ハイスクールD×D×SHUFFLE!   作:ダーク・シリウス

89 / 157
Episode12

 

 

―――龍牙side―――

 

町に襲撃する巨大モンスターことアジ・ダハーカと激しい戦いは時間の消費が強いられます。

最初のクエストの時は洞窟の中で行いましたが、今回はあの邪龍が空を飛ぶことが可能なので、

必然的に―――空から攻撃されるのです。

 

『弓兵』や『魔法使い』が遠距離攻撃をして

ダメージを与えるのですが如何せん、決定的なダメージは与えれない状況。

作戦で罠を張ってそこにアジ・ダハーカを突き落として、酒を飲ませて眠らさないといけない。

しかし、あの邪龍は嘲笑うかのように地上に降りて来ない。

 

『クハハハ、こうしているとお前ら人間は蟻のように見える』

 

三つの口から火炎、雷、吹雪を吐きだす。邪龍の攻撃を直撃した仲間達の体力が一気に

消耗していくのが伺える。邪龍と戦い続け空中からの攻撃を好まれて、

飛ぶことも地上でしか戦えれない僕たちは苦戦に強いられている。

中々事を進めれないことに歯痒い思いをする。

 

「(トラップはすでに用意した。後はあの邪龍をどうにか―――)」

 

「あーもう!あいつ、私たちをどこまで馬鹿にすれば気がすむんだ!?」

 

「流石にトラップと酒、僕たちの武装じゃまだアジ・ダハーカを倒せれないってことかな」

 

「こんな時、便利なアイテムがあれば・・・・・」

 

便利なアイテム・・・・・。

 

「・・・・・あれ?」

 

そう思った瞬間、そう言えばアレはまだ使い切ってないなと疑問が浮かんだ。

 

「清楚さん」

 

「え?なに?」

 

「最初にやったクエストで貰ったあの巻物・・・・・。

まだ一つの願いしか叶えていませんでしたよね?」

 

「うん、一誠くんが来たから願い事はそれで十分だと思ったし、

よほどのことがない限り願い事を―――」

 

『それだっ!』

 

周りから清楚さんの話を遮り、突っ込まれた。清楚さんは体を一時硬直させて呆然としていた。

 

「へ?」

 

「清楚、その巻物でもしかすればあの邪龍をどうにかできないんじゃないか?」

 

「例えば、相手の力の全てを奪うとか、空を飛べないようにするとかさ」

 

「・・・・・あ!」

 

彼女も気付いたようで慌ててあの時の巻物を自分のアイテムボックスから取り出した。

 

「でも・・・・・効くのかな」

 

「やってみないことには分かりません。試してみる価値はあると思いますが」

 

「・・・・・そうだね」

 

清楚さんは巻物を広げてアジ・ダハーカを見据えた。

 

「お願い、アジ・ダハーカの力を封印して!」

 

カッ!

 

その願いに応えるように巻物が光り輝き、その光はアジ・ダハーカへと向かった。

 

『なんだ?』

 

自身を包む光に怪訝な面持になる邪龍。―――不意に、アジ・ダハーカが地上に落ちた。

丁度その真下には好都合にもほどがあるとばかり、

大型モンスター専用トラップを設置した場所だった。

 

『ぬおっ!?』

 

下半身が全て埋まった。三つの首と前足しか出ていないけど・・・・・これで十分です!

 

「魔法使い部隊!雷撃呪文をありったけ放って!」

 

和樹さんが魔法使いたちに指示をした。何百人という魔法使いが各々と杖を掲げ、和樹さんを

筆頭に雷属性の魔法を放ったのでした。幾重の雷魔法はアジ・ダハーカを直撃し、

 

『アガガガガガガガガガガガガガガッッッッッ!!!!!』

 

全ての力を封印されたあの邪龍はかなりのダメージを与えた。

 

「急いで!この願い、そう長くは持たない!」

 

清楚さんからの催促に時間制だと気付く。多分、残り一分を切っているんだと思います。

 

「百代先輩!酒を頼みます!」

 

「分かった!ぶち込んで来てやる!」

 

あらかじめ用意していた大きな複数の内、

片手で酒樽を器用に二つ持って周りから攻撃を受けているアジ・ダハーカへ―――。

 

「そーらっ!」

 

大きな酒樽を野球選手顔負けの投球をしたのでした。

三つの口の内の二つに酒樽が吸い込まれるようにいく。

 

「「はっ!」」

 

矢場先輩と楼羅さんがアジ・ダハーカの口に入る酒樽を矢で打ち抜いた。

酒を入れる樽が壊れて中身の酒が邪龍の口内を濡らして胃の中へ入っていくだろう。さらに

 

『―――――っ!?』

 

すると、アジ・ダハーカの様子が一変した。目を大きく見開いたかと思えば、

 

『・・・・・ひくっ』

 

しゃっくりをした・・・・・・。

何気に顔が赤いし、人が酔っぱらった同じ表情を窺わせてくれる。

そして、アジ・ダハーカが意識を失ったように三つの首が地面に倒れて動こうともしなかった。

それどころか、

 

『・・・・・ぐごごごごごごごごごごごごごごん・・・・・・・』

 

寝息を立て始めた!―――これは、もしかしなくても!

