とある関西人の幻想入り   作:どっかの主

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前回、咲夜にいたずらをして爆笑していたコウタとフラン
今回、新たにいたずらを決行するが大惨事になるとも知らずに…

第12話・始まります

※二次創作、原作崩壊、キャラ崩壊、文章力皆無の為どうかご容赦ください
更新速度が遅いのは本当に申し訳ありません

※ここから以降のお話は全て二次創作です


とある関西人の幻想入りPart11(紅魔館での日常②)

ある日

 

紅魔館・コウタの部屋(お兄様と私のお部屋)

 

「あー面白かった~」

「「「「だね~♪」」」」

コウタとフラン達は悪びれもなく、咲夜に対して行った行為を振り返る

その咲夜はというと

「うぅ…。カラシが頭に…。わさびが身体に…、熱いよぉぉぉ…」

精神的におかしくなってしまったのである

 

「ちとやりすぎたかもな…。ところでフラン」

「なあに、お兄様♪」

返事とともに彼に抱きつく

(もうこのままでいいや…)「俺の部屋の扉にさ、名前書いてあったよな?横に書いてあるあれ、なんなん?」

ふと思い出したかのように、入り口に書いてある部屋名について聞く

「お兄様と私の部屋って名前?もしかして気に入らなかったの…?」

“コウタの部屋”と書いてある横に書き足したかの如く“お兄様と私の部屋”と書いてあるがフランは勘違いをし、気に入ってくれなかったのかと不安げにうつむく

「いや、気に入らんなんて言ってへんからな?何で書き足した?それだけ教えてくれ」

気が付けば書き足されていたので書き足した理由をフランにたずねる

「あのね、私はお兄様と一緒に居たいの。私の部屋もあるけどお兄様の隣が一番落ち着くの」

(お兄様は私だけの物なんて言えないよ…)

「そーか。そう言ってくれりゃええのに…。まぁいいや、わかった。飽きるまで俺の部屋で過ごしな」

本当は知っている

フランが好意を向けている事を

しかし現実はそうはいかない

何せ人間と吸血鬼だから…

 

その日の夜

 

「ん…、お兄様…」

フランは横で寝ているコウタをじっと見つめ、小さな手で彼を抱きしめる

「お兄様は私だけの物ダヨ…?ドコニモ行カナイデネ?」

そして彼女はコウタの首筋を噛み、そのまま血を吸ったのである

その瞬間から彼は吸血鬼と同じ寿命を得るのだった

 

次の日の朝

 

「ん…、首がチクチクするんやけど」

首に違和感を感じた彼は鏡を見る

そして

「…フランだな。俺に噛みつきやがって」

文句と悪態をつきながらもフランの寝ている姿を見たコウタは

「まぁ、フランが俺と一緒におって幸せならええか…。この状況を潰しにかかる輩は全員殺す」

眼は紅く光り、右腕は変異し、手からはするどいツメが生えていた

 

紅魔館・廊下

 

「咲夜の様子でも見に行くか…。やりすぎたからあの後どーなったのか俺知らんし。気になるけど」

咲夜の部屋へ向かう彼はそうつぶやきながら扉前に着く

「オイ咲夜、入んぞ」

部屋へ入ったコウタは、咲夜の変わり果てた姿に呆然と立ち尽くす

髪の毛はボサボサになり、目は虚ろで不気味な笑みを浮かべたその姿はまるで廃人のようである

「咲夜…やんな?」

虚ろな目がこちらを見る

「あなた…、あなたぁ…!」

フラフラとこちらに近づき、そのまま彼を押し倒す

「アナタ…、アナタ…!」

「んむぐ…!ちゅる…」

強引に深くキスをされ、そのまま行為をしたのである

 

次の日

「おはようございます。妹様、あなた、朝食の時間です」

前日の夜の事をまるで無かったかのように二人を起こす咲夜

「ん~…、お兄様、朝だよ?」

「あ~…、眠い…。朝飯は抜きで」

朝に弱い彼は二度寝をしようとする

「何を言ってるのですか?毎日朝食を取らないと体調崩しますよ?」

“お前は何を言っているんだ”と言わんばかりに反論するコウタ

「咲夜、オマエここ数日寝込んでたやろ?寝込んでた人間に言われても説得力の欠片も見当たらんぞ」

(ゆうべの事は黙っておこ…。フランが発狂しかねん…)

