プラスで魔理沙sideの絡みもあります!
それでは楽しんでってください!
「はぁ…はぁ…。」
壁にもたれかかりながら、僕は館の中を歩く。その足取りも神社を出た時よりも弱々しい足取りになっていた。
(この状態では…恐らく次戦闘になったら場合、きっと戦闘にすらならないだろうな…。)
等と考えながら、歩いていると…エントランスに到着した。
「止まりなさい。貴方…何者ですか?」
「…!しまった…。」
…最悪の場面に遭遇してしまった。僕の目の前に銀髪のメイド服を着た女の人が立ちふさがった。
「君は…この館の…」
「この館のメイド長を務めています、十六夜咲夜です。貴方、なぜここに入り込んだのかしら?」
「僕は博麗創真だ…。僕はこの異変を解決に来たんだけど…どうやらここまでが限界らしい…ここの人達は強い。今の僕なんかじゃ全然さ。」
メイドは少し驚いたように問う。
「貴方、美鈴を倒して入ってきたんですか…?!そんな…貴方にそんな力があるようには見えないのに…。貴方は本当に何者なんですか?」
「なに、ちょっと頑張れば人だって妖怪を越えられるのさ、ただその代償は計り知れないものになるんだけどね。」
僕は眼前の少女…十六夜咲夜に戦闘の気はないことを伝える。
恐らく彼女も能力者だ。そんな人にこの状態の僕が勝てる見込みもない…。
「まぁ、貴方の状態を見れば分かります。その力を乱用したのでしょう?」
「まぁ、そんなとこさ。そう言えばここに紅白の巫女が来たと思うんだけど…、知ってるかい?」
するとメイドは悔しそうに言う。
「あぁ、あれは貴方の…。あの巫女とは戦いましたよ。負けましたけどね。」
「そうだったんだ…ならもうすぐ異変も解決するのか…?」
「それはないでしょう。私の主はとても強い御方ですので、きっと異変は続きますよ。」
「そんなに強いんだ…。まぁ、僕の出る幕なんてない筈だから後は霊夢に任せ……。」
ーその時、安心したのかはたまた限界が訪れたのか、僕はその場に倒れ込む。
(なんで?!この人は敵の前で急に倒れた?!)
咲夜は困惑していた…。侵入者を感知したのでわざわざ先回りしてきたというのに、その人は少し話すとそのままその場で倒れてしまったのだから、困惑するのも無理はない。
(とりあえずこの人はどうしようかしら…。博麗創真…か、もしかしたらこの人は交渉材料になり得る…?ならば)
メイドは時を止め、創真を客室へと運ぶのだった。
ーー同刻、魔理沙視点。
私は復活したフランと話をしていた。
「なあ、なんでフランはお前を閉じ込めた姉に文句を言わないんだ?」
「言いたいと思うんだけど…お姉様は私の部屋に来ようとしないから…言いたくても言えないの。」
フランは少し寂しそうに告げる。フランの羽根もそれに合わせて、少し垂れ下がっていった。それを見た魔理沙はフランにこう助言する。
「なら、今なら会えるだろ?扉だって破壊した。今、お前の姉は異変を起こしているんだ。だから私もここに来たんだ。」
「そうなの?でも…お姉様は私なんかとは話したがらないわ。だって会おうともしないんだから…」
「あーもう!始める前からうじうじするな!結果は起こってみないと分からないんだぜ!」
「で、でも…。」
フランの決めきらない態度に業を切らした魔理沙は、
「まぁ、別にいいぜ。このまま変化を望まないのならそうやってこの部屋に居ればいい。でもなフラン、チャンスがあるならそれに向かっていくのが大事ってことを忘れるなよ?それじゃ私は行くぜ。」
じゃあな、と魔理沙は告げて地下室を後にする。目的は1つ、この異変を起こしたフランの姉を倒し、この霧を消させるために…。
「チャンスなんて…分からないよ……」
1人になった地下室でフランは1人呟くのだった…
はい!短めになってしまう!短時間で読めるからおkかな?
とまぁ、なにかを思いついた咲夜さん…創真君をどうするんでしょうね?
それでは気になる内容は次回!
ではではー