異世界に来て翌日。ジェイル・スカリエッティに頼んで外の様子を見させてもらうと、
まだ俺達の世界が空に浮かんでいた。
「キミの世界に持ち込まれたと言う七つのレリックに宿る膨大な魔力は、
どうやら魔力が尽きない限りあの次元世界と繋がったままになるだろうね。
キミたちにとっては朗報とも言えるじゃないかな?」
と、ジェイル・スカリエッティが予測を告げてくれた。
「何時間、何日保つと思う?」
「ふむ・・・・・このケースのレリックは見聞したことがないから予想不可能だ」
天才科学者でも予想不可能。まあ、知りたかったことが知れたし用は済んだ。
リーラたちのところへと踵返した時だった。
「ああ、また頼みごとがある。また興味深い物が骨董美術品オークションで売買されそうだ。
今回は別の協力者と一緒にそれを奪ってくれてもいいかね?」
「別の協力者?」
「そうとも。行ってくれるかね?」
そう言われ、俺は少しだけ脳裏で悩むが首肯する。
「分かった。そのオークションの場所と協力者の情報を提供してくれ。―――それと」
「なんだい?」
人差し指を立ててジェイル・スカリエッティに頼んだ。
「簡易的で頑丈な刀剣を一つ作ってくれないか?」
―――ホテル・アグスタ。
主に骨董美術品をオークションで売買するために作られた森に囲まれた山奥にある施設。
その数キロ離れた場所には大きな湖があり、オークション会場は宿泊も可能でもあった。
取引許可の出ているジェイル・スカリエッティが興味を抱く物を奪取―――それが今回の頼み事。
「なあ、なんだか色々とガジェットドロー―ンがいるのは何故だ?」
『なに、ちょっとした陽動のためだよ。それと管理局のデーターを収集を兼ねてだ』
アグスタへの移動中は、俺を乗せてくれたガジェットドローンを騎乗しての移動。
俺の周りには大型の丸いガジェットドローン、カプセルに似たの円錐型のガジェットドローン、
カプセルに似た円錐型のガジェット・ドローンにTの字型シールドをバックに付け左右に
6連装ミサイルポット二個装備しているガジェットドローン。
それらが共に目的地へと移動している。
『キミの要望通りの武器の調子はどうだい?』
「悪くない。試し切りもしたところ、急ピッチで作らせてくれたにも拘らず、良い刀剣だな」
腰に差してある刀剣。銘は未だにない。
「そんじゃ、別の協力者と合流させてもらうぞ」
『次の報告はロストロギアの奪還後。吉報を待っているよ。
私の欲しい物は協力者にデーターを送ってある』
それだけ言い残して宙に出現しているモニターが消えた。
さて、行くとしようか。その前に、左手に赤い籠手を装着。
「敵に壊されるなよ?」
『BoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoost!!!!!』
『Transfer!』
騎乗しているガジェットドローンに力を譲渡する。
その後、飛び降りて協力者がいる場所へと駆け走った。
「あれ、機械に譲渡したらどうなるんだ?」
まあ、いいデーターとなるだろう。そう思いながら感じる二つの気の前に辿り着けば、
巨躯の中年男性と薄紫色の髪と赤い瞳の少女と出会った。
「初めまして、ジェイル・スカリエッティの協力者だな?」
「・・・・・何者だ」
「イッセー・D・スカーレット。ジェイル・スカリエッティの二番目の協力者だ」
「あの男の協力者?」
怪訝に眉根を上げる中年男性。まあ、誰が好きこのんであの科学者と協力するのか、
その心情は定かではないだろう。
「ジェイル・スカリエッティの欲しい物のデーターは送られたと聞いたんだが」
訊ねると少女が宝玉が嵌められているグローブをかざしてくれて、データーを見せてくれた。
「ん、ありがとう。感謝の印にこれをやろう」
亜空間からマシュマロが入っている袋を取り出して少女に渡す。
「そんじゃーな」
二人に手を振って、爆発音がする場所へ向かった。
