推薦試験のために停止していたのですが、無事合格したので投稿します。
合格が決まってから随分間が開いてからの更新ですがお許しください。
目を覚ますと私はベットの上に寝ていた。身体を起こすと全身に痛みが走る。取り敢えず私は痛いところに手を当てて治す。しかし、治した痛みは頭痛になるので、どちらにせよ痛みを伴う。
ふと、横を向くと千冬姉さんが椅子に座ったまま寝ていた。
椅子の近くの机には色々な書類があることから此処で仕事をしていたのだと思われる。
私は、ベットにある薄目の掛け布団を千冬姉さんに掛けてあげる。
「…う……ぅん……千夏……余り…無茶を……しないでくれ……もっと……私を…頼ってくれ」
一瞬起きたのかと思ったが、どうやら寝言のようだ。けれど、私を頼ってくれか……迷惑じゃないだろうか?頼ることによって足を引っ張るんじゃないだろうか?
そんな事ばかりを考えてしまう。
『……千夏は考え過ぎ。家族なんだから頼ってもいいんだよ。勿論、私達も頼って』
珍しくユーが声を掛けてきた。ユーの声はとても凛としていて綺麗な声。この声を聞いたらその通りにしたくなるような綺麗な声だ。
もう少し、家族に頼るようにしよう。
(ありがとう、ユー。ユーもセラも私の家族だからね)
そう言うとユーは何も言わなくなった。
◇◇◇
あの後、千冬姉さんが目覚めて抱きついてきた。そして、説教を受けた。前半は、教員としての説教だったが、後半からは個人的なお願いと説教だった。
その後は普通に話をするが千冬姉さんの表情が段々と暗くなっていくのが分かった。
私に責任があるのは分かる。だから────
「ち、千夏?」
私は千冬姉さんに抱きついた。
千冬姉さんは突然の出来事に困惑しているように見える。
「ごめんなさい。これからは千冬姉さんに……家族に、周りに頼るから。ごめんなさい」
謝罪する。私に出来るのはこれくらいしかない。そして、コレからは周りを頼るようになればいい。迷惑を掛けない程度だが。
そんなことを考えていると、突然ベットに押し倒された。
「…………」
無言で頬を赤く染める千冬姉さん。私は両手を抑えつけられ、動くことが出来ない。
この状況は何?
私は思考が働かなくなっていた。
すると、扉の外からガタッという音が聞こえてきた。
「誰だ!」
千冬姉さんはそう言うと扉の外から人の声が聞こえてきた。
「各自散開しろ!何としてもこれだけは死守せよ!」
そう言い放たれたのが聞こえてきた瞬間、複数人の足音が遠くに行くのがわかった。
「千夏、少しばかり生徒指導をしてくる。一応、山田先生にも伝えておいたから、彼女が来るまで安静にしていることだ。わかったな」
千冬姉さんの言うことに私はコクリと頷く。千冬姉さん満足な表情をしながら出て行った。そして、轟音とが響き渡り、段々と遠くまで行くのが聞こえてきた。
◇◇◇
あれから数分後山田先生が来て、保健室で休んでいるか部屋に戻って休むかを聞かれた。私は部屋で休むと伝えると絶対安静ですよ、と言われた。私は、コクリと頷き起き上がり、保健室を後にした。
部屋に戻ると、箒ちゃんが待っていた。
「ち、千夏。話がある」
『何?』
何かを決心した顔の箒ちゃん。私は取りあえず、ベットの上に座り、箒ちゃんも自分のベットに座らせた。
「そ、それで話とは……その……わ、私が…」
歯切れが悪い箒ちゃん。しかし、大きく息を吸い口を開く。
「来月の─────」
『一夏!!来月の学園別トーナメントで優勝したら付き合いなさい!!』
箒ちゃんが何かを言おうとした瞬間、外の方から鈴ちゃんの声が聞こえてきた。というよりは大きな声過ぎて聞こえたのだ。
やれやれと思い、外に視線が向いていたので私は箒ちゃんの方に向く。
「……何故、被ってしまうのだ」
『何が?』
「い、いや、何でも無いぞ!そう何でも無いのだ……何でも…」
箒ちゃんの表情が段々と暗くなっていくのが分かる。
何とか元気付けようと私は考える。
女の子は甘いモノが好きなはず。箒ちゃんは大和撫子って感じだから和菓子は好きかな?けど、私は和菓子までは作った時はないから。……確か、美味しいって評判の和菓子屋が合ったはず。なら私がする事は───
『箒ちゃん。今度和菓子食べに行こ?』
「…うん。いいぞ…………………ふぇ?…ち、千夏本当にいいのか。私と『2人っきり』で和菓子を食べに行くと」
箒ちゃんが『2人っきり』を強調した事が気になったが私は取りあえず頷く。
「…ふむ。そ、それで何で私を誘ったのだ?」
『箒ちゃん達には迷惑をかけてるし、箒ちゃんの表情が暗かったから』
『箒ちゃんには迷惑かけたから私からのご褒美だよ。後、箒ちゃんの暗い表情なんて見たくないよ。箒ちゃんは笑顔が一番似合ってるんだからね』箒妄想ver
「…………………」
突然鼻を抑え、俯く箒ちゃん。小さな声で愛が溢れると呟いているのが聞こえた。
箒ちゃんの様子を見て私は心配になり、下から箒ちゃんの顔を覗き見る為に屈む。
「………ッ!?駄目…それは刺激が……強い」
箒ちゃんはそう言ってシャワー室に走って行った。私は不思議に思い首を傾げたのであった。