~鬼滅の刃~転生鬼断譚   作:天龍寺

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第1章「鬼滅の系譜」
第1話「奇跡の選別試験」


 

~藤の花が咲く季節~

 

俺は、じいちゃんの遺書の元、かの有名な最終選別地、藤襲山にきとりまーす。

 

どうもリュウです、ごきげんよう。

 

いやー遠かった。

 

関西からここ、関東まで。

 

一応汽車も使こたけど、この時代新幹線は無いからなぁ……。

 

疲れたぜ。

 

爺さんが遺産としてある程度の資金も用意してくれとったみたいで、その辺は苦労せんかったけどな。

 

にしてもけっこう人多いな~。

 

原作で、炭治郎の入隊選別の時も、けっこういたもんなぁ。

 

主要メンバー以外死んでまうけど。

 

今回はどうなんだろか?

 

誰か知ってるキャラいないかなぁ~。

 

おっと、誰か来たな、始まるみたいや。

 

 

お?あぁ、あの子供達はまだ産まれてないやろうから、別の人か……、凛としたお婆様やな。

 

爺さんの遺書に書いてあった産屋敷家の先々代の奥方かな?

原作では出てこんかったから、もしかしたら8年後には亡くなってるかもやけど。

 

この時代は、まだ生きてたんかな?

 

でも何か外伝かなんかでもう無くなっとった様な気も……。

 

ま、ええわ。

 

ルールは原作といっしょ。

 

七日間生き抜く。

 

果たしてこの中で何人生き残るだろうか…………。

 

ん?あの狐の面は!?

 

錆兎!?

 

ってことは…………。

 

あそこに居るのは富岡義勇!?

 

そうか!原作から逆算すると今になるのか!?

 

ん?ってことは、俺、藤岡義勇と同い年!?

 

どひゃぁまじかぁー。

 

ってはじまるー!

 

いかなきゃ!いかなきゃ!

 

 

どうもー、場面かわりましてー、試験場ー。

 

ここは薄暗い森の中……。

 

捕らえられて、連れてこられた鬼が、なかなかが闊歩しとりますが、雑魚ですなぁ。

 

俺の気配察知センサーにかかった鬼は、片っ端から殺ってるけど……。

 

うん、雑魚ですし前世からのゲスばかりみたいやなぁ。

 

まぁ歴代最強の男に鍛えられたからなぁ、しゃーない。

 

俺ツェー(慢心)。

 

あと鬼、初めて殺したけど、あんまし不快感はねーな。

 

これもあれだな、多分じいちゃんのおかげだな。

 

ふむ、雑魚はどうでもえんやけど、一つ問題が。

 

錆兎くんどないしよ。

 

俺、めっちゃ助けたい。

 

でも、助けてもたら原作ブレイクまっしぐらー。

 

困った。

 

んー、でも生きとってほしいお。

 

せっかく鬼滅の刃世界に転生したんじゃお?

 

フラグ全部へし折ってハッピーエンドしたいじゃんお。

 

…………うん、決めたお。

 

助ける!

 

そうと決まれば居場所を探さんとなぁ……。

 

確か原作ではこの選別中最強だったはずだから、気配も強いはず。

 

あとあの鬼の居場所もそれでかかるやろ。

 

えーっと強めの気配……。

 

あった……。

 

やべぇ!?もう戦ってる!!

 

いかなきゃ!いかなきゃ!

 

 

 

~錆兎~

 

周りの鬼は雑魚だった。

 

どいつもこいつも首を一撃。

 

俺は舞い上がっていたんだろうな。

 

あの鬼も、ただデカイだけの同じ雑魚だと思っていた。

 

手が絡み付いた巨大な鬼の回りに試験者が3人。

 

1人は同門で親友の義勇。

 

あと二人は分からないが、回避するのに必死だ。

 

俺が3人の間に割って入り、鬼の腕を数本切り飛ばす。

 

だが、すぐに再生し、さらに手数が増える。

 

鬼の体格が大きいから距離も遠い。

 

間合いに入れない。

 

思ったよりもこの鬼

 

強い!

 

「クスクス、今回も面を付けた奴らが来たァ、今年は二人かぁ?いいね、あいつの弟子は残らず食ってやるからなァ。」

 

こいつは!?

 

生き残りから聞いた、兄弟子たちが挑み、食われた手鬼か!!

 

俺が敵をとってやる!!

