短編:日本に世紀末ゲートが出現しました   作:MrR

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後編

 

 Side ???

 

 

 かつてここには日本という国が存在した。

 

 

 しかし核による環境破壊。

 

 

 放射能汚染があまりにも酷すぎて急速に砂漠化し、土地は陥没して海に飲み込まれて国土はどんどん縮小していった。

 

 

 ゲートは未だに広がり続け、遂には巨大戦艦までもが出現し始めていた。

 

 狂ったように世界中の人々は何発も何発も核兵器を撃ち込んだ。

 

 

 そして驚異を討ち滅ぼしては歓喜し、そして新たな脅威が現れて敵わぬと分かっては核兵器を使う。

 

 最近はそれの繰り返しだ。

 

 

 世界は荒廃していった。

 

 

 核兵器の使用しすぎで地球の環境に深刻なダメージを与えていたのだ。

 

 

 とうとう核兵器が通用しない敵までもが現れはじめ、世界の選択は――その敵を放置し、押し付け合い、自分の国がより優位に立てるように利用しようと考えた。

 

 

 そして――世界中のあちこちで反乱が起きた。

 

 

 軍人は「核兵器を使用するなら俺達はなんなんだ」と怒り狂った。

 

 国民は「政府はなんのために存在するのか」と生活に苦しみ、嘆いた。 

 

 政治家は「俺達は国民を第一に思って考えている! 政治が分からない連中は黙ってろ!」と聞く耳を持たなかった。

 

 

 日本も同じだ。

 

 

 もはやゲートの、向こう側の世界など関係ない。

 

 

 政府は政府のための政治を行い、国民を弾圧する。

 

 国民はその弾圧を受け入れ、中には反抗する者も出始めていた。

 

 その反抗した国民の一人にパワーローダー・・・・・・異世界から進行してきた連中が使っている核動力のパワードスーツ。

 

 

 それを使ってある者は獣以上に獣の如く暴れ回り、ある者は自軍の戦力として組み込み、ある者は傭兵としてこの狂った世界を歩んだ。

 

 

 問題なのは傭兵だった。

 

 

 傭兵の一人にイレギュラーが現れた。

 

 その傭兵は強かった。

 

 そして幸運の女神に愛されてるかの如く運が良かった。

 

 どんな戦いも生き抜いてみせた。 

 

 どんな敵も倒してみせた。

 

 

 今彼は向こう側のさらに荒廃した別世界にいる。

 

 

 Side ???

 

 

 私はただの機械。

 

 AI。

 

 プログラムの塊。

 

 

 私の目的は観測する事だった。

 

 

 もう一つの地球人類と荒廃した地球人類が接触した場合の記録を。

 

 結果はほぼ予測通りだった。

 

 落胆と言う感情を学んだ。

 

 

 だが「彼」が、「イレギュラー」が現れ初めてから少なくとも向こう側の日本の状況は一変した。

 

 

 イレギュラー。

 

 戦いに特化した存在。

 

 まるで因果律をも味方に付けているかのような正真正銘の怪物。

 

 この世界にも度々イレギュラーが現れたが、まさか向こう側の世界でも出現するとは――想定はしていたが驚愕を知った。

 

 私の目的は人類ではなく、イレギュラーの行動を全て観測することにシフトした。

 

 イレギュラーは確かに常人離れしているところはあるが人間である。

 

 疲れもする。

  

 食事もするし睡眠もとる。

 

 超人的なスーパーパワーがあるわけでもない。

 

 

 だからこそ恐怖を感じる。

 

 

 いっそそう言う超常的な力をその身に宿していれば理解は容易かっただろう。

 

 だからこそ理解は出来ず、理解するための努力をする価値が生まれた。

 

 まるで未来を予知しているかのように行動や決断力があり、どんな過酷な戦闘をも生き残ってみせる。

 

 そして、最終的には何かを破壊する。

 

 その何かは大抵は「秩序」と言う言葉に帰結する。

 

 

 Side ???

 

 

 神のように振る舞っていた存在は滅んだ。

 

 だが勇者が魔王を倒しても本当に平和が訪れるわけでもない。

 

 

 自分はイレギュラーと呼ばれた。

 

 産まれながらに殺しの遺伝子を宿す者と推測された。

 

 秩序の破壊者とも言われた。

 

    

 そんな存在でもどうにもならない物はどうにもならない。

 

 人が存在する限り、争いはなくならない。

 

 争いの終わりは新たな争いへの準備期間に過ぎない。

 

 

 神がおらず、秩序をも滅んだこの世界でしばし体を休めよう。

 

 次なる争いはまた始まるのだから。 




 自分で書いといてなんだけどなんなんだこの小説は。
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