「あ・・・・・」
爆発音の発信源に辿り着くとガジェットドローンが破壊されていた。残骸だらけだ。
すると、見覚えのあるガジェットドローンの残骸を見つけた。
俺をここまで運んでくれたガジェットドローンまでもが破壊されていた・・・・・。
「・・・・・」
少しブルーな気持ちになった。短い付き合いだけど破壊されていたなんてな・・・・・。
「上か」
跳躍して森から抜けだして宙に浮くと、
「あっ、てめぇはっ!」
あの時の赤い子供がいた。
ということは、ガジェットドローンを破壊尽くしたのはこいつだったのか。
「ここで会ったのが百年目!てめぇを捕まえてやる!」
そう言って銀の玉を複数発現したかと思えば、魔力で強化して打ち出してきた。
「機械に心はないが」
腰に差していた刀を抜き放って、横に一閃した。
「機械に魂はないが、それでも」
眼前に爆発が生じた瞬間に突貫し、赤い子供の懐に一瞬で飛び込む。
「っ!?」
「仇は討たせてもらおうか!」
デバイスを含め、気を纏う十二の斬撃を放ってダメージを与えた。
「ぐあああああああああああっ!?」
一拍して、体中から血を迸らせながら赤い子供は地面へと落下していく。
「傷は浅い。すぐに回復するだろうさ」
森の中に入って金色の錫杖を発現して手にする。それから能力を発動―――。
全てのガジェットドローンを一ヵ所に集め、結合、合体、構築を繰り返していけば。
「巨人型のガジェットドローンの完成だ」
ズンッ!と鈍い音を地鳴らせながらオークション会場へと巨人型のガジェットドローンが
足を運ぶ。
―――ジェイルside―――
「くはははっ!素晴らしい、彼は素晴らしいじゃないか!全てのガジェットドローンを
全く新しい別のガジェットドローンに組み替えるなんて私の想像を遥かに越えさせてくれる!」
「ガジェットドローンⅤ型と呼称しましょうか?」
「ああ、そうだね。さて、私の欲しい物が手に入る他に興味深い私の玩具の性能を、
見させてもらおうじゃないか」
心を躍らしてくれるよ・・・・・あの少年には・・・・・くくく・・・・・っ!
―――なのはside―――
「な、なにこれ・・・・・?」
会場を外から護衛している仲間から知らされた大きな人型の機械。
ガジェットドローンが現れたのは分かっていたけれど、
こんな急展開、あのガジェットドローンがこんな機能を持っているなんて誰が思うかな?
『なのは、このガジェットドローン。前線フォワード部隊の皆じゃとても歯が立たないと思う』
頭の中にフェイトちゃんの声が聞こえてくる。魔力で直接声を飛ばしてくる魔法、念話。
『でも、外にはヴォルケンリッター・・・・・ヴィータちゃんたちがいるはずだよ』
『既に防衛ラインが超えられそう。ここは私たち隊長も出た方が良い』
『・・・・・分かった。はやてちゃん、それでいいかな?』
『ええよ。ここは任せて二人は外へ行ってちょうだいな』
『『分かった』』
誠さんと一香さんは本部で待機しているからここは私たちでなんとかしないとけない。
ジェイル・スカリエッティの仕業に間違いない・・・・・!
―――○●○―――
表で巨人型のガジェットドローンが暴れている余所に、俺は施設内に入った。
地下ホールの駐車場で少女から知ったデーターを頼りに探すと直ぐに発見した。
一台のトラックだ。トラックの中にジェイル・スカリエッティが欲しがっているものを
収容されているそうだ。どーやらオークションに出す出品じゃなく、密輸品のようだがな。
トラックの荷台に能力で穴を広げて中に入り、詰められている木箱が視界に入る。
目に留まった木箱を刀で一閃して真っ二つにし、静かに開けるとシルバーのケースを発見した。
中身の確認とケースを開ければ、青い結晶が複数収まっていた。―――これだ。
ドッゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!
