ハイスクールD×D×SHUFFLE!   作:ダーク・シリウス

80 / 157
Episode3

 

「さて・・・・・彼女たちとどういう関係なのか、説明してくれちょうだい?」

 

「・・・・・」

 

放課後と成り、俺は懐かしき人物たちとリアス・グレモリーたちに囲まれていた。

 

「えへへ♪一誠ー♪」

 

俺の背中から抱きついて密着してくる白い髪の少女の最中で。

 

「十年前・・・・・リアス・グレモリーたちと出会ってしばらく経った頃に出会った」

 

「十年前・・・・・?あなた、また人間界に訪れていたの?」

 

「そうだ。その時はリーラとな」

 

彼女、リーラ・シャルンホルストに視線を向ければコクリと肯定と頷いてくれた。

 

「はい、その時はこの町、川神市に訪れて買い物をしていました。

一誠さまも気分転換をしてもらうためと思い、私と共に・・・・・」

 

「で、一誠はどうして彼女に懐かれているの?」

 

「リアス・グレモリーと形は違うけど彼女を助けたんだ」

 

「うん、お腹すき過ぎて死んじゃった僕を甦らしてくれたんだよねー♪」

 

『・・・・・へ?』

 

皆が間抜けな返事をした。まあ、それはそうだろうな。

―――彼女が餓死で死んだだなんて、誰も最初は耳を疑う。

 

「朱乃の母親を甦らせたように彼女にもあの力で甦らせたんだ。

まあ、それをしたら一週間も寝たままだという代償だったけど」

 

「え、ちょっと・・・彼女が餓死って・・・・・どういうこと?」

 

「そのまんまの意味だ。彼女の母親は例にも零れず彼女を虐待していたんだ。

それこそ食事を与えない時もあった」

 

「あつーい夏の太陽の日差しの中で倒れちゃってーそのまま僕は死んじゃいました♪あはは!」

 

いや、そこは笑うところじゃないと思うけど?内心呆れて溜息を吐いたら、

 

「それで、その後はどうしていたの?」

 

清楚にその後のことを尋ねられた。うーん、どうなったっけ?

 

「俺が目覚めたのは一週間後だったからその一週間の間はよく知らない。

リーラ、彼女はどうしていた?」

 

「はい、纏めて言えば念のために病院へ連れて検査をしてもらい、彼女の母親には虐待の罪で

警察に報告・逮捕してもらいました。その後、彼女の養母となる者に弁護士の付き添いのもとで

彼女を養女として引き取ってもらいました」

 

「だ、そうだ。一週間後に目覚めても体がろくに動かなくなっていて、

車いすに乗って彼女と再会した時には・・・・・」

 

「ウェーイ♪」

 

「まあ、こんな感じで元気になっていた。そんで、彼女と再会した際にはこの二人とも出会った」

 

「ど、どうも・・・・・」

 

「・・・・・」

 

スキンヘッドの男子生徒と眼鏡を掛けたイケメンで褐色肌の男子生徒。

 

「まあ、この三人とは数日間だけ交流をしていたんだ。

後は冥界や人間界のとある様々な場所で修業に明け暮れていた。以上だ」

 

『・・・・・』

 

皆の反応は無言だった。

 

「・・・・・まあ、彼らしいっちゃ彼らしいわね」

 

「はぐれ悪魔を追い返してくれたぐらいですから、無茶振りをしそうです」

 

「やっぱり、イッセーくんは恰好良いっすね!」

 

「はい、素敵です・・・・・」

 

「うんうん!私の幼馴染は凄いのよ!」

 

「いっくんの幼馴染は私と楼羅も同じ・・・・・」

 

無言はあっという間に終わり、俺を褒め称えてくれる。

 

「それにしてもお前、次期人王決定戦で見て俺たちは驚いたぜ?」

 

「はい、久し振りに見た戦うあなたをね」

 

「お前らがこの学園にいたことも知らなかった俺も驚いているけどな」

 

二人の男子生徒、葵冬馬と井上準と久し振りに会話をする。

 

「というか、井上の場合は何故にスキンヘッドに?」

 

「俺が寝ている時にユキに髪を破壊されたんだよ。まっ、気に入っているから良いけどな」

 

