ハイスクールD×D×SHUFFLE!   作:ダーク・シリウス

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Life×Life
Life1


『・・・・・』

 

ここに複数の男女が円卓を囲って座っていた。その理由は―――。

 

「王様ゲームッ!」

 

『イエーイッ!』

 

開口一番に発した神王ユーストマが言った王様ゲームをするためだ。

発案者は勿論、神王ユーストマ。なにを思ってこんなことを考えたのか

俺、兵藤一誠ことイッセー・D・スカーレットは知りもしない。

 

参加者は俺を含め、葉桜清楚、成神一成、神城龍牙、匙元士郎、イリナ、カリン、キキョウ、

ネリネ、木場祐斗、リアス・グレモリー、そして・・・・・全身にフードで覆う謎の人物。

 

「んじゃ、ルールの説明をすんぜ。ルールは王様のくじを引いた奴が数字を引いた奴らの

数字を言い、絶対的な命令を言い渡して実行してもらう」

 

「特に変わったルールではないですね」

 

「まだあんぞ、命令する時に相手の人生に関わる命令は厳禁だ。それと王様の命令は絶対!

この二つのどれかでも守れなかった奴にはそれ相応のお仕置きが待っている。

考えて命令するんだ。いいな?」

 

「・・・・・ところで、そこの人は誰ですか?」

 

外野、観戦とばかり俺たちの背後に座っている和樹が指摘する。

ああ、こいつか。俺は挙手して言う。

 

「俺が呼んだ」

 

「あなたが?知り合いなの?」

 

「知り合いじゃなきゃ、この家に呼び寄せないって。こいつを知っているのは俺とリーラだけだ」

 

「ふーん、僕たちが知らない人か・・・・・誰なの?」

 

俺は意地の悪い笑みを浮かべた。

 

「こいつが命令された時に知れるさ。それまでこの状態だ」

 

「そんじゃ、始めるぜ!クジを引け!」

 

このゲームの参加する権利を得るためにじゃんけんをして負けたユーストマが俺たちに促す。

 

『王様だーれだっ!』

 

そして、俺たちは円卓の中央に置かれた王様のくじと一から十一までのくじを引いた。

全員、取った紙を開いて、見た瞬間・・・・・。

 

「あっ、僕が王様です」

 

『・・・・・』

 

龍牙が王様のくじを引いた事実を知り、俺たちは不安が胸で一杯になる。

 

「それじゃあ・・・・・十一番の人が一番から十番の人に・・・・・誰にも言えない

秘密を告げる、です」

 

そう言った龍牙に反応したのは―――リアス・グレモリーだった。

 

「なっ・・・・・!」

 

「では、秘密をお聞かせてください♪王様の命令は―――絶対ですからね」

 

イイ笑顔で龍牙は言った。対してリアス・グレモリーは

顔を真っ赤に染めて体をプルプルと震わす。

 

「い、言わないと・・・・・ダメ・・・・・?」

 

「ふふ・・・・・ダメです」

 

「・・・・・くっ」

 

これほど屈辱的はない、とリアス・グレモリーからヒシヒシ伝わる。

 

「わ、私は・・・・・イッセーのことを・・・・・。

お、思いながら・・・・・し、していました・・・」

 

「具体的に言ってください」

 

「―――――っ」

 

リアス・グレモリーが涙目になった。

 

「イッセーを思いながら―――しています!」

 

『・・・・・』

 

彼女の発言に気不味い雰囲気が漂う。龍牙は笑みを浮かべたまま

「ありがとうございました」と感謝を述べる。

初っ端からこんな空気の中でやれと言うのは・・・・・ヘビーではないだろうか。

 

「次は・・・・・私が王様になるわ!―――せーの!」

 

『王様だーれだっ!』

 

再びくじを引く俺たち。俺は・・・・・五番だ。残念、王ではなかった。

逆に王は誰だ?辺りを見渡すととある奴が王のくじを見せびらかした。

 

