うほぉーい!
雪はねーけどさみー!
まいど!
真冬の山間を歩く天龍寺 旅龍ことリュウです!
ごきげんよう。
今、スクナに導かれて、任務地に向かっとる所なんすけど、様子がおかしいです。
くっそ風吹いとる。
それも件の村に近付くほど強くなっとる。
今の時期、春一番言うても、こんな風吹く事ないはずなんやけどなぁ。
そんで村の方向は、どす黒い雲もあるから、絶対雨降っとるやん。
……そろそろ雨具着るか…。
今回別の意味で辛い戦いになりそうや…。
うぉ~、降ってきたァ!
なんかちょっとテンション上がってきたぜ!
不謹慎やけど、台風の時、何故かテンション上がらへん?
俺は上がる!
でも寒いから、ちょっと相殺されてチョイハイテンション程度やけどな!
そんなこんなで村の入口に到着。
やべ…。
風強え…。
村が谷になっとるから、風が一方向に来とるんか?
まぁ、何とか歩ける程度ではあるけど、普通の傘やったら飛ばされるな。
とりま荷物もあるし、近くに藤の紋屋敷があるから、一旦向かおう。
どうやら今回、相方がおるらしいしなぁ。
だれやろ?モブかな?
~藤の紋屋敷~
何とか着いたぜ!
おぉ…あったけぇ…。
風をしのげるだけでこんだけちゃうか…。
ここまで、村の様子もちらと見えたんやけど、奥の方が風強くて、その方向の家は数件、屋根が壊されとった。
そんで、こんだけ指向性のある風が吹いとるってことは、もしかせんでも自然現象では無いな…。
今の時期の本来の風向き的に、逆に吹いとかな、おかしいからなぁ。
脳内wiki調べて分かったわ。
とりま屋敷の人に詳しく聞いてみ…。
「お前が任務で一緒になるやつか?」
「!?」
お、ま、え、は!?
そのギラ着いた目。
傷だらけの顔。
トゲトゲの銀髪!
セクシーに着崩した隊服!!
後に風柱となる不死川 実弥やないか!
確かまだ柱にはなって無いはずやから、今は一般隊士として任務に来たんやな。
「ああぁ、今回の任務で一緒する、天龍寺 旅龍や、皆はリュウって呼んどる、よろしくな!あんたのは?」
「あぁん?今回の任務、厄介な鬼と聞いていたから、もっとベテランの隊士が来ると思ったが…。俺と変わらん歳のガキだな、まともに戦えんのか?」
やっぱなんか印象悪いなぁ。
過去の事、俺が知っとかんと、こりゃやりにくいわなぁ。
「まぁそういわんと、これでも炎柱と元水柱のお墨付きだぜ?それに、お前も相当な実力者やろ?お互い頑張ろうぜ!」
「ちっ!不死川実弥だ、足手まといになんじゃねーぞ。」
ははは、こりゃ難儀しそうや。
とにかく、今回の状況を屋敷の人に聞くか…。
屋敷の旦那さん曰く、数日前から突然強風が吹き始めたらしい。
雨は昨日の夜から、風が原因というより、雨が風に寄せられている感じ?らしい。
だんだん強くなってるらしくて、そろそろ川が危ないかもしれんな…。
風が吹いてる方向には、ちょっとした洞窟があるらしく、今は危なくて行けないと…。
ふむ、太陽を避けてるから、やっぱ鬼っぽい。
1個疑問なんは、人を食う鬼が風で人を遠ざけとる所や……。
友好的な鬼やったら嫌やな……。
まぁ、民家が倒壊しとる所を見ると、実際はそんな事は無いんやろうけど。
それでもなんか理由はあるはずやな。
「なんだぁ?鬼が居る場所、わかってんじゃねーか!行くぞデカブツ!」
デカブツっておい、確かに最近身長伸びたけどやな。
実弥より背高いけどやな。
行冥さんほどやないぞ?
「おいおい、もうちょい情報集めんと、対応出来んかもしれんぞ?」
「うっせ!んなもん斬りゃ済む話だ!黙って着いて来やがれ!それともついてこれねぇ腰抜けか?」
おいおい言うじゃねーの……。
ハァ、こりゃ何言っても聞かん感じやなぁ……。
俺の見立てやったら多分…。
まぁ、一旦、洞窟の様子を見に行くか。
「しゃーないなぁ、どうなっても知らんぞ?あと、不味いと思ったら一旦撤退するからな!それほど、天候は悪いからなぁ。」
「はっ!好きにしろ!とにかく行くぞ!」
やれやれだぜ…。
~洞窟前~
うっへぇ~!?