「・・・・・小雪の悪戯によってそうなったのか。似合って入るけど」

 

「そいつはどうも。ところでだ」

 

「ん?」と返事をしたら、

 

「お前と人王の姫って正式に結婚してんの?」

 

「いや、裏ではそうなっているけど、表は俺が18歳にならないと

結婚できないし・・・形だけの結婚だ。でも、いつか本当に彼女たちと―――」

 

「私たちも、ね?」

 

リアス・グレモリーに横やりを入れられた。・・・・・はいはい。どうせ、そうなるさ。

 

「なに、お前・・・・・人王の姫だけ飽き足らず、他の女にまで手ぇ出しているの?」

 

「手を出した覚えはないし、体を重ねた覚えもない。・・・・・数人を除いてだけど」

 

「「・・・・・」」

 

清楚が途端に顔を赤くした。もう、それだけで俺と体を重ねたと周りに分からせるもんだった。

リーラは表情を変えていない。

 

「ハーレムですか、素晴らしいですね♪」

 

「別にそんなこと意識した覚えはないんだけどな」

 

「あんたはそうだろうけど、その言動と魅力にあんたに好意を抱いてしまう女の子は

一杯いるってこと覚えておきなさい」

 

・・・・・キキョウ。それはまるで俺が無自覚に行為を抱かせていると聞こえるんだけど。

 

「キキョウちゃんもその一人っすけどねぇ?」

 

「なっ!シ、シア・・・・・!?」

 

「だって、イッセーくんに救われた女の子の一人だし、

それにキキョウちゃんの部屋にはイッセーくんの―――」

 

「わー!わー!わー!」

 

リシアンサスが気になる発言をしたが、キキョウがそれを良しとせず、

彼女の口を両手で防いで声を荒げる。

それを見ていたようで小雪、榊原小雪が・・・・・。

 

「むー、一誠は僕のだよ!誰にも渡さない!」

 

ガッチリと俺に体を押し付けながらそう宣言したのだった。

 

『・・・・・なんですって?』

 

新たな恋敵が出現して、目を丸くした皆だった・・・・・。

 

―――○●○―――

 

久し振りに再会した懐かしい三人組と話して翌日。

学校に登校した俺たちは教室に赴いている最中だった。

 

『・・・・・』

 

あからさまに川神学園の生徒に嫌な視線を向けられている。

 

「あはは、物凄い視線が感じますね」

 

「他校の生徒と交流すると必ずこうなるんだろうね・・・・・」

 

「まったく、面倒な奴らだ」

 

龍牙、和樹、俺はこの状況を口にしながら教室へと向かう。と、俺の視界に白い弾丸―――。

 

「いっせぇっ!」

 

ドゴンッ!

 

「ぐほっ!?」

 

じゃなく、榊原小雪が頭から突っ込んできた。

そのおかげで、朝食べたもんが吐きそうになってしまった。

 

「おー、早速ユキの奴は行ったな。んで、おはようさん」

 

「おはようございます、一誠くん」

 

二年S組と違う二年S組の教室から葵冬馬と井上準が出てきた。

 

「お、おはよう・・・・・つーか、小雪。抱きつくなら頭はよしてくれ」

 

「えー、じゃあ、こうするねー」

 

そう言って俺の背中に回って抱きついてきた。

 

「「「「「「・・・・・」」」」」」

 

リーラ以外の少女たちが厳しい目で向けてくる・・・・・。おおう、嫉妬の眼差し・・・・・。

 

「立ち話でもなんですから、教室でも?」

 

「ん、そうだな」

 

葵冬馬の提案に肯定と教室に入る。自分たちの席に座ると三人は俺の傍で佇んで―――。

 

「よいしょっと」

 

否、小雪は俺の股の間に座りこんで背中を俺に預けてくる。

 

『・・・・・我の特等席』

 

あれ・・・・・いま、オーフィスの声が聞こえたような・・・・・空耳か?

