【仮】GGOのロリっ子配信者   作:タヌキ(福岡県産)

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このお話は

「SAOってVRだけどネトゲだよね。じゃあ最近流行りの配信系とも相性いいんじゃないかな。でも配信ものってどう書けばいいんだろうね。あれ?なんかコレじゃない気がする……(困惑)」

という経緯を経て誕生した怪文書です。

試作なので色々とガバガバな所もありますが、それでも構わねぇ!!という懐の広い方はどうぞ読み進めてください。


GGO配信編
PK配信


息を深く吸う。

息を深く吐く。

これを一セットとして、八セット繰り返す。

人前で話す時、どうしても緊張してしまう私が考え出した一種のルーティーンだ。友達からは「深呼吸しすぎでしょ」と言われたけど、私にはこれくらいが丁度いいから仕方ない。

最近発売されたウォータージェルで出来たベッドに横たわる。寝ている時の体にかかる負担を八割ほど軽減する、という触れ込みで発売されたそれは、新型のVRインターフェイスが買えるほどの値段であったにもかかわらず発売開始から五時間で売り切れたという。

まあ、かくいう私も買っているのだが。

ベッドの表面に触れた肌から伝わるニュルン、という湿った蒟蒻に触れた様な独特の感覚に違和感を感じつつも、私はゴソゴソとボードの上に置いてあった物を手に取った。

それは、一言で言えば「洒落た輪っか」であった。

茶色と銀のツートンカラーのその輪っかにはチカチカと点滅する三つのランプがあり、全体的な形状はどことなくサンバイザーを思わせるものとなっていた。

 

次世代型VRインターフェイス『アミュスフィア』。

 

それが今私の手に取っている輪っかの正体であった。

無言でアミュスフィアを暫く見つめ、えいやっと一息に装着。視覚の変化のギャップで酔わない為に目を閉じ、暗闇が見える世界の全てとなった後で私は魔法の言葉を唱えた。

それは、私と世界を繋ぐ魔法の言葉。

 

「リンク・スタート」

 

そうして、私の視界は光に包まれていった。

 

 

 

 

 

息を潜めて身を隠す。

 

時間帯は夕暮れ。もう少しフィールド内の時間が進むと夜になり、個人的には喜ばしいのだが、恐らくそう悠長に事は運ばないだろう。

岩と砂ばかりの荒野に点在する、旧時代の遺物という設定の高層建築風廃墟の影から細心の注意をはらってそっと顔を出しながら、私は目の前で繰り広げられている戦闘を観戦していた。

身長が2メートルはあろうかという巨漢が背負った重機関銃 《GE・M134ミニガン》が作り出す鉛玉の分厚い弾幕の嵐が周囲に存在する他の廃墟を吹き飛ばし、その射線上にいたプレイヤーを薙ぎ払っていく。餌食となったプレイヤー達はポリゴンの身体に無数の弾痕を空け、血煙をあげる代わりにその身体を円筒状に分解し拡散させる。

 

「おー、おー……人がゴミのようだ」

『見るがいい!!ラピュタの雷を!!』『雷よ!かみなりじゃないわ!!』『戦えよ』『全力で物陰に隠れてて草』

「うるさいやい、こっちは拳銃とナイフとかいう貧弱装備なんだぞ」

『だからあれ程ライフルを持てと(呆れ)』『そんな装備で大丈夫か?』『大丈夫だ、問題ない』『本人じゃない奴が答えてるやん草www』『草に草を生やすな』

 

秒間100発という暴力の嵐に倒れていくプレイヤー達を見ながら、私は乱入するタイミングを見計らう。

緊張でリアルであればじっとりと汗をかいていたであろう手の中に収まっているのは、自動拳銃 《P220》。

私がこのVRMMO───ガンゲイル・オンライン───にて唯一所持している銃火器であり、私の頼れる相棒(メインアーム)でもあった。

出会った他のプレイヤーからも何回か言われている事なのだが、他のアサルトライフルやショットガン等を装備した方が安全かつ勝率も上がる。それは分かっている。しかしそれでも私は拳銃装備を止められないのだ。

