ある日のことだった私が学校から家に帰るといつも帰りが遅い父が待っていた。
父が私が帰ったのに気付くと大事な話があるからと座らされた。
父は無邪気な子供がそのまま大人になったような性格で夫や父親としては問題がある人物だ。自分のことを優先する反面、家事や育児を面倒くさがり、家族への思いやりに欠けた父親だ。母が高熱を出して倒れたときも「薬を飲ませて寝かせていろ」とだけ答え電話を切り酒に酔って帰ってきたのは午前二時頃。それまで、私は不安で泣き続けていた。
時が経つにつれ家族に確執ができていた。
そして母の不倫が発覚した。それから私たち家族の醜聞は周囲に知れ渡った。それから父も母も、村での立場も悪くなり千景も外や学校で陰口や虐めが絶えなかった。
暫くして母は不倫相手と共に家を出たが両親は離婚しなかった。
私をどちらが引き取るか、話し合いがつかなかった。娘さえいなければ、両親は過去を完全に切り捨て新しいの生活を始めることができる。
千景の存在を、父も母も心から呪った。
私は無価値で疎ましいだけの子なんだ...。
千景ははっきりとそう自覚した。
だから父に大事な話があると言われどちらが私を引き取るか決まったのだと思っていた。
だが父の話は、今日、事故に遭い大きな傷などは無かったが頭を強く打ち付けたせいで記憶喪失になったらしく自分がどの様な人間だったか思い出せないという話だった。
家族のことは覚えているのに自分のことは覚えていないということは、最早この人は父ではなく家族の記憶を持っている別人なのだろう。でも私には関係無かった、私は無価値で疎ましいだけの子なんだから、そんなことを思っていると父の姿をした人が
「僕は、自分のことは覚えていないけど千景のことは覚えてる。千景が産まれてからのこと、君の今までも、前の僕のことを許してくれとも水に流してくれなんて言わない、だけど、もし千景が僕のことをまだ父親として思っているなら僕は、千景と一からやり直したい。」
その言葉を聴いて私は怖くなった、どうしてこの人は自身のことを思い出せないのに私のことを真っ直ぐ見てくれるのだろう。
「どうしてですか?」
今までの父ではないから敬語になってしまった。
「どうして自分のことを思い出せなくて不安なはずなのに、こんな家族のことを覚えてるってだけでどうしてやり直したいなんて言えるんですか、私なんて無価値で可愛げもなくて母と前の貴方には恨まれもしてそれを知ってる癖になんでやり直そうって思うんですか!?」
私は泣きそうになりながらも必死に叫んだ。
「それは家族だからだよ、自分の記憶が無いのは不安だけど僕は千景のことは覚えているし誰が何て言おうと僕は千景の父親で千景は僕の大切な家族だから僕より千景のほうが苦しくて辛くて泣き出したいって顔をしてるんだから、自分の娘がそんな顔をしていたら父親だったら自分のことよりも千景が笑顔で幸せになれるように何かをしてあげたい。その為だったら僕は千景を悲しませた過去の自分なんてどうでもいい。」
父はそういうと泣きながら私を抱きしめこう言った。
「千景は可愛いし無価値なんかじゃない、だから自分のことを悪く言わないでくれ母さんや前の僕がなんて言おうが今の僕はこれだけははっきり言える、千景愛してる産まれてきてくれてありがとう!」
父にそう言われた瞬間、父の肩を抱き返し私は顔を涙でいっぱいにした。
「お父さん、お父さん!」
私はこの出来事が本当なのか確かめるかのように父に抱きつき何度もお父さんと呼んだ。
この日、私は、郡千景は初めて家族からの与えられる愛情を知った。
続き書きたいけど読みたい人なんて居ないよねこんな駄文(自虐)
追記
分かる人は分かるんだろうけど最初の方の文は原作を引用してます。次からは自分の力で書いていきます許してください。