幻想郷の世界へと誘われて【不定期投稿】   作: 白黒魂粉

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書きたかった回。結構長めになってました。
良かったら最後まで読んでみてください!
それでは!


門の前の真剣勝負

「ここが大妖精の言っていた湖か…思ったよりも広いんだな。」

僕は大妖精に教えて貰った方角へとむかい、森を抜けて湖に着いた。

湖の周りはより一層霧が濃くなっているため、恐らくこの近くに元凶がいるのだろう。そう思い僕は湖の周りを散策することにした。

そして……ある程度散策していると、明らかに雰囲気の違う館を見つけた。

「明らかにここだけ雰囲気も違うし、何よりも湖とミスマッチだよな…多分ここにこの異変の首謀者がいるんだろうな。ならば侵入しますか…」

そう言って空を飛び柵を飛び越えようとしたら、謎の空間に弾き飛ばされた。

「ーーっ?!どうなってるんだ…。」

柵を越えたと思ったが、何故か時空が歪んだのかのように吹き飛ばされた…。

(これは…正面から侵入した方がいいよな。)

そうして僕は正面の門を探す。するとそれはすぐにみつかった…が、そこには門番らしき人物が立っていた。…が、その門番はかなりボロボロになっており、更にそいつは立ちながら眠っていた…。

「おいおい…なんだあの門番…寝ているのか?だが、あれなら……。」

(横を通り過ぎて行けないかな…?)

そう考えて僕はゆっくりと門へと近付いていく。そして横を通り過ぎようとした時…

僕のとなりにいた門番から尋常じゃない殺気を感じる。

僕は大きく後ろへ立ち退く。

ーーこの殺気はなんだ?さっきまで眠っていた筈だったのに…!

 

「残念でしたね。ここは紅魔館。部外者の貴方を屋敷に侵入させる訳には行きません。今なら侵入しようとしたことは見逃してあげるから、さっさと帰りなさい。」

「帰ることは出来ないんでな、僕は中に入らせてもらう。どうか通らせてくれないか?」

と僕はその門番に頼んでみる。だが門番は

「流石にそういう訳にはいかないので…まぁ帰らないのなら門番として、貴方と戦わないといけないですね。」

そうして門番は構えをとる。あれは中国拳法か?そんなもの使われたら純粋に勝てないだろ…。ここは少しでも勝算のある弾幕ごっこに誘導しなければ…!

「なあ、門番さんよ。戦うとしても弾幕ごっこをするんだよな?」

「なんだ知ってたんですか…。ならば仕方ない、それではいきますよ!!」

すると門番は弾幕を放ち…そのまま門番自身が突っ込んできた…!

(結局接近戦は使ってくるのかよ!)

そのまま門番は正拳突きを僕の眉間に打ち込んできたが、それを何とか横に飛んで躱して弾幕を撃ち込むが、門番はその弾幕を蹴り飛ばした。

「弾幕を蹴る?!なんだあんた!」

「喋っている間があるならば少しでも私から逃げることをしてみては?」

そうして再び両者は互いに向き合い、そして門番が突っ込む。

(次は正拳突きをフェイントに掛けてそのまま回し蹴りをくらわしますかね…)

瞬時につぎの手を考えた門番はそのまま創真に正拳突きを放つ…。

「またその技か?」

そう言って同じように避けようとした瞬間、門番は突き出した腕を戻し、そのまま勢いを付けて僕の脇腹へと蹴りを入れようとする…

咄嗟にフェイントと把握した僕はその蹴りを受け止める…が、その蹴りの勢いは止まることなく、僕の体を大きく吹き飛ばした。

そのまま僕の体は地面に叩きつけられて、そのまま勢いが殺せず地面を転がり回る。

「グッアガァアアア!イッッだァァ…!」

ーーくそ!どうしてこんなに蹴りの威力が高いんだ…。

「あ、言ってませんでしたが、私は人間ではなく、妖怪ですよ?」

「な、なるほどなぁ。そりゃあ僕の身体能力では、あんたの攻撃は受け止められない訳だ…。」

「えぇ、まぁそういうことなのでそろそろ本気…だしますよ?」

そう言って門番はスペルカードを発動させる。

「さようなら、侵入者さん?『彩符 彩雨』!」

そのスペルを発動した門番の周りから雨の様な弾幕が撃ち込まれる。

(これは、避けられるといえば避けることができる…が、それで避けてもあの門番がまた接近してくるだろうな。それならば…、この方法で迎撃してやる…!)