 

それが浪漫だから(だってかっこいいじゃん)

 

「機関銃相手に拳銃で勝てるとでも?」

『蛇ならやるぞ』『むしろ素手で倒すまである』『待たせたな!(ねっとり)』

「私に蛇のような馬鹿げた戦闘力を期待しないでください」

 

とはいえ、何事も限度というものがある訳で。

いつもの如くガンゲイル・オンライン(GGO)にログインしPKに勤しもうとしたら、索敵中に出会ったスコードロンの中に今目の前で大暴れしているミニガン使いがいたのだ。

拳銃とナイフオンリーの私がここで「そんなの関係ねぇ!!」とばかりに突っ込むのは阿呆の所業、愚行中の愚行だ。戦闘開始から数秒で蜂の巣にされる自信がある。

しかし、周囲にはこのスコードロン以外のプレイヤーの影はなく、ここから別のエリアに移動して他の獲物(プレイヤー)を探そうにもそれでは余りに()()()()()()

どうしたものかと悩んでいたその時、私はあることに気が付いた。

光線銃を装備しているメンバーが大半である事から彼らは恐らくMob狩り専門のスコードロン。しかし、通常なら狩りの効率や稼ぎを損なうであろう用心棒を雇っているという事は、既に彼らは何回かPKにあっているという事ではないか?

そして、用心棒を雇う程PKにあっているという事は当然彼らを狙うPKスコードロンもいるという訳で。

 

私は撮れ高を生贄に捧げ、漁夫の利を得る事にした。

 

『全力ドン勝スタイル』『漁夫の利狙いが露骨すぎるんだよなぁ……』

「勝てばいいのだ、勝てばな」

『そう言って死ぬんですね、分かります』『フラグ立て乙』

「黙らっしゃい」

 

こそこそと小声で喋りながら、彼らの戦闘が終わるのを待つ事数分。

ハリウッド映画でもしねえよそんな動き、と言いたくなるようなアクション映画の如き戦闘が終わり、最後に一際大きな銃声が辺りに鳴り響いた後、最終的に地面に立っていたのはなんと例の機関銃使いではなく相手のスコードロンに所属していた一人のスナイパーだった。

 

「え、まさかあの機関銃使い負けた?」

『うっそだろお前あのベヒモスが』『知っているのか雷電』『今まで集団戦で負け知らずだった重機関銃使いだゾ』

「ちょっと待てお前らもしかしてその事知ってて私に突撃させようとしてたのか?」

『ヒエッ…』『そ、そそんなわけないじゃあないですかー(フシューフシュー』『口笛吹けてないぞ』『草』

 

小声で喋りながら、私は素早く行動を開始した。

見たところ、生き残っているのは機関銃使いがいたスコードロンのメンバーが2人。しかしこちらは両方スタン状態の為無視していいだろう。そして機関銃使いを食ったスナイパーとあと一人だ。

4人、実質二人なら殺れる。

私はストレージからアイテムを実体化させると、音をなるべく立てないようにそれを頭から被った。体全体をすっぽりと覆うように被さった透明なそれは、電気が走る様なジジッ……という小さな音を立てると周囲の視界を一段階暗く見せた。今の私の姿は透明となり、背景に完璧に溶け込んでいる事だろう。

 

「さぁ……狩りの始まりだぁ……(ねっとり)」

『こ れ は ひ ど い』『殺意マシマシで草』『シノンちゃん逃げて超逃げて』

 

『メタマテリアル光歪曲迷彩』という長々とした名前のこのアイテムは、適当に入ったダンジョンの深層の宝箱からドロップした、ネットオークションにかけるとウン十万という値がつくと言われる超レアアイテムだ。

その効果は超レアと言われるレア度に相応しく、「一定時間装備した者の姿を透明化する」というもの。

 

神は私に暗殺者プレイをしろと言っている。だったらそれに従うしか無いよネ!!