「俺だ」

 

『・・・・・』

 

匙元士郎。こいつ、一体どんな命令を下すのだろうか・・・・・。

 

「正直・・・・・誰かに命令するガラじゃないんだけどな。

えっと・・・・・んじゃあ、五番が九番に膝枕してやるっていいか?」

 

あいつの命令に安堵で胸を撫で下ろす俺たち。俺は挙手する。

 

「質問だ。そいつは何時まで膝枕をしてやるんだ?」

 

「ん?そんな細かいことも必要なのか?」

 

「いや、なんとなく思っただけだ。ユーストマ、どうなんだ?」

 

「そりゃ王様ゲームが終わるまでか、時間制だな。そいつは王が決めることだ」

 

と、ユーストマは言う。匙は顎に手をやって考える仕草をしてそのまま告げた。

 

「じゃあ、王様ゲームが終わるまでだ。

くじを引く時は膝枕をしている奴がもう一枚代わりに引いてやる。こんなところか?」

 

「おう、それでいいぜ。さあ、五番と九番は誰だ?名乗りあがれ」

 

「「はい」」

 

五番は俺だ。そして、もう一人は―――ネリネだった。

 

「―――っ!」

 

俺が五番だと知ったネリネは明るくなった。

逆に、「自分が九番だったら・・・・・っ!」と悔しがるリアス・グレモリーたちが

紙を見詰めていた。

 

「イ、イッセーさま・・・・・よ、よろしいですか?」

 

「おう、こい」

 

「はい!」

 

嬉しそうにネリネはこっちに来て、体を倒して俺の膝に頭を乗せる。

 

「はぅ・・・・・とても、幸せです・・・・・」

 

「いいなーリンちゃん。私もイッセーくんので膝枕したいっす!」

 

はい、外野。文句はダメだぞ。

 

「んじゃ、進めるぞ」

 

匙の促しに俺たちはくじを引く。

 

『王様だーれだっ!』

 

三度目の正直。俺が王!・・・・・と、二枚分くじを引いて一枚はネリネに手渡す。

いざ、紙を開いたら・・・・・。

 

「よし、俺だぁっ!」

 

成神一誠が喜びを露わにして飛びあがった。あ、あいつか・・・・・。

 

「ぐふふ・・・・・んじゃあ・・・・・一番から十一番まで・・・・・いや、

これじゃ男も入るからダメか・・・・・。―――思いきって言う!」

 

おう、さっさと言え。

 

「一番、三番、五番、七番、九番は俺におっぱいを突かせてもらう!」

 

『なっ・・・・・!?』

 

おっぱいドラゴン・・・・・その名に恥じない言動をしようとしていやがる・・・・・!

 

『断わる!』

 

「イッセー、あなたって子は・・・・・」

 

女性陣が胸を庇うように腕で覆う。リアス・グレモリーは嘆息する。

だが、王の命令は絶対だ。俺の番号は―――三番だった。他の奴らは・・・・・?

 

「うげ、九番だ」

 

「僕は五番ですね」

 

「七番だよ」

 

「・・・・・」

 

刹那、

 

「なんだとぉおおおおおおおおおおおおっ!?」

 

見事に男子陣が奇数の数字のくじを引いていた。その事実に成神一成は驚愕した。

 

「くくっ、お前・・・・・・男の乳首をつつきたいなんて・・・・・ホモだな」

 

「て、訂正!訂正を求めます神王さま!」

 

成神一成は乞うた。が―――、

 

「ダメだ。数字のくじを見せた、聞いた後での訂正は無効だ」

 

神さまはとても厳しかった。俺たちは立ち上がって、成神に近づく。

 

「あっ、フード取っていいぞ」

 

俺がそう言うと、謎の人物がフードを脱ぎ払った。謎の人物の正体は―――。

 

『―――――』

 

全員が硬直するほど衝撃的な人物だった。

 

「ぐふふ、私の乳首を突きたいなんて・・・・・いやらしい子ねん♪」

 