風やっば!
雨も弾丸みたいに当たってくる!
まるで台風体験機の最大風速食らっとるみたいや!
気抜くと飛ばされんぞこれ!
イテテテテ!
雨いたい…。
「おい!!不死川さんや!!ホンマにこのままいくんか!?」
風のせいで声を張らんと届かんぞ!
「うっせぇ!!行かなきゃ殺れねぇだろ!!あと実弥と呼べ!!さん付けは虫酸が走る!!」
「へいへい!!実弥!!脚動いてへんぞ!!と言っても、俺もキツイがな!!」
もうちょいで洞窟に入れるんだが、いかんせ風がつえぇ!
これ以上近づけ……!?
やべ!!洞窟から槍が実弥に!
動け!
「実弥!!屈め!!」
「!?」
バキン!!
実弥の胸部に向かって飛んできた槍を何とか大太刀で叩き飛ばせた!
「ち!かばいやがっ…ああああああああぁぁぁ!」
やべっ、俺も体勢がぁ!
「うおぁああああああああぁぁぁ!」
2人して体勢を崩し、洞窟前から吹き飛ばされて行くのであった…。
ゴロゴロ…。
「さ、実弥、無事か?」
「くっそ!俺は無事だ!にしてもすげぇ風だ、近寄れねぇ…。」
「そうやな…、ちょっとこりゃ頭使わんとあかんそうや…。両脇も崖になっとるし、回り込んだりは不可能そうや、洞窟の入口もここしか無いみたいやし、鬼はあの洞窟から出てきそうもないし、一旦撤退しようぜ…。」
「……し、仕方ねぇ。別に俺の実力が足りない訳じゃねーからな!覚えてろよ!」
はっ、素直じゃねぇんだからもぉ…。
まぁ、一旦撤退、そのついでに周囲を調査したぜ。
実弥?
なんか渋々着いてきたぞ?
「こりゃやっぱ、あの洞窟が原因っぽいなぁ…。山の裏手は被害が少ねぇ…。逆に表は洞窟に近いほど、被害がでけぇ。って事はやっぱ洞窟に入らんとあかんなぁ…。どう思う?」
「俺が知るか!だが、洞窟に入らなければ、どちらにせよ斬れん!鬼が出てこない限りな!俺はうだうだ考えるのは苦手だ!お前が考えろ!」
「そう言われてもなぁ…。まぁ、何とか考えるかぁ。俺も、うだうだ考えるのは苦手なんだが…。それにしても、なんであんな暴風撒き散らしてる鬼?があの洞窟に居るんだろうなぁ。どうやって入った?なんで食料の人間を遠ざける真似をする?」
「だから、知らんと言ってるだろ!鬼の事だ、美味いもんでも、そこにあるんじゃねーか?」
こいつ、知らんと言いつつ、ちゃんと答えてくれるんやな…。
美味いもんかぁ、鬼の美味いもんと言えば、稀血やな、普通の食事は食えんらしいからな、勿体ない。
ワンチャン、もしかしたら、原作の響凱見たく、人が食いたくても食えなくなって、稀血に頼ったか?
そんで見つけたから、他の鬼とかを寄せ付けないようにしとる、とか?
うーん想像の域を出んな、この嵐の前に、誰か失踪したりの情報がいるかもなぁ…。
そのことを実弥に伝えたら、少しキョトンとした感じで、
「はっ、お前の妄想じゃねーの?それに、そんな事調べてどうするんだ?鬼を斬るのに必要じゃねーだろ。どうしても調べてぇんなら、村の人間が避難している寺にでも行けばいい。」
ってよ。
おまえ、前半の皮肉、いったか?
んで、後半はちゃんと答えてくれるんやな……。
あれやな、多分俺が藤の紋屋敷に到着する前に、屋敷の主人に聞いたな?
