怪人系配信者BANちゃん   作:TEAM-POCO/CHIN

10 / 14
自分の作品読み返して恥ずかしくなったので初投稿です。
また文字数4000だけど許して。最近忙しいのよ_:(´ཀ`」 ∠):
出来は……†悔い改めて†


お披露目会

「マイク音量大丈夫? チェック、1、2。よし……やぁ」

 

『やぁ。』『やぁ。』『生配信(゚∀゚)キタコレ!!』『やぁ。』『霧島ネキからの馬コンボ ±114514893364点』『久々の生BAN配信』『やぁ。』『お久しブリブリブリュリュ』『何かいつもよりご機嫌だね』『やったぜ。』『動画見に来て早々に神社聴くことになるのは草』『なぜ女なんだ』『待機用BGMがほのぼの神社(迫真)』

 

 注文したPCを、動画用の素材を作成したり後付け編集有の普通の動画を投稿したりと色々なことをして待つこと早一週間。

 遂に念願のつよつよ高性能PC(仮)を手に入れた! それも高性能すぎて語彙力が消失するくらいやばいやつ。

 というのも先ずこれ、俺が想像していたようなデスクトップとかノートパソコンとかの形状のやつではなくて、デジタル腕時計の形をしている。というか実際腕時計として機能するからそうなのだろう。

 そして何とこれ、時計のつまみのようなスイッチを捻って起動するとSFとかでよくあるキーボードとかPC画面みたいなものとかが描かれた複数のディスプレイが空中に表示されるのだ。超技術過ぎてしゅごい。

 しかもマドさんが言うにはこれ、まだ機能のほんの一端でしかないらしくて、もっと凄い機能があるらしい。ちなみにそれについてはまた今度説明してくれるとのこと。

 取り敢えずこんな凄いものを恵んでくれたヌエさんマドさん、ありがとう、フラーッシュ! これは一生足向けて寝られないな。今度何かお礼しなきゃ。

 ということで今はつよつよ機材入手の喜びからか衝動的にも生配信を始めたところだ。ただしまだその機材は使ってない。これから視聴者兄貴たちにお披露目するからだ。

 

「今日はね、初っ端早々にお披露目会をしたいと思います。PC、マイク、カメラの動画作成における三種の神器が一つにまとまったハイテクなやつのね!」

 

『おー、ええやん』『何手に入れたん?』『 (ノシ 'ω')ノシ ハヨミセ』『お披露目ハリー!ハリーハリー‼』『あぁ^~いいっすね^~』『888』『どんなん?』

 

「えっとねちょい待ち……はいこれ。じゃーんっ! ポケットディメンション? ってやつね」

 

『ファッ!?』『嘘やろ?』『ほうPDですか…たいしたものですね』『最新型やんけワレェ!』『どうやって手に入れた!言え!』『大人しくそれを渡してもらおうか』『クソ!見せつけやがって!ゆ゛る゛さ゛ん゛‼』『早く起動するんだよ、あくしろよ』『驚嘆で心停止したゾ』『↑心停止兄貴は早く成仏してクレメンス』『うらやまけしからん』『証拠物件として押収するからなぁ(ねっとり)』

 

 言葉に合わせ、カメラに映らないよう太股の上に乗せていたポータブルディメンションという名の腕時計型PCをカメラの前に大々的に翳す。すると今まで比較的穏やかだったコメント欄の流れが一気に加速した。やはりこいつはその超技術に見合って相当なものらしく視聴者ニキの反響が凄まじい。しかも視聴者ニキたちのコメントを見るにこれは最新型だとも。

 こんないいものを貰っちゃったのか俺は。こうなってくると値段がいくらか気になってくる。

 

「これの入手経路は超絶懐が深い神様みたいな人に恵んでもらったとしか言え、ないです。個人情報だから名前諸々の開示はNGで。あ、そうだ(唐突)ところでホモの兄貴たち、これってさお値段なんぼなん?」

 

『ホモじゃ)ないです』『ノ゛ン゛ケ゛で゛す゛!』『くさい』『恵゛ん゛で゛も゛ら゛っ゛た゛』『レズです』『レギオン?人?』『神様だからGOじょのいこ(名推理)』『GO is GOD』『GO is GOD』『こちら、114万3千円になっております』『中古でも100万はするぞそれ』『( ゚д゚)ホスィ…』『つかそれ都市内じゃないと買えないやん?誰やレギオンにそれ渡せる輩って』『こいつはくせえッー!きなこの臭いがプンプンするぜッーー!』『きなこの臭いって何だよ』『←たぶんきな臭いって言いたいんだろ』

 

「ヒュッ⁉」

 

 百万⁈(驚嘆)うせやろ? 

 値段を聞いた途端に何か俺は騙されてるんじゃないかと思えてきて手が震える。だんだん怖くなってきた……こんな高価なものをポンッとくれたマドさんは一体何者なんだ……これ後で何かされないよな? な? 大丈夫だよね?

 

『驚いてて草』『BANちゃんのびっくり顔』『驚くとお目々ぱっちりになるのスコ』『目元しか変わってないやん!』『手が若干震えてますよ…?』『人間の価値観があるのか……レギオンに(かわいい)』『今の驚いた顔は保存させていただいた! サラダバー!』『あっ、おい待てぃ(江戸っ子)』『←それはいくらだ』『逃がさん』『盗撮民だ!囲め囲め!』『言い値で買おう』『どこで販売してますか』

 

「ちょっ何か恥ずかしいから止めろバカ!」

 

 人の画像だか写真だかを本人の前で堂々と勝手に保存するのは止めろ。あまつさえ何か珍しく変な顔になってたらしいところを!