外から大きな爆発音。破壊されたか・・・・・。
「まあいい。こっちの目的は果たせた」
トラックから出て、透過の力で無機物の地面の中へと潜行する。
―――セインside―――
おー、イッセーの奴、今回は派手にやったなー。
秘密基地に戻ってきたイッセーはドクターにケースを渡しているところだった。
「見事だよ。特にあのガジェットドローンⅤ型を再構築したのが実に興味深かったよ」
「ガジェットドローンⅤ型・・・・・?」
「あの巨人型のガジェットドローンの名前さ」
「ああ、あれか。囮になってもらうために俺の力で再構築しただけなんだけどな」
「なるほど。では、またあのガジェットドローンⅤ型を作ってくれるかい?
他のガジェットドローンの生産のコストは余裕でクリアしているから何百何千と作れるのでね」
ドクターは愉快そうに言う。イッセーはイッセーで楽しみができたと風にドクターに進言した。
「それだったら、生物型のガジェットドローンも作っていいか?
それぞれ攻撃力、防御力、機動力があるガジェットドローンをさ」
「ふむ・・・・・生物型のガジェットドローンか・・・・・。
よかろう、試作品として作ってみてくれ」
「了解。セイン、案内してくれるか?」
「はいはい、分かったよ」
まっ、私がイッセーといる理由はこの秘密基地の案内をするため。
何気に私もイッセーたちの見張りみたいな感じでイッセーとよくいるけどね。
別に悪い気はしないけど。ガジェットドローンの量産をしている場所へと案内する。
「ところでイッセー」
「ん?」
「イッセーはどうしてドクターに協力する気になったんだ?」
なんとなく問うてみた。イッセーは次元世界から来た人間。
そんな人が私たちに協力する気になるなんて少しだけ気になった。
「昨日も言ったが、俺はとある奴を探しにこの世界に来たんだ。
そのためにジェイル・スカリエッティの協力が必要と感じてあいつの協力をする代わりに
こっちの協力もしてもらう。それだけさ」
「イッセーが探している人ってどんな人?」
「・・・・・」
不意にイッセーが沈黙した。教える気がないならそれはそれでいいんだけど。
「まあ・・・・・一言で言えば悪魔だ」
「悪魔・・・・・?」
「俺の人生を変えた張本人・・・・・だな」
悲しみ、怒りの色を浮かべない。でも、苦笑を浮かべた。
「ヴァーリの祖父なんだよ。俺が探しているのは」
「へ・・・・・?」
「取り敢えず、俺が教えれるのはここまでだな。
セインや他の皆に言ってもピンとこないだろう」
それ以降、イッセーは口を閉じて黙った。私が案内している場所までずっとだ。
目的地に辿り着くと、イッセーの口から感嘆の声が漏れる。私にしてはもう見飽きて
どうでもいい場所なんだけど、初めてこの場所に来たイッセーにとっては興味深いかもしれない。
「さて、やるか」
何時の間にか金色の錫杖を手にしているイッセーは、錫杖を輝かせ始めた。
すでに出来上がっているガジェットドローンが宙に浮き、あっという間に分解したかと思えば、
また再構築し始め、体が四肢型の形をした機械が出来上がった。
「名付けてガジェットドローンⅥ型の一型と呼ぼうかな」
「一型?他にも何か作るの?」
「生物シリーズだからな。これ以上、名前が増えても面倒くさいだろう?Ⅶ型とかⅧ型とかさ」
―――確かに。納得する自分がいて首を縦に振っていた。
「こいつは機動型。で、攻撃型はこいつでいいかな」
またガジェットドローンが宙に浮き、分解した。
そして、今度は―――両腕が大きく太いのが特徴の見たことがない
生物のガジェットドローンができた。
「ガジェットドローンⅥ型の二型。次は三型だな」
となると防御力があるガジェットドローンか。見守っていると。
大きい甲羅がある生物のガジェットドローンができて宙に浮いた。
「というか、このガジェットドローンの元となる生物は何?」
「あれ、この世界には動物がいないのか?」
「いや、いるんだろうけど見たことがないから・・・・・」
というか、そんな知識なんて必要もないしね。戦うために作られた私たち戦闘機人は。
「ふーん、そうか。まあ、試作品はこんな感じだろう。
これをジェイル・スカリエッティに見せて更なる改良を施してもらえば良いかな」
「実際、どんだけ性能があるのか気になるところだけどね」
「当然、弱点もある。それを補うためにこの三機は三位一体で動いてもらう」
うわー、攻撃しにくそう・・・・・。
でも、それを全部一つにしたらいいんじゃないかって思うのは私だけかな?
