ハイスクールD×D×SHUFFLE!   作:ダーク・シリウス

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Episode13

この日がやってきた。リゼヴィムおじさんたちが再びこの世界を蹂躙しようとするこの日が。

ジェイル・スカリエッティはゆりかごを起動させるべく、

ヴィヴィオをゆりかご内にある王座へと配置させた。

 

「お兄ちゃん・・・・・」

 

「大丈夫だ。ヴィヴィオの傍にいるよ」

 

「うん・・・・・」

 

不安げに俺を見上げてくる。俺の他にいるのはクアットロだけだ。他の皆は別の場所にいる。

今回は地上本部を襲撃するんじゃなくて、リゼヴィムおじさんたちを迎撃。

このゆりかごをミッドチルダの軌道上まで昇ってそこに浮かぶ2つの月からの魔力供給を受ける事で次元跳躍攻撃や亜空間内での戦闘も可能になるほどの性能を発揮する。

そんな性能の船が異世界に存在するなんて、初めて聞いた時は驚いた。

 

「クアットロ、出力を低下さえてくれよ?」

 

「はいはーい。起動させるぐらいなら大出力じゃなくても問題ないのよねぇー」

 

手鍵盤を操作するクアットロや俺の前にウーノを映し出すモニターが出てきた。

 

『そっちの準備はどうかしら?』

 

「問題ないですぅー。後は合図を待つだけで準備万端ですわぁー」

 

「ウーノたちのほうは?」

 

『私とドクター、トーレ、セッテ、セインは配置を終えているわ。それとあなたの分身もね』

 

全員、アジトを放棄してゆりかご内。ルーテシアとルーテシアの母親もこの船の中だ。

理由は後ほど説明しよう。

 

『では―――始めようか』

 

ジェイル・スカリエッティが狂気に塗れた笑顔で実行が開始する。

 

―――devils.―――

 

「おおお!なんだあれ!なんだあれ!すげぇー!うひゃひゃっ!」

 

「これは驚いたなー。あんな大きな船があったなんて知らなかった」

 

「それに、感じるわ。あの中に一誠がいるわよ?」

 

「坊ちゃんが?んじゃ、うちの孫娘もいるんだろうねぇ?―――きーめた、

あれ、クリフォトがいただこうぜぃ!」

 

「それは面白そうだ。宇宙へ旅立てるかもしれない。

それじゃ、俺たちも動こうか。―――世界を蹂躙に」

 

「世界を破滅に」

 

「クリフォト、出陣だぁっ!」

 

―――なのはside―――

 

「動いた!」

 

「皆、これが正真正銘の真剣勝負や。ジェイル・スカリエッティと及びその一味、

ミッドチルダを蹂躙しようとするあの人たちをなんとしても止めなあかん!」

 

「全力で行こう。これが最終決戦!」

 

―――○●○―――

 

衛星軌道上まで上昇を開始してしばらくしたころ。異常が発生した。

外の映像を見れば、黒い塊がこっちに向かって来ているのが映っていた。

分身を作ってヴィヴィオの傍にいさせ、ゆりかごの外へと出た。

―――いるな。リゼヴィムおじさんとリリス、父さんと母さん。

 

「イッセー」

 

背後からヴァーリが声を掛けてきた。イリナとオーフィス、リーラもいる。

 

「量産型の邪龍はこの戦艦でも対応できる。私たちは主力を潰しにかかろう」

 

「ああ、そうするつもりだ。―――俺は父さんと母さんとしよう」

 

「イッセーくん・・・・・」

 

不安げな顔でイリナが俺の名前を漏らした。俺のことを心配しているんだろうな。

 

「大丈夫だ。俺にはお前らがいる。―――前に進まないとダメなんだよな」

 

俺の視界に黒い塊とは別に、飛来してくる集団が飛び込んできた。管理局か。

 

「一誠さま、あの者たちは私が」

 