と、思っていた僕の、僕達の上空に立体映像が展開した。

 

『MISSION COMPLETE』

 

と―――。一拍して、歓声が上がった。そして、僕は北区にいる先輩に連絡した。

 

「サイラオーグ先輩、そっちはどうですか?」

 

―――北―――

 

―――サイラオーグside―――

 

「ああ、今しがた。こちらも片付けた」

 

西からの連絡に現状を見て報告。

 

『く、くそ・・・・・っ!魔力が無いくせに、私を倒すなんてぇ・・・・・っ!

・・・・・おええええ!』

 

「ぎゃああああああああああああっ!きったねぇぇぇぇぇぇっ!?」

 

酒を飲まして酔っ払らせ、打撃を与えたらあの最強の五大龍王があの様だ。

流石のドラゴンもあれか。

 

『では、僕は他のところにも連絡してみます』

 

「分かった。こちらも連絡してみよう」

 

それだけ告げ、俺は南にいるリアスに連絡した。

 

「ああ、俺だ。西とこっちは終わったが、そっちはどうだ?」

 

―――南―――

 

―――リアスside―――

 

「ごめんなさい。―――まだ、倒せていないわ」

 

北にいるサイラオーグからの連絡に苦虫を噛み潰したような表情を浮かべ、現状を報告する。

あのドラゴンは火炎を吐くだけでいるが、時折発生するドラゴンを守る金色の光に中々

決定打を与えれない。

酒を飲まそうにも、知性が高いようで私たちが何をしようとしているのか看破されている状況。

 

『はっ!』

 

金色のドラゴンが地面を叩き付けた。すると、地面から火柱が突如に現れて仲間達を攻撃した。

あれだけで何十人か深いダメージを与える。

 

『分かった。今からそっちに行こう。それまで持ち堪えてくれ』

 

「ええ、ありがとう」

 

サイラオーグがこっちにくる。心強いわ。でも、私はまだまだ弱い。

 

「(私もイッセーの修行に付き合おう)」

 

彼の隣にいられるように―――。

 

―――東―――

 

―――ソーナside―――

 

「ええ、はい、お願いします」

 

西からの連絡を切り、未だに倒せずにいるドラゴンへ睨んだ。

ただ歩いているだけなので、攻撃はさほど困難ではない。

でも、予想以上に皮膚や鱗がとても厚く、切り傷やかすり傷、鱗を少しだけ抉った程度でしか

効果がない。

 

「(それが全身・・・・・)」

 

背中に乗って攻撃をする仲間もいましたが、結果は同じで振り下ろされる始末。

サイラオーグや川神百代ぐらいの攻撃力がなければ倒せないのだろう。

 

「―――やばい、町の砦に接触する!」

 

「っ!」

 

思考の海に潜っていた私を絶望の声で引き上げてくれた。今まさに真紅の四肢のドラゴンが―――。

 

―――ヒュンッ!ドッゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!

 

『グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!』

 

町に―――・・・・・・って、え?

 

『ええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!?』

 

ドラゴンが・・・・・真上から飛来した影と直撃して、苦痛、悲鳴が混じった咆哮を上げて・・・・・倒れた。それに私だけじゃなく、あのドラゴンを倒そうとしていた仲間たちが絶句、

驚愕の声を上げたのでした。

 

「ど、どういうこと・・・・・?」

 

「勝手に倒れた・・・・・なにで?」

 

「私たち、何もしていないんだけど・・・・・」

 

仲間たちが疑問を浮かべる。それについては心から同意です。

 

「―――ふん、真紅の龍など、我だけで十分だ」

 

不意に訊き慣れた声が聞こえました。その声は上から聞こえ、

見上げれば・・・・・ここにいるはずもないヒトがいました。しかも不機嫌な顔で。

 

「あいつめ、我の真似をするならば、我自身を戦わせれば良いものの・・・・・」

 

いえ、あなたでは絶対に倒せませんから。と、咽喉から出そうになり何とか堪えましたが、

あのヒトは倒れた真紅のドラゴンに向かって飛翔します。様子を見ていると、

徐に腕を伸ばして何かを引きずり出しました。それは―――。

 

「(イ、イッセーくん!?)」

 

全身ボロボロで意識がないのかグッタリしていました。

まさか、さっきの影は・・・・・イッセーくんだったのですか?

