ハイスクールD×D×SHUFFLE!   作:ダーク・シリウス

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Episode5

 

 

「・・・・・京」

 

「会いたかったよ。一誠」

 

瞳を潤わせて俺の胸に飛び込んできた。そんな彼女の頭を優しく撫でて口を開く。

 

「この学校に来てから、久し振りに会う奴や懐かしい奴と再会が絶えないな」

 

「私にとって、今日は最高ーだよ」

 

「そうか・・・」

 

「でも、一誠は見ない間に色々と変わっているね。・・・女の子を複数侍らしている事とかさ」

 

グサッ!

 

「『神王に魔王にも人王にも凡人にもなれる男』が、一誠だなんて驚いたし」

 

ドスッ!

 

「見ていたけど、榊原小雪と物凄く仲が良かったね?私も小さい時からの付き合いだったのに・・・」

 

ズンッ!

 

「一誠なら、私の存在を気付いてくれるんじゃないかって今までずっと少し離れていたところから

見ていたのに・・・・・全然気付いてもらえなかった」

 

ドオオオオオオオオオオォンッ!

 

や、やめてくれぇ・・・・・・もう、俺のHPがゼロよ・・・・・っ!

 

「ごめん・・・・・なさい」

 

「やだ、許さない」

 

「ぐっ・・・・・」

 

「でも、条件を呑んでくれるなら許してあげても良いよ・・・・・?」

 

条件・・・・・?なんだろう。

 

「―――私と再会のキス―――」

 

「ちょっと待とうか」

 

ガシッ!と撫でていた彼女の頭を思わず掴んでしまった。

ああ、スイカを握力で割るぐらいの力でだ。

 

「久し振りに再会した友人にその条件はどうかと思うぞ?」

 

「久し振りに再会して改めて自分の気持ちに気付いた上での条件だよ?ところで、頭が痛い」

 

「ああ、悪いとは思っていない」

 

「・・・・・なんというーSな発言だろうか」

 

「自覚している。それも俺はドSだぞ?悪魔と堕天使限定で」

 

「・・・・・素敵♡」

 

どこがだっ!?

 

「というかなんだよ。改めて自分の気持ちに気付いたって」

 

「そのままの意味だよ。私、一誠のことが好き。

小さい頃、私を何度も勇気づけて、励ましてくれたり、遊んでくれたあなたが好きなの」

 

「・・・・・あの時か、今と成っては懐かしいもんだな」

 

「ねー。最初の出会いは私が全裸でいた時に一誠が欲情した目で―――」

 

ギリギリッ!

 

「ちょっとーおちゃめ過ぎじゃないかな?」

 

「ゴメンなさい。冗談です。だから頭を掴んだまま持ち上げないでちょうだい」

 

ハハハハハ、何を言っているのかさーぱりわからんなー?

 

『お前、何しているんだ?』

 

『・・・・・え?』

 

『遊ぶ相手がいないなら、俺と遊ぼう?お腹が空いているなら、一緒になんか食べよう?』

 

と、こんな感じで京と出会ったんだ。

 

「昔に比べて、京は健康に育ったようだな」

 

「色々と遭ったけどおかげさまで」

 

そうか・・・・・こいつも大変だったんだな・・・・・。

 

「感動の再会だが、そろそろ俺も帰らないといけない」

 

「えー」

 

「また明日会えるだろう。それに、俺のクラスに来るば良いだけじゃないか」

 

「じゃあ、そうするー」

 

こうして俺は、また懐かしい人物と再会を果たしたのであった。

 

「ところで、私とキス」

 

「するか!」

 

―――○●○―――

 

翌日、俺たちが教室にいると早速・・・・・椎名京が会いに来た。

 

「おや・・・・・」

 

リーラが珍しいものを見る目で彼女を見た。

ん、彼女も椎名京と会ったことがあるからそんな反応だよな?