「もう治ったんですから。さあ、お嬢様がお待ちです」

「へーへー」

 

少女達移動中&食事中…

 

「私のシーンは?」

「食事中は静かにするもんや。それくらいわかれやクソガキ」

「なんですって!?」

「いちいちうるせぇんだよチビコウモリ」

「殺す」

「やってみろや」

「ひっ…!」

 

食事中は静かにしましょう

 

 

紅魔館・パチュリーの部屋

「ようパチュリー、生きてるか?」

「毎回貴方はふざけないと生きていけないの?」

「毎日図書館にこもってる人間に言われとうないわ」

「私人間じゃないんだけど」

「いちいち揚げ足取んなやひきこもり」

「なんですって!?もういっぺん言ってみなさい?」

「なんべんでもゆーたるわ、紫もやし」

「殺す」

「やってみろや」

「ひっ…!その腕見せないで…。私トラウマなのよ…」

罵詈雑言が日常会話なコウタとパチュリー

はたから見れば仲が悪いように見えるが、お互い信頼しているのである

「せや、こあに呼ばれて来たんやったわ。こあ?買い物行くんやろ?フランも連れて行くから」

「お兄さん、妹様は吸血鬼なのですよ?日傘が必要なのでは…?」

「いらん。俺の能力でどうとでもなる」

能力ってすげーな

「じゃあ私は寝ておくから。夜になったら起こしに来て」

「へーへー」

 

少女達移動中…

 

「こあ、作戦通りでいくで?フランも」

「「「「うん♪」」」」

「はい!」

「こあはさんざん使い倒されてストレス発散、俺は逆ギレされた恨み、フランは何となくか…。まぁ、壊れんように限度をせなあかんな」

「お兄さん、図書館の本棚の配置を変えるんですよね?」

「せやで。当初は本の入れる向きを全部逆にしてやろうかと思ったけど時間が足りないから配置変更してやるんや」

当初本の背表紙と開く方を全て逆の方向にしようかと思ったが、時間不足の為配置変更らしい…

 

何があってパチュリーにいたずらしようとしているのか…

それは紅霧異変解決後の事である

「あら、貴方。その本私のよ?さっさと返して出て行ってちょうだい」

「返すわこんな読みずらい本なんざ。壁も修理して本も取り返したってのになんやねんその態度は」

本を魔理沙から取り返し、破壊された壁を修理し、さらに強化したことによってたとえマスタースパークを撃たれてもびくともしないように改修したコウタに返ってきた言葉はありがとうでもなく、恩を仇で返すような言葉が返ってきた

当然彼は青筋を立てる

「こあ、早くこの人間を追い出してちょうだい。目障りなのよ」

 

こめかみがピクッと動いた彼

レミリアが今の彼の姿を見ればきっと失神するであろう

なにせ変異した右腕を露出し、眼は紅く光り、殺気を放っている

 

「コ ロ ス」

「やってみなさい。日符「ロイヤルフレア」!!!」

突然巨大な火球がコウタを包む

しかし

「・・・・・」

あの時レミリアを圧倒した時と同じく、無言でパチュリーに近づく

「…!パチュリー様!」

突然目の前に小悪魔が立ちふさがる

「こ、ここからは私が相手します!パチュリー様には指の一本も触れさせません!」

しかし、目にもくれず小悪魔をスルーしていく

裏拳を小悪魔に当てながらパチュリーに近づく

「…?魔法が効かない…!」

そして圧倒的な力でパチュリーをねじ伏せたのである

彼曰く「あの時の記憶?無けりゃ今頃パチュリーと小悪魔はもれなく壁のシミやで?」と

 

「むきゅ~…」

「パチュリー様…」

2人そろって意識が飛んで行ったのであった

 

そして現在に至る

 

