前々から容姿知りたいって要望があったのに応えなかった作者の怠慢と投稿遅れを許すな! 読者兄貴やめちくり~。許して(迫真)
出来は……なんか足んねえよなぁ?(文章量&内容)
レギオンの朝は早い。そもそも睡眠という概念が存在しない。
「起きろネム、朝だ」
だが、このネムというレギオンだけは珍しくも睡眠をとる。私もそんなネムに倣って一緒に隣で寝る。
ネムは御寝坊さんだ。私は日の出には起床するが、ネムは8時頃まで起きない。
そんなネムを起こすところから私たちの朝は始まる。
「ウーン……もうちょっとだけ」
昨日は深夜まで動画配信。朝起きづらいのは当然だろう。
だがネム自身が朝に起こしてほしいと望んだこと。私はネムを起こさなければならないし、ネムも起きなければならない。
「うぁ何をすりゅやめ……」
ネムを起こす手順として、まずは布団を剝ぎ取ってネムを抱き上げてやる。次に抱き上げたネムを洗面台まで連れて行きおろしてやる。後はネムが勝手に顔を渋々のそのそと洗い始めるのを眺めていれば終わりだ。
そして顔を洗い終えてすっきりしたところで声をかけてやる。
「おはようネム」
「おはようヌエさん」
この挨拶が交わされた後に、私たちは毎日外に出てこの廃墟街の探索がてら散歩に出向く。
今日は快晴。絶好の散歩日和だろう。
さて、レギオンは人間と違い衣服というものに頓着しない。私たちは体温調整の必要がないし、体表は薄い白や黒の膜で覆われている。服を着る必要がないのだ。
だがネムは服を纏うことにこだわる。曰く、裸みたいな格好は恥ずかしいらしい。
後ネムは私にも目の毒だと言ってこのアパート内にあったスーツという服を着せる。これを着るとごわごわとした感覚があるし、少し動きづらいのだがネムが似合ってるだのかっこいいだのと褒めてくれるからまあ仕方ない。悪い気分ではないのだ。
そんなこんなで外出の支度を終えてネムが準備を終えたか確認にいく……
――ふむ今日のネムは白か。把握した。
「あッ、ちょ! 覗かないでヌエさん!」
――速攻でばれてしまった。
「ネム、もう準備はいいか?」
「え、あ、もうちょっと待ってて!」
もう少し準備に時間がかかりそうなのでそのまま着替えているネムを眺めとく。こうやってネムを見ていると案外服を着るというのもいいかもしれないと思えてくる。色々なネムが見れて眼福だ。
そうしてしばらく眺めているとネムは準備をほぼ終えたようでいそいそと充電していたデジタルカメラやメモ帳、ペンを手に取り鞄に詰め込み、空のリュックを背負って私の方へ駆け寄ってくる。
「準備おk。早速出かけましょ」
「ん」
「今日はどこ行くのヌエさん?」
「今日は都市部近郊にある廃墟街に行く。些か普段よりは危険だが安心しろ。私がついてる」
今日はいつもの探索と違って人間の生活圏に近い区域に赴く。目的は資材集めととある人物に会うことだ。
いつもよりヒーローやアウトローなどの人間との接敵の可能性が高いが、それだけ会う価値の高い人物だ。特にネムにとっては嬉しいはずの人物だ。
「目的の場所がかなり遠い。ネム」
「はいはーい」
いつもは周辺を徒歩で散策するのだが、今回の目的地はこのアパートから徒歩じゃ一日二日で辿り着けない位置にある。故に今日は私の異能で転移して行く。ネムもその旨は既に知っているので、声をかければすぐに手を繋いでくれる。私の異能において、触れていなければ一緒に転移はできないのだ。
「では転移する」
そう声をかけてやるとネムはぎゅっと手を握り返してくる。それに応じて異能を発動し、目的地へ直接転移する。
転移して初めに視界に映ったのは、多少崩れて鉄筋が飛び出ていたり硝子片が飛び散っていたりはするものの、比較的に形は綺麗に保っている廃ビルのエントランスだ。ここは廃墟街の中央区にあるまだ水道や電気などの機能が残っている優良物件だ。
普通ならこんなところはアウトローや浮浪者の溜まり場になるのだが、そうはなっていない。というのもここに住む輩がこのビルの周りを瓦礫の山で塞いで侵入できないように作り替えてしまったからだ。物理系の異能力者では入るには相当の苦労をするだろう。
「ネム、先ず今日はここの主と話をする。かなりの変わり者だが心配はするな」
「おっ? 珍しいね、誰かに会いにいくのは。わかったよ」
「ネムの今後の助けになってくれるだろうから来た。楽しみにしとけ」
最近ネムは動画配信なるものを始めたからな。流通経路や機材開発の手はあって困らないだろう。
それにここの主も私たちと同様に“ハグレ”にあたる者だから戦線にいるような人間に敵対的で血気盛んな輩ではないし、最近は暇しているとのことだからネムの存在はいい刺激になるだろう。
「奴はこのビルの地下にいる。行くぞ」
「あいあいさ~」
アンケート期間は次話投稿までとします。オッスお願いしまーす。
今後文章量はどれくらいがいいか?
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2000前後(現状)
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5000前後
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7500前後(きつすぎるッピ)
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10000前後(許して)
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ちくわ大明神