幻想郷の世界へと誘われて【不定期投稿】   作: 白黒魂粉

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出陣

「……?どういう事だ?」

 

俺は人里がある場所へとたどり着いた……だが、そこに人里の姿は無かった。

 

疑問に思い周囲を見て回る……。そして何かにぶつかった。

 

「…?何だ……?これは家か?」

 

ぶつかった所に触れると、里の住人が暮らしている木造建築のそれだと言うことが分かった。

 

「どうして姿が見えないんだ……?」

 

俺は能力を使って里人の気配を感じ取ると同時に、何故人里に入れないのかを考えることにした。

 

「何者かが結界を張った……と考えるのが妥当か…。」

 

そして暫く能力を使用していると、里の外にいる何者かの存在を感知したので、俺はそちらの方へと向かうことにした。

 

「!どうしたんだこんな夜遅くに…」

 

するとその先には里の守護者である上白沢慧音が宙に浮いてこちらを見下ろしていた。

 

「なんで人里に入れなくなってるんだ?」

 

と彼女に尋ねると、

 

「何者かが月を取り替えたせいで里の人間に影響がでるのを防ぐためだ。この異変が終われば直ぐにこの結界も解除する。」

 

「そうかわかった。……なら俺もこの異変解決に乗り出してくる。」

 

「……!わかった。くれぐれも意味の無い殺傷は控えるんだぞ。」

 

「お前ら揃いも揃って心配しすぎだろ……わかってるよ!」

 

「よし!なら敵の大まかな場所を伝えておこう。今回の異変の首謀者は恐らく迷いの竹林の奥に潜んでいる!」

 

「?迷いの竹林か……わかった少し行ってくる。」

 

そして俺はそこを後にし、慧音の言う迷いの竹林へと足を運ぶのだった。

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「咲夜。」

 

その日、月はいつもより綺麗だった。

 

しかし、その月が沈むことがなかったのだ。

 

お嬢様はその事に気付き、私を連れて紅魔館から出陣した。

 

「今回のこの月の異変……早急に片をつけるわよ…。

頭が狂いそうだから。」

 

「はい。分かりましたわ。」

 

するとお嬢様は心配そうにコチラを見て

「多分今回のこの異変……あなたにとっては辛い思いをさせるかもしれない……。そうなった時は………」

 

「大丈夫ですお嬢様。私はもう平気ですから。」

 

数ヶ月前の彼のことはもう覚えてない。正確には彼への執着が無くなったのだ。

彼はもうどこか遠くへと行ってしまった。

 

そう考えて彼のことは忘れることにした。

 

それが私が私であるための方法だったから。

 

彼に渡した私達の能力は人であった彼にとってはとても受け入れ難い物となったであろう。

 

それに私の持った海中時計は彼に渡した時計と同じ能力なのだ。

 

彼がそれに気付けば、彼は私の時間に入り込むことができる。

 

しかし、それは彼があの時計のことを覚えているかどうかなのだが……

 

そんなことを考えていると、やがて竹林の方へと辿り着く。

 

「とまるんだぜ。」

 

「あら?」

 

目の前には金髪の魔女……霧雨魔理沙が私たちの進路を塞いでいた。

 

「この異変…お前らの仕業なのか?」

 

「そんな訳ないでしょう?……それなら私が動くはずない…それくらい分かるでしょう?」

 

 

 

「そうか…それはすまなかった。」

 

「別に……それよりもこの竹林の奥への行き方はわからないの?」

 

「分かってたらとっくに試してるんだけど…」

 

「なるほど。ではお嬢様。この竹林を焼き払いながら奥を目指すのはいかがですか?」

 

「咲夜……なかなかにやばいこと言い出すな……」

 

魔理沙が私を少し引いた目で見てくる。

 

「ま、方法がないなら仕方ないわよ。それにこんな時こそあなたのそのバカ火力が役に立つんじゃなくて?」

 

「ムッ…わかったそこまで言うならやってやるぜ。」

 

「まぁ…私も合わせてあげようかしらね?」

 

そういうと二人は互いにスペルカードを発動させた。

 

「いくぜ!『恋符 マスタースパーク』!」

「『紅符 スカーレットシュート』!」

 

そして放たれた2つのレーザーは竹林の竹を焼き、次々と消し去って……

 

「まぁ、これで敵の場所が見えたな。」

「見えたわね。」

 

そこには竹林の奥にあると言われた屋敷が姿を現したのだった。

 

 




ありがとうございます!

次ら辺からは戦闘開始されると思います。

ちなみに白玉楼組は今回の異変では出てきません。

博麗組 紅魔組 魔理沙それと単独行動している退魔師の4組で永遠亭の陣営と対峙します。

それでは次回もお楽しみに!

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