 

「義勇!こいつは!!俺がやる!お前は二人を連れて逃げろ!」

 

「なっ!?戦う!」

 

「すまん!義勇!こいつは!!今のお前が相手とれる鬼じゃない!!いいから任せろ!俺は鱗滝先生門下最強の男だぞ!」

 

「くっ!わかった!だが死ぬな!」

 

「まかせろ!」

 

といったものの、手の再生が早すぎて、なかなか間合いに入れない!

 

「どぉしたぁ?腕ばかり切っても次が生えてくるぞ?」

 

「ッ……!んなことはわかってる!黙って首斬られろ!水の呼吸!弐ノ型!水車!」

 

腕を斬れ!

間合いにはいれ!

 

はいれ!はいった!

 

「俺の勝ちだ!全集中!水の呼吸!壱の型!水面切り!」

 

俺は全力をもってこの鬼の首を斬ろうとした。

 

だが。

 

パキン

 

きれなかっ…………。

 

 

「シリアスブレイクどんどこどーーん!!!」

 

 

~リュウ~

 

やべぇ!マジやべぇ!

 

こんなことある!?

 

もうガンガン戦ってはるんですけどー!?

 

ダッシュで来たけど、もう錆兎くん手鬼の間合いに入ってまう!

 

でも直接だと届かねぇ!

 

こうなったらあの技や!

 

「全集中!天の呼吸!肆ノ型!天羽々矢!!」

 

お応えしよう!

 

肆の型天羽々矢とは!

 

簡単にいうと、今装備している爺さんの大太刀、日輪刀、天覇刃狩(あまのばがり)をぶん投げるという技?うん技。

 

何せ猟で鍛えた集中力と筋力で、刀身が回転しないようにまっすぐぶん投げる!

 

まっすぐ飛ぶから凄い命中率をほこるしな!

 

爺さんこれで巨木砕いてたしな!!

 

である!

 

 

とどけこの思い(大太刀)!!!

 

「シリアスブレイクどんどこどーーー!!!」

 

 

~現場~

 

パキン!

 

「シリアスブレイクどんどこどーーー!!!」

 

「な!?何だ!?」

 

ビューーン!

 

ズシャー!

 

「ギャー!!う、腕でが!?太刀!?どこから!?」

 

「俺の日輪刀がオレっ!! はっ!危ない……、今の太刀がやつの腕を落としてなかったら俺は……。」

 

「間に合ったか!大丈夫か!?怪我はないか!?ええと大太刀は……、あ、あったあった。」

 

「くっ、お前か、さっき太刀を投げてやつの腕を斬ってくれたのは。」

 

「そうやけども悠長におしゃべりしとる暇はねー見てぇだぜ。」

 

「許さない……許さない!!」

 

「そのようだ……だが肝心の俺の刀が……、折れた。」

 

「そうみたいやな……、ふむ……、それならこの小太刀を使うか?その折れた日輪刀よりはましやと思うんやけど……。」

 

「いいのか?」

 

「ええぞ、遠慮なく使え、その方がそいつ(小太刀)も喜ぶ。安心しろ、ちゃんと日輪刀や。」

 

「きーさーまーらぁ!!ゆるさん!!絶対に食ってやるからなぁ!!!」

 

「さぁ、来やがったぜ!刀身が短くなったけど大丈夫か!?」

 

「くっ!まあなんとか!それよりもどうする?奴の首は大石を切った俺の技が通じない!」

 

「んなもんきまっとるがな!技と気合いでブッタギルんだよー!!!」

 

「ははっ!たしかに!お前、ええっと……。」

 

「リュウだ!天龍寺旅龍!呼びにきぃと思うからリュウでええで!!」

「わかったリュウ、お前は男のようだ。俺は錆兎、たしかにリュウのその大太刀なら行けるかもしれん……。腕はまかせろ!」

 

「了解!!いくぜオラァー!天龍寺旅龍!押してまいる!!」

 

「なめるなぁ!!!俺の首は硬い!弾き返したあとぶん殴ってやるわぁ!!」

 

「うっせぇ!はーげ!お前のちんたらしたパンチなんぞ俺の師匠の億万倍おせーんじゃワレ!!!その手は何のためあるんじゃ!!!怖がりな子供の兄弟の手を探すお手手かなーーー!!(核心的な煽り)」

 

「あ、兄?」

 

ピタ!

 

「リュウの煽りで攻撃が止まった!?今だ!全集中!水の呼吸!弐ノ型!水車!!よし!邪魔な腕は切った!頼んだ!!」

 

「おっしゃー!!首おいおてけー!!全集中!天の呼吸!壱の型!天叢雲!!」

 

お応えしよう!

 

壱の型、天叢雲とは!