「リーラ?」

 

彼女が買って出た。だけど、彼女はメイドだ。力のないはずだ。

 

「ご安心を、私には力がございます」

 

「・・・・・どういうことだ?」

 

俺の心を読むのは彼女にとってたやすいことだろうけど、

俺は彼女の発言に怪訝な気持ちで問いかけた。

今日まで、リーラは戦闘に関わるようなことは絶対になかった。

彼女は俺や他の皆の世話を重視に動いてくれているが―――。

 

「もう、主の帰りを待つだけのメイドではいたくないのです」

 

虚空から一冊の本が発現した。剣十字の紋章が施されている本だ。

 

「それは・・・・・?」

 

「―――今から十年前です。誠さまと一香さまが脈絡もなしにこの一冊の本を渡されました」

 

・・・・・あの二人らしいことだな。俺もいきなりわからないものを貰ったことがあったし。

それはもう無くなっているけどさ。

 

「一香さまが言うには人と融合する人格がいると仰っておりましたが、

その人格は力を失っており、このままでは一誠さまをお守りすることはできません」

 

そう言って俺に本を差し伸べてくる。

 

「一誠さま、一誠さまの気と魔力をこの本とリーラにお与えてください」

 

「・・・・・」

 

本気か?視線でリーラに問いかければ真剣な面持ちで頷いた。

時に物凄く頑固になるから俺でも頑固になった彼女には折れるしかない。

―――今がその時なんだよな。心中で苦笑して、彼女が持つ本に気と魔力を与えた。

すると、本が鼓動を打ち始めた。やがて、発光したと思えば消失した。

 

「ありがとうございます」

 

一歩二歩下がったリーラは本を開いた。また本が発光しだして光はリーラの前に集束した。

それは次第に人の形へと成り、姿を現した。銀色の長髪に赤い瞳の少女だった。

外見から見て言えば十代後半ぐらいだろうか?

 

「・・・・・誰?」

 

訊ねれば、少女は自己紹介をした。

 

「初めまして。私はリインフォース・アインス。我が主リーラ・シャルンホルストの主よ」

 

なんだかセルベリアみたいな人が現れたー。

 

「アレイン。敵が迫っています。すぐに迎撃をしましょう」

 

「わかりました。初戦闘ですが、大丈夫ですか?」

 

「この命、この身は全て一誠さまに捧げ、

一誠さまのためならば一誠さまの敵を排除と心掛けています」

 

リーラの言葉にリインフォース・アインスは小さく笑んだ。

 

「その意志、何時何時も変わらないですね。―――主リーラ、参りましょう」

 

全身に魔力で覆い、リーラに向かった。魔力に包まれたリーラが変化を始める。

メイド服が弾け瞬時に黒が基調とした衣服を纏い、束ねていた銀髪がストレートになり、

背中から三対六枚の黒い翼が生え出した。リーラの瞳も赤と成る―――。というか、リーラの容姿が

アインスになったと言うべきだろう。

 

「では、行って参ります」

 

宙に浮き、彼女は管理局たちの方へ飛んで行った。

その光景を見送った後は、量産型邪龍軍団の方へと飛翔する。

 

―――リーラside―――

 

多くの赤いダガーを発現し、空を飛ぶ魔導士たちに放って迎撃。一誠さまの邪魔をする者は、

これ以上先にはいきません。腕を突き出して手の平の先に白銀の魔力を集束し、

一気に解き放った。レーザー状に撃った魔力は敵を呑みこみ、次々と落ちていく。

 

「数が多いですね・・・・・」

 

ポツリと漏らしていると、ゆりかごからガジェットドローンが

続々と出て来ては敵に襲いかかっていく。

これなら、無理に相手をする必要も―――。と、思っていたら気合の入った女性の声が聞こえ。

防御魔方陣を展開すると、魔方陣は剣を防いだ。

その剣の持ち主は桃色の髪をポニーテールにした女性でした。

 

「・・・・・っ」

 

その女性の顔に驚愕、当惑の色が浮かんでいました。

 

「・・・・・なぜ、なぜあなたがここにいる。―――初代リインフォース」

 

「・・・・・」

 

この人はアインスを知っている・・・・・?