 

『お口わるわる^~』『プリプリしてんのスコ』『視聴者に翻弄されるレギオンの図』『その冷ややかな眼光に感動し射精した……ヌッ!』『←感動してヌクな。ヌッ!』『お前ら最高に931931』

 

 くそ……こいつらここぞとばかりに煽りやがって……もう許さねぇからなぁ?

 

「罰としてニコニコ本社君には爆死してもらいますッ!」

 

 そう言って予め準備していた素材の中から本社爆破素材を選び、再生(きばく)する。

 ニコニコ本社は営業終了で現実世界ではもう存在しないが、皆の心の中にはいつまでも残っている(感動)そして爆破される(無慈悲)逃れられぬカルマ……悲しいなぁ……(ショッギョ・ムッジョ)

 

『やったぜ』『草』『やったぜ。』『実家のような安心感』『大草原不可避』『やったぜ。』『やったぜ』

 

「ついでにノヴァくんも、死のうか(暗黒微笑)」

 

『草』『草』『やったぜ』『やったぜ』『草』『やったぜ。』『THE END』『デデデデドン!(希望)』『やったぜ。』『やったぜ』『ホモ特有の爆破オチ』『爆発オチなんてサイテー!(建前)やったぜ(本音)』『やったぜ。』『隙を生じぬ二段構え』

 

 おまけとばかりにノヴァくんの素材も引っ張り出して爆破してやった。慈悲はない。

 

「あ^~派手な爆破は心が洗われるぜ」

 

『草』『クッソwww』『禿同』『ワイトもそう思います』『禿同』『おハーブが生えましてよ』『真顔でサイコパス発言ww』『わかるマン』『また髪の話してる……』

 

「ってことでお披露目会終わり! 閉廷! 次行くぞ次!」

 

『強引だなぁ』『次あくしろよ』『もう待ちきれないよ!早くしてくれ!』『ホモはせっかち』『何が始まるんです?』『↑大惨事大戦だ』『ほんへ開幕』『PDは使わんのぉ?』

 

 お披露目会もいい加減ここいらで締めないとテンポが悪い。爆破で一端区切りがついたことだし次のステップに進んでしまおう。

 

「取り敢えず次なんだけど、ベタだけどフリーゲームしようと思いまっす。久々にJRPGがしたくなったからね、仕方ないね。ちなみに何やるかは視聴者ニキのコメントから選ぶぞ。行き当たりばったりだけどよろしく。あ、あとPDはまだ設定諸々が完了してないから次回まで待って。」

 

『ホ ラ ー ゲ ー ム』『やったぜ(期待)』『青鬼やって♡』『ホラゲー一択』『へなちょこBANちゃんを期待します』『哥欲祟』『ホモなら阿部鬼だろJK』『星屑の世界で(迫真)』『←おい!それってYO!18禁じゃねえか』『鬱夫の恋』『鬱夫はやめろ(大迫真)』

 

 フリーゲームの募集をかけてみたところ、たくさんの視聴者の兄貴たちから応募が届いた。とても嬉しい限りだ。その全てがホラーゲームじゃなければ。

 まあある程度こうなることは予想していたっちゃぁしていた。どの動画投稿者を見てみても“やってほしいゲーム”なんて募集をかけるとホラーゲームに票がいく。これが自然の摂理か……

 駄菓子菓子!

 

「ちなみに言っておくと、残念だけどもホモの兄貴たち。生憎と私のホラー耐性は53万なのよ。ってことでホラーでも何でもやるけど、そこいらの実況者の二の舞にはならんよ」

 

『ん?』『ん?』『ん?』『今何でもするって言ったよね?』『ん?』『フラグですねこれ』『盛大なフラグ建築』『フラグ建築士検定の始まりや』『【ホラゲー検討中】 ( ´・ω)(´・ω・) (・ω・`) (ω・` )』『で結局何するん?』『オニアソビとかどうよ?』『めっちゃ怖いやつって何やろ?』

 

 その後しばらくコメント欄は数々のホラーゲームの名前で埋まっていった。中々にリクエスト内容がばらけるものだから俺も何をすべきか数分悩んでしまった。まだ俺の知らないような、興味を引くタイトルが多すぎるのがいけない。

 まあ、そんなこんなで出た結論としては――

 

「じゃあかなり推す人のいた哥欲祟をしま~す」

 

『おっしゃ!』『やったぜ』『Ibやってほしかっオォン!アォン!』『チョッ刃…』『ウタホはかなり怖いゾ』『BANちゃんやったことあんの?』『怯えるBANちゃんが見える見える…』『BANちゃんの鉄仮面が剥がれることに花京院の魂をかける!』『泣きっ面が拝めることに視聴者の魂を全部賭ける!』『勝手に俺たちの命を賭けるなw』

 

「このゲームやったことあるかって質問だけども、名前を聞いたことあるって程度でやったことはないなぁ。まあ、ほとんどのホラゲー平気だったからね私は。この後の私の爽快プレイを見とけよ見とけよ~。ちなみに今はダウンロード中だからもうちょっと待ってね」

 

『フラグをどんどん建てていくスタイル、嫌いじゃないわ!』『これは一級フラグ建築士』『初見でイキるその姿勢は今後が楽しみになるw』『フラグ回収のお膳立てありがとう』『慢心王』『“ほ と ん ど”』『これは……ダメみたいですね(我々の勝利)』

 

 前世で俺はホラーゲーム実況なんかはよく見ていたが、恐怖なんてほとんど感じなかったからな。だから全くもって大丈夫だ。仮に不安になることがあるとすれば、このホラゲーがどっきり系かどうかということだけだ。どっきりだけはどうあっても驚いてしまうからな。まあ恐怖とはまた違うから全然へっちゃらよ!(慢心)

 

「おっしゃダウンロード終わり。そんじゃ解凍して早速始めるゾ!」


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。