 

背中に担いだ納刀状態から全筋力と瞬発力、太刀重量、と遠心力による移動エネルギー全てを使い!

 

太刀を半回転させながら振り抜きブッタギル!

 

要するに力技(技量と力量が必要な技)である!!

 

ビュン!

 

もう既に自分の体は手鬼の頭の上に有る。

 

そして納刀状態から 大太刀を全力で振り抜く。

 

手心は加えない。

 

例え、この鬼が小さき頃に大好きだった兄を、彼が鬼になってしまったことで、食い殺してしまった過去があったとしても。

 

例えこのたくさん手が、今は亡き兄の手を求めていたとしても。

 

過去は戻らない。

 

そして、その数多くの人を殺めた汚れた手も、また戻ることは無い。

 

そして、心の弱い、鬼の甘美に当てられ過ぎた者は、首を跳ねる瞬間まで戻ることは無い。

 

斬。

 

「お、にい、さん」

 

「ぜぇ、ぜぇ、流石に無理やりだったから息が上がったぜ……、ったく、あわれやな、でもお前は人を食いすぎた、例えそれが本当の意思じゃなくってもな。」

 

「はぁ、はぁ、勝ったのか?リュウ……、ありがとう。そしてすまなかった。俺は慢心してたみたいだ。危ないところだった……。あの投擲がなければ俺は……。」

 

「いやいや、良いってことよ。俺たちは仲間になるために、ここに来たんやから…………。錆兎やって、他の試験者助けても廻ってたんやろ?お互いさまだぜ、まぁ、それでも恩を感じたんなら、今度は俺が危なくなった時に助けてくれや。」

 

「そうか、わかった、必ずだ、約束する。」

 

「ハァ、ハァ、錆兎!無事か!?」

 

「義勇!戻ってきたのか?」

 

「あぁ、よかった、しぶとく生きていた。」

 

「おいおい、しぶとくって、Gみたいいわないでくれ…。」

 

「「「「「錆兎さん!!無事ですか!」」」」」

 

「おおう、何だ、お前達、よってたかって……。全員生きて居たのか。」

 

「よかった!生きてた!全く分かりにくかったけど、義勇さんが錆兎さんが危ないって伝えてきて、助けたくって!」

 

「俺たち一人や二人で敵わなくても大勢なら何とかなると思って集まったんです!」

 

「そうか、ありがとうお前達……、たしかにこの日輪刀が折れて死にかけたが、ここにいる天龍寺旅龍が助けてくれてな、あの手鬼は倒せた、心配かけたな。」

 

「錆兎の、日輪刀が…、礼を言う。」

 

「こいつは俺の同門で親友の富岡義勇、口下手だから、たまに癪にさわるかもしれんが、本人には全く自覚はない、出来たら許したやってくれ。」

 

「ははっ!まぁ世界は広いんや、そんな奴もおるわな!俺は天龍寺旅龍!呼びにくいやろうからリュウでええで!」

 

「ああ。」

 

「えぇ!?無表情!?くくっ、おもろいやつやな、何処か師匠にも似てらァ……。さあ!気を取り直して、まだ選別試験はおわって無いぜ!ここまで来たんや!全員で生き残るぞ!」

 

「「「おおっ!!」」」

 

 

 

この年の最終選別試験では、奇跡的に全ての試験者が生還し、鬼殺隊に入ることになった 。

 

鬼殺隊の千年以上に昇る歴史のなかで、これだけの大人数が全員生還したことはなく、歴史上初の快挙であった。

 

だが、試験者のほとんどは口をそろえてこういった。

 

狐の仮面の試験者が助けてくれなかったら、俺たちは死んでいた。

 

 

だが一人だけ別のことを言う者がいた。

 

あの大太刀の試験者の助けがなかったら、おれはあの鬼に食われていただろう。

 

 

歴史は変わり行く、あるイレギュラーが入ることによって。

 

この出来事は鬼殺隊の関係者の中で後世に伝えられて行くことになる。

 

 

 

今日の明治こそこそばなし!!

 

原作では、錆兎がほとんどの鬼狩っちゃったけど、今回はリュウが人知れず狩りまくったから文字通り

藤襲山にいた鬼は全滅しちゃったよ!

 

お陰で柱たちがイライラしながら鬼集めにいそしんだらしいよ!

 

後が怖いね!!

 

次回第2話

 

つかの間の晴天

 

始まりの一歩は大きく、広い、だが道はつづく、さんさんと照る大きな太陽の元で。

 

 




どうぞ、これからもよろしくお願いいたします


令和8年7月26日より再編集
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