 

「アデュー」

「えっ、あっ……!?」

 

P220を右手に持ち、ナイフを左手に。こんな事もあろうかとP220のグリップはガンスミススキルでナイフを押し当てられるようにいくらか削っている。

そして戦闘が終わって気が抜けたスナイパーの背後からナイフをグサリ。ちゃんと腹とか頭とかの即死させられない場所じゃなくて心臓を狙います。コツは油断なく2、3回ほど追撃を入れる所です。

 

『ヒエッ……』『殺し方が手慣れてんなぁ……』『一人だけ別ゲーやってんじゃんよ』

「うるさいですね、次行きますよ」

 

攻撃行動を取った為に迷彩の効果は切れたが、もはや問題無い。体にまとわりついて動きの阻害しかしない迷彩を勢いよく体から剥がすと、突然現れた敵に困惑しているもう一人の生存者に向けて投げつける。

外套系アイテムは基本耐久値が低い上に、ただでさえ強力な効果と引き換えに耐久値を犠牲にしている光学迷彩だ。十中八九相手にぶっ壊されるが運が良ければ無事で済むだろう。

さらば、ウン十万(無料(タダ))。

 

「なっ、クソ!!」

「はいさようなら」

 

そして視界を塞いだ一瞬の隙を突いて彼の背後へ。そう言えばどうでもいいがさっきのスナイパーは女性プレイヤーだった。

コッチは若干距離があったのでP220の方で殺す。パスパスパス、と消音器(サプレッサー)によって抑制された小さな音が鳴り、頭蓋、首、心臓という黄金の三点セットを撃ち抜かれた哀れなプレイヤー君が地面に沈む。

 

『ありが……(パンパンパン』『無駄の無い殺し方だ……』『完全にプロの犯行やんけ、戸締まりストフォー』

「さてと、後はスタンしてるそこの二人だけですね」

『これはひどい』『相手めっちゃガクブルで草』『銃を奪った状態で殺すなんて……!』

「邪魔だ!!」

『草』『草』『不謹慎で草』

 

生き残りを処分して、今回の戦果を回収する。

 

「さーてっと戦果はー……うーん、ミニミ以外に目ぼしいものは無いですね。おっ、お前はメタマテリアル光歪曲迷彩!!生きてたか!!」

『生きとったんかいワレェ!!』『十分やん』『コレ落としたやつ辛いぞぉ……』『ドン勝の利益半端ないって!!』

 

もう喋り声を隠す必要もなくなったので、普通に声を出しながら戦場跡を散策していく。すると、暗殺したスナイパーのいた場所に目茶苦茶でかいスナイパーライフルが落ちているのを見つけた。

早速アイテム情報を見てみると、どうやらこのゲーム内で十丁しかないと言われている対物(アンチマテリアル)スナイパーライフルであるらしい。超レアアイテムだ。

 

「うん?……おっ、おおっ!?すごい、対物ライフル落ちてる!!」

『豪 運』『うっそだろお前』『それもしかしてへカートⅡだったりしない?』『あっ……(察し』『あっ……』

「よし、ドン勝も決まったし今回の放送はここまでにしたいと思います。次はー……この戦利品達の処遇を考えながら雑談でもしますかね」

『はーい』『乙ー』『乙!』『乙』

 

そんなこんなでワイワイと話しながらその場に残っていたアイテムの大半を回収。そして、GGOのメインメニューから外部アプリ設定を呼び出し、生放送中アプリの「配信終了」ボタンをクリックする。

拳銃とナイフのみですっからかんだったアイテムストレージをほぼ満タンにしながらも、私はホクホク顔で中央都市《SBCグロッケン》へと戻っていった。

 

 

 

 

 

これが、そんなGGOプレイヤー兼生放送主でもある私こと《ベル》のとある1日のまとめである。

 

 

 

 

 