 

「あったかーい♪」

 

「そうか?」

 

「うんっ!」

 

元気よく返事をされた。・・・・・子供のようだな。いや、未だに彼女も俺も子供だけどさ。

 

「さーて、改めて自己紹介でもするかね」

 

井上準が話を進め出す。

 

「俺は井上準。川神学園の2-Sに所属しているんだが・・・不死川の件についてはすまないな」

 

「同じく2-Sの葵冬馬です。好きなことは女の子とお話しすることでしょうかね」

 

「僕は榊原小雪!好きな食べ物はマシュマロだよー!」

 

三人が自己紹介を終えれば、この流れに乗らずにはいられず、清楚たちも各々と自己紹介をした。

彼女たちも自己紹介を終えれば、雑談をし始める。

 

「なあ、一誠。部活はどーすんの?」

 

「部活?俺は帰宅部だぞ」

 

「なんだ、てっきり運動系の部活にでも入っているのかと思ったぜ」

 

「入る理由もないし、その必要性も感じないんだ」

 

だから、時間も余裕ができて家族との接する時間が多くあるわけで現状に満足している。

 

「じゃあよ、放送部に顔を出してくんね?」

 

「放送部?」

 

どうして放送部に?というか、井上準は放送部員だったのか?

 

「ああ、俺は放送部でよ。

他にモモ先輩と校内ラジオ放送LOVE川神って校内放送をしているんだよ」

 

「へぇ、意外だな」

 

「まあな。それでどうだ?お前ならモモ先輩も歓迎してくれると思うけど?」

 

ふむ・・・・・校内放送か・・・・・ここいら、俺たち駒王学園の生徒のことを知ってもらう

必要があるし・・・・・してみる価値があるか。

 

「ん、いいぞ」

 

「おっ、拒否される前提で頼んだのに引き受けてくれるのか?」

 

「駒王学園の生徒のことも知ってもらう機会だ。俺たちの学園のことも知ってもらうには

校内放送がうってつけだ。でも、俺だけじゃなく他にも何人か誘っていいか?」

 

そう尋ねると、二つ返事で了承してくれた。さてと、そういうことならあいつらにメールだな。

 

―――昼休み―――

 

―――放送室―――

 

「おおっ!綺麗な美少女が選り取り見取りー♪」

 

井上準に放送部=放送室に顔を出した俺は、リシアンサス、キキョウ、ネリネ、リコリス、

デイジーを引き連れて訪れた。放送室に入ると、キラキラと目を輝かす百代が出迎えてくれた。

 

「一誠もか?だけど、どうしたんだ?こんなハゲしかいない部屋にさ」

 

「そのハゲに誘われて来たんだ。ああ、準。彼女、駒王学園では放送部だった子だ。

今日から彼女も放送部員として一緒に校内放送をしてくれるか?」

 

と、デイジーを自己紹介する。駒王学園じゃ、彼女は一人しかいない放送部だったからな。

この学校で放送部として活動してくれれば問題ないはずだ。

 

「へぇ、放送部だったんだ?」

 

「えっと・・・・・私しかいませんでしたけど・・・・・」

 

「ああ、フレンドリーでいいぜ。俺は井上準だ。よろしくな」

 

「気をつけろよ。こいつは根っからのロリコンだからな」

 

・・・・・井上準・・・・・・お前って奴は・・・・・。

 

「ちょっとモモ先輩。俺は幼女を純粋な気持ちで好きなだけですってば。

決して卑しい気持ちなんて持っておりません!」

 

「・・・・・まあ、井上の女の趣味は置いて放送の打ち合わせをしよう」

 

「それもそうだな。ただ、時間も限られているから簡単に説明するぞ。

おいハゲ、お前が説明しろ」

 

「はいはい、分かっていますってば。まあ、今回は一誠たちは特別ゲストとして俺とモモ先輩が

お前らに色んな質問をする。で、質問をお前らが返答するって感じで放送するからな。

何か質問は?」

 

俺は特にない、他の皆に視線を向ければ・・・問題ないと視線で伝えてくるリシアンサスたち。

 

「大丈夫だ」

 

「そうか、そんじゃそろそろ始めるから心の準備をしておいてくれ」

 

そう言って井上準は放送設備を弄り始めた。対して百代はどこから出したのか分からない

ピーチジュースを飲み始めた。少しして、井上準が合図を始めた。

百代は目で「やれ」と伝えれば、井上準がマイクに向かって口を開く。

 

「ハァイエブリバディ、ケータイのを待ち受け画面に自分の写真にしているナルシスとは

いないかな?今週もラジオ番組LOVEかわかみが始まるよー。パーソナリティーは

二年でスキ-ンヘッドの井上準」

 

「人生、百花繚乱酒池肉林。三年の川神百代だ」

 

対に始まった校内放送=ラジオ番組。

 

「いやー、最近は色々とありましたね」

 

「ああ、特に県外から他校の全校生徒がこの川神学園に編入の形で共に切磋琢磨するように

なったがな。その他校の名前は駒王学園」

 

「駒王学園と言えば悪魔と天使、堕天使という人間とは全く違う種族もいますね?

