まあ、次の異変の繋ぎ的な章です。
目覚めた場所
「ここは……」
目が覚めるとそこは見知らぬ場所だった。
周りを見ると、日本の昔の家みたいな造りをしていて、僕は必死に記憶を遡らせる…。
そうだ。僕はあの時久國という男にやられて……あれから異変はどうなった……?
「異変なら終わった。霊夢達が解決させたよ。」
「あ……そう…」
突然扉が開いたかと思ったら、そこから僕を気絶させた張本人…久國が
顔を出しながらその答えを僕に伝えた。
僕は少し驚きながら返事をする。
「何してたの……?」
「薪割りだが?もう時期冬になるからな。その為に色々とやっとかないといけない。」
「へぇ…それでここは?」
「見て分からないか?この家は俺の家。お前は暫くここで過ごしてもらう。」
「ここでって……かってに決めるなよ…!」
さすがに勝手がすぎる……と反論をするが、彼は聞く耳を持たずに
「どうせ行く宛てなんてないだろ?吸血鬼の元に戻るのか、博麗神社におめおめと顔をだす。なんてことはしないだろ、お前。」
ぐっ……たしかにその通りだった…。
僕はここの……幻想郷について何も知らなすぎたのだ。
そのせいで人里が何処なのかも知らなかった。
「確かにそうだけども……」
「まぁ、時期を見て博麗神社に帰ってもらうがな。それまではここで
この幻想郷について知っておけ。」
それに……と続けて
「ここでならお前を縛る物は少ない。少なくとも霊夢みたいに神社の中から出さない……なんてことはしないさ。」
と、付け加えた。
「まぁ……それなら…」
「よし、それなら早速俺のお手伝いだ。薪割りを手伝え。」
ということで僕は今、久國に言われた通りに彼が持ってきた薪を
彼の指導の元で割っている。
「なあ、これをやって何するんだ?」
僕はあまり薪を使うなんてことはしなかったので、これの用途を彼に尋ねる。
彼は少し呆気に取られたような顔をして、
「何って…そりゃお前、これで暖をとるんだよ。」
「暖……?火を使うのか?」
「そうだ。なんなら水も井戸だぞ。」
昔の人ってこんなに苦労してるのか……
僕はその昔の人の生活を体験…もといこれからそれをやるのか…と
なんとも言えない気持ちになった。
「まぁでも…慣れれば簡単だ。だから……」
「だから……?」
「さっさと慣れろ。分かったか。」
「分かったよ。」
そんな言葉を交わしながら僕は薪割りを続けた。
普段から身体を動かしているおかげか、薪割りはそこまで苦に感じることは無かった。
「あぁ、そうだ。」
日も傾き、夕食をとっていた僕に久國は突然
「明日にでも人里に行くぞ。仕事を紹介してやる。」
と、言ってきた。
「……へ?」
突然すぎることにそんな答えを返すと、彼は
「あのなぁ……ずっと家に居られても邪魔なの。それなら少しくらいは俺の経済に貢献しろ。……食費もタダじゃないしな。」
「あー…分かった。」
突然すぎるが、人里か……永遠亭に行く時はすぐに竹林の方に行ってしまったからな……
改めてそこに行けると考えたら、僕も楽しみだと思った。
次回、人里に行くの巻