ハイスクールD×D×SHUFFLE!   作:ダーク・シリウス

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Episode2

 

 

翌日、学校に行ったら清楚とカリンに問い詰められた。昨日勝手にいなくなって心配した、

大丈夫だったのか、と。俺が安心させるように言ったり、してたりしていた。

 

「悪い。木場に呼ばれてオカルト研究部に行っていたんだ」

 

「オカルト研究部って・・・・・リアス先輩の自室とも言える場所じゃないですか、

どうしてそこに?」

 

「・・・・・あー、呼ばれた理由は聞かないでくれ。本人の名誉にも関わる。

それで、説明を大分省くけど、俺は一時的にリアス・グレモリーと彼女の眷属と一緒に、

とある悪魔と眷属悪魔と戦う事になった」

 

『・・・・・はい?』

 

皆が信じられないと顔をした。まあ、それはそうだろうな。

 

「でも、たった一試合だけだ。お前らを裏切るわけではないから安心しろ」

 

「そう・・・なの?」

 

「ああ、俺は協力するだけだし、本気でリアス・グレモリーの眷属になろうなんて気は更々ない」

 

「そっか・・・・・うん、そうなんだね」

 

ホッと、胸を撫でおろす清楚だった。心配掛けて悪かったなと心の中で謝罪する。

 

「しかし、リアス先輩は誰と授業をするのですか?そもそも、

どうして一誠さんがリアス先輩と一緒に授業をする事になったのでしょうか?」

 

「本来、違うクラスの生徒を自分のクラスに引き込むことできるのは、

下位クラスしかできない事だ。まして、リアス先輩は三年生。僕たち二年生と学年が違う。

一誠、オカルト研究部で何が遭ったの?」

 

・・・・・そこまで言っていいのか俺には分からない。これは悪魔の問題だ。

 

「一誠くんの力を借りないといけないほど、相手は強敵?」

 

「・・・・・どうだろう?俺には分からないが、強いんじゃないか?」

 

「分からないって・・・・・じゃあ、どうして引き受けたの?」

 

「本人の希望・・・・・としか言えない」

 

「その本人とは誰なんです?」

 

龍牙が尋ねてきた。そ、そこまで教えるべきじゃないと思うけど・・・・・どうしようか。

 

ドドドドドドドドドドドドドドッ!

 

「・・・・・地震?」

 

「いや・・・・・この感じ、地震じゃないね」

 

「まさか・・・・・」

 

久し振りにくるのか・・・・・!?あの―――、

 

『兵藤一誠ぃぃぃぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!っ』

 

嫉妬集団が!教室の扉をぶち壊して入ってきた大勢の生徒たち。俺が外へ逃げようとすると―――、

 

「これはどういうことだ!説明しろぉっ!」

 

「・・・・・説明?」

 

何のことだ?と怪訝になれば、一人の男子生徒が紙を突き出してきた。

 

『リアス・グレモリーと元七十二柱、フェニックス家の三男、ライザーフェニックスが婚約!

しかし、リアス・グレモリーは婚約は否定し、最終的にRG(レーティングゲーム)で決着!

負ければ即結婚、勝てば自由の人生の賭けに出た!

その際、フェニックス家の三男、ライザー・フェニックスは、

兵藤一誠もグレモリー眷属と共に参加し、RG(レーティングゲーム)の参加を希望。兵藤一誠は喜んで参加を希望。

リアス・グレモリーを掛けたライザー・フェニックスと兵藤一誠の戦いは

十日後に火蓋を切って下ろされる!非公式新聞部 二年A組 杉並』

 

『・・・・・・』

 

俺は、皆は、この新聞を見て愕然とした。ま、またあの見ぬ男か・・・・・っ!

 

「さぁ、ここに書いてあることは本当かどうか、答えてもらおう!」

 

『・・・・・』

 

全員の視線は真っ直ぐ俺に注がれる。俺は・・・・・、

 

「ふふふふふふふ・・・・・・・」

 

笑うしかなかった。ああ、本当にあいつはこういったイベント事が好きなようだな・・・・・。

 

「杉並くん・・・・・いま、お前の所に行くぞ」

 

ユラリと歩を進める。誰もその場から一歩も動かない。蛇に睨まれた蛙のように・・・・・。

 

「――――杉並ぃぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいっ!」

 

廊下を出て直ぐ、怒声を叫びながら発して4秒2の速さで二年A組の中へと侵入した。

 

「おい」

 

『ひっ!?』

 

「杉並ってやつはどいつだ?」

 

『い、いませんっ!杉並はいません!』

 

「隠していないよな?」

 

『してませんっ!神に誓って!』

 

・・・・・本当にいないようだな。Aクラスを後にして杉並という男を知るために教室へ戻った。

杉並を知っていそうな奴は・・・・・。

 

「兵藤くん」

 

「ん?」

 

