ハイスクールD×D×SHUFFLE!   作:ダーク・シリウス

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Episode10

コカビエル襲撃事件から数日―――。

 

放課後、俺は木場祐斗に呼ばれオカルト研究部に顔を出した俺はソファーに座る

外国の少女たちに驚いた。

 

「やあ、兵藤一誠」

 

「お久しぶり、イッセーくん!」

 

青い髪に緑のメッシュを入れた少女―――ゼノヴィアと

栗毛のツインテールの少女、幼馴染の紫藤イリナが駒王学園の制服を身に纏い、堂々と部屋にいた。

 

「なっ・・・・・なんで、お前らがここに!?」

 

動揺を隠せない俺は思わず指を突き付けて訊く。

こいつらは奪われたエクスカリバーの核を回収して自国に帰ったはずだぞ!?

 

「・・・・・神王さまと魔王さまよ」

 

「はっ・・・・・?」

 

どこか疲れ切った表情を浮かべていたリアス・グレモリーが額に手を当てて言った。

 

「特に神王さまがこの町に神、天界側のスタッフも必要だと判断を下し、

彼女たちをこの地に留まらせたの。聖剣の方は神王さまが自ら教会に送ったそうよ」

 

「と、言うわけなのだ。よろしくね、イッセーくん♪」

 

「真顔で可愛く言うな。ハッキリ言って似合わん」

 

「・・・・・イリナの真似をしたのだが、うまくいかないものだな」

 

「ゼノヴィア、二度と私の真似をしないでちょうだい。全然似てもいないから」

 

ビシッ!とイリナがゼノヴィアに突っ込んだ。そこでリアス・グレモリーが口を開いた。

 

「それと同時に、あなたの護衛をするそうよ」

 

「はい?俺の護衛?」

 

「ええ、だってあなたは―――」

 

リアス・グレモリーは笑みを浮かべ口にした。

 

「魔王にも」

 

今度はイリナが口を開く。

 

「神王にも」

 

次はゼノヴィアだ。

 

「人王にも」

 

最後は木場祐斗。

 

「凡人にもなれる男、だからね」

 

「ぐはっ・・・・・!」

 

そこで俺は落ち込んだ。ううう・・・・・かなりきついなぁ・・・・・。

その長ったらしいあだ名。

 

「つーか・・・・・必要無くね?俺の護衛なんて。寧ろシアたちの方だろう」

 

「リシアンスさまの方はすでに護衛がいるわ。三年生に紛れてね。

ネリネさまとリコリスさまの方も大丈夫よ。あの二人にあなた以外の男が手を出したら、

魔王さまが黙るわけもないし」

 

「・・・・・納得」

 

絶対に家一件ぐらいは報復として軽く消滅しそうだ。あの親バカ魔王なら。

 

「それとあの一件で教会は今回のことで悪魔側―――つまり魔王に打診してきたそうよ。

『堕天使の動きが不透明で不誠実のため、遺憾ではあるが連絡を取り合いたい』―――と。

それとバルパーの件についても過去逃したことに関して自分たちにも非があると謝罪してきたわ」

 

・・・あくまで遺憾ですか。まあ、基本的に四種交流をしているだけで同盟なんて裏を返せば、

一時休戦みたいな感じなのかもしれない。

 

「近いうちに天使側の代表、悪魔側の代表、堕天使側の代表、そして・・・・」

 

リアス・グレモリーが緊張した面持ちになった。なんだ?

 

「―――人間側の代表もくるらしいわ」

 

『っ!?』

 

人間側の代表・・・・・つまり、―――兵藤家と式森家がくるってことなのか?

 

「この四つの代表者が集って会談を開くらしいわ。

なんでもアザゼルから話したいことがあるみたいだから。そのときにコカビエルのことを

感謝するかもしれないなんて言われているけど、あのアザゼルが謝るかしら」

 

「悪魔側の代表ってルシファーなのか?それともこの学校の理事長のサーゼクスか?

堕天使の総督もくるのか・・・・・嫌いな種族が大集合って・・・・・」

 

はぁ・・・・・と溜息を吐く。三大勢力が一堂に集まりだすなんて

嫌な予感しかしないぞ・・・・・。

 

「私たちグレモリー眷属とシトリー眷属もその場に招待されているわ。

あの事件に少なからずに関わってしまったから、そこで今回の報告をしなくてはいけないの」

 

「・・・・・あー、そうかい。それじゃ、俺には関係ないことだな。それじゃ」

 

ガシッ!

 

「待ちなさい。貴方も事件に関わったのだから私たちと一緒に会談に

居合わせないといけないのよ」

 

嫌な予感がMAXになってこの場から逃げようと踵返して歩を進めようとしたその瞬間に

リアス・グレモリーに肩を掴まれた。そして、彼女の言葉に俺は肩に掴んでいる

手を振り払ってリアス・グレモリーに振り返って口を開く。

 

「ふざけんな!俺が悪魔と堕天使が嫌いなのは知っているだろう!?

