早く更新するとか言っておいて一か月以上経ってしまいました。
いい訳ではあるんですけど進学先が予想以上にキツイわけで勉強しないといけないんですよ。
これからわなるべく早くとは言えませんが更新していきたいと思います。
それでは本編どうぞ
鈴ちゃんが教室に戻っていった後、すぐ私のところに箒ちゃん来た。一夏のところにはオルコットさんが鈴ちゃんのことについて聞いてきた。箒ちゃんは鈴ちゃんのことを聞こうと私の所に来たようだけど私が答える前に千冬姉さんの出席簿を食らい、何も聞けずに自分の席につく。勿論、オルコットさんもだ。
SHRが終わり、授業が始まるが箒ちゃんとオルコットさんは鈴ちゃんの事が気になっているせいか授業に身が入らずに千冬姉さんの出席簿を食らっていた。
そして、昼休みに入ると同時にオルコットさんが一夏に向かい
「あなたのせいですわ!」
と理不尽極まりないことを言い放っていた。箒ちゃんは不機嫌ですよと言わんばかりの表情で私を見ている。
おそらく、鈴ちゃんについて聞きたいんだろう。
『取りあえずお昼食べに行こう』
そう私は提案し、一夏に箒ちゃん、オルコットさんで食堂に向かった。
◇◇◇
「一夏、千夏やっと来たわね!」
お盆にラーメンを乗せて立っていた。食券が出せなくて邪魔になっている。さらに加えると普通に通行の邪魔。
『邪魔』
事実を言い放ち、鈴ちゃんの横を通り過ぎる時にチラッとラーメンを見てみたらのびていた。
この子はどれほど待ったんだろう?
そこなことを思いつつ、皆の食券をカウンターのお姉さんに渡す。
「酷ッ!?」
「鈴…夏兄の言うとおりだ」
「なっ!?…一夏の癖に生意気よー!」
「痛ッ!鈴、お前手が使えないからって足は無いだろう」
ギャーギャーと2人は仲良くしている。それを快く思わないオルコットさんは鋭い視線で2人を見ていた。箒ちゃんは未だに警戒しているって感じかな。
「千夏ちゃん、料理出来たよ」
ニッコリと笑ってカウンターのお姉さんが私にそう言ってきた。私は『ありがとう』と伝え、皆に出来たことを伝える。未だに騒いでる2人を置いて、私と箒ちゃんは空いている席へと向かう。オルコットさんは2人に声を掛けようとするがなかなか掛けられなくその場から動けないでいた。
『連れてくる』
席を確保して私は箒ちゃんにそう伝え、3人を連れてくる為に席を立つ。
『早く席に座って食べよう』
そう紙を見せるがオルコットさんしか見ておらず、一夏と鈴ちゃんはまだ言い合いをしていた。
2人の言い合いはヒートアップしていき、周囲に野次馬が出来ていた。興味津々な女子生徒達は「なになに、修羅場?」という感じで近付いて見学しようとしている人が多い。
私はこれほどまでの野次馬が出来るとは思ってもしなかった。2人は周囲に気付かずに続ける。
ここで私はあることに気付いた。これほどまでの騒ぎになっているのなら教員が来るのでは?そう思った。もし、この場に来る教員はどういう立場の人が来る?答えは簡単だった。
周囲の女子生徒達は先程までざわめいていたのに今はとても静かだ。更に驚愕することに道が出来ていた。一夏と鈴ちゃんへと向かう道だ。その道を歩いているのは────
「………織斑一夏、凰鈴音」
千冬姉さんだっだ。千冬姉さんは低い声で2人の名前を呼ぶ。2人はその声にビクッと体を震わせ、壊れた玩具のような音を立てながら千冬姉さんがいる方を向く。そして、2人の顔が青ざめる。
「さっさと席に着いて食事をしろ!」
そう言い放ったと同時に出席簿が振り下ろされていた。2人は何とか昼食を落とさずに耐えた。
「お前等も見てないで食事をしろ!」
千冬姉さんは周りの野次馬にそう言う。すると、野次馬は四方八方に散っていく。
私は千冬姉さんの袖をくいくいと引っ張り『ありがとう』と書いてある紙を見せる。
「教員として当たり前のことだ」
そう言い、私の頭を撫でてその場を去っていった。
◇◇◇
あの後の食事は、オルコットさんと鈴ちゃんの修羅場になった。理由としては、鈴ちゃんが一夏にISの訓練を一緒にやってあげると言ったところ、オルコットさんが間に合ってます。と言い、口喧嘩が始まり、そこに一夏が箒ちゃんも一緒だからと爆弾投下。それにより、鈴ちゃんの矛先が箒ちゃんにも行き、箒ちゃんは頭を抱えていた。
まあ、そんな事があって今は訓練中だ。