「どうしたのだね。急に理事長室まで聞こえる怒声を発して」

 

理事長のサーゼクス・グレモリー。・・・・・そうだ、こいつに聞けば早いか。

 

「杉並の顔の写真はあるか?」

 

「・・・・・どうして彼の写真を?」

 

「あいつの顔を知らないからだ。見せてくれ」

 

「・・・・・そんな殺気だっている今のキミに見せれる訳がない。なにか、彼がまたしたのかね」

 

・・・・・それもそうか。深呼吸して冷静になる。耳を貸せって言い、サーゼクス・グレモリーの

耳元でライザーとの婚約の話しが漏れていると話した。

 

「それは・・・・・本当のことかね?」

 

「俺のクラスに嫉妬集団が非公式新聞を持って詰め寄っている。本当かどうか真相を知るためにな」

 

「・・・・・困ったものだな。一応、悪魔同士の婚約の話しは隠密に行っているものだ。

それを学生の人間が情報を入手するとは・・・・・」

 

「どうするんだ?クラスに行ってもいないって言われたぞ」

 

サーゼクスは顎に手を当てて悩む仕草をする。

 

「・・・・・仕方ない」

 

「ん?」

 

「既に新聞に出ているというのなら、婚約の話しは直ぐに学校中に知れ渡るだろう。

十人聞けばいつのまにか百人が知っているような規模にね」

 

それ、異常でしょう・・・・・・。

 

「兵藤くん、生徒の個人情報を私が教える訳にはいかない。理事長としてね」

 

「・・・・・」

 

「だが、学生同士なら話は別だ。三年C組の委員長、シーグヴァイラ・アガレスに訊くといい」

 

「?」

 

「だが、聞きたいのであれば間接的に我が妹リアスか、三年B組のソーナ・シトリーに訊きなさい」

 

それだけ言い残してサーゼクス・グレモリーは、踵を返してスタスタと立ち去った。

・・・・・どういうことだ?首を傾げてしばらく悩んだが、結局俺は教室に戻った。

 

『・・・・・』

 

あっ・・・・・まだ残っていやがった。まあ・・・・・取り敢えずは。

 

「三秒以内に自分の教室に戻れ。じゃないと」

 

携帯を取り出してある画面を表示した。そのまま嫉妬集団に見せつける。

 

「この画面に映っているオカマどもをお前たちのことを教えて、尻の穴を掘ってもらうぞ」

 

『―――――っ!?』

 

キュッ!と尻を両手で抑え始めた嫉妬集団。

 

「因みにボタンを押せば・・・・・来るぞ?お前らを骨の髄までしゃぶりに。

それじゃ、数えるぞ?」

 

―――3、と言ったその瞬間。一瞬で教室からいなくなった。

そんな時、和樹が恐る恐ると尋ねてきた。

 

「・・・・・一誠、その人たちと知り合いなの・・・・・・?」

 

「いや?嫉妬集団に対する対象方として画面に出したまで。まあ、虚偽の脅しだ」

 

「そ、そうだよね・・・・・一誠がオカマの人と知り合いなんて有り得ないよ。うん、安心した」

 

和樹が何度も首を縦に振った。そんなに俺はオカマと知り合ったら不自然なのか・・・・・?

 

「まあ、新聞の方は事実だけどな」

 

―――刹那。

 

『ええええええええええええええええええええええええええええっ!?』

 

キーン・・・・・ッ!

 

クラスメートたちが驚愕の叫びを放った。つーか、うるさいっ!

 

―――○●○―――

 

―――昼休み

 

「一誠くん、大丈夫なの・・・・・?」

 

「なにがだ?」

 

「だって・・・・・相手はフェニックス家なんでしょう?鳳凰、火の鳥、

不死鳥と言われている有名な悪魔だよ?」

 

清楚が心配そうに訊いてくる。現在、屋上でリアス・グレモリーを抜きにしたメンバーで

昼食をしていた。彼女の言葉に同意だと口を開いたのは龍牙だった。

 

「いかなる攻撃を食らっても再生するという話をよく耳にしますよ」

 

「それに、身に纏う炎は相手を寄せ付けず、触れれば業火の炎で骨まで燃やしつくす。

そんな相手にリアス先輩は勝てるのか?その上、相手は不死だ。私だったら勝てる見込みはない」

 

カリンでさえも、勝率はないという。和樹に視線を向ける。

 

「和樹、お前はどうなんだ?」

 

「勝てなくはないね。魔王級の一撃の威力を持つ攻撃を放てば、

いくら再生できても体ごと消滅するほどの攻撃を食らったらフェニックスでもただじゃすまない。

フェニックスは別に万能ってわけじゃない。再生する際に精神力が疲弊する。

でもって、相手は悪魔だ。悪魔なりの弱点がある。聖なる攻撃とか十字架とか聖水とかね」

 

そう言い、和樹は俺に顔を向けてくる。

 

「一誠の金色の翼、あれって天使の翼なんでしょう?なら、悪魔にはかなりの効果があるはずだよ」

 

「ああ、そうだな。でも、俺は『(キング)』はおろか『女王(クイーン)』を倒すつもりはない」

 

「それはどうしてですか?」

 

「主役はリアス・グレモリーと彼女の眷属だぞ?

