やっと会えた。   作:サラメンス

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誤字報告してくださった方ありがとうございます!
やっぱり慢心するとダメですね。
それと内容薄いし文字少ないで、すいません。
内心更新遅れるときの風邪って全部嘘だと思ってたのですがまさか私がかかるとは。


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 あまり言葉を多くするのも良くない。最近俺はよくそう思う。校長先生が嫌われるのは何故だろうか。それをよく考えてみるとこれからどうすればいいのかがわかる。うだうだと関係ない話だけせずにズバっと言う事が、この時間が少ないと言われる現代においてかなり大事だという話も聞く。つまり何が言いたいかと言えば。

 

「普通に美味い。四葉のも二乃のも両方美味しいぞ」

 

ひとしきり食べ終わって俺はそうご飯について評価する。若干の不安があったが、それは杞憂に終わり本当に良かったと思う。

 

「え、そんな気を遣わなくても良いですよ。やっぱりもう少し練習するべきだったと自分でも思っていますし」

 

「上杉、くん。そのね。四葉の事を上手く傷つけないようにしてるっていうのは分かるんだけど、ちょっと厳しいかな」

 

申し訳なさそうに俯く四葉。作り笑いを浮かべながら気まずそうにする二乃。両者表情は違うが、気まずそうなのは同じだ。正直何故そんな表情をしているのかが全く分からない。確かに見た目的には四葉の作ったハンバーグは汚かったがそんなの口の中に入ってしまえば何でもない。二乃の奴もとても美味しかった。見た目も綺麗だったがこれが何なのかが分からないのが残念だ。

 

「何を言っているんだ。別に嘘なんか俺はついていないぞ」

 

真剣に俺は言ったはずなのに、なぜか二人は顔を見合わせて、そして笑った。意味が分からないが何故か癪だ。とりあえず笑われた理由などについても説明してほしい。そう思うも、彼女たちは依然笑いが止まらないようだ。二乃に至っては俺が抱いていたクールというイメージから大きくかけ離れた引き笑いをしている。

 

一体なぜこうなった。未だに起動しない彼女たちを尻目に俺は原因を探るべく、先ほどの事を思い出し始めた。

 

 

 

「どうぞ。入ってください」

 

「お邪魔します…」

 

この前は家庭教師としてだったので家に入ることは特に抵抗が無かった。だが、改めて外装や部屋を見ると済む世界が違うのだという事を再認識させられる。毎月どれくらいなのだろうか。部屋は広い、高い、綺麗と三拍子そろっており、10万では下るまい。だから動揺するのは仕方ないのだ。

 

すぐに見えたのは二乃だけだった。家でゆっくりくつろいでいるというよりキッチンに立って熱心に料理をしている。この家では彼女がその担当なのだろうか。少し見渡しても他の姉妹は見当たらない。部屋にいるのか、それとも外出しているのかは定かでは無いが。とりあえず挨拶くらいはしておこう。

 

「ちょっとお邪魔します。用が済んだらすぐ帰るので」

 

「同級生相手に別にそんな態度じゃなくてもいいでしょ。こんな時間から勉強、ではなさそうだけど。用事って何」

 

俺のそんなへりくだった態度に不自然さを抱いたのか、若干笑いながら、しかし手を止めることもなく料理を続ける。器用なもので相当慣れている。やはりこの家族の中で料理をしているのは彼女で間違いなさそうだ。しかしそうなると俺にご飯を作るのは難しそうだ。キッチンはしっかり埋まってしまっている。四葉はどうするつもりなのだろうか。

 

「それに関しては私が説明するから。風太郎君は部屋で待ってて」

 

そう言われたらこっちからは特に何も言うことは無い。家主の指示に従うのが筋だろう。軽く会釈をし、目的の場所へと向かう。二回目だからか、少し場所を間違えながらも四葉の部屋にたどり着く事が出来た。勝手に入ってもいいのだろうかという罪悪感はあったが本人が良いと言ったのだから大丈夫だろう。

 

前回は緊張と無言故の気まずさもありそこまで意識はしていなかったが、いざ実際に見てみると綺麗ではあるが女の子の部屋っぽいな、と思う。部屋に所々置いてある観葉植物くんはよくわからないが。しかしそんな物色してしまうのはよろしくないだろう。単語帳でも読んで勉強をすることで気を紛らわすことにする。

 

無理だ。身体が冷静になれない。そもそも四葉は結構距離が近くてこちらをドギマギさせてくるのだ。その時の匂いとかそういうのを思い出してしまうと中々難しいのだ。あーもう寝てしまおう。人の家で寝るというのもかなり肝が据わった行動だと思うが、何かしでかすよりはマシだろう。それに最近色々あって疲れているのだ。俺は鞄を枕にして目を閉じた。

 

 

 

 そんなこんなでご飯が出来たと起こされ、ご飯を頂くことになったのだが、やはり意味が分からなかった。何度も言うが俺は嘘を付いたつもりは微塵も無い。しかし俺のそんな様子を見て笑っているのだ。ダメだ。降参だ。教えてもらうことにする。

 

「何でそんなに笑っているんだ?正直俺にはわからんから教えてくれ」

 

「あ、貴方。三玖の料理でも美味しいって言いそうだわ。流石に四葉はそこまででは無かったけど」

 

()()()()と今そう言った。という事はつまり世間一般的に四葉の料理はそこまで美味しくなかったということで良いのだろうか。確かに見た目は良くなかったが言うほどでは無かった。それを美味い美味いと食べたから笑われたのか。ということは俺の味覚は良くないバカ舌ということか。

 

「そんな落ち込まないでください風太郎君。笑っちゃったことは謝りますが、アレを出してまさか完食して美味しいとまで言って頂けるとは思わなくてびっくりしてですね」

 

いいや。全然落ち込んでなんかいない。ただ俺の味覚がおかしいというあれは訂正できないだろうか。しっかり火も通っていたし、味もしっかりついていた。このあと腹が痛くなるという事も無いはずだ。よって俺の感性は正しいはずだ。異論は認めんぞ。

 

「何か貴方のこと警戒して損したわ。そんな真面目な顔で言われたらほんと可笑しくて。また思い出したら笑っちゃいそう」

 

ようやく笑いが収まったのか、二乃がそう話してくる。ややツンとした顔の二乃だが、笑うと四葉に本当にそっくりで姉妹なんだなという事を改めて実感する。というか俺がここに来た理由の二つ目を今やっと思い出した。二乃との仲をどうにか取り持つという事だったが。ご飯を一緒に作る様子も見ていないし聞いてもいないが、仲良さそうにする二人を見て結果オーライだなと思った。




ちなみにグレカーレも御蔵も出た
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