幻想郷の世界へと誘われて【不定期投稿】   作: 白黒魂粉

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おまたせ。
ネタがねぇ!(笑)


仕事

数日後、朝早くに里に来た僕は東門へと足を運んでいた。

 

「おはようございます。今日からお世話になる創真です。

これからよろしくお願いします。」

 

「あぁ、君が新人の子か。よろしくお願いね。それじゃあ着替えは用意してあるからこれを着てきてくれ」

 

そこにいた門番に挨拶をすまして、僕はその人物から渡された鎧に着替えを済ました。

 

「さぁ、それじゃあ見張りをしていこうか。……あ、俺は陸斗だ。よろしくね」

 

「僕は創真です。よろしくお願いしますね。……ちなみにここでは何をするんです?」

 

そう言うと彼は呆れたようにこちらを見て

 

「……だから、ここで見張りをするんだよ?」

 

「それだけ…ですか?」

 

「それだけ、ちなみに敬語はいらないよ。」

 

……これはかなり暇なのでは…?そう考えているとそれを悟ったのか

陸斗は

 

「ちなみにここにはたまに妖怪が降りてくるから…死なないように気をつけようね。」

 

「えぇ…?まぁある程度対抗手段はあるからそれは大丈夫だと思う。」

 

「対抗手段……?それって創真も弾幕を使えるのか?!」

 

「創真も……?陸斗も使えるのか?」

 

「そうだよ。……まぁ俺のは他人の真似事なんだけどな。」

 

そんなことを話しながら門番をしていたら、あっという間に日は傾いていた。

 

「そろそろ夜番と交代の時間だな。後はよろしくお願いします」

 

『分かった、後は任せてくれ。何かあったら警笛を鳴らすからその時は頼んだ。』

 

「分かりました。それでは失礼します。」

 

「お疲れ様です。僕はこっちの方なので失礼します。」

 

陸斗と夜警の人物がそんな会話を交わしてるのを後目に僕はそのまま

門を出て久國の家へと向かった。

 

久國の家に戻る途中で、僕はある人物と出会った。

 

「慧音さん?どうしてここに?」

 

「いや、久國の事が気になってな。それに君も。仕事帰りか?」

 

「そうですね。今は帰りですよ」

 

すると慧音さんは何か思いついたらしくてこちらの方を見ながら

 

「そうだ、良かったら今から前に言ってた読み書きを教えてやろうか?」

 

その提案に僕は

 

「喜んで教えて頂きたいです。お願いしてもいいですか?」

 

と答えた。

 

「よし、それならやってしまおうか。近いし久國の家でやろうか。」

 

「はい。……?久國が居るんじゃ?」

 

「いや、今日はあいつ退魔師の仕事で朝までいないから大丈夫だ。」

 

「あー、なるほど。それじゃあ行きましょうか。」

 

そう言って僕らは久國の家へ行って勉学を教わることとなった。

 

「あ、そうだ慧音さん、ご飯ってもう食べました?良ければ作りますよ」

 

「え?あぁそうだな…良ければご馳走してもらってもいいか?」

 

そうして僕らの夜が始まった。

 

……ちなみに翌日、知恵熱が出た。




続く

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