これを制したものがそのことを決められる弾幕勝負。
て感じですかね、そろそろ2章も終わる。(気がする)
この章の終了と次章の内容を決められたのでこれから頑張ります
それではどうぞ
「へぇ……退くと思ってるの?」
レミリアさんからとてつもない威圧感が放たれる。
「それに……私が命令すれば…あなたは抵抗出来ずにそれに服従する…
それがどういうことかわかる?」
そしてレミリアさんは僕の方に手を差し出して……
「あなたは既に……私の……私たちのものなのよ…!」
弾幕を打ち込んできた……!
「……っ!」
突然すぎる攻撃に少し反応が遅れたが、何とかその弾幕を躱す…
「レミリアさん……」
正直…戦いたくはない。勝てる勝てないじゃなくて、これまで一緒に過ごしてきた人達だからだ。皆には傷ついて欲しくないし、傷つけたくもない。
しかし……
「戦いないといけないってことですよね…?」
レミリアさんに構えをとる。
美鈴との特訓で編み出した構えであり、この1ヶ月の集大成ともいえるその戦闘方法は、本来ならこの館の住民にふるうことはしないと決めていた…が、今回は相手が相手だ……、手は抜いていられない、全力を
全霊をもって対峙しなければ僕に突破口はない。
「あら?その気になったようね?それじゃあ……」
レミリアさんはそういった時ーーー
それとほぼ同時に僕の身体が宙に飛んだ。
壁に激突する。
冷たいコンクリートに叩きつけられた身体はまともに受身をとることも出来ずにそのまま地べたにスズリ…と滑り落ちた。
「ぐ……あぁ……な、なに……を…?」
流石に訳が分からなくて困惑した。
その答えを誰かに尋ねる。この場にいるのはレミリアさんだけだと言うのに。
「あら、簡単な話よ?あなたを妖力で吹き飛ばしただけ。」
レミリアさんがそう答えを教えてくれる。
……妖力だけでこれほどの力が…既にこちらは満身創痍……
(さて……どうする…?もうこっちの手段はほぼない……わんちゃんにかけてもいいが、失敗したらそれこそ本当のおしまいだ……この策だけは最後までとっておこう……。)
「パワーライズ!」
とにかく魔法で強度を底上げする。これをした所で、レミリアさんには通用しないのは分かっているが……それでもこれを使っておく。
そしてーー
「うぉおおおお!!!これを……喰らえええぇ!!」
霊力を両手にため、大きく上昇……そしてレミリアさんの頭上から
この技を発動させるーーー
「『範激 網羅蹂躙』」
無数の霊弾がレミリアに向かって放たれる。
この技をコントロールするのはほぼ不可能なのだか、狭い部屋の中ならば、この技を使用すれば……殆どの攻撃が対象に命中する。
だからこそこの技を使ったのだが……
「はぁ……はぁ…す、スペルブレイク……」
スペルの効果が切れる、それと同時に自身の身体に脱力感がかかる。
そして地面に着地する。
「コレで……っ?!」
砂煙の中、その中心には…恐らく全ての霊弾を受けたはずのレミリアさんが立っていた。
「ど……どうして…?!」
「あの程度の技で私を仕留められるわけないじゃない。それじゃあ次は……」
あの程度ってーーてかヤバい…レミリアさんが……!
「私の番ね……『神槍 スピア・ザ・グングニル』!」
レミリアさんの手から紅き槍が精製される。
その槍は紅い妖力を纏っており…その魔力の余波で周りの空気が
紅く染まって行っていた……。
「さぁ…これを受けきれるかしらね?……今のあなたに…!」
レミリアさんの体がブレる…瞬間的に移動したのだろう……
ついさっきならそれすら気づくことなく吹き飛ばされたのだろう…
だが……今の僕は…
突き出されたその槍を大きく飛躍して回避する。
「……?!」
「その技も……その動きも……既に見切りましたよ…。」
槍を避けられると思っていなかったのか、レミリアさんの動きが多少とまる。
そこに僕は弾幕を打ち込むために、霊力を溜めようとするが……
「……何…?霊力がうまく……たまらない…?」
「…?何してるの……?」
その隙をついて、レミリアさんはそのまま後ろに後退し、僕から距離をとった…。
(……何故だ…?僕から霊力を回すことが出来ない……?)
流石に困惑する…。先程まではちゃんと霊力は使えていたのだ…それなのに……何で……、
「……!あなた…」
なにかに気が付いたのか、レミリアさんがそんな声を上げる。
「遂に…」
「なんのことなんですか?」
「背中を見てみなさい。」
「え?」
そうして視線を背中の方へとやると…そこには
レミリアさんの翼に酷似した黒い翼が背中から突き出ていた……
はい、遂に人外に近づいた創真くん
この子はどんどん人間から離れていくのでしょうかね…
それでは次回も。(次回更新は今週中にしたいですね)
お楽しみに!