それに関わっているからって俺は神王と魔王に依頼されてただけだ!

人外だらけの集まりにいくかよ!俺はただの学生だ!」

 

「我慢しなさいよ!それに古の戦いから生き残る堕天使の幹部と無傷で勝った上に

神滅具(ロンギヌス)を四つ所有して、強力なドラゴンを数匹宿している貴方が普通の学生じゃないわよ!

むしろ、私の眷属にしたいぐらいだわ!いえ、貴方も私の眷属になりなさい!」

 

「今のお前の駒は二つしかないんだから無理だろう!?というか、悪魔に転生なんてゴメンだ!」

 

バンッ!

 

「リアス!彼を眷属にする気なら彼は私の眷属にします!」

 

「また悪魔が増えた!?」

 

この部屋の扉を勢いよく開け放ったソーナ・シトリー。

 

「ダメよ!彼は私の眷属にするの!」

 

「いえ、私の眷属悪魔にします」

 

「ソーナの駒は彼を悪魔に転生するほどの数が無いじゃない!」

 

「それはお互い様ですよリアス。ですが・・・・・忘れていませんか?変異の駒(ミューテーション・ピース)

上級悪魔になれば悪魔の駒(イーヴィル・ピース)と一緒に配付されますが、お

金を支払えば変異の駒(ミューテーショーン・ピース)は何個だって買えるものだと」

 

えっ、駒ってそんなもんなの?リアス・グレモリーの表情を見れば苦虫を噛み潰したかのような

表情を浮かべている。あっ、そうなんだ?

 

「因みに・・・・・その駒の価格は?」

 

「日本円にして一つ、一千万です」

 

「・・・・・お前ら悪魔+学生とはいえ、その額の金はないだろうが」

 

「持っているわ」

 

「持っていますよ」

 

・・・・・マジですか。どんだけお金持ちなんだ?この二人は。

 

「そう言うわけです。私はこれから彼の価値を調べるために保健室へと連れて行きます。

分かり次第、駒を買いに行きますので」

 

「なっ、そうはさせないわ!私が連れていくわよ!」

 

おーい、俺の意見は無視ですかー?額をくっ付け合うほどいがみ合う

二人を見て嘆息する俺だが、

 

「「イッセー(くん)!」」

 

「・・・・・なんだよ」

 

「「私は負けない!」」

 

「・・・・・もう、勝手にしてくれよ・・・・・」

 

部屋の隅に移動していじける俺。だって、俺の話を聞いてくれないんだもん。

 

ぐすん・・・・・。

 

「可哀想なイッセーくん・・・・・私が励ましてあげるわ」

 

「そうだな、励ましてやろう」

 

イリナとゼノヴィアが俺に抱きついて頭を撫で始めた。ううう・・・・・。

その優しさが身に沁みるぞ。

 

「ところで、二人はどこで住むんだ?」

 

「えーと、神王さまが言うには護衛対象の傍にいた方が護衛はやりやすいだろうから―――」

 

「お前の家に住むことになった」

 

「・・・・・マジで?」

 

「ああ、だからお前の家に住むことを断われたら私たちは外で寝るしかないが・・・・・

どうすればいい?」

 

ゼノヴィアは真剣な面持ちで問うてきた。どうすればいいって・・・・・そんなこといわれたら、

 

「(断われるわけ無いだろうが!)」

 

アッサリと葛藤もせずにこの二人の入居を許可してしまった。そして余談だ。

あの二人は運動で勝負をすることで決着を付けることなったが、

お互い拮抗して最後は引き分けとなった。

 

「(しかし・・・・・あいつは堕天使のところで生きていたのか)」

 

数日前、コカビエルを倒した夜に現れた『白い龍(バニシング・ドラゴン)』アルビオンの魂を宿す少女。

俺のもう一人の幼馴染のヴァーリ・ルシファー。コカビエルとフリードの回収をしに来たようだが、

 

『一誠、またすぐに会うことになるかもしれない。その時、お前に告げたい話がある』

 

それだけ言い残してあいつはいなくなった。俺に告げたいことって何だ?

 

「イッセーくん・・・・・」

 

「ん・・・?」

 

「ヴァーリのこと考えていた?」

 

「ああ・・・・・あいつが堕天使の所に生きていたなんて知らなかったし」

 

「うん、そうだね。私も驚いたよ」

 

俺に抱きついたままのイリナが更に密着してきた。

 

「でも、女の子だって知らなかったのよね?」

 

「当たり前だ。俺たちはやんちゃに遊んでいたんだぞ?泥まみれになって遊んだり、

服を着たまま川の中に飛び込んだりしてさ」

 

「ふふっ、懐かしいね。また昔のように三人で・・・・・」

 

「そうだな、三人で・・・・・」

 

彼女と俺は互いの顔を見詰め、小さく笑んだ。そうだ、昔のように遊びたいもんだな。

今度、いつ会えるのだろうか。早く会いたいもんだ。

なぁ、お前もそうだろう?ヴァーリ・・・・・。

 

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