幻想郷の世界へと誘われて【不定期投稿】   作: 白黒魂粉

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おまたせ

短篇小説かいてるから良かったら見てみてね


エピローグ 永夜 1

それから、意識が回復した時には全てが終わっていた。

 

異変解決組が完全に永遠亭の主、八意永琳を倒したことによって、

朝を取り戻したということが目が覚めた時に久國という退魔師に

教えられたことでその事を知った。

 

正直、解決されてしまうのも仕方ないと思った。

永遠亭の有力者も決して多い部類とは言えない。

聞いた話によると咲夜さんやレミリアさんも来ていたらしいので

かなり戦力面で不利だったのだろう。

 

そして、そんな僕は今……

 

 

〜数時間前、永遠亭〜

 

「やっっと終わったーー!」

 

永琳を倒したことを確認した私はそれを見て安堵した。

 

それとほぼ同時に永琳の創っていた空間が崩れるのをしっかりと確認した。

 

ようやくこの長い異変が終了すると思っていたからだ。

 

「霊夢。あと1時間で夜が開けるわよ。」

「はぁ?!嘘でしょ?!」

「本当よ。だから……」

 

そこまで言って紫の言葉を遮るようにある人物が部屋に入ってきた。

 

「霊夢ー!ちゃんと勝ったようだな!」

「あっ!魔理沙…!」

「よっ!……って、なんでレミリアがここにいるんだ?」

どこに行ってたのよ、と文句を言おうとしたらそんな疑問をふっかけれられて、私もそのことを疑問に感じた。

 

「そうよ、なんであんたがここに居るのよ。」

「それはだな…」

 

レミリアは後ろにいる紫の方をチラリと見てから

「……そこにいるやつに呼び出されて待機させられていた。

……それだけの話よ。」

 

紫のやつ……いざって時の対応策を考えていたのか……

 

「…どうりで途中で姿を晦ました訳よ……まったく…」

「まぁ良いじゃないか、結局勝てたんだからさ」

「そうよ!魔理沙…あんた一体何処に行ってたのよ!!」

 

そうだ、途中で姿を晦ましたのは紫だけでは無い。

当たり前のように話してるこの魔法使いも戦闘開始以前の段階で

空間から消えていっていたことを霊夢は思い出し、それについて

の不満を漏らす。

 

魔理沙は少し悪そうな顔をしてから

「えー…っとな、ちょっとここの裏ボス的なやつと一戦戦ってきてた。」

「裏ボス?」

「そうだぜ。多分そろそろ……」

 

そこまで言った後、隣の魔理沙が出てきた部屋からガタンと物音がした。

 

「ほら、来たきた。」

「?どんなやつなのよ」

 

開いていた襖からその中の様子を確かめる。

すると中に着物を羽織った黒髪の少女がいるのを確認できた。

 

「……まさかここまで人が力を付けているなんてね。」

「あんたは……?」

「私はここの主…蓬莱山輝夜。あなたは?」

「私は博麗霊夢。今回の異変を解決する為にここに来た。」

「つまりもう……永琳は敗れたわけね。」

 

フフっと笑って輝夜は部屋を見渡した。

 

「あーそうだ。」

 

そう言って輝夜はゴソゴソと何かを取り出して

「これって貴方のものでしょ?なんで彼が持っていたの?」

 

博麗の御札を霊夢に見せるのだった。




次回エピローグ2

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