「って事が以前にあってだな」

「な、なるほど…」

小悪魔もこの人を敵に回したり怒らせたらひどい目に遭うと感じた瞬間である

「でも、どうやってパチュリーに仕返しするの?」

「ん?アイツが寝てる間に本棚にある本という本を全部逆さに置いてやろうかと思ったけどな」

それだと時間がかかるのは確実なのである

すると小悪魔がある提案を出す

「ではこうしましょう。お兄さんが時間を止めてその間に私と妹様で本棚の位置を魔法陣のように入れ替えるのですよ」

小悪魔もきっとストレスが溜まっていたのだろう。その笑みは不気味に微笑んでおり、目は笑っていなかったのである

「ほな、そないしよか。フラン、また分身作って今度は俺とこあ含め6人で協力やな。やる時間は夜でええか?」

「「「「うん!」」」」

(早すぎるわ…)「おっけ、こあもそれでええな?」

「はい!」

こうしてパチュリーの寝床および図書館は本棚の位置が勝手に変更され、さらに大惨事を引き起こすキッカケにもなるのだが、紅魔館組は全員知らなかったのだ

超爆発を起こす魔法陣とも知らずに…

 

少女達移動中…

 

「ス~ス~…」

パチュリーは完全熟睡していたのである

 

「オイ、音を立てるなよ?」

「「「「こっちだったよね?」」」」

「妹様、そっちじゃなくここです」

着々と本棚の位置を魔法陣型に入れ替える

パチュリーを囲うように

「おし、こんなもんやろ。つか眠い…」

「うん!お兄様、早く寝よ?」

「お兄さん、この後はどうします?」

「知らん顔しとけ。ほんで普通にふるまえよ?俺らは寝るから」

こうして、魔法陣型に入れ替えた彼らは次の日大惨事になることも知らず、そのまま解散したのであった

 

次の朝

「きゃあああぁぁぁ!何よこれ!」

パチュリーが悲鳴を上げる

「なんや!どないしたんや!」

「「「「うー…」」」」

しがみついていたフラン達を引き剥がし、パチュリーの元へ駆けつける

「いてて…、うわなんやこれ」

目にした光景はまるでパチュリーを囲うかの如く、綺麗に本棚が並べられていた

やった本人は知らん顔している

悪い奴だ

 

「あぁ…、むきゅ~…」

「オイ大丈夫か?」

「貴方…、今すぐ逃げたほうがいいわ」

「なんでや!何が起こったんや!」

パチュリーは本棚の並びを見て深刻な表情でコウタに避難を促す

「この並び、そして魔導書を直してある本棚…。この館は大爆発を起こすわ。それももうすぐに」

「何ならはよ逃げなあかんやんけ!パチュリー、掴まれ!」

「きゃあ!ちょっ、放しなさいよ!」

「アホ言うな!オマエ走れるんけ?無理やろ?こうするしかないんや!」

(えらい事してもうた…)

後悔しつつも今助けるべき人を避難させた彼は安堵するが…

「しまった、レミリアとフランと咲夜が!」

「心配ないわよ、貴方」

振り返ると、レミリアが立っており、隣には日傘を持った咲夜がいたのである

「おぉ、いつの間に…。てかフランは?」

「「「「ここだよ~」」」」

分身したままコウタの真横にいたのである

「はぁ…、寝るわ」

「ここは地面ですよ、あなた?」

そのまま寝ようとしたその時

 

紅魔館から凄まじい轟音が聞こえ、やがて地割れでも起きたかのように地面が揺れ、そして紅魔館は跡形もなく崩壊したのだった

 

全員その光景を見て呆然と立ち尽くすしかなかったのである

 

「私の館が…」

「お兄様の部屋が出来たところなのに…」

「私の書斎が…」

「お嬢様との思い出が…」

「パチュリー様…」

「あぁ…、申し訳ありませんお嬢様…。私が敵の侵入を許したばかりに…」

6人は立ちすくんでいたのである

 

「オマエら、こうなってしもうたのは何とも言えん。せやけど俺ら全員で出来ることをやろや」

彼の一言で皆がうなずく

 

こうして、紅魔館復旧をすべく、紅魔館の住人は日々奔走するのであった

 

To be Continued

 

第八章・いたずらも程々に(紅魔館の日常篇)

 




新年あけましておめでとうございます!
正月休みは家で死んでましたw
私事ですが、今年から例大祭、コミケ等の東方イベに参加します
なので投稿がやや遅くなりますがお許しください(元々おそいですがw)
次回から紅魔館再建篇です
シリアス?今の所無いです
それではまた!

フラン「お兄様、今年は何するの?もちろん私と一緒に過ごすんだよね…?」
咲夜「あなた、私といつ初詣に行くのですか…?」
主人公「俺は例大祭に行く。初詣はもう行った」
2人「はぁ!?」

作者は3月の後半に例大祭へ行きます(予定では日帰りで)

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