ハイスクールD×D×SHUFFLE!   作:ダーク・シリウス

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Episode10

 

 

「・・・・・・そう、あなたにそんなことが・・・・・」

 

「あの世界にいたのもその理由だ」

 

「原始龍・・・・・始まりのドラゴンがあなたの命を救ったのですね」

 

あれからしばらく時間を費し、全て話し終えた。

 

「この旅が終えたら、皆のもとに帰るつもりだ」

 

「ええ、そうしてください。皆さんもきっと喜びます」

 

「そうだな・・・・・ところで、ヤハウェ」

 

「はい」と答える彼女に疑問をぶつけた。

 

「どーして、俺に抱きついているの?」

 

と言っても、腕にだが。肩に頭乗せてくるしさ。

 

「・・・・・私も一人の女というわけです」

 

「え・・・・・?」

 

「私・・・・・あなたという存在を失って気付きました」

 

ジッと青い瞳を俺に向けてきた。

 

「驚くかもしれません。いえ、私自身も驚いていますが・・・・・。

どうやら、私は・・・・・あなたのことが好きみたいです・・・・・・」

 

「・・・・・」

 

はい?神が、聖書の神が?俺のことを好きだって?

俺―――なんかヤハウェに対する事をしたっけ!?

 

「イッセーくん・・・・・私・・・・・あなたが好きです」

 

「ヤ、ヤハウェ・・・・・」

 

「神であろうと感情があります。心だってあります。何かに好きになることだって

当然あるんです。それが・・・・・兵藤一誠と言う存在に好意を抱いているんです」

 

腕に絡めていた腕を解いて、俺の頬を挟むように沿う。

 

「どんな姿になろうと、私はあなたの味方となり、愛を捧げ全てを捧げます。―――大好きです、

イッセーくん」

 

当惑中の俺に顔を近づける。そして―――互いの唇が重なった。それからそのままの状態でいる。

一分、十分、そう思うほど彼女との口付けは長くしているのだと思ってしまう。

 

「・・・・・」

 

徐に顔を俺から遠ざけ、手の平に魔方陣を展開した。その魔方陣を俺に。

 

「受け取ってください」

 

彼女に言われるまま、魔方陣を受け取った。

 

「これは?」

 

「この部屋に出入りできる扉だと思ってください。私はそう易々と下界に赴くことはできません。

ですので、イッセーくんからこの部屋に来てくれれば何時だって会えるのです」

 

扉か・・・・・。拳を握ると、魔方陣は消失した。

彼女の部屋に行きたいと考えれば出展開できるのか?

 

「その魔方陣をイッセーくんの部屋に施してください。

ふふっ、たまに就寝する時はイッセーくんの部屋で寝るのも良いですね」

 

「・・・・・ガイアたちと喧嘩しないでくれよ」

 

「善処します」

 

本当に頼むからな!?

 

「さて・・・・・そろそろあなたをハルケギニアに送りましょう。やるべきことをやり遂げ、

皆と再会を」

 

「ああ、勿論だ」

 

「・・・・・もう一度」

 

と、再び唇を押し付けてきた。なんだか、神なのにこうしていると普通の少女のようだな。

手が思わずヤハウェの金の髪を撫でてしまった。

 

「イ、イッセーくん・・・・・?」

 

「悪い、嫌だったか?」

 

「・・・・・その問い方はズルイです」

 

頬を朱に染めて、俺の胸に頬を押し付けてくるヤハウェ。

ははっ、可愛いなぁー。と、しばらく彼女の頭を撫でていた俺であった。

 

―――ロマリア―――

 

魔方陣の光と共に再びロマリアの地に舞い降りた。気を使ってくれたようで、

街の裏通りに転送してくれた。

 

「さて、皆はどこだ・・・・・?・・・・・こっちか」

 

ナツ・ドラグニルたちの気を辿って裏通りを出る。

素早く人混みの中を駆け―――大聖堂の前に辿り着いた。

丁度、俺が探し求めていた人物たちが出てきた。

 

「あっ、イッセー!」

 

ルクシャナが声を上げる。その声に、皆が俺の存在に気付き、こっちに来る。

 