 

『ええ、我が主よ。この者は私と同じ存在だった。私はとある事情で本来消失するはずでしたが、

ある男性と女性の手によって運命は変えられたのです』

 

それが―――誠さまと一香さま、ということですね。

 

「答えろ、初代」

 

彼女はさらに力を籠めてくる。彼女の問いかけに私は答えた。

 

「残念ながら、私はリインフォースではございません」

 

「なん・・・・・だと?」

 

防御魔方陣を展開している手と別の手を彼女に突き出して、

 

「私はリーラ・シャルンホルスト。主一誠さまに付き従うメイドでございます」

 

極太の魔力を放って攻撃。彼女は私の一撃から間一髪でかわして距離を取っていると、

周囲から仲間と思しき者たちが集結した。

 

「おい・・・・・これは何の冗談だよ・・・・・!」

 

「まさか・・・・・そんな・・・・・」

 

「・・・・・」

 

アインス、あの者たちもあなたと同じ存在ですか?

 

『はい、懐かしいですね。既に柔軟の月日が流れていると言うのに・・・・・彼女たち四人は

守護騎士ヴォルケンリッターと総称しています。ポニーテールの女性は「烈火の将」シグナム、

赤い服を身に包む少女は「鉄槌の騎士」ヴィータ、金髪の女性は「湖の騎士」シャマル、

頭に獣の耳が生えている男性は「盾の守護獣」ザフィーラです』

 

「答えろ!どうしてお前が、お前がここにいるんだよ!

あの時、あの時はお前は消えたはずじゃなかったのかよ!?」

 

鉄槌の騎士が叫ぶ。アインス、どうしますか?

 

『・・・・・主の意のままに。私は一度消失した身。言葉を交わす必要はないです』

 

・・・・・分かりました。手を天に向かって伸ばし、魔方陣を展開する。

 

「リインフォースッ!」

 

「―――デアボリック・エミッション」

 

私を中心に魔力攻撃は広がり、守護騎士たちに迫る。

 

「―――デアボリック・アミッションッ!」

 

「っ!」

 

私と同じ魔力攻撃が目の前に発動して私の魔力攻撃と相殺し、爆発した。

爆発で発生した煙は直ぐに風でなくなり眼前の光景が視界に映る。

守護騎士たちの他に新たな敵がいた。

 

『・・・・・懐かしい』

 

アインスが漏らす。

 

『主はやてと小さな勇者たち・・・・・』

 

アインスが懐かしげに漏らす。小さな勇者とは誰のことか分かりませんが、

目の前にいる敵は皆、アインスと関わりのある者たちだということは理解しました。

 

「リインフォース・・・・・」

 

背中に私と同じ黒い翼を生やす少女が懐かしげに、悲痛の色を浮かべながら近づいてきた。

 

「ほんまに、リインフォースやな・・・・・?」

 

その問いに私は沈黙で貫く。―――アインス、融合を解除しましょう。

 

『主・・・・・!?』

 

強制解除。そうすれば、私は一瞬の光に包まれ、

元の姿に戻り、足元に足場として魔方陣を展開し、少女に向かって話しかけた。

 

「私はリーラ・シャルンホルストでございます。以御お見知りおきを」

 

「リーラ・・・・・シャルンホルスト・・・・・?」

 

「先ほどまでの姿はあなた方が存じ上げているリインフォースは、

確かにこの本の中に存在しています」

 

―――剣十字の紋章がある白銀の本を見せ付ける。少女たちはこの本を見て様々な反応をする。

 

「できれば、あなたがたと戦いは避けたい。どうか、退いてはもらえませんか?