一夏一人に対して、私とオルコットさんの二人だ。勿論、近距離戦担当の私は一夏のレベルにあった動きでやっている。オルコットさんは当てる気で……というよりは自分の訓練も兼ねて全力で撃っているっぽい。
因みに箒ちゃんは打鉄の使用申請が間に合わず見学。
「ちょっ!?夏兄!」
一夏が私を呼ぶ。何事かと思い、一夏を見る。
「何か!っ!?速くなってない!?」
そう言われて私は気付く。どうやら無意識の内にスピードを上げていたらしく。一夏もギリギリで防いでいた。
その間オルコットさんはここぞとばかりに射撃をする。
『千夏殿!その場から離れてください!』
「え?ええぇ!?ちょっ!?回避無……」
オルコットさんが撃った位置は私の背後からで丁度いい具合で一夏の死角になっており、私はセラの言うとおりにその場をサイドステップで離れて回避、一夏はオルコットさんの射撃は見事直撃。
『……千夏殿、アレ潰してもいいですか?』
私はダメ、と答える。
『何故ですか。千夏殿に当たるところでしたよ!我が主の綺麗な肌に傷一つ付けたモノは……ちょっ!?ユー、何故引っ張るのですか!?痛っイタタタ、ユー腕はそっちの方向には曲がりませんよ!』
状況がイマイチわからないけど、ユーが助けてくれたということは分かる。
先程オルコットさんから撃墜された一夏は疲労が溜まっていたのか起きあがらなかった。
「い、一夏さん!大丈夫ですの!?」
「………もう無理…」
そのまま一夏は意識を失う。流石にやりすぎたと私は反省する。
訓練する一夏が動けないので今日は終わりということで私は一夏を背負い、ピットへ向かう。
「…千夏、一夏を運ぶの手伝おうか?」
反対側のピットへ向かおうとしていた箒ちゃんが私を見てそう言ってきた。理由は私自身も判っている。背負っているが一夏の足が引きずっている状態なのだ。
私としては一人で運ぶべきなのだが。
『お願いできる?』
流石に引きずるよりは手伝って貰った方が良い。
「ああ、勿論だ」
そう返事を貰い、私は引きずっていた一夏の足を腕に乗せ、後ろから箒ちゃんに一夏の背中を支えて貰っている。そして、そのままピットへ向かう。
◇◇◇
ピットに着き、すぐさまベンチに一夏を寝かせる。
どうやら暫く此処にいないと行けないようだ。私は寝ている一夏を見てそう思った。
チラリと箒ちゃんの方を向き、お礼を言わないといけないことを思い出す。
『箒ちゃんありがとう』
「ん、まあ当然のことをしたまでだ」
少し頬を赤く染めながら返事をする。
すると、突然扉が開かれる。
「一夏!お疲れ様ー!」
鈴ちゃんがどうやら一夏に飲み物とタオルを持ってきたようだ。私は内心で鈴ちゃんもこういう気遣いが出来るようになったんだなそう思った。
「あれ?千夏と……篠ノ乃さんだっけが?」
一瞬鈴ちゃんの目線が箒ちゃんのある一部に向けられたがすぐに外した。
「ああ、篠ノ乃で合っている」
「なんで此処にいるのかな。確か女子って反対側の筈なんだけど…」
鋭い目つきでそう箒ちゃんに問いただす鈴ちゃん。
「千夏が一人で一夏をアリーナから此処へ運ぼうとしていたから手伝っただけだが?」
「ふーん。千夏、本当に?」
鈴ちゃんは流し目で私に聞いてくる
『箒ちゃんの言うとおり』
私がそう答えると鈴ちゃんは安心したのか息を吐いた。
「そう、それは良かった」
「何故良かったのだ?」
箒ちゃんがそう質問すると鈴ちゃんは私の方を見て答える。
「良かった理由?ああ、それは……ちょっとこっちに来なさい」
「え?あ、ああ」
鈴ちゃんは途中で何かに気付いたのか箒ちゃんと一緒に私から離れる。
私は何故?と首を傾げる。
すると、離れた鈴ちゃんが
「千夏ー!少し篠ノ乃さんと話すからちょっと待っててね~!あ、千夏の分の飲み物もあるから飲んでていいから」
私はそう言われ、一夏が寝ているベンチに飲み物とタオルを持って行く。
流石に汗を拭かないと風邪を引いてしまうかもしれないし、寝ているのだから一夏本人が拭けるわけない。
本当のところは鈴ちゃんにその役目をしてもらう筈だったのに箒ちゃんと内緒話をする感じだし。必然的に私が拭くしかなくなる。
そう思い、一夏に近づき、タオルで汗を拭いていく。しかし、前屈みになる際に私の髪の毛が邪魔になる。
どうしたものか……と考えていると箒ちゃんと鈴ちゃんが此方に来た。