「お前、本当に天界のところに行ったのか」

 

「ああ、と言ってもどこかの建物中で、ヤハウェと再会した」

 

「あの神とか・・・・・で、何を話していたんだ?」

 

「俺が死んだところからハルケギニアにいる理由までだけど。で、そっちは?」

 

問うと、エルザ・スカーレットが。

 

「お前の言う通り、全ての塔を攻略すればドラゴンが目覚めるのだと分かった。

そして、ロマリア教皇は・・・・・」

 

言い辛そうにルクシャナに視線を向けた。

 

「彼女の種族が住んでいる土地を奪おうとしていることが分かった。

最悪の場合、虚無の担い手、始祖ブリミルの子孫と虚無の使い魔、

四つの指輪と四つの始祖の秘宝を使って滅ぼそうとしている」

 

「・・・・・」

 

なんとまあ、物騒なことを・・・・・。

 

「アルビオンに向かう。話は移動しながら教えてくれ」

 

「イッセー・・・・・」

 

「ルクシャナ。お前の種族と土地を奪わせはしないさ。俺が汚れ役となってやる」

 

「というと・・・・・?」

 

口の端を吊り上げた。

 

「始祖の秘宝は俺がもらう」

 

―――○●○―――

 

―――ルクシャナside―――

 

イッセーが龍になって私たちを乗せてアルビオンへ向かう最中、

彼がいない間に教皇の蛮人と話していたことを全て伝え終えると「そうか」と頷いた。

 

「聖地奪還のためにダンジョン攻略を促したのか」

 

「どーも、その理由の他にも理由があるらしいのよね?教えてくれなかったけどさ」

 

「・・・・・火竜山脈に封印されているドラゴンの存在も知っていた。

その封印を解いてでも教皇は聖地奪還をしたい。でも、それをするにも理由がある。

で、認識して良いんだな?」

 

「ああ、そうだ」

 

答えを導こうと思案するイッセー。彼はエルフの味方?蛮人の味方?一体、

どっちなんだろう・・・・・。

 

「お前ら、どう思う?」

 

イッセーが私たちに問いかけてきた。「お前らの考えを、答えを聞きたい」と

 

「んなもん、分かるわけがないだろう」

 

「右に同じく」

 

この二人の蛮人どもは・・・・・もう少しぐらい考えても良いんじゃないかしら。

 

「ハルケギニアの民の運命が大変な道に通ってしまうとか言っていなかったっけ?」

 

「では、ハルケギニア中の人間に被害が出るほどの大規模なことが起こると?

それは・・・・・災害か?」

 

こっちの蛮人たちは考えてくれているわ。ありがとう。好感度が上がったわよ。

 

「シャルロットたちはどう思う?」

 

と、イッセーはまた訊く。

 

「私も、ルーシィたちと同じ」

 

「そこが重要ってわけね」

 

「でも、それだけの災害が起きるのかしら・・・・・」

 

そう・・・・・今の蛮人の世界に、世界中(ハルケギニア)を震撼させうほどの災害が起きると、

そんな予兆も感じないし至って平和だと思うのだけれど・・・・・。

 

「あの・・・・・」

 

「なんだ、リース」

 

「ドラゴンに関係しないかしら?」

 

ドラゴン・・・・・火竜山脈に眠る封印されているドラゴンのことね。

 

「イッセーから聞いたドラゴンか。確かに辻妻が合う。

が、それだけではないと私は思う。分からないがな」

 

「災害と言ったら様々ね。自然現象、気象現象、地質現象、生物、天文現象とか」

 

「自然現象・・・・・地質現象・・・・・だと?」

 

イッセーが反応した。

 

「エンシェント・ドラゴンは火竜山脈に封印されている。

その封印が解ければ眠りから覚めて火竜山脈は大噴火を起こすだけじゃなく、

地震だって起こる可能性もある。地震は人類が闊歩している地面の下で起こる」

 

・・・・・イッセーの話を聞いて私の中で予想が生まれる。

 

「いや、ハルケギニア中に地震や地割れが起こす程、エンシェント・ドラゴンは凄いのか?