モモ先輩はこの三つの種族の中で誰と戦いたいですか?」

 

「んー、やっぱり私は全員と戦ってみたいな。特に印象的な悪魔がいるんだ。

―――サイラオーグ・バアル。いま、私の中で戦いたいランキングでベスト3の中に入っている」

 

「では、残りの二人は誰ですか?」

 

「そうだなー。やっぱり神と魔王だな。あっ、因みに神と魔王はセットでだからな?

残りの一人は―――次期人王の兵藤一誠だな」

 

「おお、モモ先輩らしいですねぇー」

 

「だって、私より強い男だからな」

 

「さて、そろそろメールを読みたいところですが―――今回は特別ゲストを招いているんで

その方たちに質問をしてみたいと思います。メールを送ってくれた皆はごめんなさいね!」

 

「それでは、特別ゲストにも喋ってもらおうか」

 

そう言って百代は席に立ち上がって席を俺に譲ってくれた。その席に座ると井上準が口を開いた。

 

「特別ゲストの一人!まずは、駒王学園の二年S組所属、

そして次期人王である兵藤一誠さんです!」

 

「どうも、兵藤一誠だ。川神学園の全校生徒お呼び教師の皆さん。よろしくお願いします」

 

「いやー、兵藤一誠さん。この学校に編入して早三日目なんですがこの学校に馴染めましたか?」

 

「まだ三日目と言うわけでまだまだ。でも、学校の中を探検はしたぞ。

やはり通う学校が違うと階段の場所や設けられた教室の場所も違うな」

 

「そうですか。それはそうと、次期人王となって何か変わりましたか?」

 

「特に変化はないな。まあ、俺が卒業すると色々と忙しくなるのはまず間違いないと思う。

世界中の人間の代表として、頑張らないとな」

 

「はい、頑張ってください。では、次のゲストにも質問してもらいましょう!」

 

それが俺への質問の終わりだと分かり、席から立つ。

 

「シア」

 

「うん」

 

リシアンサスと交代する。彼女が席に座れば、

今度は百代が井上準と入れ替わってリシアンサスに質問した。

 

「今度はこの私が特別ゲストに質問だ。こんにちはお嬢さん。お名前を聞いて良いかな?」

 

「はい、私の名前は駒王学園の二年D組のリシアンサスです。名前が長いからシアと呼んでください」

 

「ありがとう、私のことはモモ先輩と呼んでくれ。では、質問だ。

シアの家族はどんな人でしょうか?」

 

「えっと、ウチのお父さんは天界に住む天使を統べる神王で、

お母さんは冥界の悪魔を統べる五大魔王の妹なんです」

 

「・・・・・これは驚きだ。神王さまの娘だとは思いもしなかった。

それに魔王の妹が母親なんて・・・」

 

そう言えば、百代は彼女の家族のことは知らなかったっけ。まあ、それはどうでもいいことか。

 

「となると、あなたは天使の代表的な存在としてこの学校に通っているということになりますね」

 

「はいっす!だから、川神学園の皆さんとは仲良くしたいと思っています。

もしも、私と出会ったら気軽に声を掛けてください。神王の娘ではなく、

一学生のリシアンサスとして皆と仲良くしたいので、どうかよろしくお願いするっす」

 

「うーん、健気な彼女だ!シアちゃん、抱きしめていいか?というか、ハグハグしたい!」

 

「モモ先輩。目が怖いっす!?」

 

身の危険を感じたか、リシアンサスは腕で自分の体を抱きしめた。

 

「まあ、冗談として他のゲストにも質問したいのでそろそろ次に移ろうか」

 