「それは人型のガジェットドローンにするさ」
「・・・・・口に出ていた?」
「いや、顔に出ていた」
あはは・・・・・。思わず苦笑を浮かべる。
「なあ、管理局本部に攻めるのか?」
「え?うーん・・・・・するんじゃないかな?」
突然の質問に曖昧だけど、ドクターの考えは分からないだけど答えた。
多分すると思うね。私たち戦闘機人とガジェットドローンの性能を披露するために―――って、
イッセーがここで初めて邪な笑みを浮かべ出したぞ?
「くくくっ、だったら・・・・・超コストが掛からない生物でも作ろうかな」
そう言ってイッセーがまた錫杖を光らせ―――私が初めてゾッと背筋が
凍るガジェットドローンを作った。後にイッセーはドクターに色々と
試作品のガジェットドローンを見せたら大絶賛をしたのは余談だ。
―――○●○―――
金色の六対十二枚の翼を広げて、でっかい風呂を一人占めしている俺がいた。
あれからセインたちとの模擬戦をしたり、食事を作ったり、
その後はのんびりと過ごして今に至る。女性陣が先に入ったことで後は
俺とジェイル・スカリエッティの男性陣だが、ジェイル・スカリエッティは滅多に風呂には
入らないので、俺一人で必然的に入ることに。
「にしても、電気、水の供給の仕組みはどうなっているんだ?」
火は魔法の力で料理ができる。それ以外が謎だ。
「まあ、この秘密基地の構造はジェイル・スカリエッティたちが知っているだろうから―――」
「私たちがなんだって?」
・・・・・・あれ?返事が返ってきたぞ?声がした方へ振り返れば―――片手にタオルを持っている
全裸のセインがいた。
「・・・・・なんで、ここに?先に皆と入ったんじゃないのか?」
「え、えーと・・・・・定期的検診をしていたから私だけ風呂に入れず・・・・・」
「「・・・・・」」
気まずい雰囲気が風呂場に包む。セインは異性、男と入ったことがないだろう。
体を少しも隠そうとせず、俺に全てを見せ付けるように佇んでいる。
「一応聞くけど、俺が風呂にいて恥ずかしいって感じはするか?」
「いや、しないけど?」
「・・・・・羞恥心を感じてくれ」
「羞恥心・・・・・?」
なにそれ?とばかりに首を傾げないでくれ!戦闘機人の前にセインは女なんだからね!?
こんなの、成神一成だったら大喜びするシチュエーションだ!
