久しぶりに書いてみて色々とおかしくなっていますがご了承ください。
ラウラと蘭のキャラ崩壊ヒドいと思うので嫌な方はブラウザバックをお願いします。
箒ちゃんと和菓子を食べに行く約束をした後で部屋のお引っ越しが行われた。
箒ちゃんは不満そうな顔をしながら渋々荷物を纏めていた。
私としては寂しい反面、気が楽になったと感じている。幼馴染みとはいえ、異性である為細心の注意をしながら生活していたのだ。
例えば、一夏の様なラッキースケベにならないように行動する為に箒ちゃんとのコミュニケーションをしっかりとって行動する。
だが、これからは一夏と同室になる故に気が楽なのだ。
そして、引っ越しが終え、ベッドでゴロゴロしていると一夏が口を開く。
「そうだ、夏兄。久し振りに弾に会いに行かないか?」
『OK』
私はそう一夏に返事をした。
「じゃあ、日曜日に行こうか」
私はコクリと頷く。
◇◇◇
時が過ぎ、約束の日曜日。私は弾の部屋に座っていた。
目の前で一夏と弾がゲームで白熱している。ようは、私は忘れられているのだ。
解せぬ。
私はそう思い、適当に弾の机を漁ることにした。
「そういや、一夏。女の園はどうなのよ?言い思いしてんだろ?」
「どうもこうも男として辛いわ!って弾!何気に奥義使ってんじゃねぇ!」
「ぶぁっはは!勝てばよかろうなのだぁ!」
この2人本当に私を忘れている。
別にいいもん。弾の机中にきっと黒いノートがある筈だからそれを晒して弄る事に使うからいいもん。
私はそう思い、机中を漁っていく。
漁っていくうちに難しい参考書が目に入った。少なくとも大学入試レベルだということが表紙から見て分かる。私は少し弾の評価を上げることにした。
そして、私は何を思ったのかその参考書を捲った。此処で私は捲ったことをとても後悔し、弾の評価が大幅に下がる事となる。
何故なら捲って目に入ってきた者は生まれたままの姿の女性の写真だったのだ。しかも、その女性は黒髪ロングの小さめの女性。どことなく私に似ている感じだ。
数秒固まり、閉じる。そして、表紙の下を見る。どうやら、えっちな本のカモフラージュの為だった訳だ。
「そういえ─────タコスッ!?」
此方を振り向いた弾。私は自然と手に持っていた本を弾の顔面に投げつけた。
「な、夏兄何してるんだ!?」
「いててて、千夏突然何するんだよ!?……って、何で俺の秘蔵の本が此処に───」
弾はそう言い慌てて拾う。一夏は何となく状況を理解する。
弾は拾った本を私に見せ、押し迫り言い放つ。
「ちち、千夏!?この中見たんじゃないだろう────」
弾が言い切る前にドアが開かれる。
「お兄!さっきからお昼出来た─────お兄?何やってるの?」
ドアが開かれ入ってきた人物は、弾の妹の蘭ちゃんだ。蘭ちゃんとはメル友で相談や勉強で解らない所を教えたりなどするぐらい仲がよい。
その蘭ちゃんの様子をお伝えしよう。目が単色でとても怖いです。
「お兄、ちょっとオハナシしようか。大丈夫よ、少しだけだからね?千夏さんに一夏さんには申し訳ないですけど、この愚兄をお借りしますね?あ、昼食は是非食べていってくださいね?おじいちゃんに頼めば作ってくれますから。さて、逝こうねお兄─────」
「ちょっ!?待て!俺が何を!というか力強ッ!?」
「お兄は、純粋なままの千夏さんを─────」
蘭ちゃんが最後まで言い切る前に弾にアイアンクローをしたまま引き摺って行った。
純粋に女の子は怖いと思った瞬間であった。
◇◇◇
「おう!夏坊か!相変わらずちっちぇな!」
『ちっちゃくない。寧ろ高い方だよ』
厳さんの言葉に私は胸を張って紙を見せる。
「そうかぁ?去年と変わってねぇ気がするがな」
私はその言葉にビクッと反応してしまう。
「なんだ、図星か」
そう図星なのだ。身長は去年より低くなっているのだ。何故か知らないが縮んでいるのだ。その事実を知ったとき私はどれだけ絶望をしたか。それを的確に抉ってくる厳さんは嫌い─────
「仕方ねぇな、今回は特盛りで出してやるよ。ちゃんと食ってデカくなれよ!」
────なわけない。寧ろ好きだ。
こうやって何時も此処に来る度に厳さんに特盛りで定食を貰っている。