 

「えっと・・・・・一誠くんの友人?」

 

清楚の尋ねに肯定と「ああ、友達だ」と告げていると、

 

「お久しぶりでございます。お元気そうでなによりです」

 

「あの時はどうもありがとうございました」

 

京がリーラにお辞儀をしていた。

 

「お礼を申し上げるのであれば、一誠さまに仰ってください。

私は一誠さまの願いに従ったまでです」

 

「じゃあ、一誠。感謝の印に私と熱いキスを・・・・・」

 

「しないからな」

 

迫ってくる椎名京の顔面を鷲掴みにして防いだ。

 

「また、新たな恋敵・・・・・」

 

「しかも、熱烈に堂々とアピールするなんて・・・・・」

 

「今回の敵はイリナが負けそうだな」

 

「負けないわよ!?というか、負けないもん!」

 

わー、イリナが宣言したよ。

 

「・・・・・あなたは?」

 

「私は紫藤イリナ。イッセーくんの幼馴染よ!」

 

「・・・・・あっそ」

 

素っ気なく京が興味が失せたとばかりに俺の背中から抱きついてきた。

 

「恋の敵なら、負けないよ。私、一誠の為なら何だってするつもりだからね」

 

「・・・・・へぇ、私たちに対する宣戦布告と取っても良いんだね?」

 

「成績や戦闘能力は負けるかもしれないけど、それ以外なら負けない。―――体の相性とかも」

 

カチンッ!

 

「「「・・・・・」」」

 

あれ・・・・・変な音が聞こえたような・・・・・。

 

「体の・・・・・?」

 

「相性・・・・・?」

 

言っておくけど、京とは肉体関係じゃないからな!?ここ、重要!

 

「・・・・・いっくんと営みしたことがないくせに何言ってんの?」

 

「これからする予定だから大丈夫」

 

「んはっ、これからだと?お前にそんな未来はない」

 

―――項羽!?清楚と入れ替わったのか!?

 

「知っているか?一誠は一度スればたたじゃ済まないんだぞ?それこそ複数ヤッてもだ」

 

「初夜の時だって・・・・・二人で百回ぐらいイカされ、狂わせられたよね?」

 

「快楽、快感、絶頂・・・・・一誠さまの逞しいアレで何度も何度も激しい波のように

与え続けられて・・・・・その最中で一誠さまから」

 

『愛している。ずっと俺の傍にいてくれ』

 

「と、耳元で囁かれたら・・・・・」

 

「ふふふ」と楼羅が恍惚とした表情を浮かべ、体を振るわせ始めた。

楼羅、あの時のことを言わないでくれよ!?というか―――聞いているこっちが恥ずかしい!

 

―――○●○―――

 

―――昼休みIn食堂―――

 

「今日は食堂で食べないか?」

 

と―――百代の提案に俺たちは乗って、食堂で食べることになった。

この学校の食堂は清楚で椅子とテーブルが多めに設けられているので俺たちが座るスペースも

当然のようにあった。足りなかった分は他の椅子とテーブルを持ってきて

昼食するという光景になった。

 

「食堂で弁当なんて非常識も良いところだな」

 

「私が誘ったんだ、問題ないさ」

 

「なんか、この学校の番長みたいな言い方ですね」

 

「だって、私は強いし」

 

「一誠に負けたのに?」

 

「・・・・・」

 

和樹に指摘で百代が沈黙した。そんな百代に苦笑いをするしかなかった俺たちだった。

 

「そういや、サイラオーグも同等の勝負をしていたからどっちが勝つか分からなかったな」

 

「えっ、サイラオーグ?彼、彼女と戦ったの?」

 

「ああ、夏休みにな。百代に会ってきたんだ。そこでちょっとばかし、腕試しと戦ったんだよ」

 

リーラから受け取ったお茶を飲んで百代に視線を向けた。

 

「へぇ、そんなことをしていたのね」

 

「二人を戦わせたらどっちが勝つのか本当に分からないな」

 

「そうだな。是非ともあいつと本気で戦ってみたいもんだよ」

 

拳を握って戦意の意思を伺わせた百代は笑みを浮かべていた。こいつも大した戦闘狂だな。

どっかの銀髪の幼馴染と同じ。

 

ブーッ!ブーッ!