百代の言葉にリシアンサスは立ち上がり―――キキョウと入れ替わった。

 

「こんにちはお嬢さん。お名前はなんて言うのかな?」

 

「駒王学園二年D組のリシアンサスの妹、キキョウです」

 

「・・・・・妹?どう見てもシアの姉としか見えませんが・・・・・」

 

「ええ、よーく言われるわ。しっかりしている私の方が姉じゃないのか?言われたほどだもの」

 

「あはは、そうなんだ。実は私も妹がいるんだ。とっても可愛らしくてな、

犬のように甘えてくるんだよ」

 

「そうなんですか・・・・・私の姉とは大違いですね」

 

ガーンッ!

 

あっ、リシアンサスがショックを受けた。痛恨の一撃?

 

「シアの妹と言うことなら、あなたも天使、神族ということですか?」

 

「・・・・・いえ、私は悪魔、魔族です。家の事情で私の存在は隠されていたので」

 

「あー・・・・・すいません」

 

「気にしないで。私は今、とても幸せだから。そう・・・・・ある男に助けられ、

私は光の下で生きられるようになったから・・・・・」

 

キキョウ・・・・・。

 

「では、そろそろこの辺で」

 

「あ、ああ、そうですね。では、次のゲストどうぞ!」

 

百代が催促した。キキョウが席から立ち上がってネリネと交代した。

 

「おおっ!今度は爆乳のお嬢さんだぁっ!お嬢さん、今度私とデートしないか?」

 

「え、えっと・・・・・ごめんなさい。私には慕わっている男性がいますので・・・・・」

 

「おや、それは誰かな?っと、その前に自己紹介をお願いします!」

 

「はい、私は駒王学園二年D組のネリネと言います」

 

「ネリネちゃんか、可愛いー!さて、シアちゃんと同じ質問ですが、

家族構成をお聞かせください」

 

「私の父は五大魔王の一人、魔王フォーベシイです。お母さまはメイドです」

 

「魔王とメイド・・・・・なんだろう、不思議な夫婦ですね」

 

「ですが、大好きな両親です。

まあ・・・・・あまりはしゃいじゃってよくお母さまに注意されますが」

 

ああ、そうだな・・・・・。それと神王もだ。

 

「賑やかな家族だそうでなによりですね。では、先程の質問に戻りましょう。

好きな男性とはどんな人でしょうか?」

 

「・・・・・」

 

ネリネがいきなり耳まで真っ赤にした。恋バナになると彼女は初心な態度になるから可愛い。

 

「イ、イッセーさまです」

 

「・・・・・」

 

彼女の返答に百代は俺を見た。・・・・・んだよ。

 

「因みに、私とキキョウちゃんもイッセーくんのことが好きっす!」

 

「ちょっ、シア!?なに全校生徒にぶっちゃけてんのよっ!恥ずかしいじゃない!?」

 

シ、シア・・・・・・。お前、何てことを言うんだぁ・・・・・・。そんでキキョウ。

否定し切れていないぞ。

 

「一誠、お前・・・・・」

 

「井上、頼むからそれ以上何も言わないでくれ」

 

「・・・・・『神にも魔王にも人王にも凡人にもなれる男』ってお前のことだったのか・・・・・」

 

「だから、言うんじゃねぇよッ!?

つーか、ここまで知られていたのかあの不名誉な名前がよ!?」

 

思わず声を荒げてしまった。くそ・・・・・!

せっかく忘れていたのにまた思い出しちまったじゃないか!

 

「えっと・・・・・次のゲストにも質問してみたいと思います。一誠、後で私と勝負な」

 

「なんで!?」

 

理解しかねる!解せん!とそんな気持ちを抱いている間にもリコリスが席に座った。

 

「おっと、これもまた爆乳のお嬢さんだ!こんにちは、お名前を教えてください」

 

「私は駒王学園の二年D組、ネリネの妹のリコリスです」

 

「リコリスちゃんか。可愛い名前だね。

さて、質問ですが、リコリスちゃんの好きなことは何でしょうか?」

 

「えっと、趣味のことを言えば歌を歌うことですね。ネリネと一緒に歌を歌うことが大好きです」

 

「ほほう、歌が好きと。歌は上手なんですか?」

 

「それは最後のお楽しみと後で歌わせてもらいますね」

 

「そいつは楽しみだ。では、好きな男性のタイプは何でしょうか?」

 

「うーん・・・・・好きな男性のタイプと言うより、私はイッセーくんが好きだからね」

 

「・・・・・なぁ、一誠。お前はハーレムを築き上げるのが上手なんだな」

 

「そこはノーコメントと言わせてもらうぞ」

 

リコリス・・・・・お前はこの学校の全員を敵に回したいのか。特に俺の方だけど!

