~鬼滅の刃~転生鬼断譚   作:天龍寺

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第2話 「飲水思源」

 

~鱗滝邸~

 

まいど~鱗滝邸に泊まる。

 

リュウです。

 

どもども~。

 

ちょい狭いけど、居間で寝ることになりそうやなぁ。

 

なんか、原作で禰豆子が寝とった部屋は今は使えんらしい。

 

さっき誰か帰ってくるって鱗滝さんがいうとったから、今呼吸を教えとる子が部屋を使っとるんかな?

 

さて、鱗滝さんの昔話の後、隅に荷物置いてと…。

 

ん?センサーに反応!

 

玄関から誰かが来たな。

 

「ただいまぁ、疲れた……。ん?誰か他にきてるの?」

 

女の子の声だな…。

 

ん?女の子?

 

鱗滝さんの所で厄介になっとる女の子ってまさか!

 

「あぁ、真菰か、おかえり。どうだった?岩は切れたか?それと、こいつはこの前話していた、最終選別で世話になり、同期となった、天龍寺 旅龍だ。」

 

やっぱり真菰か!炭治郎の座学の先生!

 

この時代におったんやなぁ…。

 

その辺、記憶には無いからちょいびっくりしたぜ!

 

「ご紹介預かった俺は、錆兎と同じ最終選別で隊士になった天龍寺旅龍だ、呼びにくいやろうから、みんなリュウって呼んどる。よろしくな!」

 

「!!錆兎から話はきいた。兄弟子達を殺した、岩より硬い鬼を、縦に一刀両断した後細切れにした人でしょ。どうやったか私にも教えてよ。私、まだ岩切れてないんだぁ。コツとかあるの?」

 

おん!?真っ二つ!?細切れ!?

 

一体どういうことだってばよ…。

 

「錆兎………、俺、首は斬ったけど、両断はしてへんし、細切れにもしてへんぞ?」

 

「あ、あー?そうだったか?だが、どちらにしろ、岩より硬い首を斬っっているのだから、か、変わらないのでは無いか?(俺が出来なかった事をあっさりされたから、少し誇張して、人間ではない程の者にしなければ、俺の立つ瀬がないしな…ボソボソ)」

 

こいつっ!後半わざと俺だけに聞こえるように言いやがった!

 

覚えてやがれ!

 

「ま、まぁ…、今日はここに泊まることになったし、呼吸の基本ぐらいは教えるわ。俺の天の呼吸は他の呼吸とちょっとちゃうみたいやから、どこまで参考になるかはわからんけども。」

 

「わぁ、ありがとう。錆兎、実践ばかりで説明下手だから、いまいちわかんなかったの。」

 

あー………。

 

確かに、原作でも、炭治郎に考えるな、感じろって感じやったもんなぁ。

 

爺さんと同じで、言葉では語彙が足らん過ぎて、詳しく教えれんから、動きで教えてるんわろな。

 

「錆兎、真菰、料理の手伝いを頼む。」

 

およ?夕飯?流石に悪いなぁ。

 

「俺も手伝いましょうか?」

 

「いや、リュウは客だ、座って待っていろ。」

 

「あやー、なんかすんません。」

 

マジかー、ありがたやーありがたやー。

 

お礼にお土産の、馬車屋敷時の茶屋で作られた、くっそ美味い吉備団子あげちゃう!

 

みんなで夕飯の後に食おう!

 

こういう時、冬場やと食いもんも長持ちするから助かるわ。

 

寒いけど。

 

 

~夕飯後~

 

鍋旨かったー。

爺さんの鍋思い出したわ。

涙でてきた。

 

うっすらある前世では、結構苦手なもんもあったような気するけど、この身体になってから、ほとんど何でも美味く食えるようになったのは、なんかちょっと得した気分や。

 

実際は生きるために必要やったんやろうけど。

 

「この鍋は、昔無上殿に教わってな、せっかくだから作ってみた。あのお方は鬼殺隊の鍋奉行としても有名だったからな。」

 

「な、鍋奉行?爺さんそんな事してたんすか?」

 

「あぁ、大きな鬼の討伐の後は、具材を持ち寄って、良くこうして鍋をつついたものだ。そして、それを誘うのは、いつも無上殿だったな。」

 

なんと言うことでしょう…。

 

そら旨いはずだわ。

 

錆兎や真菰ちゃんもスゲー旨そうに食ってたしな!

