やーってまいりましたー!!
鬼殺隊総本部!!
そしてその棟梁の自宅!
産屋敷邸に!!
どうも天龍寺旅龍ことリュウくんだよ!
あのあと隠の旦那達、忍者軍団にたらい回しにされながら、立派な日本庭園に下ろされました。
最初の突然現れた隠さんは特別な人だったみたいやな。
他の隠、結構普通の人が多かったわ、なに者なんやろうか……。
疲れた~。
丸1日ぐらい目隠しされとったからなぁ。
でもまぁ、爺さんのことで報告の義務があるし。
爺さんの元同僚だった鱗滝さんや善逸の爺ちゃんとかにも話しときたいなぁと思ってる今日この頃。
御機嫌よう、私です。
とにかく原作で炭治郎禰豆子裁判をされてた庭に到着したんやけども。
まぁーデカいなぁー。
そんで完全な社寺建築の匠意を感じる建造物群。
あっちの門の龍の蟇股なんか、目玉がちゃんと八方睨みになっとるし。
すげぇな……。
おん?入口に女の子が………。
「お、おやかたさまの、おなり、です。」
この子どっかで……。
っ!何だ?頭が……。
はっ!?
ザザ
ザザザザザザザザザー
「ザザッは俺の彼女やから……。」
ザザ
「ザザッちゃん!これみてみてー!!」
ザザザ
「あの現場が終わったら、ザザがやっと貰える、だから、ザザちゃん、結婚しよう。」
ザザザザ
「ザザちゃん怒っとるんやで。」
「えー知らんかった、俺怒っとるやー、メッチャニコニコやけど。」
「そうやで知らんかったやろー。」
ザザザザザザザザザザザザーーブツン!
!?くっ頭が揺さぶられる?
記憶が流れ込んで?
いやこれは思い出しているのか?
「はっ!!、あれ?あの子は?……
いない?」
何やったんや?
いつの間にか女の子は引っ込んだみたいで見当たらんし……。
さっきのは……いや、覚えとる。
まだ自分のことはあやふやでわからんが……。
あのこは確かに……。
「あぁ、到着したんだね。」
!?この気配も何処かで……!
何かちょっと落ち着くけど落ち着かん!
膝を付かなきゃ!
「君が天龍寺旅龍くんだね、話はきいている、よく鬼殺隊に入ってくれた。心から感謝する。」
やべっ、目が御館様に張り付いて動かん!
にしても、なんやこの気持ちは?
これはまるで……。
「にい、ちゃん?」
ん?にいちゃん?
何で俺は兄ちゃんなんて言葉が……。
でもどこか懐かしい感じがする。
「ふふっ、初対面でいきなり兄と言われたのは初めてだね。」
じまっだー、ごぶれいばだらいだー。
「も、申し訳ございません、ご無礼を申し訳上げました。」
「ふふふっ、でも、私が兄となってもいいのかい?」
「えっあ、はい、私よりお館様のほうが少し年上のようでありますし、えーっと私の親はこの世でただ一人。であるならば、お館様は、形は違えども、共に宿敵と戦う仲間であり、家族、ですので、私の兄になっていただけませんか?」
(大根ラン~ぐるぐる目)
やべぇ、さっきの事もあって、俺何ていってるのよくかわかんない(ぐるぐる目)
落ち着け落ち着け落ち着け。
ふー。
初対面の御館様に何やっとんねん。
前世を含めたらこちとら大分年上?のはずやぞ?
はぁ、気を取り直して。
この人が鬼殺隊97代目当主。
産屋敷耀哉
さっきの子といい、お館様といい、何故か俺の心が揺さぶられ過ぎる。
そしてこの声、これが伝説の1/f揺らぎの声か。
頑張って失礼のないように言葉遣いを直そうと思ってるやけども。
素の自分が、勝手に出て来てまうような……。
すさまじすぎる。
「はっはは!、落ち着きなさいw、くくっ、いえ、私もだね……。ふぅ、鬼殺隊に入る者達は皆、私の子供たちだと思って接している。それは鬼殺隊の長い歴史の中で、鬼を倒してくれる隊士を育て、守り通さなければならないから。でも君は私達も戦っていると言ってくれる。こんな、刀もまともに振れない、私でも……。」
やべぇやっぱ動揺してたのはバレるか……。
洞察力も高いんやろなぁ。
それと、やっぱりこの人は優しすぎる。
そんなお方が全ての重みを肩に乗っけてる訳や。
大丈夫、その重みは皆で担ぐからな……。
「申し訳ございません、取り乱してしまいました。そして、恐れながら、例え刀を振る力がなくとも、お館様には知恵がございます。それこそ千年以上の鬼との戦いの知恵が。それは、一隊士が持ち得ない強力な力です。私達隊士は刀で目の前の鬼を斬るだけ。ですが、お館様のは私達隊士を能力に合わせ、正確に配置し、万の鬼を切っているのです。そして、一番命に危険があるのはお館様です。鬼殺隊はモノノフの集まり。まとめる者がいなければ、ほころび、鬼に力で劣る我らの負けは必須でしょう。ですから、我らがお館様を必ず守り通します。そして怨敵鬼舞辻無惨も必ずや、お館様の手によって斬られるのです。」
これは俺の本心だ。
原作を知ってるから特にな。
「……そうだね、時々思っていたんだ。私だけ安全な場所で、隊士を死地に向かわせる、無力さを。でも私も助けられているんだ………。ありがとう、少し肩が軽くなったよ。」
「いえ、ありがたきお言葉。遅ればせながら、この度、鬼殺隊に入隊致しました、元天柱、故、無上喜十郎鬼断が義子であり弟子、天龍寺旅龍であります。数々のご無礼申し訳ございません。」
「なんだか、謝らせてばかりだね。許す。改めて、鬼殺隊当主、産屋敷耀哉だ。こちらこそ、よく鬼殺隊に入ってくれた。では、本題なんだけど。鬼殺隊から離れ、暮らしていた無上殿の様子と最後、良ければ教えてくれないかい?」
「はっ!」
あー、とんだ失態を犯してしまったぜ。
でもやっぱこの兄ちゃんスゲーわ。
俺とあんま変わらん年で、鬼殺隊の運命全てを背負ってる。
そんなん普通出来ひんやん。
そんで言葉の全てが本心で語ってる。
兄貴ぃ!一生ついていきやすぜぇ!
