それではどうぞ。
僕が紅魔館で働きだして、1週間が経過した…。
この一週間の間に僕がしていたことと言えば…紅魔館の清掃業務と
美鈴との修行。それにパチュリー監督の元で魔法を教わっていたぐらいだ。
ただこの3つだけをしていたのだが…それだけでも僕自身強くなったかと聞かれたら、その実感は皆無に等しい。精々使える魔法が3つに増えたぐらいだ…。
本来なら1つでも限界と言われた僕がここまで魔法を覚えられたこと自体奇跡だとパチュリーからも言われた。
「おはようございます…咲夜さん。」
「えぇ…おはよう、創真くん。」
そしていつもどうり早朝の6時にやってくる咲夜さんに挨拶をして、朝の間に業務を終わらせ、そして美鈴やパチュリーの所で訓練を行う。
これが今の僕のサイクルだ。
しかしそれを苦だと感じることはない…。
何故なら僕自身、前回の異変では霊夢たちに追いつくことすらできずに彼女たちに結果的に迷惑をかけたからだ。
そんな今、僕は美鈴の所へ来ていた…。
「やあ、美鈴。今日もよろしく頼むよ。」
「あ、いいですよー」
と、こんな感じで美鈴とも敬語を崩した感じで話すことになっていた… その理由は単純なことで、美鈴に
「なんか敬語で話されるとむず痒いんですよねぇ……敬語…外してくれません?」
と、本人から言われたからだ。
それからは僕は敬語を外して話している…しかし何故か美鈴の方は僕に対して敬語を外して話そうとはしなかった…本人曰く癖らしい。
「そうだ!創真くん、折角だから今日は実戦形式で修行をしませんか?そろそろその戦い方を試す必要があるでしょう?私で良ければ相手になりますよ。」
「おぉ!その提案は正直助かる…僕自身、この戦法を考えたのはいいんだが相手がいなかったんだ…。じゃあ今からやろうか……!」
…そう、僕は美鈴とパチュリーから教わった技と魔法…そして僕自身の霊力、これら全てを併せた僕だけの戦闘方法を編み出したのだ。
理屈は簡単で、魔法で自身の能力を底上げし、そこに自分の霊力を美鈴との訓練で覚えた、【操気術】という技で纏い接近戦に持ち込み…
相手が距離を離したら僕のスペルカードで追い討ちをかけるというものだ…。
実際、これで本当に戦えるのか不思議なところだが…それでも紅魔館に来る前よりかは多少は強くなっているはず…という自信があった。
美鈴は少し後悔していた。その理由は先程自分で言ったことである。
(勢いで言いましたけど…大丈夫かなぁ……)
そう、美鈴はここ数日の創真の急速な成長に疑問を覚えたのだ。
だからこそ今回、こんなことを申し出たのだが…正直な話。美鈴自身も多少は本気で戦わなければ創真には勝てないだろうと考えていた。
(ここ数日の創真くんのノビは目を見張るものがありますし…
これは以前戦った時よりも…本気で戦わなければこちらも……)
そんなことを考える美鈴だが
「美鈴ー?そろそろ始めようよー!」
と、創真の呼び掛けでハッと我に戻る。
(そうだ…ボーッとしてたら負ける……!ここは真剣に戦わなければ……!!)
「はーい!それじゃ始めましょうか」
「おう!それじゃ戦闘開始の合図だが……」
そう言って創真はポケットからコインを取り出す。そしてそれを手に持って…
「これを飛ばすから地面に着いたら戦闘開始だ!いいか?」
「あ、分かりましたー。負けませんからね!」
「あぁ、僕もそのつもりさ…!」
そして創真はコインを上に飛ばす…重力に従い、上に放たれたコインは徐々に下へと向きをかえ、そのまま地面へと落ちる。
そしてーーーー
ーーカチャン。
両者の戦闘を告げる音が鳴り響いた……。
次回!創真くんVS美鈴!
どっちが勝つのか楽しみですね。
そして創真くんが使う戦術が美鈴に通用するのか…?
て感じで今回は終わりです。
良かったらキャラクター案書いてってください…!
(書いてくれたらほぼ採用する予定です…(。ᵕᴗᵕ。))
てな感じで次回も楽しんでください!!
それじゃね!