そしてスペルを避け続けると、案の定門番は僕に目掛けて突っ込んでくる…。チャンスは一瞬、一度きりのこのタイミングだ…!

そして門番は大きく腕を突き出す。

そして僕はその腕をかいくぐり、門番の腹部に全力の弾幕を撃ち込む。

「グフッ!……やりますね…」

モロに受けたのか、門番は後ろへ飛びのけた。そしてまた構えを取り直し、僕を見据える。

そして僕はこの門番に有効なスペルを考える。

(ダブルバスターはダメだ、あの門番なら恐らく難なく突破してくる…、ならば網羅蹂躙ならどうだ……?いや、あの技を使って倒せなかったら、僕はもう反撃の手段がなくなってしまう…。それなら、やはり次に突っ込んできた時にあのスペルを合わせて倒す!!)

門番は無数の弾幕を放つ。それは法則性があり、美しさがある、そんな弾幕だった。だが、綺麗なだけでなく、密度もそこそこあるのだ。

さらにその弾幕を避けようと回避をとろうとしたら…、なんと腕からビームを撃ち出てきた…!

「なんだよその技ァ!………ッグァ!」

そのビームに気を取られ、僕は飛んでくる密度の弾幕を避けきれず、被弾してしまう。そして残る弾幕を避けきれないと判断し、

「流石に不味い!これは撃ち落とす…!」

避けきれない弾幕に弾幕を合わせて忙殺する……。

何とか一撃の被弾で済まし…僕は構え直し、門番に向かって飛翔する。

「空を飛べないと思ってます?私だって飛べますからね?」

「あんた程の実力者なら飛べるだろうさ…。だがな?空中ではその中国拳法は使えないだろう?」

「えぇ、ですので別の戦闘方法で戦います。もう、全力で叩き潰しますよ。」

そうして門番は僕に向かって来た。なので僕は2発の弾幕を撃つ…

その弾幕は大きく軌道を逸らして門番を躱すように逸れた。

「どこを狙っているんですか…まぁ、この一撃を受けなさい。」

そして拳を突き出す…。僕はその拳を霊力を纏った手で掴み、体を大きく回転させて、バランスを崩させる。そしてそのまま地面に投げつける。しかしまぁ門番は綺麗に着地する、そして再び僕の方へと正拳突きをしてくる…。

ーー瞬間、空気が振動して空気砲のようなものが僕に飛んでくる…。

この不思議な現象につい見とれて僕は空気砲を受ける…

(……離れていてもダメージが大きいんだな…。)

そして僕を見据える門番を眺めている瞬間、僕の身体は長時間の飛翔に耐えられず、ゆっくりと地面へとおちていってしまう…。

ーー僕は考える。

(このまま地上戦に戻ってしまったら、敗北は不可避…!ならばこの落下にすべてを賭ける!!)

僕は勢いに乗ってスペルカードを発動させる……。

 

門番は僕を定めて対空攻撃の構えをとる。

(彼がいきなり速度を付けてきた…?恐らくはもう空を飛べないのだろうからの賭けなのだろうけど…。)

「甘い!!」

門番は能力をフルで解放させる…。これが彼女にできる最高で最強の状態にする…。

 

僕の考えをこの門番は察したのだろう…。こいつはこの戦い最大の力を持って僕を迎撃する筈だ…。だが今更逃げることは出来ない!このスペルで必ずあの門番を打ち負かす…!

「喰らえ…!『重符 重力光弾』!!」

僕の手に黒い霊弾が発生する…。そしてその霊弾を放った瞬間…、

僕の身体は一気に重圧に襲われ地面に堕ちる。だが、既に弾幕は放った後だ…、後は命中した門番がそこに立っているか…だ。

 

「何を撃って…?!」

突如撃ち込まれた黒の霊弾は私の手元で変化し、迎撃しようとする私の横腹に綺麗に直撃した。

「っが、ァああ……!この…威力は、つ、強すぎる…」

そして門番は地に伏した。これで館の中に入ることができる…。

だが、僕は既に満身創痍だった…。

フラフラとした足取りで、僕は門を潜り館の中に侵入するのだった…。




気がつけば3000字ってね。
読んでくれた方ありがとうございます。
やっぱりこういうの書くの苦手なんだなっておもいました。
変な表現とかあるんですけどもまぁ、そこは目をつむってください笑
それでは次回も読んでください!それじゃあ!

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