「うどんげ。それと創真」
突然永琳さんの声が聞こえる。声の方へ目をやると、 永琳さんがそこに立っていた。
「遂に来たわ。準備してくれる?」
「了解しました!師匠。」
そのまま鈴仙が部屋を後にして廊下へと出ていった。……おそらく罠を仕掛けに行ったのだろう。
僕も動き出そうとした時、永琳さんがこちらに来て
「これを飲んで。これは戦闘が始まってから。」
とだけ言って僕に2粒の錠剤を渡してきた。
「これなんです?」
と、僕が問うと彼女はこう答えた
「1つ目は自身の姿を変化させる薬。もうひとつは能力を使っても半妖になることを抑えるための薬。どちらも効果は短いから気を付けて。
なるべく短期決戦が好ましいわ。」
「なるほど…了解です。」
そう言って直ぐに1つめの薬を口に含んだ。
「……とくに変化はないようですが……これでいいんですか?」
「えぇ。今のあなた、多分全く見たことない人の顔してるわ。
これなら大丈夫ね。」
「そうですか……ちなみに時間はいつまで効くんですかね?」
「そうねぇ……長くて10分くらいね。それまでに全員しばいてきて。
……期待してるわ」
「そこはまぁ、任せてください。」
それだけ言って僕は部屋を後にして……その侵入者と対峙することとなる……。
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「さーて邪魔するぜ?」
「さっさと事をすませさせて貰うわよ。」
「敵はだいたい奥にいますわ。叩きに行きましょう。」
そう言って永遠亭に入り込んだ3人の人妖達はそのままの勢いで突き進んでいた。
対策として配置されていた毛玉も全て潰され、正しく星のごとく勢いで彼女達は進んで行った。
だが………
「おかしいな。」
「なにが?」
「あまりにも広すぎる。それになんどか見た光景だ。」
「確かに……でもこういう建物って基本似たような造りじゃないの?」
早々に術にかかったのか、その場で足を止める。
それを好機とみて、あちらこちらから毛玉やウサギなどが彼女らに攻撃を始める。
しかし、それらは全て撃ち落とされていく。
「ふぅむ。どうしたものかね…」
等と言っていると、突然奥から人影が見える。
「おっと?あれは……」
「まぁ……多分ここの住人でしょうね…」
「ならば敵と。」
そこに姿を見せたのは月の賢者である永琳で、彼女はそこにいた3人にこう告げた。
「今すぐここを去りなさい。そうすれば術も解いてあげるわ。」
すると1人の吸血鬼は
「冗談をいうな。この月のせいでこちらも参っているんだ。ここから去る時は貴様がこの月を元どうりにした時だ。」
と答えた。
永琳はやれやれといった顔をして
「なら仕方ないわね……うどんげ!」
「…はい!」
どこからか現れたうさ耳のついた赤い眼を直視する3人。
「何だ……?!視界が……!」
「……厄介な真似を…!」
そして3人は2組に別れ、別々の空間へと飛ばされる。
そして……
◇
「やれやれ……厄介なことになったぜ。」
「君が侵入者か。」
僕は落ちてきたその人をみて、確認の意を込めてそう聞いた。
すると彼女はマジマジとこちらの顔を見てきて……
「お前……どこかで……?」
「僕のことを知っているのか………?だとしても人違いだろう?僕は君を知らない。」
「…そうだな。分からない物は考えてもしかたないぜ。
……まあ、敵になるなら容赦しないけどな。」
そう言って直ぐにマジックアイテムを取り出す。おそらく戦闘準備は整ったのだろう。
僕も渡された薬を飲み、いつでも戦えるようにする……。
そして……
「さぁ……この月は僕らに勝たないと永遠に終わらない……!」
「そうか……ならさっさと負けさせてやるよ!…覚悟しな!!」
次回、魔理沙vs創真!
お楽しみに