それから、座敷に上がらせてもらった。
俺が拾われて、じいちゃんに育てられたこと。
生きる術を教えてもらったこと。
技を教わったこと。
修行の終了直後病に犯されたこと。
さらに無惨に鬼にされかけるも、根性でねじ伏せ、伝説の鬼殺隊士にふさわしい最後を遂げたこと。
そして遺書のこと。
じいちゃんのことは全てお館様に話した。
そして。
懐から、爺さんが当代当主へ託した、一番丁重に幾重にも包まれた遺言状を取り出す。
「お館様、これを……。」
「……これは?」
「義父より、当代当主様への遺言書です。」
「……わかった。拝見するね。」
この遺言書は、俺宛の遺言書の他に数枚あった物。
俺用の遺言書以外は開けず、当人に渡してほしいと書いてあった。
その中の一枚が当主宛だった。
「つっ!?」
お館様がお涙を!?
「お館様? 」
「いえ、心配をかけてしまったね……。大丈夫だ、少々心にくる言葉が沢山書いてあってね……。うん、必ず成し遂げてみせる。」
大丈夫ならよかったんやけども。
爺さん、一体なにか書いたんや……。
「天龍寺旅龍、いや、リュウ。改めてありがとう。この遺言書というより手紙には君のこと、それと、私の父親であり先代当主の私への思いが書いてあった。お陰でいろいろ思い出せたよ。」
へ〜、先代の事か~。
原作ではなんか色々あったみたいやけど、その辺はあんま詳しく無いからなぁ……。
「お館様、ありがたきお言葉。」
ふぅ、とりあえず爺さんに頼まれてた事は一旦終わりかな~?
他にも個人的にはやらなあかん事があるんやけど、詰め込みすぎるんもな?
ん?御館様の表情が変わったな?
何やろ?
「ふふっ、リュウ。私のことは耀哉、耀哉兄と呼んでいいよ、あと無理して硬い言葉も使わなくていい。私達は鬼滅の家に生まれた兄弟、そうでしょう?」
「えっ、それ本気でいってます?」
(思考のフリーズ)
「ふふふっ、私が嘘をいってるようにみえるかい?まぁ、私と私の家族だけが居る時に限るけどね。さすがに、他の者に聞かれたら、可愛い弟が吊し上げられてしまうから……。」
「えっあっはい。えっ?あっじゃあ、耀にぃ。これからふつつ者の弟をよろしくな!!ってほんとうに大丈夫なのこれ!?」
「耀にぃ……。耀にぃ……。耀にぃ……。」
(恍惚ちょっと涙目。)
「いーやぁー!耀にぃがばぐったぁー!」
「えっ、あぁすまない。呼び慣れてないものだし、昔を少し思い出してね……。ちょっと心にくるものが……。あぁ、それと、まだ隊服と専用の日輪刀はこれから届くのだろう?他にいく宛がないなら、少しの間泊まって行きなさい。ここはもうリュウの家だからね。」
「えっ、まじ?かたじけのぉございます。」
「ぶはっ!こら、リュウ!ふふふ!はっははは!」
「ふっはははは!!」
かくしてリュウは産屋敷耀哉と初邂逅を果たした!
これからまだまだ色々話さんとあかんやろなぁ……。
兎にも角にも。
リュウは新たな家族と兄をてにいれた!!
今日の明治こそこそ話!!
鬼殺隊現当主である産屋敷耀哉様は
弟妹達と離れ離れになってしまって、嫁が居ても凄く寂しく思いをしてたみたい。
でも、新しい弟がやって来て、とても嬉しくってブラコン化しちゃったんだとさ。
そうなってもいいと思ったのは、爺さんの手紙のせいみたい!
一体なにが書いてあったんだろうね!!
次回第4話
子龍と巫女の夢
彼と彼女は思い出す、あの遠い記憶を……。
今回ちょっと人によって受けるか受けないか
心配です
宜しくお願いします
令和8年7月27日より再編集