私たちはあのゆりかごで、この世界を蹂躙しようとしている

あの敵を倒すために起動させたのです」

 

視線を一誠さまたちの方へ。何度も気や魔力が肉眼で捉え、ゆりかごからは

量産型の邪龍たちを屠るために砲撃が絶え間なく続いていますが、それでも攻撃を受けている。

 

「この世界に住むあなた方もこの世界を蹂躙されたくはないでしょう。

敵の敵は味方、共にあのドラゴンたちとドラゴンを操っている者たちを倒しませんか?」

 

『・・・・・』

 

「その沈黙は肯定と受け取りますが・・・・・答えは?」

 

面々に問いかけますと、少女が口を開いた。

 

「質問や。その本は一体どこで手に入れたん」

 

「この戦いが全て終えれば、全て答えます」

 

「ジェイル・スカリエッティと戦闘機人とどういう関係や」

 

「その質問も同じ答えです。いまは共に戦い、世界を守ることが先決では?」

 

少女は沈黙し、しばし無言で私を見据える。

 

「さあ、どうしますか?」

 

催促する。目の前の少女は辺りに眼だけ動かして戦況の状況を脳裏で把握、

確認して―――ようやく口を開いた。

 

―――○●○―――

 

「ギンガ、あんまり無茶するなよ!」

 

「分かってる!」

 

リゼヴィムおじさんと父さんと母さん、リリスの他、

邪龍たちが来たかと思えばそうじゃなかった。

―――クリフォトメンバーと思しき悪魔たちもいた。中には魔法使いたちも現れている。

 

「数が多いとこれほどまでに面倒だな」

 

「でも、全部倒さないとこの世界が危ないわ!」

 

ヴァーリとイリナが敵を倒しながら言う。俺も十人の分身を作って倒しているが、

如何せん数が多いったらありゃしない。その上―――。

 

『再戦といこうじゃねぇかっ!』

 

グレンデルと鉢合わせしてしまった。悪魔と魔法使いたちがゆりかごへ迫っているし、

侵入を許している。だが、あの中はAMFで充満しているから魔力、

魔法を使うことは至難するはずだ。状況はとても有利とは言えないが・・・・・。

 

『イッセー、私たちを現世に出してくれ』

 

クロウ・クルワッハ・・・・・。

 

『大丈夫だ。お前を心配するようなヘマはしない』

 

『グレンデルは俺が相手をしてやる。お前はさっさとケリを着けてこい』

 

ティア、アジ・ダハーカ。お前らまで・・・・・。

 

『『主、お願いします』』』

 

『ここで戦力を出し惜しみすればお前らは負けるが?

それに、どうやらあのグレンデルだけじゃなさそうだぞ?』

 

メリア、ゾラードに続いてネメシスが意味深なことを言う。

巨大な魔方陣が突如に出現したかと思えば―――巨大な大地が出現した!

その巨大な大地から再び量産型の邪龍たちが現れる最中、

俺の目の前に真帆ず院が出現して―――巨大な木の姿をしたドラゴンが出現した。

 

『ほう・・・・・これは懐かしい奴も現れたな』

 

アジ・ダハーカがそう言う。くぼみがあるところは怪しく赤く煌めいている。

あれは眼光なんだろう。

 

『兵藤一誠ですね?初めまして「宝樹の護封龍(インソムニアック・ドラゴン)」ラードゥンと申します』

 

「お前も邪龍なのか?」

 

『ええ、グレンデルやあなたの内にいる邪龍たちと同じ存在です。

私は主に結界、障壁を担当しておりまして―――』

 

刹那、俺は多重の結界に閉じ込められた。

 

『このように、あなたを封じることが得意なのです』

 

これは・・・・・パワータイプがもっとも苦手そうだな。

 

「はいはい、そこで幻想殺しっと」

 

黒い籠手を装着して結界に触れれば、ガラスが割れたように結界が割れた。

 