 

「さて、帰るとするか。オーフィス、戻るぞ」

 

「ん、帰る」

 

何時の間にか彼女の隣にいた黒髪の少女。

空間が歪んで一誠くんを引きずって二人は空間を歪めてできた穴の中へと潜って姿を暗ました。

 

「・・・・・会長、今のは・・・・・」

 

「・・・・・見なかったことにしましょう」

 

「・・・・・分かりました」

 

触れるドラゴンになんとやらです。物凄く気になりますけど、聞かない方が良さそうです。

 

―――○●○―――

 

―――一誠side―――

 

あー、酷い目に遭った・・・・・。何時の間にか、最終集団戦闘クエストが終わっていて、

全員が川神学園に戻っていた。俺を除いて学校はパーティー状態な展開でグラウンドで立食しては

ゲームで仲良くなった者同士と雑談していた。辺りを見渡せば杉並の姿が見当たらない。

まあ、当然か。あいつらが主役だし、

俺と杉並があんなゲームを企てたことを一部の奴しか知らない。

 

「うむ、お主らのおかげで皆が仲良くなったのぉ」

 

「感謝するよ。イッセーくん」

 

「どーも。杉並にも言っておけ」

 

川神学園の学長と駒王学園の理事長から感謝の言葉を述べられた。

いま、俺がいるところは屋上だ。

 

「とんだハプニングも遭ったが・・・・・なんとかなったしな」

 

「『九十九屋』・・・・・まさか、テロリストに目を付けられるとはね」

 

「知っているのか?」

 

「知っているも何も―――」

 

サーゼクス・グレモリーが良い笑顔を浮かべ出した。

 

「密かにミリキャスやリーアたんの学校生活を今でも調べてもらっているからね」

 

「・・・・・親バカとドシスコン」

 

意外と幅広く雇われているんだな。もしかしたらアザゼルも依頼したことがあるのかもしれない。

 

「それと、これはまだ学院の一部・・・と言ってもアザゼルとロスヴァイセ、

セルベリア・ブレスしか知らないが、駒王学園は『九十九屋』を雇うことにしているんだ。

主に学園の警備をしてもらうためにね」

 

「へぇ、そうなんだ?でも、金が結構掛かるんじゃないのか?」

 

「確かに依頼料は高かったが、学園と学園に通う生徒たちのために惜しんでいられないさ。

期間は『禍の団(カオス・ブリゲード)』が滅ぶまでだ」

 

そっか、んじゃ、早めに倒した方が良さそうだな。

これ以上、何かされる前にこっちから打って出たいところだ。

 

「しかし、光陽町以外の町や学校で異種族と触れ合うことができるとは・・・・・私は嬉しい」

 

「話せば分かる。見た目で判断されるのはしょうがない。悪魔は人間の敵だしなー?」

 

「若さゆえの過ち・・・・・と言わせてもらうよ」

 

あーそうかい。若さゆえ・・・・・ね。

 

「うむ、これなら学園際も成功するじゃろうな」

 

「駒王と川神の合同の学園祭、絶対賑やかになるぞ」

 

「うむうむ、それは楽しみじゃのぉー」

 

俺もそれについては同感だ。学園祭なんて初めてだし、成功させたい。

皆と楽しく過ごしたいからな―――。

 

―――Heros.―――

 

「・・・・・ゲオルグ、色々と大丈夫か・・・・・」

 

「ああ・・・・・なんとかな・・・・・」

 

「あ、あれは酷い・・・・・兵藤一誠・・・・・怖ろしい男だね・・・・・」

 

「ふふふ・・・・・俺も、信じられないことを知れた。

あれはない・・・・・絶対にない・・・・・」

 

「気持ちは分からなくないが・・・・・曹操、これからどうするんだい?」

 

「変わりない。今回は不覚にも不意を突かれてしまったが、作戦は続行するさ」

 

「そうか。ならば・・・・・しばらく休養してそれから行動を起こそう」

 

―――devils.―――

 

「―――では、我々に協力をしてもらえるのですね」

 

「おうよ、なんだかおもしろそーじゃん!

こんな中二病のオジサンの力になれるんなら喜んで貸しちゃうよー!」

 

「すでに行動できる準備ができています。私に賛同してくれる者も集まっております。

後は『力』を集めるだけです」

 

「その手始めとして、その懐かしい(・・・・)のを使って事を起こすなんて・・・・・。

お前、悪魔じゃん?」

 

「それが本懐では?―――さま」

 

「うひゃひゃひゃっ!そうだねっ!そうだよ!それこそが『悪』で『魔』だ!

さぁーて、悪魔は悪魔らしく、生きる全ての敵になろうじゃん?

あー、その前に久々に顔を出すとしようかなっと」

 

「誰と会うのですか?」

 

「ふふん、二人いるんだよねぇー。実に十年ぶりの再会だ。うひゃひゃひゃひゃっ!」

 

―――四人衆―――

 

「ようやく、動き出すか」

 

「ああ、状況に応じて私たちも便乗する」

 

「しかし・・・・・信じられないな。あの男がそんなことをしていたとはな」

 

「俺たちは奴を倒すために行動しているようなもんだ。だから、はぐれとなった」

 

「仇を討とう・・・・・例え、真実を受け入れもらえなくても・・・・・」

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。