全感覚没入型、いわゆる「フルダイブ型」のVRゲームがゲーム市場に登場してからはや数年の月日が経った。

記念すべき初代フルダイブ型VRインターフェイスであった「ナーヴギア」は、製作者である茅場晶彦の手によって、数千人の命を奪った重大事件に世界初のVRMMOであった「ソード・アート・オンライン」共々使用され、一時期はVRゲーム市場自体の存在を危ぶまれる程にVRゲーム業界は衰退の一途を辿っていた。

しかし、株式会社レクトによって安全・安心を謳い文句に発売された新型インターフェイス「アミュスフィア」や、その後の政府の対応、SAOプレイヤー達の生還等によって徐々に息を吹き返していった。

更にその後、インターネット上に突如無料(フリー)で公開された「ザ・シード」という仮想空間構築用システムパッケージの存在によってこれまで専門の知識や設備、環境がなければ手を出す事ができなかった仮想空間構築への敷居がぐっと下がった。

現在インターネット上に存在している仮想空間でこのザ・シードを使用していない仮想空間など無いに等しく、素人、企業の枠組みを超えた数多の世界が電子の海の中に存在している。

 

 

 

とまあ、そんなこんなで世の中に仮想空間というモノが浸透したのが現在の世界である。最近では、完全に仮想空間内にオフィスを構え、社員達はアミュスフィア等のインターフェイスによって出社(ログイン)する、といった仮想空間ならぬ仮想会社まで出来たらしい。

こうなりゃ世も末だ、と言うのは友人の談。なんでもかんでも仮想空間を主軸にしてしまうと、現実と仮想の境目が曖昧になってしまうそうな。

まあ実際に仮想空間で食事をする事によって仮の満腹感を得る『VRダイエット』なんて半ば自殺行為が社会現象になった事もあるくらいだし、一概に言い過ぎだとは言えないだろう。

 

閑話休題(それはさておき)

 

こんな仮想空間ブームの時代、昔流行った漫画の台詞を借りれば「世は正に大仮想空間時代」にも、インターネットでの動画投稿というのはまだまだ一定の需要があったりする。

そもそもが実体を持った液晶テレビが現役なのだ。なんでもかんでも仮想空間に移行したわけではないし、なんなら現実のディスプレイを見ながら行うタイプのコンシューマーゲームだってまだ人気がある。

それに、VRゲームという新しいジャンルのゲームが開発された事によって再び人気が再燃している動画ジャンルもあった。

 

「ゲーム実況」だ。

 

文字通り、動画の投稿者や配信者がゲームをプレイし、そのテクニックや様子を視聴者に娯楽として提供する動画ジャンルである。

人気になればそのプレイしたゲームの制作会社から宣伝効果を見込まれて新作ゲームのプレイオファーが来たりするし、なんならスポンサーになって貰うことだって出来たりする。

動画に広告を付けてその動画の再生数を稼げば広告料を得る事だってできるし、実際にそういった収入だけで生活している猛者もいる。

 

そして、現在仮想空間で絶賛配信中の私も、そんなゲーム実況配信者の端くれだったりするのだ。

 

 

 

 

 

「はい、という訳で今回は雑談兼戦利品の処遇を決めていきたいと思いまーす」

『わこつー』『わこつ』『初見』『わこつ』『へカートⅡが売りに出されると聞いて』

「はーい、わこつありがとうございます。初見さんはよろしくお願いします、GGO配信者のベルと言います。そしてピトさん、いつもの事ながらまだ売りに出すと決めたわけじゃないので落ち着いて下さい?」

『ちぇー……』『相変わらずの札束プレイで草』『世間一般のプロとは真逆の事してるからなピトフーイ……』

 

SBCグロッケン、その郊外に位置するプレイヤールーム。日々の稼ぎをコツコツと積み立てて購入したそこで、私は前回の放送で得た戦利品の整理を行おうとしていた。

とりあえず視聴者にも分かりやすくする為に前回手に入れたアイテムの全てを実体化してルームの床に広げている。ついでに前回無事に生還したメタマテリアル光歪曲迷彩も床に置いておく。