 

前世見たく、まともな調味料も少ないのに、なんでこの味になるんかまじで不明。

 

素材の味?味噌?醤油?出汁?

 

爺さん料理の説明も壊滅的やったからなぁ。

 

鱗滝さんよく覚えたな…。

 

多分、習うより慣れろしたんやろうけど。

 

「鱗滝さん、明日出来たらでいいんですが、俺の太刀筋を見てもらえませんか?技は爺さんから教わったんですが、爺さんの現役時代を知る鱗滝さんなら、天の呼吸の本気の動きを知っている思いまして…。」

 

「ふむ……、わかった、見てみるとしよう、詳しい原理原則は儂でも理解出来なかったが、動きは間近で見ていた。あの説明が下手だった、無上殿の技を、どれだけ身につけているか気になるしな。」

 

「本当ですか!ありがとうございます!」

 

やったぜ!爺さんが亡くなってから、見本がない中で修行するのつらかったんや。

 

爺さんが習ったっていう天の呼吸の指南書も、もう古くなっとって、理解出来んところもあるしな。

 

助かります、まじで。

 

「リュウも修行するのか?なら、ちょうど良かった。明日俺と手合わせしてくれないか?色々試したいことがある。」

 

「ええけども、さっきいっとった相談したいこと関係?」

 

そういやさっきもやけど、相談したいことがあるとかいっとったな。

 

んであれや、説明苦手やから、直接体で聞いて欲しいってことやろな。

 

「そうだ、実は今、水の呼吸の派生、氷の呼吸を使おうとしている。」

 

「ほう、氷の呼吸か、俺は聞いた事ないけど、なんかおもろそうやな。任せろ!手伝うで!」

 

何と!水の呼吸ではなく、氷の呼吸!

 

おらワクワクすっぞ!

 

錆兎から詳しく話を聞いてみたら、選別から今まで、鬼との実戦を繰り返す中で、今の水の呼吸に違和感があったようで、その派生の呼吸、氷の呼吸を使おうと鍛練しているらしい。

 

その事について鱗滝さんも詳しく教えてくれる。

 

「氷の呼吸は、水の呼吸よりも反撃的な技が多い。水のように近づいたと思わせ、相手を一瞬で動けなくする技や、巨大なツララに貫かれるような突き技が特徴だ。だがこの呼吸は途絶えて久しい…。儂が若い頃途絶えてしまったからな。今はこの指南書三冊と儂の記憶が頼りと言われ、協力している。」

 

鱗滝さんはそういって、氷の呼吸指南書と書かれた書籍を三冊見せてくれた。

 

はえー、文字の羅列ばっかで解りずれぇ。

 

挿し絵とかもっとあればましなんやろうけど…。

 

この時代の書物やったらしゃーないか…。

 

「なるほど…。氷の呼吸か………、使えれば強力そうやな。やけど水の呼吸はええんか?」

 

「ああ、水の呼吸を一番上手く使えるのは俺じゃなくて儀勇だからな。あいつなら、水柱になれるだろう。それに俺も柱になりたいしな!さすがに二人で水柱にはなれないだろう。ちょうど水の呼吸に違和感があった。そんな時、たまたま見つけた指南書を頼りに頑張っているわけだ、なに、技の多くは水の派生なだけあって、共通している部分がある。基本的な動きは覚えたのだが、まだまだ技が荒いのだ。リュウ、協力してくれるか?」

 

「へぇ!よろこんでぇお相手いたしまするわぁ~!」

(猫なで声)

 

「ぶはっ!リュウ、てめぇw急におちゃらけるのはやめてくれw」

 

あらそう?

なんかつぼに入ったみたいやけど、しらんしー。

 

にしても二人で柱か……。

 

義勇は原作では一人で柱になったけど、今回は二人が見れるかもしれんのやな……。

 

そういや義勇とも最近は会ってねーなー。

 

いっかい任務ニアピンした事あるけど、ほとんどすれ違いざまやったし、まともに話出来んかったからな。

 

いつかゆっくり喋りたいもんや。

 

義勇は口下手やけど、絶対おもろい!