何故か箒ちゃんは顔が赤くなっている。
「一夏は……まだ寝てるの」
『鈴ちゃん、タオルで汗拭いてあげなよ』
「なっ!?なな、何を言ってるの!?」
鈴ちゃんは顔を赤く染めてそう言う。
『汗拭かないと一夏、風邪引くよ?』
「……しょうがないわね。こ、今回だけだからね!」
一夏が寝ているのにも関わらず鈴ちゃんのツンデレが発動。
取り合えず、一夏は鈴ちゃんに任せても大丈夫。そう思い、私は荷物をまとめ、箒ちゃんの肩をトントンと叩く。
「ひゃっ!?」
箒ちゃんは驚いたのか声を上げた。そして、大きな声を上げたことに再び、顔が真っ赤になる。
「そ、そうだ。千夏、私は汗をかいてないから先にシャワーを浴びていいぞ」
先程の出来事を誤魔化すかの様に箒ちゃんはそう言う。
「ちょっと、待ちなさい!箒、アナタ千夏と相部屋なわけ!?」
「そ、そうだが?」
「話があるわ。こっちに来なさい」
「あ、ああ。それより話は長くなるのか?」
「ええ……あっ、千夏は先に部屋に戻ってもいいわよ」
そう言われ、私は箒ちゃんの方を見る。私の視線に気付いた箒ちゃんは先に戻っていいと言うかのように頷く。
私はそれを見てピットから出て行く。
◇◇◇
中国からの転校生で専用機持ち。千夏と一夏とは仲がいい……特に千夏と。けれど彼女はどうやら千夏ではなく一夏に好意があると見える。
それにしても彼女の視線が先程から鋭いのだが何故だ?それに先程の『良かった』とはどういう意味なのだ?
それが気になった私は彼女に何故『良かった』のかを質問した
「良かった理由?ああ、それは……ちょっとこっちに来なさい」
彼女は答えようとすると千夏の方を見て何か考え、私を呼ぶ。
「え?あ、ああ」
私は少し戸惑いながらも返事をする。
千夏からある程度離れると
「千夏ー!少し篠ノ乃さんと話すからちょっと待っててね~!あ、千夏の分の飲み物もあるから飲んでていいから」
と彼女はそう叫ぶ。それして、私と向き合う。
「さて、理由を話しましょうか」
「ああ、頼む」
私はそう言いゴクリと唾を飲む。
そして、彼女の口が開かれる。
「アナタが千夏を襲うんじゃないかと思ったからよ」
数秒、私の思考は停止した。そして、何を言われたのかを理解すると熱が上がっていき、真っ赤になっていくのがわかる。
「なな、にゃにを言ってるんのだ!わ、わわ私がちにゃつをお、襲うにゃんて……!」
「ちょっ!ちょっと落ち着きなさい!呂律が回ってないわよ!」
私は心を落ち着かせるように深呼吸をする。
「ふぅ」
「落ち着いたわね」
「ああ、それよりなんで私が……その…千夏を…お、襲うなどと思ったのだ!?」
まだ少し体が熱い。この言葉を言うのは恥ずかしすぎる。そう思いながらも私は彼女にそう問う。
「え?だってアナタ千夏に惚れてるでしょ?」
「なっ!?」
彼女にそう言われた瞬間、収まりかけていた熱が一気に熱が込み上げ、頭が沸騰するんじゃないかと思うほどの熱を感じだ。
「ほら、そんな分かりやすい反応して。けど、私のライバルじゃなくて良かったわ。まあ、一人居るのは確実だけど」
「あ、ああセシリアの事か。それよりもそんなに分かりやすいのか?…鈍感の一夏にも気付かれるし」
「ちょっと、待ちなさい。…一夏に気付かれたの?あの『鈍感』一夏に?」
「ああ、あの『鈍感』一夏にだ。自分に対する好意は鈍感の癖に他人に対する好意は気付くなんて」
そのお陰で小学生の頃何人の同級生の女子に相談されか。
「確かに少しでもその敏感さが自分に対してもあればね」
はぁ、と二人で溜め息をついた。そして、顔を見合わせ、苦笑する。
「お互いに苦労しているところがあるのね。ふふ、私のことは鈴でいいわ」
「ふふ、それでは私のことは箒と呼んでくれ」
そうして、私は鈴と握手をした。
私は鈴ともう少し話をしたかったが、流石に千夏を待たせるわけにはいけないため、鈴と千夏の方へ向かう。
すると、千夏が何やら無意識のうちに唇に指を当て、何かを考えている。その姿を見た私は余りの可愛さに悶えてしまいそうになる。そして、ふと鈴が言った『襲う』という言葉を思い出してしまう。
も、もし、私が……その…千夏を襲ったら……どんな表情をするんだろうか?……いや、表情を変えてくれるだろうか?…声を出してくれるだろうか?
