怪人系配信者BANちゃん   作:TEAM POCO/CHIN

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話がフラフラしてるので初投稿です。
お兄さん許して。
出来は……ダメみたいですね。


出鼻は挫かれるもの

『オッスお願いしま~す』『テーマパークに来たみたいだぜ、テンション上がるなぁ~』『お邪魔するわよ~』『邪魔するなら帰って、どうぞ』『入れたぞ~』『あー一面のクソミドリ』『よろ~』

 

 マイクラのマルチでサーバーを建て、入室が可能となるや否や個性的な挨拶と共に着々とサーバーに入ってきた五十人の精鋭たち。彼らは入って早々に周囲の木を切り倒し、石を掘り、石ツール一式――ただし鍬、テメーはダメだ――までを作り上げた。まだ何もルール説明もしていないのに好き勝手に行動されて色々と困るのだが、その反面彼らの手馴れ具合を見るに彼らはマイクラ歴の長い兄貴たちであることが予想される。凄く助かる。

 ただしその後の現在、彼らは各々が個性過剰なスキンと動きでもって互いを煽り、作り上げたツールを持って殺し合っている。世紀末の原始人かな?

 ここは速急にまとめ上げてゲーム始めないと(使命感)

 

「おちんちんランド開園だよ~ってことでメンバーチェックの時間だオラァ! 早く集まれ~」

 

『わぁい』『わぁい^^』『わぁい!』『唐突なアニメ声からのドス声は草w』『のりこめー^^』『びっくりして心臓が止まったぞ』『心停止ニキははよ成仏して』『大丈夫かこれw』『わぁい^^』

 

 一先ず集合の意を込めて声をかけてみれば、打てば響くが如く視聴者ニキたちは俺のプレイヤースキンの周りに群がり始めた。ただ皆が皆でごちゃごちゃと落ち着きなく動き回るのでゲーム画面が圧迫されて周りの風景が見えなくなってしまった。

 これでは俺も視聴者も困るので、軽くどんな人がいるのかの確認も兼ねて俺は画面を三人称視点に変更した。その結果――

 

「ヒェッ」

 

 画面に映し出された光景は、俺を中心に台風のように蠢く一面の肌色であった。きもい。

 

「あのさぁ……全裸スキンばっかって恥ずかしくないの? 馬鹿なの? 死ぬの?」

 

『口悪くなってて草』『ヌッ!』『お前の罵倒が欲しかったんだよ!』『きもすぐるwww』『ロリの冷え冷え罵倒は俺に効く』『ロリが男勝りでお口わるわるとか良い。良くない?』 『わかる』『ちょっと引いてて草』『ありがとうございます!』『脅威の全裸率w』『初回の生配信でこんなに変態紳士が集まるとは、壊れるなぁ』『幼女の罵倒とか…で、出ますよ』『草』

 

 思わず罵倒が口から飛び出す。

 マルチの起動準備時、配信中のコメントの様子からある程度おかしな輩はくるだろうと予想していた。だが、このまるで示し合わせたかのような惨状は流石の俺も予想できず、上擦り声を漏らしてしまった。

 しかし、いつまでもこの状況に驚いてはいられない。今は生配信中だ。ゲームをさくさくと進めていかなければならない。

 

「まあ、うん。ちょっと驚いたけども早速ゲーム始めてくぞ」

 

『テンション沈んでて草』『ほぼ無表情だけど感情豊かなBANちゃんすこ』『盛り上がってまいりました』『はよゲーム進めよ』『待ちきれねぇんだ』

 

 コメントを見てみれば、まったく口の減らない連中である。

 

「ま、そんじゃ今回の方針だけど、折角五十人もいるからね。取り敢えずエ――

 

――ぴんぽーん ぴんぽーん

 

 ようやく本格的にゲームを始められると思った瞬間のこと。突然チャイムの軽い音が鳴り響いた。誰かが来訪してきたようで、またもや出鼻を挫かれてしまった。中指スタンドアップ。

 しかし現在時刻は十時過ぎ。こんな時間に突然の来客は常識的におかしいはずだ。しかもこのアパートは基本パンピーが寄らないような場所にある。尚更不審である。

 

「おや、誰か来たようだ。ってことですいませんがちょっとお客さん来たみたいなんで、少し空けますねー」

 

『いってらーノシ』『気を付けるんだぞ』『何か嫌な予感がするゾ!』『レギオンにお客とか、あっ…(察し)』『ノシ』『まずいですよ!』『ついに特定されたか?』

 

 コメントの通り、脳内でゆうさくの注意喚起が再生されるくらいには嫌な予感がする。

 しかしそれでも俺は、どんな類の客かはわからないが取り敢えず客を出迎えるために腰を上げ、玄関に向かうことにした。対面しないにしても誰が来たのかは確認しておきたいしね。

 なお玄関に向かう途中に台所に寄って、指を噛み切り、出てきた少量の血液を窓から外に飛ばしておく。能力のマーキングだ。こんな身の上だから一応何かあったときに逃げるための準備はしておいた方がいい。来たのがヒーローだったら怖いしね。

 さて、そんなこんなで心もとない逃走準備ではあるが完了したので玄関口の前に来た。取り敢えず音を立てないように忍び足で扉に近づき、ドアスコープから外を覗く。

 

「あれ……」

 

 扉の前には誰もいない。ドアスコープから見えない場所に誰かがいるのかとも考えたが、その誰かの気配は感じられない。

 気のせいだったのだろうか。しかしチャイムは二回も鳴らされている。そんなことはないとは思うが――

 

「――お前の後ろだ」

 

「へっ?」

 

 振り返ろうとした一瞬。一筋の痛みが全身を駆け抜け、めのまえがまっくらになった。

今後文章量はどれくらいがいいか?

  • 2000前後(現状)
  • 5000前後
  • 7500前後(きつすぎるッピ)
  • 10000前後(許して)
  • ちくわ大明神

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