『なるほど・・・・・聞き及んでいた無効化の力ですか。

ならば、別の方法であなたを封じましょう』

 

そう言って赤い眼光はとある方へ向けた。俺もラードゥンが視線を向けている場所へとみれば、

魔力で道を構築しているギンガがいた。あいつの意図に気付いた俺は飛び掛かる。

 

『おっと、テメェの相手は俺だぜぇッ!』

 

グレンデルが俺を阻んだ。が、分身がグレンデルの横から飛び蹴りをして蹴り飛ばした。

その隙の時間で―――ギンガはラードゥンに捕獲されていた。

 

『動かないでくださいね?』

 

「・・・・・お前、自慢の結界と障壁じゃない方法で動きを封じるなんて、護封の名が泣くぞ」

 

『でしたら、この人間に構わず私を攻撃すればいいですよ?

まあ、私が結界を圧縮して殺す方が早いですがね』

 

言葉通り、ギンガを包む結界が段々と小さくなり、ギンガに圧迫を与えた。

 

「・・・・・っ」

 

手も足も出ない。ラードゥンは優越感を感じているようで、笑みをこぼしていた。

 

『さてさて、あなたは一体どう動くのか楽しみですねぇ?』

 

・・・・・こうするんだよ。禁手(バランス・ブレイカー)と呟き、透明化と成り、

ラードゥンの視界から消えれば、一気にギンガへ接近して結界を通り越し、

ギンガを抱き締め、結界から通り抜く。

 

『なに・・・・・?』

 

案の定、ラードゥンは呆然とした面持ちで呟いた。

透明化を解除してラードゥンの前に姿を現す。

 

「ギンガ、大丈夫か?」

 

「う、うん・・・・・」

 

「良かった。安心した」

 

―――ネメシスの言う通り、戦力を惜しみ出したら負けか。

そう思い、周囲に複数の龍門(ドラゴン・ゲート)を展開した。

 

「ゾラード、ラードゥンの相手をしてくれ」

 

『ああ、了解した』

 

「他の皆は邪龍どもを倒してくれ」

 

俺の言葉に魔方陣から出現したメリアたちが応答した。

 

「一誠、グレンデルとラードゥンが欲しいか?」

 

クロウ・クルワッハが俺に問いかけてきた。あの二匹の邪龍か・・・・・。

 

「そうだな・・・・・うん、欲しいな。頼めれるか?」

 

「お前の頼みを叶えられないほど、私は弱くなどない」

 

それだけ言い残し、クロウ・クルワッハは俺の分身と戦っているグレンデルへ向かった。

 

『んなら、俺はラードゥンだな』

 

『「魔源の禁龍(ディアボリズム・サウザント・ドラゴン)」アジ・ダハーカ・・・・・』

 

警戒の色が急に濃くなり、アジ・ダハーカの名前を唸るように漏らした直後。

 

『ふははは!お前の得意の結界と障壁は我が千の魔法の前では無意味だ!』

 

嬉々として、アジ・ダハーカがラードゥンに襲いかかる。途中で結界に封じられるが、

呆気なく結界が解除されて二匹の邪龍は激突した。ゾラードたちは各々と動き始め、

量産型の邪龍たちへ攻撃を仕掛けた。

 

「イッセーくん・・・・・あなたは一体・・・・・」

 

「俺は俺だ。ギンガ」

 

戦いはまだ終わっていない。それに、まだ見ぬ父さんたちはどこへ―――?

と思ったら上空に映像が空一面に広がりだした。

 

『―――んちゃっ♪うひゃうひゃうひゃうひゃうひゃっ!皆のアイドル、リゼヴィムおじさんです☆

皆、初めまして、あるいはお久しぶり!なんだか、大変なことになっちゃっているだろうけど、

説明なしではなんだから俺が直々に説明してあげようかなって思った次第です!

