楽しんでください!!
さすがにまずい……勝てる気がしない…!
僕はただ交わし続ける。フランちゃんはその強化した爪で僕の首筋を掻っ切ろうと手を突き出してくるのだ……
それを何とか躱して僕は霊力を練るそして、
「はな……れろ!」
フランに一撃を入れる。
しかしフランはそれに怯むことなく、僕に蹴りを入れた。
「……ゴふゥ!」
部屋の壁に叩きつけられる。
なんて威力……これはまずいぞ……
今の一撃は僕自身結構本気の攻撃だったのだ。それをあの子はなにも感じなかったかのように僕に攻撃を続けてきた……。
即ち…
「本気で行っても勝てる確率は限りなく少ないってことか……」
(なんなの?!今の一撃……!)
フランは困惑していた……それはあの人間…名前を博麗創真と、言ったか…そいつに撃たれた弾幕が自身の想像以上の攻撃力を誇っていたからである。
(少なくともあれをあと何発も食らうのは良くないわ……)
そう考えたその時……フランの狂気が、フランに囁く……。
《どうだ?あいつを殺したいだろう?あいつをぐちゃぐちゃに……しテやりタイだロ?》
「……?!あ、ァ、ガァアアアァァア!!」
……?!なんだこの感覚……!
肌がヒリヒリしてきた……?!こんな感じはまさか…
恐る恐るフランの方をみる。そこにはレミリアさんの言っていた狂気に苛まれ、僕に殺意をむき出しにたつ、本物の悪魔のようなフランの姿があった…。
「クソ!【ライズアップ】!」
とにかく耐久性を上げろ!一撃でも受けたら死ぬ!だから……少しでも防御をあげるんだ……!
「ナンのてイこう?ムダだっテワカッテイルデショウ?」
「それでも足掻くんだよ。できる限りでね……」
ふーんと言ったあとフランは僕に突っ込んでくる…
それは人間の僕には到底追いつける速度ではなく、命の危機を瞬時に感じた僕はその場でスペルカードを発動させる……!
「……!【重術 グラビティスペース】!」
周りの重力が上書きされる。
これは範囲内の生物の重力を底上げさせるスペルだ、なぜこれを打ったのか……僕にはわからなかったが…とにかくこれが得策だと…そう本能的な行動だった…。
「ナッ?!」
ドサッと倒れるフラン…なんとか間に合ったようだ。
「さて…僕的にはこれでチェックメイトだと思うんだが…ちがうか?」
「ふざッケルなぁ…!!」
立ち上がるフラン…強すぎじゃないか…?
そして、その刹那僕の身体から血飛沫が飛び出る。
「はっ……?」
今度は僕が倒れる。一瞬だった…僕はフランに何をされたのかも理解出来なかったのだ。
そしてフランが近ずいてくる……
そして…
「サヨウナラ、おねェサマの従者さん?」
僕の頭に彼女の拳が振り下ろされるのだった……。
フランちゃんの狂気に創真くんは為す術なく倒れてしまう……
創真くんは何とか立ち上がることができるのだろうか??
次回もお楽しみに!