幻想郷の世界へと誘われて【不定期投稿】   作: 白黒魂粉

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祝!10話目です!(そこまでめでたくない)
そんな10話記念に出てくるのは、あの人です!
それでは楽しんでいってね!


暗闇の少女

神社から飛び出して数分後…僕はかなりの数の妖怪達と戦っていた。

「数が少し多いな…、この量だと弾幕を撃つのが追いつかないぞ…!」

妖怪たちの攻撃を避けて弾幕を頭に撃ち込んでいたのだが、数が多すぎる…。このままじゃペースが崩れて一気にやられてしまう…と判断し、僕は大きく空に飛びスペルカードを発動する!

はんげき もうらじゅうりん

「数には数だな!スペルカード発動!『範撃 網羅蹂躙』!!」

僕の身体全体から、大量の弾幕が発生し、それらが一気に低級妖怪たちに降り注いだ…妖怪たちはこれをまともに受け、撃ち終えた後、そこにいた妖怪は全て息絶えていた。

「ふぅ、何とか勝つことが出来たな…、う"っ!やっぱり反動がきついな…」

僕の身体に大きな衝撃が走る…、このスペルも霊夢の言う代償スペルカードなので、自身の実力以上の破壊力を出した後に僕に襲うのはその威力に見あっただけ身体にダメージが入ってくるのだ。

このスペルの代償は撃ち終えた後、一気に脱力感と頭痛に襲われる。

しかし使用している間は代償は起こらないので、重力光弾よりかは使い易いのだと思う…。

脱力感が酷いので、僕は歩いて霧の濃い方へと向かう。

すると…歩いてる途中に一人の少女が倒れているのを見つけた。

「君!大丈夫か?!」

僕はその少女の方へと向かう。なんでこんな所にこんな女の子がいるんだ?そう思ってその子が人里の子なのか聞こうとしたら…その少女がムクリと立ち上がって僕にこう尋ねた。

「大丈夫なのだー、それよりもお前って…」

「食べられる人類かー??」

そう言って彼女の周りが暗闇に覆われた…。

 

頭が追いつかない。どういうことだ?なんであの子の周りは暗闇に覆われたんだ?等と考えて、1つの疑問が出てくる。

ーー彼女は、人間なのか?

そう思った僕は彼女に尋ねる。

「君は誰なんだ?人間……なのか?」

「冥土の土産にきいておくのだー。私はルーミア、これでも大妖怪なのだー。」

「だ、大妖怪?なんでこんな所に大妖怪がいるんだよ?」

「それは太陽が隠れたから、人間を食べようと人里に行こうとしていたからなのだー。でも紅白の巫女にやられて、地面に叩き落とされたのだー」

つまりこのルーミアは先程霊夢に退治されたってことか…。それなら少しぐらい弱体化しているかもしれないな…。だが、弱体化していたところで今の僕の状態では返り討ちにあうだろう…。ならば別の解決策を考えなければ…、

「そうだ、お前腹が減ってるんだよな?」

「そうなのだーだからおまえを食べちゃうのだー」

「待て待て、僕を食うよりももっと美味しいものを食わせてやるからさ、ちょっと考え直せよ。な?」

「お前よりも美味しいものかー?ならそっちを食べるのだー!早く出すのだー!」

するとルーミアの周りにあった暗闇がたちまち消えていった。

「仕方ないなぁ…、ちょっとまってな?」

そうして僕は懐からおむすびを取り出す。そしてそれをルーミアに渡す。

「おむすびなのかー?これが美味しいものなのかー?」

「あぁ、そうだ、これは僕が作ったものなんだが結構自信作なんだよ。」

「ならこれを食べるのだー!」

そしてルーミアは僕のおむすびを食べる。するとルーミアは

「これ、美味しいのだー!ありがとうなのだー!」

かなり喜んで僕のおむすびを食べてくれた。そして食べ終わったらルーミアはこう言った。

「お腹1杯なのだー。ありがとうなのだー。えーっと名前はなんなのだー?」

「僕の名前は博麗創真だ。よろしくな、ルーミア。」

「博麗?!ならお前はさっきの巫女の仲間なのかー?でもお前はおむすびをくれたいい奴なのにー…。」

「それは気にしなくてもいいんじゃないか?それよりもその巫女って何処の方角に行ったか分かるか?」

「それならあっちに行ったのだー。」

ルーミアは霊夢の行った方角に指を指す。

「なるほどあっちか。ありがとうルーミア。それじゃ僕はもう行くね?」

「分かったのだー!おむすびありがとうなのだー!創真!」

「気にするなよ。困った時はお互い様だよ、それじゃあまたね!」

脱力感は抜けていなかったがそれでも僕は再び空を飛び、ルーミアの指した方へと向かうのだった…。




10話目終わりです!
ルーミアの喋り方とかよくわかんね!!
楽しんでくれたなら幸いです!

誤字脱字や、感想などあったら書いてってください!
それじゃあ次回もお楽しみに!

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