はい、そんな感じです。
それでは
「ふぅ……こっわ」
フランを倒した僕は彼女が回復するまでの間にこの部屋の状態を確認することにした。
辺りを見渡す……。やはりここにある人形やら装飾品やらはフランに破壊されたのか、無残な残骸となっていた。
それから少したち……後ろで物音がした。
恐らくフランが復活したのであろう、と僕はそちらへ視線をやる。
そして笑顔で「おはよう、フランさん」と彼女に呼びかける。
するとフランは少し不機嫌そうに「黙って!」と僕に言ってから
そっぽを向いてしまった。
「そんなに怒らないでよ、仲良くしよ?ね?」
「嫌だよーだあなたは嫌い!早く出てって!」
「そんなに拒絶する……?それになんか扉閉められたから出れないよ」
「……は?私あなたと一緒に過ごさないといけないの?!まじでいや!
何とかして出てってよ!!」
「そんなにきらうー?でもまぁ出られるようになるまでは我慢しとこうよ」
「じゃあ……話しかけないで」
「わかっ……え?」
「ここにいるのはいいけど、私には話しかけないで!わかった?あなたは従者なんでしょ?なら私の命令には従いなさい!」
「わ、わかった……それじゃあ……うん……」
なんかすごく傷ついたので部屋の隅っこでうずくまっとこ……
「それじゃ……僕…向こうで座っとくから……なんかあったら…話しかけて……」
そうして部屋の隅へ行き、そこに座り込む。
(やばい……これ無理なやつじゃね?)
既にフランからは嫌われ、部屋からは恐らく出られない。
つまるところ今の僕の状況は 詰み に近い。
(まぁ、そのうち話しかけてくれるでしょ……)
なんて期待をしながら僕は部屋の壁を眺めるのだった……。
(もう!なんなのあの男!!)
フランは先程自身の所に来たあの男……ただ壁を眺めている男を見ていた。
しかし創真はそんなフランの視線に気がつくことはなく、ひたすらにフランの部屋の壁を眺めているだけ……
(あいつ……どこ見てるの…)
まぁ、別にいいか、そのうち飽きるだろう……と思ってフランは動き疲れたのか…そのままその場に寝転び、睡眠を開始するのだった。
(……暇だ)
僕は壁を眺めやりただそう思うのだった……。
なんせやることがない、全然眠たくもなければ…何か行動できるわけでもない。
なんかしたいなぁ……なんて思ってたらフランの方から寝息が聞こえる。
(……?)
どうなってるんだ…?とチラリとフランの方を見る。
するとそこには、スゥスゥと寝息をたてて眠る少女の姿があった。
「ここで寝るのはまずいでしょ……なんでベッドがあるのにそっちで寝ないんだか…」
なんてことを考えながら彼女の方へと向かう。
そして彼女を抱えあげて、ベッドに運ぶ。
(この子……軽い)
抱えあげてからそんなことを考えながら、フランをベッドに寝かしつける。
「仲良くなれたらいいな…」
そう小さく呟きながら僕は定位置に戻ろうとしたら……
「お姉……様…私も……仲間に……」
フランが何か言っている。恐らくレミリアさんのことだろう。
フランが苦しそうに手を上に伸ばしている。
僕はそっとその手に触れる…。
するとフランは安心したのか、笑顔になって、僕の手をギュッと握り眠るのだった…。
そんな中、僕は1つのことに気づく。
(あ、戻れねぇ)
そうして僕はフランの寝顔を眺めるのだった……。
はい、優しい世界
そんな感じで今回も読んでくれてありがとうございます!
(特にいうこともないので)また次回!それじゃあ