正直光学迷彩(これ)を使わなくても暗殺は可能だし、私の荒い使い方ではいつか絶対にロストする。その前に誰かに売って金にしたほうがマシだろうという魂胆だ。

 

「メタマテリアルいる人この指とーまれっ」

『はいかわいい』『速攻で止まるわ』『言い値で買おう』『ピトさんちょっと自重して』『ベルたん買えない?』『通報したわ』

「それじゃあネットオークションに掛けるんで競り落としてくださいねー。IDは55324です!」

 

危ない事を呟いている変態は無視してメタマテリアル迷彩をオークションにかける。

私が利用しているオークションサイトは少し変わっていて、出品者が出品ルームを作り、買い手をルームに招待することによってオークションに参加する人間をある程度選別出来るのだ。

続々とルームにメタマテリアル迷彩を求めるGGOプレイヤーたちがやって来ては迷彩の値段を吊り上げていく。

……というよりもピトフーイさんの独壇場だ。あの人は珍しい銃火器以外にもこういったレアアイテムをリアルマネーで買い取る悪癖がある。質が悪いのはそのリアルマネーの桁が一般のプレイヤーとは1つや2つ違うのだ。

GGOのゲームコイン現実還元システムやこの配信の収益を利用して生活している私としてはありがたい事この上ないのだが。

 

「えーはい。いつもの如く競り落としたのはピトフーイさんですね。……偶には他の人達にも譲ってあげてくださいよ……」

『だってー、ベルちゃんの売り出すアイテム皆イイやつばっかりなんだもん』『もんじゃねぇぇぇ!!』『迷彩欲しかったンゴ……』『競り落とす額の桁が違いすぎるんだよ』

「まあ、私としてはありがたいんですけどね……リアルの方、ちゃんと生活できてるんですか?」

『もーまんたい』『嘘つけ、絶対毎食カップラーメンとかだぞ』『それはお前だ』『何故バレたし』『草』

 

そして、次に競りに出した軽機関銃(ミニミ)もピトフーイさんが競り落とし、へカートⅡはまだ売る気になれなかった私は雑談タイムへと移った。

 

「それにしても、皆さんよくこの時間帯に起きていられますね。……ちゃんと寝てます?」

『次の日休みだから無問題』『出勤時間遅いから無問題』『出勤時間とか無いから無問題』『お前の存在が問題』『辛辣ゥ!!』

「学生さんは夜は寝ないと駄目ですからね?私みたいに将来背が伸びませんよ?」

『【朗報】ベル、リアルでも低身長の模様』『マ?ちょっと投げ銭してくるわ』『ロリなのはアバターだけや無かったんか』

「いや、別にリアルの見た目がロリな訳じゃありませんからね!?あくまでも背が少し低いだけですから!!」

 

視聴者に弁解しながらも雑談は進んでいく。

途中「かっこいい拳銃のリロードの練習」や「2丁拳銃のカッコよさ」等に話題が逸れながらも、私は前から気になっていた事を聞いてみることにした。

 

「そう言えば、視聴者の方の中にはGGOやってない人もいるんですよね?」

『俺ALO民だけど楽しんでみてるゾ』『オイラVRゲーには手を出してないな』『みーとぅー』

「VRゲーム自体やってない人もいるんですか!?……えっと、因みになんでやらないのかとか理由を聞いても……?」

『だって……なぁ……?』『VRゲームって怖いやん?ただでさえSAO事件とか色々あったのに』『おい馬鹿やめろ』『画面で見てる分には普通のFPSと変わらないから大丈夫なんだけどな』

「あー……やっぱりそうですか……」

 

内心納得しながらも、この『VRゲームが怖い』というコメントは、SAOというゲームが、茅場晶彦という狂気の天才が残した爪痕がどれだけ根深いかを私に思い知らせた。

そのような思いが根底にあるからこそ、VRゲームの配信に一定の人気が存在しているのだろう。

 