鍛え上げられ、隆起している肉体。スキンヘッドの左右にピンクのリボンで結んだ三つ編み。

下半身にはピンクのビキニだけ装着していてほぼ全裸な漢女がこの場に姿を現した。

 

「だ、誰だよあんたはぁっ!?」

 

指を突き付け叫ぶ成神一成に、変質者とも言える人物は自己紹介し始める。

 

「はぁーい、私は皆の踊り子の蝶蝉ちゃんよん♪よろしくねぇ?」

 

「ちょ、蝶蝉・・・・・?」

 

匙が困惑気味で呟く。肯定と頷き、説明する。

 

「三国志に登場する絶世の美女、蝶蝉の魂を引き継いでいる人物だ」

 

「えええええええええええ!?」

 

「あの英雄の・・・・・信じられないわ・・・・・」

 

「うん、実際に俺も今でも信じられないんだよな。

でも、本人が嘘吐いているわけでもなさそうだから信用はともかく信頼はしている」

 

出会いも衝撃的だったな・・・・・その話についてはまた何時か話そう。

 

「ほら、成神。さっさと男の乳首を突っつけ」

 

「誰が悲しくて男の乳首を突かなきゃならないんだよっ!?」

 

「王様の命令は絶対だ。さあ、早く」

 

「・・・・・ぬおおおおおおおおおおおおおおん・・・・・・・・」

 

成神一成はその場で蹲って無念の声音で唸る・・・・・。そして、涙を流しながら、

あいつは男たちの乳首を突っついた。

 

『王様だーれだっ!』

 

それからというものの、ネリネを膝枕にしたまま王様ゲームは続行。

未だに王になれなかった奴もなれて俺たちに指示を与える。蝶蝉の存在が明らかとなり、

おいそれと過激な命令はできなくなり、十数分間にわたった平行線で王様ゲームをしていたら、

 

「よし―――」

 

すくっと誰かが立ち上がって、

 

「私だわぁっ!」

 

リアス・グレモリーが歓喜の雄叫びを上げたのだった。あーおめでとう。因みに俺は十一番。

ギラギラと瞳を輝かせてリアス・グレモリーは言った。

 

「十一番は私に何をされても抵抗してはいけないわ!」

 

「・・・・・マジで?」

 

ピンポイントで俺が持つ番号を言い当ててた彼女に、思わず自分が十一番だと教えてしまった。

リアス・グレモリーは獲物を狙う鷹のような目で俺を睨む。

 

「うふふ・・・・・そう、イッセーなのね・・・・・私はとても幸運だわ」

 

「・・・・・今のお前、何か怖いぞ・・・・・」

 

「あら・・・・・私は怖くないわよ?」

 

俺のところに近づいて徐に俺の襟を掴んだ。

 

「ここじゃ、私がしたいことができないから部屋でさせてもらうわ。

その間、私たち抜きでやってちょうだい」

 

「ちょっと待て、部屋で俺に何をしようとするんだ!?」

 

「・・・・・そんなの」

 

途端に顔を赤らめるリアス・グレモリー。

 

「恥ずかしくて言えないわ」

 

「こいつ変態だぁっ!?」

 

そう叫ぶ俺だが問答無用とこの場から離される。

 

「あ、あの。私もついて行ってよろしいでしょうか?」

 

しかし、そこでネリネが待ったを掛ける。

リアス・グレモリーは考える仕草をして・・・・・ネリネに言う。

 

「そうね、匙くんの王さまの命令は絶対だし・・・・・一緒に来ても構わないわ」

 

「あ、ありがとうございます・・・・・」

 

いや・・・・・俺は一体何をされるんだろうか・・・・・。

ズルズルとリアス・グレモリーの部屋まで引きずられて―――。

 

「ふふふ・・・・・それじゃあ、シましょうかしら」

 

「え・・・・・?」

 

ネリネが扉を閉めた途端、俺は・・・・・赤い悪魔に襲われた。

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