 

不意に携帯が震え始めた。携帯をポケットから取り出して操作すると・・・・・あいつか。

 

「誰から?」

 

「杉並」

 

「杉並・・・・・シーグヴァイラ・アガレスの眷属?」

 

「まあな」と肯定しながら立ち上がる。

 

「あいつに呼ばれたから先に教室へ戻ってくれ」

 

「え?呼ばれた?」

 

皆が疑問を浮かべる中で杉並のところへ赴いた。

さて、秘密の部屋とやらを確保したようだし早速行動をしようか。

 

―――某所―――

 

「よう、杉並」

 

「来たな。同士よ」

 

とある場所、俺は杉並が指定した場所へ到着し、俺を待っていた杉並と合流を果たす。

 

「秘密の部屋を確保したのか?」

 

「無論だ。しかも我が主であるシーグヴァイラでさえ、発見することが困難な場所だ」

 

「・・・お前、はぐれにだけはなるなよ?」

 

主でさえもこいつを見つけることが困難だって・・・・・魔力でさえも探知、

感知することすら難しいってことだ。

 

「ふふっ、なるつもりはないさ。

ただ、俺の好きなようにさせてくれる条件として彼女に眷属悪魔になったのだからね」

 

「そう言えば、お前とシーグヴァイラ・アガレスの出会いってどんな感じだったんだ?」

 

「ふむ・・・至って普通だぞ?俺がとある桜だらけの島の学校で学校生活を過ごしていたら、

俺の能力を欲しいと彼女が現れた。その申し出に俺は喜んで『兵士(ポーン)』と成った」

 

「『兵士(ポーン)』?お前はそんな低い駒なのか?」

 

「俺は特別の力を有しているわけでも、神滅具(ロンギヌス)並みの神器(セイクリッド・ギア)

所有しているわけでもない」

 

それでも、主でさえ見つけるのが困難だというほどの才能を持っている

お前は凄いと思うんだが・・・?

 

「さて、立ち話もここまでにして中に入ろう」

 

行き止まりの廊下を進んでいく。俺たちを阻むように設計されている壁に

杉並は迷いもなく奥へと進んで―――壁の中に吸い込まれるように姿を消した。

 

「・・・・・」

 

幻覚の一種か・・・・・?そう思いながらも杉並の後を追って、

俺自身も壁の中に吸い込まれるような感覚を覚えながら秘密の部屋へと侵入した。

中は広くも狭くもなく、多種多彩な機械で一杯だった。

 

「お前・・・・・たった一日でここまで用意できたのかよ」

 

「ふっ、俺の手に掛かれば造作もないことだ」

 

・・・・・彼女、シーグヴァイラ・アガレスは何の目的でこいつを眷属にしたんだろうか。

 

「さて、俺と同士しか知らない隠れ部屋は確保した。

そっちはどんな企画を考えたのか聞かせてもらおうか」

 

「ああ、まあ・・・・・大雑把で言えば」

 

『全員と共に盛大なパーティ』

 

『チームバトルロワイヤル』

 

『豪華優勝賞品』

 

と、こんな感じに考えた。杉並は顎に手をやって俺に問いかけてくる。

 

「バトルロワイヤル・・・・・優勝できる者はたった一チームのみか?」

 

「ああ、RG(レーティングゲーム)の形でな。なにか付け加えることはあるか?」

 

「・・・・・気になることが一つ、バトルロワイヤルとするとなれば、

互いのチームと戦うのか?ただ、優勝するだけのために」

 

むっ・・・・・いま考えればそれは・・・・・。

 

「それでは、ただ相手を倒すだけで仲間と絆を作れるとはとても思えない。

何か、他にも共通な目的でなければいけないと俺は思う」

 

「・・・そうだな」

 

「同士の考えは俺も賛同する。だが、その内容は改めて考えるべきだ。

それと、俺たちだけでそれだけのことをできない。かなりの権力を持った権力者にも協力を

得なければならない」

 

確かに・・・・・うーん、色々と問題の山積みが増える一方だな。

 

「だが、それは簡単なかもしれないな」

 

「は?どうしてだ?」

 