 

「それじゃ、兵藤一誠に好きになった理由は?」

 

「小さい頃、私たちを危ない人から守ってくれた・・・・・のが一番の理由です。

あの時のイッセーくんはとっても格好良かった。今でも恰好良いし、優しくて、強くて、

女の子に優しいの。特に小さくなったイッセーくんは可愛かったなぁ・・・・・」

 

「・・・・・惚気を聞かされるラジオ番組なんて初めてだな」

 

すまん・・・・・謝ることしかできないぞ。

 

「それにしても神王と魔王の娘が仲良しなんだな?」

 

「うん。家も近所だし、仲良く遊んでいることが多いね」

 

「なるほど、冥界も天界も平和ということですか。それでは、最後に質問だ。

学校を卒業したらリコリスちゃんはなにになるつもりですか?」

 

「勿論、イッセーくんのお嫁さんだよ!」

 

・・・・・ハッキリと答えちゃったよ。川神だけじゃなく、

駒王学園の全校生徒がいるってのに・・・。

 

「なぁ、一誠。お前は女誑しなんだな」

 

「よし、百代。放課後になったらちょっと面貸せ」

 

「ははは、いいぞ!」

 

嬉々として同意しやがったよ・・・・・。

はぁ・・・・・俺、この学校でも平和に過ごせないようだ。

 

「それでは、最後に一人のゲストを呼ぼうか。では、どうぞ」

 

最後、デイジーの番だ。彼女は緊張した面持ちで席に座る。

 

「はいこんにちは。あなたの名前は何でしょうか?」

 

「駒王学園の二年E組のデイジーです。

今日から川神学園の放送部と一緒にさせてもらいます。皆さん、どうかよろしくお願いします」

 

「よろしくー!さて、デイジーちゃんの趣味は何でしょうか?」

 

「そうですね、音楽のゲームをすることかな。

私、光陽町のゲームセンター『SILKY』でバイトをしていたので、

色んなゲームが得意なんですよ」

 

「女の子がゲームとは珍しいな。今度、お姉さんとゲームをしないか?

勿論・・・・・夜、布団の中でのゲームだけど」

 

「え、えっと・・・・・遠慮します」

 

「ちぇ、残念だなー。まあいいや。次の質問だ。次期人王の兵藤一誠と仲がよろしいですか?」

 

「はい、仲がいい方だと私は思っています。一緒にゲームセンターに遊んで、

やったことがないゲームのコツを教えたら、あっという間にマスターしちゃってびっくりした時も

ありましたよ」

 

「なるほど、では、恋仲関係というわけじゃないんだな?」

 

「ふぇっ!?」

 

ポンッ!とデイジーの顔が一瞬で赤くなった。いや、デイジーは俺に意識していないだろう?

普通に友達のように接しているし。

 

「ええっと・・・・・イッセーさんとはそんな関係じゃありません」

 

「あれ、そうなんだ?この流れ的にデイジーちゃんも一誠のことが好きなのかと

予想していたんだが」

 

「た、確かにイッセーくんは格好良くて強くて優しい男の子です。

だけど、まだまだお互いのことが分からないので、まだ友達として好きです」

 

「ほほう・・・・・『まだ』か?」

 

「こ、言葉の綾です!つ、次はネリネさまとリコリスさまの歌をお聞きください!」

 

あっ、強引に話を終わらせた。

席から立ち上がってリシアンサスとキキョウの後ろに姿を隠す

デイジー。

 

「二人とも、二人の歌をこの学校の全校生徒に聞かせてやれ」

 

「「はい」」

 

ネリネとリコリスがマイクの前に座る。そして―――

 

「「♪~♪~♪~」」

 

天使の鐘を歌い始めたのであった。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。