何となく、実弥の事が分かってきたぜ。
実弥の助言?で寺に寄ると、殆どの住人が集まっとった。
奇跡的に、人的被害は殆ど無いらしい。
やけど、嵐が来る前、洞窟に遊びに行った少年が帰ってこんらしい。
…これは当たりかもな……。
それが分かったんなら、その子の生死に対して、少し希望がある。
理由は、
「鬼の嵐が止まってない、って事はワンチャ……好機があるかも、それと、稀血か………。」
「ああん?この村ガキが稀血?なんで食われてねぇんだ?鬼にはマタタビ見てーなもんだろ。」
「ああ、稀に、鬼にも許容範囲ってもんがあるようでな、人を食い続けると、食えなくなる時期があるらしい、そこにたまたま稀血の子が迷い込んだんだろ。人を沢山食えないなら稀血で何とかってな…、やけど、稀血やからって、すぐに人が食えるようになるわけやない。おそらく、自分が食えるようになるまで、邪魔もんが来んように守ってんのかもな…。」
「…へぇ。鬼にそんな習性があんのか。まぁ俺は知ったこっちゃないがな。鬼なんざ…全員糞だ…。それに、俺も稀血だ、鬼に群がられるなんざ、ガキがされていいもんじゃねぇ…。」
……。
何となく分かってきた、やけど、肝心なのは、風をどうやって防ぐかやな…。
ん?実弥、今、稀血っつった?
そういやそうや!!
実弥、稀稀稀血やん!
上弦の壱が酔っ払うぐらいのやつ!
忘れてたぜ…。
って事は、洞窟からおびき出せるかもしれん。
おそらく、風を出す鬼が洞窟におる事で風量が増しとる。
鬼が外に出てくると、その風は分散されるから、弱まるかも。
あとは弱くなっても、まだ風は強いやろうから、それをどうにか……。
うーん、思いつかん。
にしても、この寺、大きくて頑丈な作りやな。
戦国時代には寺も防衛拠点として頑丈に作られてた歴史もある。
災害の時には、神社の社務所もそうやけど、広い部屋に人を集めれて、避難場として機能しとった。
前世やったら、その機能は学校や市民会館なんかに移されてもたけどな。
やから、お寺は頑丈で古い建造物も残ってる訳や。
ん?避難民が七輪に扇子で仰ぎながらさんま焼いてんなぁ…。
寒いから、囲炉裏だけやと足らんから、暖房兼ねて焼いてんかな。
美味そう……。
扇子?
はっ!!
バッ!
「な、なんだ!急にこっち見んじゃねぇ!」
「実弥、おめぇ、呼吸はなに使いや?」
「何って…風だか?けっ!わりぃかよ!風が風に負けちまってよ!」
「それだ!」
「はぁ!?」
作戦はこうだ!
まず夜に、洞窟前で、実弥に少量の血を流してもらう。
実弥の稀血は稀稀稀血やから、風向きがどうのとか言ってられんぐらいに、鬼に対しては広範囲に匂いが届く。
そんで、鬼を洞窟からおびき出し、外へ出す。
出した鬼が発する風に対して
実弥に団扇で相殺してもらう!!
そのうちに俺が斬る!
こ、れ、だ!!
「はぁーー!!??なんで俺がそんな事しなきゃなんねーんだ!!お前がしろよ!!」
「俺じゃダメや!実弥!おまえは風の呼吸使いや!その荒ぶる舞のような素早い動きは俺には出来ん!!」
「うっせぇ!!鬼を斬るのは俺だ!」
「だから、俺じゃ無理やと言っとろうが!出来てもその場で固定されるのわ!おめぇなら、自由自在に動きながらでも扇子を振れるやろ!なんや!?おめぇは鬼に風でホンマに負けるんか!?鬼に出来て、お前、将来風柱になる逸材である、不死川 実弥に出来ねーって言うんか!!!」
「っ!できらァ!!」
「……実弥、今なんて言った?」
「!?バカにしてんのか!?同じ風で、もっとすげー風を起こせるっていってんだ!」
「よろしい!ならば鬼討伐と行く前に…!」
ふぅー、満足。
実弥をやる気にさせれたぜ。
そんで、あの言葉を言わせることに成功した!
さすがに最後に、
えっ!?俺が風を!?
って言わせるのは、無理やろうからやめた。
諦めも肝心。
そんじゃ、討伐に当たって作らあかんもんがある。
藤の紋屋敷に戻って、作るか~。
材料あっかな?
明治こそこそ話!
鬼は気圧を変化できる血鬼術を使うよ!
風を吹かせる血鬼術じゃないから、一方向に風は吹かせらんないんだ!
雨が近づいて来たのも、その為だね!
大変だね!
次回第5話
狂乱怒濤
荒れ狂う風、踊り狂う風、両者はぶつかり、龍が穿つ。
お読みいただきありがとうございました。
お手軽感想アンケート
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読みやすかった!
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読みにくかった!
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面白かった!
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あんましやった!
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続けて頑張れ!
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早く原作開始して欲しい!
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もっとオリジナルエピがあっても良い!
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