んー、ナヴィ。火竜山脈を調べれるか?封印が解けたら山脈がどうなるか知りたい」

 

「じゃあ、火竜山脈で下ろして。山を調べるなんてやったことがないから」

 

「分かった。丁度、見えてきたしな」

 

翼を動かして飛行の速度を上げるイッセー。あの山に眠るドラゴンが原因と言うことなら、

イッセーの手に蛮人の世界の運命が握っているようなものだわ。

 

―――一誠side―――

 

「うわー、なにこれ・・・・・最悪じゃない」

 

山脈の麓、マグマが流れていない安全地帯の場所で、様々な機械で山脈を調べていた

ナヴィの口から嫌な予感をさせる言葉を発した。

 

「どうなんだ?」

 

「・・・・・言っちゃっていい?」

 

「言っちゃってくれ」

 

「はぁ・・・・」とナヴィが溜息を吐いた。人差し指を地面に突き付ける。

 

「八百メートル、ハルケギニアの長さでいえば、八百メイル。

そのぐらいの深さにとんでもない大きさの風石の鉱脈が眠っておるわ」

 

「「「っ!?」」」

 

風石?風の石と読むのか?ハルケギニアの住民が知っているようだが、

違う国から来た俺たちは首を傾げる。

 

「ナヴィ、風石って何だ?」

 

「精霊の力の結晶とハルケギニアの人は言うわ。風の精霊、火の精霊、

水の精霊とそんな精霊の力の結晶がハルケギニア中に存在するの。

その内の一つの精霊の力の結晶がこの火竜山脈の下で眠っているのよ。

しかも、とんでもない大きさ。これ、ちょっとしたショックでも与えたら、

大陸ごと持ち上がるわよ」

 

『なんだってっ!?』

 

そんな力の結晶が・・・・・よりによってエンシェント・ドラゴンが眠っている

この山脈の地下にあるなんて。

 

「大陸が持ち上がる・・・・・」

 

「そんな!それじゃあ、ゲルマニアだけじゃなく、他の国まで被害が出るじゃない!」

 

「ドラゴンが目覚めたら、その時に大陸が・・・・・」

 

「なんということだ・・・・・」

 

俺も含め皆が絶句の面持ちとなる。

 

「でも、これで全てが合点した。教皇はこのことを危惧している。

何時その現象が起こるか分からないが、今いる国には住めなくなるのは間違いない」

 

「じゃあ、蛮人たちが私たちエルフに攻撃してくるのも、悪魔の門(シャイターン)を開こうとするのも」

 

「全ては安全な場所に移住するため、だと可能性がある」

 

どうやら・・・・・本当の元凶はこの火竜山脈の地下深くにあるそうだ。

 

「じゃあ、その風石って石をどうにかすれば全てが丸く収まるってことね!」

 

「だと、思いたいな」

 

「え?」とルーシィ・ハートフィリアが疑問を浮かべた。

俺は何でもないと首を横に振り、口を開いた。

 

「そもそも、どうやってこの風石を取り除くか問題だ。

しかもかなりの深さだ。かなりの時間と人材が必要だし、

大量の風石を運ぶにしたって大変だぞ」

 

「ちょっとしたショックで、大陸が持ち上がる」

 

「慎重にやらないとダメってわけね」

 

次々と難題が浮かび上がる。ドラゴンだけじゃなく、

この世界自体の問題も目の当たりにしてしまったら、他人事じゃなくなる。

 

「・・・・・精霊の力の結晶・・・・・」

 

精霊・・・・・精霊魔導士のルーシィ・ハートフィリア。

ジィーと彼女を見詰めていると、彼女は俺の視線に気付いて戸惑った。

 

「な、なに?」

 

「いや、精霊関係だったらお前なら何とかできるんじゃないかなーって思った」

 

「わ、私が!?」

 

うん、そうだと首を縦に振ったら―――、

 

「おお、イッセー。ナイスアイディアじゃないか」

 

「そうだな。ルーシィは精霊魔導士だ。風石は精霊の力の結晶。

だったらルーシィが適任じゃね?」

 

「ふむ、一理あるな」

 

「あい!」

 

フェアリーテイル組が同意したのだった。でも、ルーシィ・ハートフィリアが

首が千切れんばかり横に振った。

 

「ムリ言わないでよ!?いくら精霊魔導士だからって、

地下深くの精霊の力の結晶をどうにかできるわけじゃないのよ!?」

 

「じゃあ、精霊自身だったらどうにかなるのか?」

 

「・・・・・」

 

彼女が沈黙した。というより、思案している?