側にいる一夏は、何で厳さんとそんなに仲がいいんだよ。と呟いていた。
その理由は暇があれば食事のレパートリーを増やすために此処に通っていたのだ。
そのおかげで厳さんとはこういう風に接することが出来るのだ。
因みにこのことを知っているのは一夏と弾以外の五反田家だけだ。
「弟の方はどうする?」
「そ、それじゃあ、夏兄と同じでお願いします」
「おう、分かった。待ってろ」
厳さんはそう言うと厨房に入った。
厳さんが厨房に入ったとすれ違いに蘭ちゃんとどこか生気の抜けた弾がやってきた。
「千夏さん!こうして合うのはお久しぶりですね!」
『うん。この頃はメールしか出来なかったもんね』
蘭ちゃんは私の隣の席に座る。反対側には一夏とその隣に弾がいる。
「弾、大丈夫かー?」
「はは、俺はフジツボになればよかったのかな」
一夏はそんな事を言う弾を見てどうやったらこんな風になるんだよ。と呟いた。
そんな風にした蘭ちゃんはニコニコと笑顔で私と筆談している。
蘭ちゃんは筆談で私とコミュニケーションをとってくれる数少ない人などだ。このやり取りが意外と新鮮でいい。
『そういえば、寮では一夏さんと同室なんですよね』
『多分、同室なると思う』
そう書くと蘭ちゃんの口から、へ?と声が漏れた事に気がつく。そして、何か慌てた雰囲気で急いでシャーペンを走らせる。
『それじゃあ、2人とも個室だったんですか』
『一夏だけ個室。私はルームメイトがいた』
「ち、千冬さんですよね!?」
物凄い剣幕な表情を浮かべ顔を近付けてくる。
『違う。幼馴染み』
そう書いたのを見せるとピクッと反応する
鈴さんかな。そう蘭ちゃんはブツブツ呟く。鈴ちゃんではない。そう伝えたいがもっとややこしいことになりそうなので伝えないことにする。
「うん。決めました。私IS学園を進路先にします」
蘭ちゃんがそう言うと弾は何か言おうとするが厳さんによって口を開く前にお玉により塞がれる。
蘭ちゃんはどうやら本気のようだ。厳さんは自分で決めた道だと言い、厨房に戻っていった。
厳さんの格好いいそう思いながら私は厳さんの背中を見続けた。
◇◇◇
五反田家を訪ねてから数日が経った日のSHR。
「それでは皆さん転校生を紹介します」
山田先生のその一言で周りの生徒たちがざわざわとし始める。私はというとクラスメイトが増えるというだけで特別どうとは思わなかった。
「それでは入ってください」
山田先生がそう言うと教室の外で待機していた2人が入ってきた。そのうち1人は男子の格好をしていたことに私は目を大きく開いていた。そして、耳を塞いだ。
「キャァァァーー」
女子達の黄色い悲鳴が教室に響いた。耳を塞いでいた為、ダメージを最小限に出来たから良かったもの出来なかったら────
「お……おぉ……耳が…」
ああなっていた。
私は耳を抑えて悶える一夏を見てそう思った。
ん?そう言えばさっきから視線と殺気をぶつけられいる感じがする。
「ラウラ自己紹介をしろ」
「了解しました、教官」
あら、どうやら男子の方の自己紹介が終わっていたようだ。耳を塞いでいたせいでもあるな。
それよりも、千冬姉さんのことを────
「ッ!?貴様が!」
千冬姉さんがラウラと呼んだ少女が凄い形相で私の方に来た。そして、手を────って危ない。私は咄嗟にラウラちゃんが振った手を掴み、私の方に引き寄せ、ガントレットを盾にするように前に出した。
ガキィンとガントレットに何かが当たり金属音が響いたと同時にガントレットをしている腕に物凄い衝撃が走る。近くに粉が落ちている事を確認し。投げられたものはチョークと判断した。
『腕が痺れる』
チョークを有り得ない威力で投げつけてきた千冬姉さんに向かい、紙を見せる
「……何故防いだ?」
不満げに私にそう質問してくる千冬姉さん。周りの生徒はそれだけでも震えている。
というか隣に居る転校生と山田先生なんて近いせいか顔色が悪い。
『織斑先生は目の前で殺されかけている人を見捨てますか?』
そう答えると千冬姉さんは黙った。
いや、ビンタされそうになっただけで人を殺すような勢いのチョークを投げるなんて過保護にも過ぎるよ。私とてあれくらいなら避けられるのに。
それよりも何故か私の胸に顔を埋めるラウラちゃんをどうすればいいの?