杉並は徐に笑みを浮かべる。

 

「―――お前は神と五大魔王と関係を持っているからだ」

 

・・・・・あっ、そういうことか。

 

「それにこの学園の学長にも同士の発言で許可が得れるかもしれない。彼の元に行ってみよう」

 

「なるほど・・・・・まあ、それでも簡単に許可を得れるとは思えないんだけどな」

 

―――学長室―――

 

「いいぞぃ。その提案に認めるわい」

 

「アッサリと認められた!?」

 

「やはりな。流石だ同士よ」

 

いや、少しは悩んで話し続けると思ったのに、

こんなにもアッサリ認められるとは思っていなかった!

 

「わしも今の現状に憂いを抱いておるのじゃよ。わし自身も考えておるんじゃが、

如何せん本人たちの問題じゃ。わしらが介入しても解決にならん。

じゃから、おぬしらの行動を認めるんじゃよ」

 

「ありがとうございます。学長」

 

「うむ、念のために許可書を書いておくわい」

 

川神鉄心がペンを手にし、許可書を書き始めた。

 

ドォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!

 

「「「っ!?」」」

 

なんだ・・・・・この激しい轟音は!?

 

―――○●○―――

 

―――和樹side

 

一誠が途中からいなくなった後、僕たちはそれぞれの教室に戻ろうと廊下を歩いていた。

 

「一誠さん、杉並さんと何の話しをしているんでしょうかね」

 

「そもそも、何時の間に杉並と?」

 

「私たちの知らないところで一誠くんは何をしているのか気にもなるね」

 

滅多に隠し事をしない一誠に疑問が尽きない。過剰だけど、一誠は大事な親友だ。

僕たちにもできることがあったら、僕たちも何かしてやりたいから・・・。

 

「まあ、帰ってきたら聞けばいいじゃないか?」

 

「そうね。それでも話してもらえないなら、その時は信じているしかないわ」

 

ゼノヴィアとイリナがそう言う。うん、それもそうだね。

 

「さて、教室に戻ったら午後の授業の準備をしようね」

 

清楚さんがそう言いながら笑みを浮かべた。僕たちの教室に見えたところで―――見覚えがある人が

僕たちの教室に入ろうとしていた。その少女に清楚さんが口を開いた。

 

「私たちの教室に何か用?」

 

「なんじゃ、珍しく山猿どもが檻から出ておったのか」

 

高圧的な態度、学校なのに着物で登校し尚かつ授業を受けている少女が彼女の言葉に反応して

返答した。

 

「私たちがどこで食べようが勝手でしょう?」

 

「ふん、元々他校からきたお主らにこの学校に好き勝手動かれては困るのじゃ。

キーキーと猿のように喚かれたら堪ったもんじゃないからの」

 

「・・・・・はぁ」

 

「なんじゃ、そのため息は」

 

いや、溜息も吐きたくなるって。僕も同じ気持ちだし皆もきっと同じ気持ちだと思う。

 

「皆、教室に戻ろう?」

 

「そうだな、授業が遅れては皆に迷惑を掛けてしまう」

 

その言葉を発するゼノヴィアに同意と僕も首を縦に振った。

僕たちは彼女に目を向けず教室に入った。

 

「待て」

 

「・・・なに?」

 

「お主は葉桜清楚と言っな?」

 

彼女は清楚さんに用がある?

 

「それがどうかしたの?」

 

「同じ二年S組としてどちらが実力があるクラスなのか白黒付けたいとは思わぬか?」

 

「・・・・・別に、興味はないよ。私たちは戦いなんてあまり好きじゃないもの」

 

「ふん、お主がそんな態度では、お主らのクラスは高が知れていというもの。

魔法や魔力、神器(セイクリッド・ギア)がなければ此方たちに劣るのじゃからのぉ?」

 

「にょほほほ」と変な笑い方をする彼女。彼女は何が言いたいのだろうか?