 

「地面を掘るならバルゴだな」

 

「バルゴ?精霊か?」

 

「あい、その通りだよ」

 

「ふーん、地面を掘る精霊って変わっているな。

じゃあ、精霊にどうにかできないか聞いてみるか?」

 

「妙案だな。ルーシィ、誰でもいいから精霊を呼んでくれ」

 

エルザ・スカーレットの促しに何やら金の鍵を手にしたルーシィ・ハートフィリア。

 

「開け!処女宮の扉、バルゴ!」

 

金色の鍵が光り輝き―――。煙と共に桃色の髪に両手両足に鎖がついた手枷、

メイド服を身に包む少女が現れた。

 

「人間!?」

 

「精霊は様々な姿をしているのだ」

 

「イッセーにとって驚くことばかりだろうけどな」

 

グレイ・フルバスターの言葉には肯定する。精霊って・・・・・不思議ばっかりだ。

 

「お呼びですか姫」

 

「バルゴ、聞きたいことがあるの。

精霊の力を封じた結晶を衝撃を与えずにどうにか取り出せない?」

 

「精霊の力を封じた結晶、でございますか?」

 

「ええ、それがこれよ」

 

ナヴィがバルゴという精霊に火竜山脈の地下深くにある風石の情報と見せた。

 

「風石と言って、振動を加えると浮遊する石なの」

 

「それが地下化深くに眠っており、衝撃を与えるとこの山脈が持ち上がるということですね?」

 

「山脈どころか、私たちがいるこの大陸が持ち上がってしまうのよ。

そしたら住める場所が無くなってしまう。

だから、風石だけ取り除いて大陸が持ち上がらないようにしたいわけよ。

どう、良い案があるかしら?」

 

「・・・・・」

 

バルゴは顎に手をやって考える。

 

「ないですね」

 

たった一秒で打つ手がないと、言われた。

 

「ちょっ、バルゴ!あんた、もう少し考えて言ってよ!」

 

「姫、これだけの風石を私個人ではどうすることもできません。

地面を掘るだけならまだマシも、衝撃を与えず地下深くに眠る大量の風石とやらを

取り出すのはまず不可能に近いのです」

 

彼女なりに考えていたわけか。では・・・・・打つ手はないと言うことだな。

 

「ですが、風石に宿っている精霊の力だけを何らかの方法で取り出せば、なんとななるかと」

 

「精霊の力の結晶から、精霊の力だけ取り除く?」

 

「その通りです。精霊の力が込められた結晶なら、逆に吸い出す方法もないわけではないのです」

 

『あっ』

 

そうか、その方法もあるんだな。でも、どうやって吸い出すんだ?

 

「バルゴ、どうやったらそれができる?」

 

「人がパイプのように精霊の力を体に通して別の何かに込めるのが早いかと」

 

「・・・・・これだけの量だと、相当体に負担が掛かるわよ。

それに、ハルケギニアに風石は欠かせない代物。これほどの風石の鉱脈を無駄にできないわ」

 

「それだと、その風石に籠った精霊の力を籠める別の器も必要だよな?なにがいい?」

 

「そうですね・・・・・何個か精霊の力を分けて再び結晶化にすれば問題ないかと。

膨大な力に無機質や無機物の入れ物では堪え切れませんので」

 

そうなると・・・・・アジ・ダハーカ。お前の力で結晶化にできないか?