しかも今回のゲームは悪魔の問題が関わっている。婚約の決着を着けるためのものなんだ。

そこにゲストとしてグレモリー眷属でもない俺が、殆ど活躍して婚約解消と

ライザー・フェニックスを倒してみろ。

あれが、リアス・グレモリーの、グレモリー眷属の力なのか?なんて、

フェニックス家だけじゃなく、他の悪魔が納得するわけがない。

俺はあいつらに勝たせるようにサポートを徹する」

 

『・・・・・』

 

皆が静まり返った。どうしたんだ?と首を傾げていると・・・・・。

 

「いや、一誠がそこまで考えているなんてびっくりしちゃったよ」

 

「悪魔が嫌いだと聞いていますから無双の如く、暴れるのかと思っていましたし」

 

「イッセーさま、流石です・・・・・」

 

「優しいんだね、イッセーくん」

 

・・・・・はっ!俺、悪魔に対して優しさをアピールしちゃった!?

 

「違うからな、俺は悪魔が嫌いだからな!?絶対にだ!」

 

慌てて弁解するも―――。

 

「ふふふっ、リアスに報告でもしましょう。『お前を勝たせるようにサポートに徹する』と」

 

「止めてくれ!それ、完全に誤解する発言だから!」

 

携帯を取り出しては、リアス・グレモリーにメールで送信しようとするソーナ・シトリー。

そうはさせるか!と思って腕を伸ばしたら・・・・・、

 

「まあまあ、いいじゃないか」

 

「はい」

 

ガシッ!と龍牙と和樹に動きを封じられた。

 

「葉桜さん、一誠さんの背後からお願いします」

 

「わかった」

 

「分かったじゃない!って、本当に俺の後ろから羽交い締めするなぁ!」

 

こうなったら立ち上がろうとしたら、カリンの奴が便乗して来て、

胡坐掻いた足に腰を下ろしてきた。

 

「いいではないか。共に戦うメンバーに勝利の貢献を捧げようとするその気持ち、

男らしくて私は好きだ」

 

「だからってカリン、俺の足に乗らないでくれるか?」

 

「こうしないとお前は立ち上がるだろう。それにしても・・・・・何気に座り心地がいいな。

昔、前に座って父さまと馬に乗って散歩した時のようで安心する」

 

カリンは徐に体を横にして、俺の胸に頬を擦りつけてきた。

そして、そのままスヤスヤと寝息を立てた。

 

「・・・・・寝たし、こいつ」

 

「しかも、しっかりと制服を掴んでいますし・・・・・このままそっとしておきましょう」

 

「時間になったら起こせばいいしね」

 

「はう・・・・・なんか、羨ましい・・・・・」

 

「そうだねぇ・・・・・」

 

そこまで羨ましがることなのか・・・・・・?まあ、今日はいい天気だ。時間はまだあるし・・・・・。そう思い、六対十二枚を展開し、蝶のように大きく広げた。

太陽の光を受け、俺の翼はキラキラと光を発し、太陽の光、熱を吸収する。

 

「今日はいい天気だ。翼を布団のように干すにはもってこいだ」

 

「・・・・・えっと、触って大丈夫ですか?」

 

「大丈夫だ」と、言うと、ソーナ・シトリーたちは金色の翼に触れだした。

 

「うわ・・・・・天使の翼ってこんなに気持ちいいんですね」

 

「温かくてモコモコしているよ。干したての布団よりいいのかもしれない」

 

「悪魔の私でも平気なんて・・・・・」

 

「すごーい・・・・・」

 

「キラキラ光っているのに眩しくないなんて・・・・・」

 

各々と翼を触れだす。天使の翼は珍しいのか、リシアンサスまで触れてくる。

 

「シアは天使の翼は出せるんだろ?」

 

「あはは・・・そうだけど、神王の娘として翼を軽々しく見せちゃいけないって

お母さんに言われて・・・」

 

悪魔と天使のハーフ、だからか・・・・・?どうも問題を抱えてそうだな・・・・・。

 

「翼を洗う時があるの?」

 

「ああ、勿論だ。鳥のように真似しているけど、その時はリーラに手伝ってもらっている。

なにせ、数が多いから時間が掛かるからな」

 

「明日は翼を洗う日でしたね。何時も通り、手伝います」

 

「悪いな」

 

「いえ、お気にせずに」と、リーラは微笑みながら言う。信頼できるメイドだ、

彼女は・・・・・。そう思い笑みを浮かべる。

 

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