そう考えただけで私は気が狂いそうになる。そして、私の妄想は加速していく。
もしもの話だが、襲う云々以前に千夏に名前を呼ばれたら───
トントンと私の肩を軽く叩かれ、私は声を上げてしまった。
は、恥ずかしい。な、何か誤魔化さなければ……
「そ、そうだ。千夏、私は汗をかいてないから先にシャワーを浴びていいぞ」
「ちょっと、待ちなさい!箒、アナタ千夏と相部屋なわけ!?」
「そ、そうだが?」
「話があるわ。こっちに来なさい」
「あ、ああ。それより話は長くなるのか?」
「ええ……あっ、千夏は先に部屋に戻ってもいいわよ」
千夏はコクンと首を振り、ピットから出て行った。
あ、あの動作は卑怯だ。
私は先程の千夏の可愛らしい動作にもだえてしまう。さり気ない動作一つ一つの破壊力が凄まじく感じるのだ。
「ほ、箒。アナタ………」
やや、引き気味な目で私を見る鈴。状況を理解するのに時間は掛からなかった。
「いや、違うんだ!ただ、千夏の動作の一つ一つが可愛らしい過ぎるのがいけないんだ!」
「え、ええ、分かってるわ。千夏の可愛らしさぐらい。何度、自信を無くし欠けたことか。……まあ、いいわ。それよりも千夏同室ということは耐性はあるんでしょうね?」
「耐性?」
「……その様子だとまだらしいわね。……まあ、いいわ。箒も戻りなさい」
「あ、ああ、此処にいても邪魔をするだけだしな」
私はそう言い、鈴の言葉を考えながらピットを出た。
後ろからは鈴の叫び声が聞こえてきたのは気のせいだろう。
◇◇◇
部屋に着くなり私はシャワー室へ直行する。そして、服を脱ぎ、着っぱなしのISスーツも脱ぐ。
シャワーを浴びる。
それにしても、今日は疲れた。授業でしかISは使わなかったから慣れていないのだろうか。これは、慣れておく必要がある。
それに、一夏との訓練。無意識の内に加減をしなくなったのは一夏が強くなってるから反射的になったのだろう。これはうかうかしてられない。私もリミッターを一つ外しても耐えられる体にしないと。
そんな事を考えながらも既に体を洗い終え、髪も洗った。脱衣所に行くと着替えの服をベッドの上に置きっぱなしということに気付いた。
箒ちゃんはまだ帰ってきてないから平気だよね。
そんな浅はかな考えでバスタオルを身に纏い付けながらベッドに向かう。
そして、シャワー室から出た瞬間
ガチャ
突然扉が開き、私は後ろを振り向いた。振り向くと箒ちゃんと目があった。突然の出来事に私はえっ、と思った瞬間、手の力が抜け、バスタオルが
「…………ち、千夏」
床へと落ちた。
「~~~~~~~~~~~~っ!?」
悲鳴を上げかけたが何とか抑え、急いでベッドに向かい、ベッドの中へ潜り込んだ。
「ち、千夏の………は……だに……お、……おし……」
バタンと何かが倒れる音がした。私は確認するためベッドの中から覗いてみると、鼻血を流しながら入り口で倒れている箒ちゃんが見えた。
◇◇◇
「一応、言うべきだったかしら。千夏には偶にポロリがあるってこと」
箒が立ち去った後ボソッとピットで呟く鈴であった。