『私は大好きだけどね?ゲーム内で殺したり殺されたりするの』

「ピトさんは黙ってて下さい」

『草』『ナチュラルサイコパスで草も生えない』『マジで頼むからリアルで殺人沙汰とか起こすんじゃねえぞ……?』『前向きに善処する方向で検討したいと思います』『ヤベェコイツ早くなんとかしないと……』

 

その後、ちょっと湿った空気になってしまったのを吹き飛ばす為にへカートⅡの試し撃ちへとフィールドに向かった。

 

 

 

 

 

鬼気迫る表情の昨日のスナイパーさんにぶっ殺されたけど。

 

「─────ッ!!殺すッ!!!」

「アッ、ちょっと待っ─────」

 

へカートⅡを取り返されました(涙目)。

 

 

 

 

 

【ロリ】ベルたそについて語るスレPart6【配信者】

 

1 名無しのゲーマー

ここは流星のごとく現れたロリバーチャル配信者ベルたそについて語るスレだぞ。

それ以外の配信者については他の場所で語るんだぞ。

アンチはアンチスレ建ってるからそっちに行くんだぞ。まあアンチにロクなやついないんだが。

 

【アンチ】ベルとかいうクソニートwww→『URL』

 

 

2 名無しのゲーマー

毎度毎度アンチに殺意の高いスレ建て乙

 

3 名無しのゲーマー

1乙ー

 

4 名無しのゲーマー

今日の配信は面白かった

 

5 名無しのゲーマー

シノンちゃんガチで殺しに来てて笑った

 

6 名無しのゲーマー

いやあれはガチになるだろ……シノンって確かへカートのスナイピング一本であのレベルまで来てるんだろ?

メイン武器無くなってそれが最高レアのへカートとか俺だったらふて寝して引退するわ

 

7 名無しのゲーマー

>>6

そもそもスナイパーがあそこで主戦場に出張ってきてたのが悪いと思われ

 

8 名無しのゲーマー

確蟹

 

9 名無しのゲーマー

>>7

戦闘中にハイになればまま有ることだからしゃーない

 

10 名無しのゲーマー

VRMMOで戦闘中は脳内麻薬ドバドバでるからな。特にGGOとか現実味が強い分興奮する

 

11 名無しのゲーマー

ゼロ距離で剣で切り合うALOというゲームがありましてですね……

 

12 名無しのゲーマー

話逸れてんぞ

 

13 名無しのゲーマー

スマン、今回の放送から見たベル初心者なのだが分かりやすくベルについて教えてくれるエロい人はおらぬか

 

14 名無しのゲーマー

アーカイブ見て来い……と、言いたい所だがそれだと全部見終わるのに4000時間オーバーするからな。簡単に>>16がまとめてくれるぞ

 

15 名無しのゲーマー

>>14他力本願で草

 

16 名無しのゲーマー

【初心者】猿でも分かるベルたその魅力【歓迎】

Q.そもそもベルたそって誰ぞ?

A.ある日突然Nicko動画に現れた女性バーチャル生主だゾ。アバターランダム生成型のGGOでは珍しい美幼女アバター(ココ重要)で、拳銃とナイフオンリーという某蛇の様なプレイングスタイルで遊んでるゾ。

 

Q.ベルたその魅力ってなんぞ?

A.存在の全てだボケカス。……と言いたい所だけど、分かりやすくまとめるゾ。

・その見た目。ロリは正義だゾ。

・その声。ロリ声は正義だゾ。

・その性格。キャラがブレブレだがそこが良いゾ。

・そのプレイングスキル。ナイフキルの手際が本職の人のそれだゾ。

・その経歴。公言されてはないが発言の節々から恐らくはSAO生還者だゾ。

 

17 名無しのゲーマー

>>16公言されてはないが発言の節々から恐らくはSAO生還者だゾ。

マ?

 

18 名無しのゲーマー

>>16公言されてはないが発言の節々から恐らくはSAO生還者だゾ。

マ?

 

19 名無しのゲーマー

>>16

仕事早えなと言いたい所だが、マ?