いや、あからさま過ぎて溜息が出る。どうせ、そんな力を頼らないと自分たちに負けると

思っているんだろうね。あながち間違っていないけどさ。

 

「委員長のお主がそのようなことを申すのであれば、次期人王も情けない男かもしれんかもな?」

 

「・・・・・なんですって?」

 

清楚さんが怒気を含んだ。でも彼女は言い続ける。

 

「どちらが優れておるのか、興味がないとお主は抜かしたのじゃ。

普通はどっちが優位なのか知りたくて仕方ないはずじゃ。なのに、お主は興味がないと言う。

お前のクラスの者共も含めてお前と同じ意見を申すのであれば情けないと

此方は言っておるのじゃ」

 

『・・・・・』

 

「まあ、次期人王決定戦でお主は一度も戦っておらんし、

お主は弱いと言うことは全世界の人間たちが気付いていると思うからのぉ?」

 

無知とは罪なものだね。確かに清楚さんは戦いが苦手だけど、運動能力はずば抜けている。

その反面、彼女に内にいる英雄の魂が彼女の戦闘能力をカバーするどころか逸脱している。

僕が接近戦でやったらあっという間に倒されるのが必然的なほどに・・・・・。

 

「にょほほ、いま思えば弱き者に高貴な此方の華麗なる武術を見せる必要もなかった」

 

「・・・・・」

 

「次期人王とは言え、あの者は偶然にも同じ名前を持った貧民な民草の人間の間に生まれた

者じゃろうな。その上、真龍と龍神の力を借りなければ勝てなかった弱者。なさけないのぉ。

情けない男が次期人王なぞ、此方は理解できんのじゃ。どうせなら次期人王は此方みたいな家が

名家の者の方が世界も幸せに―――」

 

ドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!

 

『―――っ!?』

 

刹那―――この場に激しい轟音が鳴り響いた。

僕たちの教室は防音の魔法の結界を施してあるけれど、

流石に衝撃を緩和する結界までは施していない。教室の中は激しく

地震のように揺れたのかもしれない。その原因をしたのが―――。

 

「さっきから聞いていれば・・・・・お前は・・・・・」

 

瞳が赤い清楚さんだった。

 

「一誠の奴が、俺が弱いだと?安全な場所で観ていたお前がどうして言いきれるのか

是非とも知りたいなぁ?」

 

「お、お主・・・・・!?」

 

「確か、お前の華麗なる武術を俺に見せてくれるんだっけ?

いいぞ、俺に見せてもらおうじゃないか」

 

そう言って清楚さんはワッペンを取り出して彼女に叩き付けた。

 

「確か、こうやってやって互いのワッペンを重ねたら決闘ができるとか?

ほら、お前も俺と同じことをやれよ。そうすればお前を堂々とぶちのめることができる」

 

清楚さんから膨大な闘気が絶え間なく放出する。押しつぶされそうな感じ。

流石は西楚の覇王と称された人物・・・・・!

 

「ほら、どうした?弱い俺に華麗な戦いを見せてくれるんだろう?」

 

「貴様・・・・・二重人格じゃったのか!?」

 

「んはっ!さぁ、お前に教えるほど俺は安くはない。

知りたければ俺と決闘すればいいだけだ。なぁ、高貴な名家の?」

 

・・・・・彼女、挑発しているね。

 

「俺とお前の二年S組がどちらが実力が上なのか白黒はっきり付けようじゃないか?

それとも、今さら怖気づいたわけじゃるまいな?」

 

対して挑発された彼女は―――?

 

「い、いいいじゃろう!どちらのクラスが強いかハッキリさせてやるのじゃっ!」

 

ワッペンを取り出して床に叩き付けた。二つのワッペンが重なったその瞬間、決闘が受理された。

 

「―――まったく、何の騒ぎかと思えば」

 

その時、この場に聞き覚えのある声が聞こえた。

横に振り返ると昼食の時にいなくなった一誠、他に杉並とこの学校の学長がいた。

 

「決闘はワシの立ち会いの元で行ってもらうぞぃ。よいな?」

 

学長、川神鉄心の言葉に二人は決闘をする事と成った。

でも、これじゃ勝負にもならないと思うよ。

 

―――清楚&項羽side―――

 

