なかなか時間が取れずにいます!
申し訳ないです!
「ねえ、創真?」
「どうしたんだい?鈴仙。」
既にここに来てかなりの時間がたち、身体はここにくる以前までには回復していた。
それに、身体のリハビリなども大方完了していて…今は体を動かしたいと思うほどだ。
「いや、この前に言ってた…あなたの弾幕の実力が知りたくて……もう身体の方も結構良くなってきたでしょ?……だから……」
「僕と手合わせがしたい。っていう訳か…。まぁいいけど」
「本当?ならご飯を食べたら直ぐに竹林の方で手合わせをするわよ。」
「早いな……まぁ、いいか。」
そういう事なので僕らはご飯を食べ終え、そのまま永遠亭の外。迷いの竹林にやってきた。
「創真ー?準備はいいー??」
「大丈夫だよー!それじゃあかかってきてー!」
そうして弾幕ごっこが始まる。
僕は直ぐに飛翔して、鈴仙との距離をつめる。
すると鈴仙も弾幕を放った。
僕は直ぐに迎撃の為に弾幕を打とうと手に霊力を貯め、鈴仙の弾幕に打ち込んだのだが……
「……?!弾幕が消え……っ!!」
突如として弾幕が姿を消し、驚いている隙に消えたはずの弾幕に被弾した。
(なんだ……?!今の弾幕は……!)
直ぐに鈴仙から距離を離す。近付きすぎたらあの弾幕の餌食になりかねない。
しかし彼女の弾幕はその間も止むことはない。
何度も何度も姿を消しては僕に襲いかかる。
僕は何度も被弾しかけながらも、少しずつ適応してそれを躱した。
(そんな……かなり反応がいいわね…なら……!)
「スペルカード発動!『狂符 幻視調律 』」
突然発動された彼女のスペルカードの弾幕は躱す隙が一切なく、咄嗟にスペルカードで相殺しようと試みる。
「スペル……『重符 重力』……?!」
そこまで言って彼女の弾幕がまた消えた。
(どうなっているんだ……!消える弾幕って……!意味がわからないぞ…!)
消える弾幕を予測でかわしながら考える。
どうにかして彼女との距離をつめて、確実に弾幕を被弾させるために…ギリギリで彼女の弾幕をグレイズする。
そして……
(……よし!スペルブレイク……!!)
それと同時に全力で力を最大に上げ、彼女に突っ込む。
今までの自分とは全く違う感覚がして、前までの最高速度よりも遥かに早いスピードで彼女の目前まで飛びきった。
そして。
「お返しのスペルカードだ!『重壊 極風嵐』!!」
咄嗟に発動したそのスペルカードは、僕の周りを渦巻くように風の弾幕が嵐のように展開され、鈴仙を飲み込んだ。
そしてそれは何かを収縮して、爆発するようにして、スペルブレイクした。
「……きゅう。」
鈴仙は、僕のスペルカードを受けた影響で、そのまま地面で伸びていた。
「しまった!やりすぎた…」
そう言って彼女を抱え、急いで永遠亭へと戻るのだった。
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「なかなかにいいものを見たわ。」
「そうですね、姫様。」
「あの子ならここの戦力には充分じゃないと思わない?永琳。」
「はい。先程の【吸血鬼の羽】が生えたとき、彼の身体能力は爆発的に飛躍しました。それも優曇華でも確認が遅れるほどに…。」
「なら……彼も……」
「えぇ……今に彼は私たちの陣営に着くでしょう。」
2人の支配者は嗤う。
「彼の心を支配する人心掌握の薬。あとは鈴仙次第……。」
「すいませーん!永琳さーん!!鈴仙の手当をお願いします!!」
「分かったわ、こっちに連れてきて。」
そうして永琳は立ち去って行った。
1人残った私はフフっと笑う。
「月を隠して……私を追う月の民は居なくなる……。彼も加わればそれは確実となる……。」
幻想郷の平穏は崩れさろうとしていた。
お読みいただきありがとうございます!
次もなるべく早く頑張るのでお待ち下さい!
もう片方の方もおいおい投稿していきますのでそちらもよければご覧下さい!