ほら、敵方が説明するのがこういうのってお約束でしょ?こちらが不利になっても

種明かしするのがお約束じゃん』

 

リゼヴィムおじさん!?いや・・・・・最後の方は違うと思うのは俺だけだろうか?

あるいはそこをこんな状況で突っ込みたいと不謹慎な思いをしているのは俺だけだろうか?

だが、どうして急にあのヒトが映像に・・・・・?

 

『今上空に飛んでいる大きな船、物凄いよね!俺、一目で物凄く興奮しちゃったぜい!』

 

・・・・・嫌な予感が感じ始めた。この場に父さんたちがいないことも今ようやく理解した。

あのヒトは朗らかに爆弾を言い放った。

 

『なんでも、この船って衛星軌道上まで上昇して、

二つの月からの魔力供給を受ける事で次元跳躍攻撃や亜空間内での戦闘も可能になるほどの

性能を発揮する事ができるってさっき、快く教えてくれた科学者から聞いたんだよねー?

だーかーらー、俺たちがハイジャックしちゃいました!』

 

な・・・・・んだとぉっ!?映像は切り替わり―――魔法で構築した縄により

拘束されているジェイル・スカリエッティを含む11人のナンバーズ、ウーノたちが映しだした!

そして王座にいるヴィヴィオの傍には父さんと母さん、リリスまでもがいた。

 

『うひゃひゃひゃっ!この船、俺たちクリフォトがもらうねー?

そうすれば、この世界をあっという間に蹂躙できちゃうって凄いよね!

流石は異世界!こんな便利なアイテムがあるなんてほんとすんばらしぃー!』

 

「・・・・・っ」

 

『さーて、この船でこの世界を爆撃をしちゃうぜぃっ!

でもでも、軌道上まで上昇する時間がありそうだから

この船の中にゲストとして招待しちゃいましょう!

―――坊ちゃん、一人でこの船の中においで?この船の中で坊ちゃんのパパンとママンが

待っているからさー。早く来ないと、坊ちゃんの大事なお友だちが死んじゃうかもよー?』

 

それだけ言って映像が消失した。

 

「イッセーくん・・・・・」

 

「・・・・・行ってくる。皆を殺させない」

 

亜空間から封龍剣を取り出してギンガに手渡す。

 

「これを分身の俺に渡してくれ」

 

「え・・・・・?」

 

「後は頼んだ」

 

彼女から離れて奪われたゆりかご内へと転移魔方陣で侵入する。

ステルスの力で無機物に潜行して皆がいる場所まで移動し―――リゼヴィムおじさんに

飛び蹴りを食らわした。

 

「久し振りだな、一誠」

 

「信じていたわ。あなたが生きていることをね」

 

嬉しそうに父さんと母さんが笑んだ。

 

「イッセー!」

 

その二人の背後にいる皆、セインが俺を呼んで叫ぶ。

 

「お前ら、大丈夫か?」

 

「ああ、すまない。見ての通り捕まってしまった」

 

トーレが自嘲する。俺は首を横に振る。気にするなと。

 

「相手が悪過ぎるんだ。―――いま、助けてやる。待っていてくれ」

 

闘気を纏い、父さんと母さんと対峙する。

 

「好い目だ。誰かを守りたい気持ちがヒシヒシと伝わる」

 

「こうして戦うのはこれで二度目ね。あなたを殺したあの時以来・・・・・」

 

父さんは気を、母さんは魔力を纏いだした。

五大魔王と神、神王、堕天使の総督が二人と戦ってようやく互角と訊いた。

それが今じゃ俺は一人だ。この二人に勝てるかどうかの問題じゃない。―――皆を助けるんだ!

 

「行くぞ、感卦法!」

 

相反する力を融合させ、一気に二人へと迫った。あの二人は互いの気と魔力を合わせて―――。

 

「「感卦法」」

 

俺と同じスタイルで俺に迫ったのだった。

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