 

「リュウさん。約束通り、私の修行も手伝ってね。」

 

「了解、自己流だからあんま期待すんなよ~。」

 

そんなこんなで楽しい夜を過ごしました。

 

あ、一応いっとくけど、真菰ちゃんは原作で禰豆子が寝てた唯一の別室で寝てます。

 

男三人は今で雑魚寝ですぜ。

 

布団はギリギリ足りた。

 

この小さい家の何処にしまってあったのかは謎。

 

耀哉にぃに増築の進言しとこ…。

あと二部屋は欲しい…。

 

男が二人増えて、男三人の中で女の子一人とか、ちょっとかわいそうやけど、すまんな!

 

そして夜が明けた!

 

 

~狭霧山広場~

 

おはようございます~。

 

ごきげんよう、リュウです。

 

思ったよりよく寝れた。

 

まるで実家のような安心感とはこの事か!

 

三人雑魚寝やったけど、寝相は皆良かったからヨシ!

 

今は狭霧山の中腹にある広い空地に来てます。

 

そんで俺の目の前には、錆兎が木刀の切っ先を俺に向けております。

 

俺は俺用の大太刀型の木刀を持って構えております。

 

え?どこに持ってたって?

 

普通にもってたよ!鍛練用に!

 

任務の時は近くの宿とかに置かせてもらったり、鎹烏のスクナに預けたりしてたんよ!

 

え?烏が荷物を持てるのかって?

 

なんか普通に持って飛んでたけど?

 

それはさておき。

 

真菰ちゃんが勉強として見守るなか、鱗滝さんが行司を務めてくれます。

 

「錆兎、手合わせは、あん時以来やな……。」

 

「そうだなリュウ。残念ながら、俺はまだ、お前に負け越している。だが、未完成な氷の呼吸と言えども、今回は勝たせてもらう!」

 

「はは!その意気や!俺もあの時より、3べぇは強くなってんからな!かかってこいやぁ!!」

 

そして、鱗滝さんの声が響く。

 

「始め!」

 

め!の瞬間、まずは俺が強力に踏み込み動く。

 

「いくぜ!天の呼吸 参の型 十握の雷鳴一閃!」

 

俺の、一瞬で迫った天の呼吸最速の抜刀術対して、錆兎も技をくりだす。

 

「あまい!氷の呼吸 壱の型 多片氷心!」

 

説明しよう!

氷の呼吸 壱の型 多片氷心(たへんひょうしん)とは!

 

まるで透けた氷のような残像を残し、そこを切らせ、多数の砕けた氷片が相手に突き刺さるような、多弾の突きカウンターを食らわせるわ技である!

 

「くっ!なるほど?まともに当たるとこっちが怪我するってか。」

 

「さすがはリュウ、並ならまともに入ったはずだが、そのような強引な守り方もあるのだな!」

 

早い!俺は何とか急所を2寸5分(75mm)ずらし、他は大木刀の腹でガードする。

 

分厚く折れにくい大太刀ならでわなガード方法たがね。

 

技が途切れた瞬間に横凪ぎをして距離をとらす。

大太刀は長い、リーチをいかす。

 

「天の呼吸 弐の型 韴霊剣舞!」

 

そんで手数には手数で応戦!

カウンターの隙間さえないこの技を錆兎はどう対処する?

 

「くっ!一撃が重い!それに、その技の最中は隙がない!」

 

そうだろうとも、何せ超重武器をハエたたきのように振り回しとるからな!

やけどこれは体力的が減る!

押しきれるか?

 

「どうした錆兎!このままやと、すり潰されるだけやぞ!」

 

「くっ、まだまだ!技中隙がないなら!氷の呼吸 弐の型 滴水成氷!」

 

説明しよう!

氷の呼吸 弐の型 滴水成氷(てきすいせいひょう)とは!

 

滴る水が、すぐに氷になるように。

相手の攻撃を反らし、行き先を制御することによって、まるで氷ってしまうかのように、一瞬動けなくなる技である!