「……ラウラ。何時までそうしているつもりだ」
「…………………はッ!?き、貴様放せ!」
『放してるよ?』
ガントレットで防いでから私はラウラちゃんに一切触れていない。寧ろ、ラウラちゃんが私に触れているのだ
「ハッ!?……そ、その……これは……な、なんでもないんだ。そう!そうだ!貴様が私の攻撃を防いだことに虚を付かれ驚いていたのだ!決して、貴様の匂いが落ち着くとかそういう訳ではないからな!」
『臭かった?』
「いや、太陽のようなどこか落ち着くようないい匂いだったぞ。…………違っ!?違うぞ!決して──────」
「─────可愛い……」
誰かがそう言った。
そして、水面のように広がっていく。
「「「キャァァァァァア!!」」」
ビクッと胸に顔を押しつけて、ラウラちゃんが震えた。
私は耳を防ぐタイミングを見逃し、頭がキーンとする。
というか、千冬姉さんの目つきが物凄く鋭くなってるんだけど……
後、ラウラちゃんが更に胸に顔を埋めて力が強くなってくる。そして、ボソボソと何かを呟いている。
「……こ、これがクラリッサが言っていた日本なのか?物凄く耳がキーンってするし、それに教官の殺気が飛んできてるし……もう嫌だ。帰りたい……」
涙声でそう呟いていた。目にも水滴のようなものが光っているのが分かる。
けれど、皆には見えていない。正面から見ている私にしか見えていないのだ。
「大丈夫。大丈夫だよ」
安心させるように優しい声色でラウラちゃんを撫でる。
「……グスッ」
あらら、本当に泣いちゃった。異国に一人っていうのも寂しいものだろうな。
「ラウラ。いつまでそうしているつもりだ?」
再び、ラウラちゃんが震えた。
というか、千冬姉さんの殺気らしきものが膨れ上がってるんだけれど。
『織斑先生、最初の授業移動でしたよね?』
「あ、ああ、そうだが?」
『私がラウラちゃんを連れて行きます。だから、もう少しこのままで良いですか?』
「…………いいだろう」
不機嫌そうな顔をしながらも了承してくれた。
後はラウラちゃんの手を引いていくしかない。
『一夏、そっちの子よろしくね』
一夏方を向き、もう一人の転校生への案内を頼む。どうにも、もう少しかかりそうな気がするから。
「ん?…ああ、分かった」
一夏がそう言った後に千冬姉さんの指示が伝えられたのであった。
◇◇
移動のため廊下を歩いていると多くの生徒が私とラウラちゃんを見ていた。
遠くから聞こえた声に耳を傾けると
「何あの可愛い生物は!?」
「ラウラちゃんっていうらしいよ」
「髪の毛の色が違うけど絶対あれ姉妹だよね!?」
「……二大マスコット」
「「「「「それだ!」」」」」
何故だ。何故、姉妹なんだ。
……そんな事よりもラウラちゃんがずっとトリップして戻ってこない。
だって、腕に抱き着いてきてるんだから。
取り敢えず、頭を撫でておくか。
「……ふぁ」
目を細めてとても気持ちよさそうにしている。なんだ、この小動物感。猫が好きな私への贈り物か?
思いっきり愛でてしまうではないか。
「か、可愛いよ。あの二人!」
「無表情な千夏くんがとても嬉しそうに見えるんだけど、気のせいかな」
気のせいじゃないけれど、そんなに表情に出ていたとは、気を付けなければ……
そして、授業ギリギリでアリーナに着いた私はラウラちゃんを女子更衣室まで送っていき、私は男子更衣室に行こうとするが、ラウラちゃんが放してくれなかった。
さすがに、これは拙いと思い、着替えずに訓練場に入る。
「千夏、随分と遅かったようだが………着替えずにどうした?」
『ラウラちゃんがトリップ中』
簡潔に要件を書き、千冬姉さんに見せると、ため息をつく。
「……ラウラ・ボーデヴィッヒ!」
「……はっ!織斑教官!」
千冬姉さんの一声でトリップから現実に戻ってきた。
ラウラちゃんはこちらを睨む。
「……次は後れをとらん。覚悟してろ」
そう言い、更衣室に戻っていった。
私は、あんな姿を見てしまったから、微笑ましいと思う。しかし、敵意を向けられる理由が分からない。
今度、聞いてみよう。
そう思い、私も更衣室に向かっていった。