え!?」

 

「まさか!?馬車の中に!!」

 

カナエは驚き、錆兎は馬車に走りよった。

 

そして勢いよく扉をあけた。

 

「「「「!!!!!!」」」」

 

全員がその光景に驚く。

 

「リュウーーーーー!?」

 

錆兎がそう叫び、見た馬車の中には、リュウがうつ伏せで倒れていた。

 

「すまない錆兎!どいてくれ!リュウ!!!大丈夫か!!いったいどうなって!」

 

「………………。」

 

「リュウ!!返事をしろ!!返事をしてくれ!!頼む!!!」

 

「ほ、炎柱様……リュウのやつ……、た、多分…………。」

 

「多分なんだ!!!」

 

「寝ています。」

 

「ぐぅーーもう食べれない………………。」

 

「リュウーーーー!!!!(怒)」

 

朝が来る。

 

 

今日の明治こそこそばなし!!

 

リュウは扉にあと一歩の所でこけた後、疲労で眠ってしまったんだ。

 

血鬼術の空間は、崩壊した後、室内も元の馬車に戻ったんだけど、一人や二人は残っていてもなんとかなったんだ!

 

全員残ってたら、馬車の室内になったとき、全員圧迫死していたんだよ!

 

なにげに危なかったね!!

 

 

 

次回第9話

 

灯火消えて朝日が昇る

 

なんとか生還した炎柱を待ち構えていたものとは!?

 

 

 




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