グラウンドで俺、覇王・項羽は着物を着たムカつく女と対峙している。

 

「両者、名乗りを上げい」

 

「川神学園、2-Sの不死川心じゃ」

 

「駒王学園、二年S組の葉桜清楚」

 

本来、この決闘は清楚がするはずだが、

強引にあいつと入れ替わって俺があいつをぶちのめすことにした。

 

「(項羽・・・・・)」

 

悪いな。だが、お前の気持ちは俺も分かる。

アイツのことを知りもしない奴がベラベラと言いやがるのがとても腹立たしい。

 

「(・・・・・半殺しでお願いね・・・・・)」

 

はっ、お前も変わったな。一誠の影響か?

 

「ワシ、川神鉄心が立ち会いのもとで決闘を許可する。勝負がつくまでは、

何があっても止めぬ。が、勝負がついたにも関わらず攻撃を行おうとしたら

ワシが介入させてもらう、良いな?」

 

「ああ」

 

「了解じゃ」

 

俺とあいつは同意した。この学園の学長のジジイは力強く告げた。

 

「では、始めい!」

 

決闘が始まった。が、俺は一歩も動かない。

 

「なんじゃ、攻めて来んのか?」

 

「俺が攻めようがお前が攻めようが関係ない」

 

レプリカの方天画戟の柄を肩に叩きながら俺は言った。

 

「勝つのは俺だと決まっているからな」

 

「・・・・・っ」

 

顔を顰めたあいつ、不死川の奴が俺に向かってくる。

 

「此方の不死川流の武術をその身に味わうがいい!」

 

「・・・・・」

 

鋭く伸ばしてくる腕・・・・・。

 

「はぁ・・・・・」

 

溜息を一つ、

 

「話にもならない」

 

徐に武器を―――振り下ろした。

 

「食らえ!」

 

「っ!?」

 

不死川が目を丸くした。が、すぐに気を取り直してあろうことか扇子で俺の一撃を防いだ。

 

「―――そんなチャチな物で俺に勝てると思っていたのか?」

 

そう言いながら、足を力強く蹴り上げた。そう、不死川の腹にな。

 

ドッゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!!!!!

 

「にょわああああああああああああああああああ!?」

 

おー、高く吹き飛んでいるな。まあ?―――それだけで終わらせる俺じゃないがな。

内心笑って、宙にいる不死川に向かって一誠の足技を行使する。虚空瞬動だ。

空を蹴り、得物を力強く不死川の体に一閃。

 

「グエッ!?」

 

「んはっ、女のくせに潰れたカエルのような声を出すんだな!そーら、俺の攻撃を受けてみろ!」

 

それから俺の一方的な蹂躙と言う名の攻撃が繰り広げ続けた。

レプリカ故に、刃が潰されているからただの打撃程度にしかならないが、

俺はその打撃すら斬撃にも変える事ができる―――こうやってな。

 

ズバンッ!

 

「にょあああああああああああっ!」

 

不死川の着物が無残に紙クズのように細々と切り刻んで、未成熟な裸体が表に露わと成った。

 

「呆気なさすぎる。もういい、トドメだ」

 

闘気を得物に纏わせて―――不死川の腹に振り下ろした。そのまま俺と不死川が落ちて―――、

 

「これが俺たち駒王学園の力の一端だと思え!」

 

こいつを地面に思いっきり叩きつけたのだった。

 

―――○●○―――

 

不死川が担架に乗せられ、保健室へと運ばれる光景が俺の肉眼でも捉えた。

あーあー・・・・・なーにやってんだよ・・・・・・。俺は思わず手で顔を覆った。

 

「忌々しき事態・・・・・といったところか?」

 

「かもしれない。互いの同意のもとで行った決闘ならばしょうがないとはいえ、

ちょっと困ったな」

 

「早急に手を打つべきかもしれないな」

 

「そうだな」

 

「明日の昼もあの場所で」

 

「ああ、分かった」

 

杉並の言葉に同意し、一足早く教室に戻った。さーて、ユーストマたちにも協力を得ないとな。

 

 

 

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