短編:日本に世紀末ゲートが出現しました   作:MrR

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前編

 

 

 東京オリンピックの開催を控えた日本は突如として現れた暴徒達の手で崩壊した。

 

 

 暴徒と言う表現は政府独特の表現であり、より分かり易く言えばレーザー兵器やパワードスーツを身に纏い、様々な種類の武装車両に乗った武装集団が東京都内で大量に出現し、目につく住民を片っ端から殺しまくったのが始まりだった。

 

 それだけでなく、謎の巨大生物や暴走した巨大兵器類まで現れ、内閣が状況を把握する頃にはとんでもない被害状況であり、自衛隊が出動しても鎮圧する頃には東京都内は焼け野原になっていた。

 

 さらに不味いことに日本国内で武装勢力が保有したと思われる小型の核兵器が何発も使用された形跡があり、それで世界各国だけでなく日本国内でも関東の住民はいわれなき風評被害を受けた。

 

 和を尊ぶ日本民族の実態なんて一皮むけばこんなもんである。でなければブラック企業だの社畜だのは存在しない。

 

 

 一番喜んだのと困ったのは反日をかがげる国家だ。

 

 

 いわゆる反日国家達は逆に言えば反日しないと国が維持できない連中なのである。

 

 日本国内が破滅的な打撃を受け、最初は国を挙げてのお祝いムードになった。

 

 

 だがそう言うムードは長続きせず、反日する日本が完全に国民から眼中になくなると、ドンドンと内乱への道へと突き進む事になる。

 

 アメリカは日米同盟があるものの、二の足を踏んだ。

 

 放射能で満たされ、SF兵器で武装した連中や暴走兵器、化け物が闊歩するB級映画の世界が再現されたこの世の地獄と化した日本に派兵すればどんな被害が及ぶか。

 

 中東派遣などでも散々な目に遭っているのだ。

 

 

 肝心の日本政府は政府機能がほぼ麻痺している。

 

 昔から日本は変なところで想定外の事態に弱いところがあるが今回の一件はまともな国であっても対応不可能である。

 

 自衛隊も被害が出すぎて関東奪還のための戦力が派遣出来ないでいた。

 

 

 さらに中国やロシアなども漁夫の利を掠め取ろうと日本で暗躍している。 

 

 第三次世界大戦の狼煙は既に上がっていると言っていい。    

 

 もっとも、「普通ならば」と言う枕詞がつくだろうが

 

  

 

 

 アメリカ、中国、ロシア、そこに北朝鮮や韓国なども加わり、日本を戦場とした第三次世界大戦が行われようとしていた。

 

 

 しかし幸か不幸か、第三次世界大戦は間逃れた。

 

 敵があまりにも強すぎたのだ。

 

 

 武装勢力はまあ何とかなる。

 

 武装が些か協力だが現代戦に慣れ親しんだ世界各国の軍隊なら相手になった。

 

 

 問題は化け物や暴走兵器達である。

 

 

 通称ゲートから現れる彼達は既に東京都内の広範囲に渡って住み着き、近付く人間は無差別に襲う。

 

 そして種類は豊富だ。

 

 生物に限ってもエビ、カニ、ワニ、タコ、イカ、サメ、ヘビの怪獣などがいて毒を撒き散らしたり熱線を放ったりしてくる。

 

 そしてとてもタフであり、箇体によっては戦車砲で一撃かましても即死を逃れて戦闘続行する程の生命力を誇る。

 

 

 時間経過と共に生物の生息範囲は広がり、日本各地に存在する原子炉や米軍の原子炉を詰んだ空母などを求める生物もいた。

 

 それは暴走した兵器にも言える事だった。

 

 機関車や戦車や陸上戦艦、各種ロボット、更にはUFOっぽい飛行メカや昔の外国人が考えたような宇宙人製の三脚型戦闘メカなども驚異で現代兵器ではほぼ破壊不可能扱いされる程に強固だった。

 

 

 そうした連中が日本国内を汚染していくように活動範囲を広げ、とうとう海を渡って韓国や北朝鮮、中国にロシア、東南アジア諸国、ハワイなどにも巨大生物や暴走メカなどが出現を始めた。

 

 国によっては滅び、これに対処するために核兵器を使用する国まで出てきた。

 

 だが核兵器の使用は一時凌ぎの劇薬のような物であり、巨大生物達の活動がより活性化するだけに終わった。

 

 

 

 

 世界は一つとなった。

 

 日本を封じ込めるために。

 

 暴走兵器や巨大生物の拡散を防ぐために、日本を囲うように世界中の戦力が展開した。

 

 しかし暴走兵器や巨大生物の戦闘力は圧倒的であり、核兵器以外は有効打にはならないのでは無いかと思うほどに頑丈であった。

 

 

 だが人類側も辛酸を舐めるだけではなく、電磁パルス兵器や特殊な薬物を開発して巨大生物たちに対抗した。

 

 

 そして世界の危機が逃れると再び競うように争いをはじめた。

 

 

 全ては日本に出現したゲートの超兵器の技術を一つでも大久手にいれ、相手を蹴落とし、奪い、独占して世界を牛耳るために。

 

 

 人はこうして過ちを繰り返す。

 

 

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