 

「!?なるほど!やはりそこに隙をみいだすか!」

 

やべ!技の終わり際、刀の力を剃らされて腕が伸びきった!

 

なるほど!コレが凍るというやつか!

 

「隙あり!氷の呼吸 参の型 青藍の氷柱! 」

 

説明しよう!氷の呼吸 参の型 青藍の氷柱(せいらんのつらら)とは!

 

ほばゼロ距離で全身のバネを突きに集中させ、腕をひねりながら放つことによって威力を上げた、まるでがとう零式のような技である!

 

これはやべぇ!やけど足は何とか動いた!

 

「おおぉ!天の呼吸 陸の型 大蛇比礼斬!」

 

かなり無茶な体制やけど、何とか出せた!

錆兎よりは俺のがリーチは長ぇ!間に合え!

 

「「!?」」

 

超高速な回転斬りと、超高速な牙突。

 

その2つ矛先が狙ったところに飛んでいく。

 

そして。

 

錆兎の木刀は俺の首から前に一寸のところで泊まる。

 

俺の大木刀は錆兎の首から横に一寸のところで止まった。

 

くぅ!相討ちかぁ!

 

「そこまで!なるほど、よくわかった。」

 

「くっ、残念だ、相討ちか…。リュウの動きは前の任務の時に見て知っていたのにな、最後の一瞬、行けると思ったんだが…。任務の時より復帰が早すぎて間に合わなかった。あそこから普通、体勢を直せるか?」

 

「はっ!そら日々進化しとるからな!全開ちょっとみただけで対応されたらこっち肩身が狭くなるて。天の呼吸は一撃が重い代わりに、技の後の隙がデカイから、どんな体勢でも動けるように鍛練しとるんだか、今回はホンマにヤバかった。鍛練しだしてまだ日が浅いんやろ?それで普通あそこまで動けるか?」

 

いやー、まじでヤバかったぜ…。

 

やっぱりこいつ天才だわ。

 

指南書だけでここまで動けるか?

 

俺には無理や。

 

まあ基礎ができとるから、あとは型と呼吸の精度をあげるだけなんやろうけどさぁ。

 

「ふん!鍛錬の賜物だ。だがリュウ、お前、木刀が軽すぎて、本来の威力が出てないだろう。本来の獲物なら俺は初撃で弾かれ、負けていただろう。」

 

「あぁ~……。まぁ流石に分かるか。別に手加減したわけや無いんやけどな。」

 

バレテーラ。

 

そう、今回の試合、相手の方にかなりアドバンテージがある。

 

まず、前回俺の動きを熟知している。

それに対して、錆兎は俺のしらん初見な技を使っている。

 

木刀も錆兎の日輪刀より少し軽いが、あまり重量の変わらない木刀を使っている。

 

それに対して俺の木刀は重さの差がかなりある。

 

重すぎると動けんくなるのは当たり前やけど、軽すぎと軽すぎるで威力やバランス調整に苦労すんよなぁ。

 

こんかいはその辺が響いて相打ちになったってことや。

 

「二人ともすごい。そっか、やっぱり呼吸が肝心なんだね、もっと鍛錬しなきゃ。」

 

昨日の晩、真菰には呼吸のことについて、座学は施したんやけど、しっかり覚えてくれたよ。

 

いいこだねー。

 

そんで、実戦的な打ち合いを見て、さらにイメージが沸いたみたいや。

 

まぁあれや、2人の参考になりゃ何でもええんけどな。

 

さて、そろそろ、次を考えんと…。

 

 

今日の明治こそこそばなし!

 

真菰は今11歳、修行しだして二年近いよ!

だけど岩がなかなか切れなくて困ってたんだ。

元々体が小さいから、力が足りないことが原因なんだけど、呼吸をしっかり極めて瞬間的に力が出せれば切れるかも知れないね!

その日は近い!

頑張れ真菰!

 

次回第3話

 

行雲流水

 

鱗滝と語らい、友達語らい

だが別れの時は必ずある。

だが今生の別れにならぬように…。

そして次の場所へ。

 

 

 




お読みいただきありがとうございました。
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