これなら、あかつき中学にも通用する…みたいな顔してやがる。
朧 翔は思っていた。
このままでは無理だと…
朧「(…確かにすげぇ。これほどのやつらが同じ中学に集まったんだ…。でも、あの天才には勝てねえ)」
一色「…ん?どした朧…俺の顔になにかついてんのか?」
朧「いーや。やっぱ一色の目ってこわいなーって…。待ってくれ、バッティングマシンをこっちに向けるな!」
一色「殺す。死にたくなかったらさっさと殺されろ!」
朧「それ、一緒じゃねーーかよ!!!」
あおい「はいはい。そのへんでストップ!テストの途中なんだから!」
一色「あ、悪い早川。目のことを言われるとつい…」
あおい「本当にもう……そんな…かっこいい目を…」ボソ
一色「え、なんか言ったか?」
あおい「な、なんでもない///」
早川のやつ、顔がゆでダコみたいになってるけど…
朧「どぅえきてぇる~」ニヤニヤ
あおい「朧くん、テストの後グラウンド10周」ニコ
朧「すいません、調子にのりました。」
小峰「ははっ、ずいぶんにぎやかだったね。」
どうやら小峰のバッティングが終わったようだ。
結果は見てなかったからわからないが…まあいいか。
あおい「お疲れさま、小峰くん。」
小峰「はい、お疲れさまです。」
あとで、早川にみんなのデータを聞けば本当は問題ない。俺が本当に見たかったのはこいつだ…
朧「じゃ、次行くわ!」
早川「あ、朧くん大丈夫?スピード落とそうか?」
朧「へーきへーき。バッティングマシンの球なら大丈夫だよ!」
そういいながら朧は左打席にたった。
そして、グリップエンドを相手に向けバットを傾けた。
一色「あれがあいつの構えか…」
どこかで見たことがある…なんてものじゃない。
一色「東篠…あいつもしかして…」
東篠「ようやく思い出したか。」
ああ、思い出したよ。
バッティングのデータはいつも不規則
変化球打ちも直球打ちもどっちが得意かわからねえ
守備でも基本、どこでも守れる
一色「あいつ…リトルの大会の地区決勝で戦った。あの時の二つ名は『気まぐれの龍』」
朧「お、やっぱり覚えてたか…久しぶりだね~
『煙の白虎』さん」
『気まぐれの龍』
あいつはそう言われていた。
いつも自由で天才とまで言われた男だ。
そんなやつがどうしてここに
結果は10ヒット
部員の大半が口をあけてビックリしている
あおい「な、朧くんって…何者…」
まったく。あきれちまう。こんな意外なやつとこれから野球するんだから
あきれたままの早川がちかずいてきた。
あおい「なんでこんなに上手なら野球部に入らなかったの?」
朧「え、、、なんとなく。」
おおー、さすが気まぐれだ。
でもこいつが仲間にいるのは頼もしいな!
空はだいぶ陽もかたむいてきた…