幻想郷の世界へと誘われて【不定期投稿】   作: 白黒魂粉

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久しぶりです……お待たせしました!

バイトと部活とチュー二ズムに時間を割かれて全く書けませんでした!

次の話は出来上がってるので、明日投稿します!


前回の内容が分からない……?なら前の話を見てください!お願いします!(懇願)

今回でついに……?

それではどうぞ!


零距離で

「時間を操る……?それでどうするんですか?」

 

「はい…その力を使って……あなたの首輪の効力を元に戻します。

そうすればきっと……」

 

「そんなことが……できるんですか?」

 

咲夜さんは「はい」と小さく頷いた。

 

「時を操るってことは………いえ、今はいいです…」

 

気になることは沢山あったが…それでも今はレミリアさんがいつまで待ってくれるか分からないので、僕はそこで会話を中断する。

 

「いや……それじゃあお願いします…」

 

 

「はい。」

 

私は小さく頷き彼に向けて能力を発動させる。

 

彼の体の時間を弄る…。

 

私の能力というのは、自分以外の時を止めるというもの……

 

そして…それを応用したものが、特定の人の時間を弄るというものになる…

 

これにはおおきなリスクが伴う。

 

まず、これを使ってしまったら最後、私はほぼ全ての能力を失う。

 

そして、それでも彼の妖怪化が止まるという確証はない…それに…

確率こそ低いが、時間を弄った対象がその反動でこの時間と言う概念から抹消される可能性だってあった……

 

それでもお嬢様がしたことは許されないし、創真くんには自分と同じ

人間でいて欲しかったから……私はこの力を創真くんに使うことにした

 

(能力は発動した…!後は……創真くんの身体が持つかどうか…!)

 

私は最後の力を使いながら、創真くんが人間に戻るのを願うのだった。

 

 

……不思議な…感覚だった。

 

まず、僕の背中にある翼が収縮していき、やがて身体の中に戻って行った……

 

そして次に埋まっていた異物が取り除かれていくような……そんな感覚。

 

そして失われた妖怪の力の代わりに、支配感からの解放を感じ取った。

 

「これで……完了です…」

 

弱々しい声でそう言う咲夜さんに僕は一言感謝を告げて

 

「咲夜さん、下がっていてください。今の咲夜さんがレミリアさんの弾幕を受けたら危険すぎる…。だから部屋から出ていてください。」

 

そしてレミリアさんの方に向き直って……

 

「待たせましたね…さて……今度こそ……行きます…!」

 

「分かったわ…来なさい…」

 

ありったけの弾幕をレミリアさんへと打つ。

 

それらを全てレミリアさんはレーヴァテインの一振ですべて撃ち落とした。

 

「その程度?もっと本気を出したらどう?……まぁ、出したらまたさっきの繰り返しなんだけど……ね!!」

 

「くっ……!」

 

レミリアさんが突進してくる。

 

僕の身体からは妖怪の力…妖力は消えたようだが、どうやら身体的に

向上した所はまだ妖怪のままだったらしい…

 

その突進に合わせ、僕はスペルカードを発動させて応戦する…!

 

「『重術 スペースグラビティ』!!」

 

僕の周りに数倍の重圧がかかりだす。

 

「……なっ?!こんな…スペルを……!」

 

レミリアさんにも効果があったのか、勢いが少し落ちた。

 

「とりあえずこれを…当ててやる……!」

 

腕を左右に広げ、霊力を両手にためる…そしてそれを同時に突き出し…

 

「『霊撃 ダブルバスター』!!」

 

螺旋状の弾幕が零距離でレミリアさんに炸裂する…

 

そのダメージで吹っ飛んだレミリアさんはそのまま僕のスペルの範囲外へと出ていった。

 

「この…威力……!あなたまだ妖怪の力が…?!」

 

「それは分かりません!僕だってなんでこんなにパワーがあるのか……

自分自身理解してませんから!」

 

「面白いわね…!なら……本気で遊んであげる!」

 

レミリアさんから殺意が漏れ始める。

 

(これは……ちょっと…いや、かなりやばいな…)

 

「まずはコレ…『紅符 レッドマジック』」

 

大量の紅弾幕やレーザー弾幕が僕に向かって放たれる。

 

それらは綺麗や美しいなどの感想はなく、ただ僕に命中させるためだけの暴力的な破壊力を、持ったスペルだった。

 

無論、そんな本気のスペルをかわしきれると過信するほど僕も馬鹿ではない。身体で何発も受ける。身体に言葉では表せないほどの痛みが襲う……が、それでも僕はそれらを受けながらも少しずつレミリアさんの方へと迫っていく。

 

打ち込むのは自身の最高であり最強の一撃。

 

それを躱されることも、耐えられることも、僕には許されない。

 

だからこそもう一度零距離であのスペルカードを命中させる。

 

そのために前進する……どれだけ身体に攻撃されようとも…どれほどの威力を持ってしても…僕を本気で殺そうとしない限りは再生能力でなんとでもなる…!

 

致命傷以外なら気にせず進め……!!

 

(なんなの……?!何故止まらないの……?)

 

私は困惑していた。既に立てる筈がないのに…もうとっくに勝負は着いている筈だったのに…目の前の従者……博麗創真は止まらなかった。

 

何発もの弾幕をその身に浴びてそれでなお倒れたり、仰け反ったりはしないのだ……

 

「あー!もう!!なら本気で殺してあげるわよ!!」

 

さすがこれ以上近付かれてはまずい……!即座にレーヴァテインを展開させて構える。

 

そして創真の心臓を貫くため、創真に向かっていく……

 

「これを喰らいなさい!!死んだ後に蘇らせてあげるわ!」

 

「受けきって見せる……!!」

 

僕は覚悟を決める。チャンスは一度しかない…!

 

僕はスペルカードを取り出し、即発動させた。

 

迫るレミリアと構える創真。レミリアは創真に激情のあまり、やられることはないと考えていた……しかし、レミリアは忘れていた…かつて自身が異変を起こした際に博麗の巫女や白黒の魔法使いに破れるきっかけをつくったのが

 

博麗創真のスペルカードであることを……

 

ーーードスり。

 

「……ガハ……」

 

レーヴァテインが創真の心臓を貫いた。

 

「創真…直ぐに楽にしてあげるわ」

 

レミリアは手に力を込める。そしてそのままレーヴァテインを引き抜こうとするが……

 

「ーーー?!抜けない……?」

 

創真はレーヴァテインを掴んでレミリアの動きを封じる。

 

もちろん、レーヴァテインを掴んだ創真には多大なダメージが入っていて、掴んだ時点でかれの手の皮は焼けきれている…

その痛みに耐えながらも、創真はレミリアから離れんとした…。

 

「ようやく……やっとここまで近づけた……!」

 

「なっーー!創真?!お前……何を!」

 

「これで終わりです!!『重符 重力光弾』!!」

 

放たれた黒き霊力の塊はそのままレミリアに直撃する……

 

零距離で創真の重力光弾を受けたレミリアは咄嗟にレーヴァテインを離して、後方に距離をとったが間に合わず、そのスペルに飲まれるようにして消えた。

 

「勝った……?のか…?」

 

僕は倒れそうになる体を何とか抑えながら咲夜さんが出たであろう、開かれた鉄のドアからその地下室おぼつかない足取りで後にするのだった。

 

 




ほんとにクライマックス&欝ルート一直線ですね…(白目)

まぁ、きっとそのうちいい事あるでしょーってことでね

久しぶりのくせに短いじゃねぇかとかやめてください頑張りました。

てことでまた次回も早めに出しますので…

お楽しみに!

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