 

『面白い、やってやろう。俺を出せ』

 

了解、龍門(ドラゴンゲート)を展開し、アジ・ダハーカを現世に出す。

 

「んなっ!本物か!?」

 

『さっさと始めるぞ。まずは、風石とやらを剥きだしにしろ』

 

「分かった。ナヴィ、俺が消滅の力で地面を掘る。お前が指示をしてくれ」

 

「任せて、掘る場所は・・・・・そうね、あっちで十メートル四方の範囲で掘ってちょうだい。

出っ張っている風石を剥きだしにして欲しいから」

 

ナヴィの指示通り、『幻想殺しの籠手(イマジンブレイカー)』を装着して消滅の力で十メートル四方に掘り続ける。

 

―――○●○―――

 

「・・・・・ふぅ、結構繊細な作業だった」

 

地上から八百メートル掘り続け、ようやく風石がある地盤まで掘った。

そっからナヴィの適切な指示で、化石を発掘する作業のように細かく丁寧に、

風石を傷つけないように消滅の力で掘り続ければ―――。

緑色に輝く結晶が剥き出しにできた。それから俺がいる穴を平らにするように消滅で削って、

皆と合流する。

 

「へぇ・・・・・これが風石なんだぁ・・・・・綺麗ね」

 

「同時にこの大陸に住む人間たちに脅かす元凶だ」

 

岩盤から剥き出しになった風石を見詰める面々。

俺はパイプ役となり、そっと剥き出しの風石に触れた。

 

「そんじゃ、アジ・ダハーカ。頼んだぞ」

 

『言っておくが、別の魔力を体に通すことは負担が掛かるぞ。

それも永続的にだったら尚更だ。休憩もすることも忘れるな』

 

「分かった。辛かった自主的に休憩する。―――始める」

 

風石から精霊の力だけを抽出する。やり方はアジ・ダハーカから聞いた。

ので、イメージ通りにすれば・・・・・異様な力が手の平から、腕から通っていく感じが伝わる。

そして、反対側の腕へと、手の平へと伝わり、抽出している精霊の力はまるでシャボン玉のように

ドンドン膨れ上がって風船のようになる。

 

『・・・・・この大きさぐらいだな』

 

目を煌めかすアジ・ダハーカ。手頃の大きさに膨らんだ精霊の力が一瞬で氷のように凍って、

宙に浮く。でも、それだけで終わりじゃなく出口と言える俺の体から絶え間なく

風石の力が出てくる。

 

「イッセー、体の調子はどうだ?」

 

「変な気分だな。まあ、命に関わるような状態じゃない」

 

「でも、これどれぐらい時間が掛かるのかしら?」

 

「・・・・・結構な量だからね。三日間ぐらいだと思うわ」

 

ナヴィの発言に俺は溜息を吐いた。

 

「三日!?おい、その間にイッセーは大丈夫なのかよ?」

 

「必ず休む。だから心配するな。でも―――」

 

「でも、なんだ?」

 

「その三日間。俺はダンジョン攻略に行けれないな。俺の代わりにアルビオンに連れていく―――」

 

ドラゴンを出す、そう言おうとしたがエルザ・スカーレットの人差し指で唇を押し付けられて、

遮られた。

 

「仲間を置いてダンジョンに行かないぞ」

 

「・・・・・」

 

でも・・・・・と目で訴えれば、「ふっ」と笑われた。

 

「私たちの依頼の期間は長期。ダンジョン攻略が終わるまでは、フィオーレ王国に帰れないんだ。

だから、無期限の依頼と言える。それにここのところ、連日でダンジョン攻略をしている。

休息も必要だとは思わないか?」

 

そう言われて、皆を見渡せば・・・・・。

 

「そうね、イッセーは何度も私たちを乗せて飛んでくれているし」

 

「三日ぐらいのんびり寛ぐのも悪くないな」

 

「俺はその三日間、エルザと勝負だ!」

 

「ナツー、返り討ちに遭うってー」

 

「イッセー、辛くなったら水魔法で癒してあげる」

 

「私もです」

 

「私の体で癒してあげようかしらぁ?」

 

「というか、辛くなったらやめなさい。いいわね?」

 

「私にできることがあれば何でも言ってください」

 

「以下同文だ」

 

・・・・・皆、俺と共にいる気だった。

 

「・・・・・ありがとうな」

 

そんな皆に応えて俺も頑張らないとな。―――精霊の力を抽出する速度を上げる!

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