今回は少しごっちゃになりました…。
でも、ぜひ楽しんでくれたら幸いです!
ではどうぞ!
霊夢との弾幕ごっこを終えて、僕が意識を取り戻したのは、それから2日後になった。
「んー……、こ、ここは?」
「!やっと意識を取り戻した!大丈夫なの?!創真!」
僕の横で霊夢がそう言った。体を起こそうとしてみたら、霊夢にガッと肩を掴まれ、寝かしつけられた。
「ダメよ、まだ動いちゃ。あんたは私の夢想封印を全て受けてしまったの。だからあと1週間は安静にしておきなさい。」
夢想封印ってのは、相当な威力を持ったスペルカードらしい。僕みたいな生身の人間がくらったら、暫くの間動けなくなってしまうようだ。
「分かったよ。でもずっとこの状態じゃあ、暇で仕方ないよ。」
「それでもよ。まぁ、あんたが動けるようになるまではしっかりと看病してあげるから安心しなさい。」
そうして僕は霊夢に看病してもらうことになり、霊夢は手すら動かない僕のために何かと手伝ってくれた。
「はい、創真あーん」
「あ、あーん、美味しいよありがとう。」
こうやって霊夢にご飯を食べさせて貰っているのにももう慣れた。でもまぁ、年下の女の子に食べさせて貰うってのは中々に子恥ずかしいもんだなと僕は思った…。
それから、1週間が経ち、僕の体も動かせるようになってきた。長い休養も終えたので、早速僕は空を飛ぶことの練習を開始した。
霊夢を驚かせたかったので、ぼくは霊夢には内緒で神社からでて、森のところで練習をしていた。
「…っと、結構浮かんでいるんじゃないか?」
僕は以前よりも早く空中で移動することが出来ていた。そうして練習を続けていたら…。
ーーガサッ
突然後ろの茂みから音が聞こえた、誰だと振り返るとそこには…。
緑の小人のような奴がいた。そいつは「……ギィ、ガ…ァ……」
などといううめき声をあげて、どこからか現れた2匹と共に僕に襲いかかってきた。
「こいつらが霊夢の言っていた妖怪か?!」
僕はとっさに弾幕を撃つため、霊力を練るがこれでは1匹当てる分か間に合わない…!!
僕は襲い掛かる3匹を間一髪でよけ、カウンターの弾幕を撃ち込んだ。
「ガァ……!」
僕の弾幕をくらった2匹がそんな悲鳴をあげて、吹っ飛ぶ。そしてそれを見た1匹も慌てて逃げていくのだった…。
「ったく、一体なんだっていうんだ?あんな妖怪がうじゃうじゃいやがるってのか?ならここは危ないな。神社に帰ろう。」
そうして僕は神社に帰っていくのだった…。
「創真!あんたどこいってたのよ!!」
神社に帰った僕に対して霊夢はそう叫んだ。
「ちょっと運動に行っていたんだよ。なんてことなかったよ?」
「それでもよ!あんたはまだまだ弱っちんだから私の元から離れないで!だからこの神社から勝手にでていかいで!」
霊夢は相当お怒りのようだ…。しかし、それも当然、自分の子供が勝手に出ていったら怒る親みたいなもんなんだろうな…と僕は思った。
「まぁまぁいいじゃないか霊夢、そいつがさっき言ってた創真ってやつなんだぜ?」
霊夢の後ろからそんな声がした。声のする方へ目をやると、そこには白と黒をベースとした服をきて、大きな帽子を被る、金髪の女の子が座っていた。
「えぇ、そうよ、このバカが創真。創真あっちにいるのが…」
「おおっと、霊夢、私の説明はいいんだぜ、私が自分でするんだから!」
そう言って少女は僕のところへやってきて…。
「創真って、言ったか?私の名前は霧雨魔理沙、こう見えても魔法使いと異変解決者なんだぜ!」
「僕は博麗創真、霊夢の弟子をやっている。よろしく。」
等と挨拶を交わす。そういえば異変解決者ってなんだ?
「なぁ、異変解決者ってなんの事なんだ?」
僕がそう言うと魔理沙は「まじかよ…」と声を漏らした。
「霊夢、それぐらいこいつにも教えておけよな、」
「知らないわよ、それに最近は異変も起きてないんだからべつにいいと思ったのよ。」
「まぁ、いいかそれじゃあ教えるぜ?この幻想郷では実は結構な頻度で異変ってのがおこりやがるんだよ、そこでそれを解決するのが私達異変解決者ってやつだ。」
……つまるところ正義の味方ってことなのか。と僕は1人でそんなことを考えた。だって想像つかないし、仕方ないよな……と思う。
「まぁ別に分からなくても大丈夫よ、どうせ異変なんて私がチャチャッと片付けるから。」
「おいおい霊夢?私がいるってことも忘れるんじゃないぜ?」
等と言い合う2人、元気があっていい事だ…。などと考えていたら魔理沙が、
「創真、お前多少は弾幕を扱えるんだろ?なら私と弾幕ごっこしようぜ!」
「あぁ、べつにかまわないy……」「ダメよ」
「っえ?」
突然霊夢にダメと言われて振り返る、どういうこと?霊夢は普段こんなに強く否定をしないので、なにごとかと思ったら…
「創真はダメよ、こいつはまだ戦えるほど強くないわ。だから弾幕ごっこをするのはダメ。」
「でもこの前は戦ったじゃないか、それでもいけないのかい?」
「あのねぇ……あの後あんたは1週間も寝込んだのよ?また布団で過ごしたいの?それにあんたのスペルは使用するだけで体に大きな負担がかかるんだからこんな所でつかうのはダメよ。」
「そうなのか…、分かったよ。ごめんな魔理沙、そういう訳で弾幕ごっこはできないよ。」
「ふむ…、分かったぜ。じゃあ2人とも、私は家でまた研究の続きをするから、そろそろ帰るんだぜ。」
「あぁ、それじゃまた。」
「おう!それじゃぁな!」
魔理沙は箒にまたがってそのまま空を飛んでいった…。まじもんの魔法使いやないか…。そう飛ぶ魔理沙を見ながら僕はそう思うのだった…。
その後、霊夢に今日の出来事を話すと…無言でビンタされた後かなり怒られてしまうのであった…。
これで7話は終了です。
魔理沙の登場回ができました!
少しずつ文字数が増えていっている…
読み応えとかはわからないけども、そういうのも感想とか書いて欲しいです……(催促)
それじゃ次回も楽しみにしてください!