 

20 名無しのゲーマー

>>17 >>18 >>19

 

21 名無しのゲーマー

まあ対人戦慣れしてる動きだったしな……納得といえば納得だが

 

22 名無しのゲーマー

>>16

サンクス。大雑把にアーカイブ見直してくるわ

 

23 名無しのゲーマー

>>22

個人的神回の地下ダンジョン回オススメ

 

24 名無しのゲーマー

>>23

あれは良かった

 

25 名無しのゲーマー

確かにあの回面白かった。

ベルたそホラー苦手なのかめっちゃ怖がって叫びながらダンジョン進んでたのかわいかった

 

26 名無しのゲーマー

ベルたそ叫ぶ

Mobが集まる

ベルたそが更に叫ぶ

のループだったからな

 

27 名無しのゲーマー

あの回で光学迷彩見つけたんだっけ?

 

28 名無しのゲーマー

確かこれとは別のダンジョン回だったはず

 

29 名無しのゲーマー

光学迷彩と言えばピトフーイェ……

 

30 名無しのゲーマー

アイツはまあ……金持ってるから

 

31 名無しのゲーマー

>>29 >>30

札束で殴るをネタじゃなくてガチでやる奴だからな。しかもその対象がゲームアイテムという

 

32 名無しのゲーマー

ベルのお財布

 

33 名無しのゲーマー

まああの人がアホみたいな値段で買うからベルがGGOと配信の収入だけで生活出来てるようなもんやしな

 

34 名無しのゲーマー

>>33

そうでもないぞ

 

35 名無しのゲーマー

>>33

そもそもベルたそが入手してるアイテム自体の価値が高いし、普通のネットオークションで売り捌いても月20万とか30万とかならコンスタントに稼げるはず

 

36 名無しのゲーマー

そこにピトフーイとかいう米帝が来ることによってベルたその財力がさらに増すと

 

37 名無しのゲーマー

まじか改めて考えるとベルたそやべえな

 

38 名無しのゲーマー

ベルたその何がヤバイってやっぱ戦闘能力だと思うのよ。エイム力はまあ普通のGGOプレイヤー位かなとか思うけど、近接戦闘の間合いに入った時がヤバイ。

弾道予測線を予測してるんじゃないかって位の神回避を連発するし、マーシャルアーツのスキル取っててもここまで使いこなすには相当な鍛錬が必要な腕前の格闘を見せてくれる

 

39 名無しのゲーマー

(ただし対スナイパー戦は除く)

 

40 名無しのゲーマー

あれはシステム的に初撃の弾道予測線出ないようになってるから……(震え声)

 

41 名無しのゲーマー

たしかPKやろうとしてスナイパーに撃ち抜かれまくってた回あったな

 

42 名無しのゲーマー

ああ、半ギレで枠終わらせた奴か

 

43 名無しのゲーマー

 

44 名無しのゲーマー

後はあれだ、ピンクの悪魔

 

45 名無しのゲーマー

ああ、東の暗殺者 VS ベルたそ回

 

46 名無しのゲーマー

>>45

な ん ぞ そ れ

 

47 名無しのゲーマー

一時期GGOの砂漠のマップでピンクの悪魔っていうPKが有名になってな?

ソイツの手段がまたAGI極振りで接近→SMG接射とかいう完全に東の国の暗殺者な奴でな、討伐隊まで組まれる程の事件になったんだよ

 

48 名無しのゲーマー

んで、それに我らがベルたそが首を突っ込んで

 

49 名無しのゲーマー

見事にピンクの悪魔に返り討ちにされた、と

 

50 名無しのゲーマー

草ァ!!

 

 

 

 

 

 




ここまで読んでくれてありがとナス。

続きが気になるようでしたらアンケをポチってくださいな。アンケの続けなさいが200を越したらなんか続きを書くかもしれません。

あ、感想お待ちしてると同時にオイラが書いてるゆゆゆの二次創作もよかったら見てほしいナス。

興味無い?……うん、知ってた。


追記:200越えたんでつづき書くナス。
   ……まさかここまで反響があるとは思わなんだ……

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