「まあ、イッセーが私と入るのは嫌なら離れた場所で入るけど」
「別に嫌とは言っていない。確認をしただけだ」
「確認する必要、あるの?」
「お前を襲う男が必ずいるからだ」
「逆に返り討ちするよ。ディープダイバーで潜行して体を地面に沈めるとかさ」
・・・・・ダメだ、こいつなんとかしないと!と、本当にセインが入ってきた。
「・・・・・」
「どうして私に背を向けるんだ?」
「いや、お前は女だし、まだ出会って間もない女の裸を見ちゃダメだろう。
さっきは不意打ちだったけど」
「私は別に問題ないけどなぁ。
というか、私を一人の女として接するなんてイッセーは不思議だね」
不思議か・・・・・。
「戦闘機人の前にセインは一人の女だろう」
「・・・・・」
セインが沈黙した。また不思議に思っているんだろうか。
尻目で見ると、ジッとセインは俺の背中を見つめているのが見えた。
「イッセー、少し質問して良い?」
「なんだ?」
「取り敢えず、面と向かって話をしたいからこっち、向いて欲しいかな。
私の裸を見たくないならタオルで巻くけど」
「見たくないと言ったら嘘になるけど・・・・・ごめん、タオルを巻いてくれ」
そう言うとセインは苦笑を浮かべて、タオルを巻き始めた。
セインから了承の声が聞こえると改めて彼女に振り返った。
「イッセーってさ、この後どうするの?」
「この後って?」
「イッセーの目的が達成した後のことだって。元の世界に戻るんだろう?」
ああ、そう言うことか。首を縦に振って首肯する。
「そうだな。あの世界には家族がいるし、俺の帰りを待っている奴らも大勢いる」
「へぇー、イッセーに家族がいるんだ?」
そこで、セインが疑問の声を漏らした。
「それってこの世界にいるイッセーの父親と母親もそうなんだろう?
イッセーが探し求めている人って、父親と母親とは違う別の人?」
「ああ、その通りだ。それと・・・・・俺に父親と母親はいない」
「へ?だって・・・・・」
言おうとしていることは分かるからセインの言葉を遮って言い続けた。
「ああ、確かにこの世界に俺の両親はいる。でも、あの人たちは違う。
魔法によって甦った偽りの両親だ」
「・・・・・っ!」
目を丸くしてセインは驚愕の色を浮かべる。
「俺の世界では生物を甦らせる術はあるんだ。その内の一つが死んだ両親が甦った。
ただし、俺が知っている両親ではないけどな」
「じゃあ・・・・・イッセーの両親は・・・・・」
「敵だ」
真っ直ぐセインに向かって言う。どんな言動で俺を接しても敵なのは変わりないんだ。
「・・・・・」
当惑するセイン。肉親が敵なんてそうそうあることじゃない。
「私がイッセーの立場だったら・・・・・どうしたらいいか分からないかも」
「自分が信じれると思うべき道に進めばいいさ」
「信じれると思う道・・・・・・?」
「ああ、そうだ」
ポンと、セインの頭に手を置いて撫でる。
「俺の場合、敵が把握しているから敵を倒そうとしているわけだ。
それが相手は父さんと母さんでもだ。セインはセインの敵を倒せばいいだけだろう?」
「私の敵・・・・・ドクターや姉や妹たちの敵・・・・・」
「生みの親であるジェイル・スカリエッティはお前ら戦闘機人を娘のように
愛情を注いでいるようだ。あいつの目的が果たせばもしかしたらお前たちの幸せのために
自由を与えてくれるんじゃないか?」
「自由・・・・・」
ポツリとオウム返しで呟いた。
「戦うために作られた戦闘機人は、幸せになるために一人の女として未来に生きていく。
それがお前ら十二人の未来だと俺は思いたいな」
「・・・・・」
「もしも、セインや他の皆が自由に生きたいなら、俺が何とかしてやる」
信じられない顔を浮かべ始めたセインに、俺は微笑み返す。
「約束だ。お前らを幸せに、自由にしてみせる」
「・・・・・っ」
すると、セインの顔が赤くなった。不思議に思ってセインの頬に手で触れて訊ねた。
「おい、のぼせたか?顔が赤くなっているぞ?」
「ふ、ふぇ・・・・・?」
刹那、プシューとセインの頭から蒸気が立ち昇った。
と、思ったら・・・・・セインが湯の中に頭から突っ込んだ!
「セ、セイィィィィィィン!?」
「ふ・・・・・彼には敵わんな・・・・・」
「ドクター?」
「そうだね。目的を果たせば・・・・・いや、心のどこかでそうしようと思っていたさ。
我が愛しき娘たちの幸せを願ってね・・・・・」