リプレイヤーは稼ぎたい   作:クリスチーネ小林

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魔獣との攻防戦

ガチャで見事ガンイージを当てた俺、小林は長門さんとムカイさんを一緒にコックピットに乗せ、ポケットから一千万円もしたサイコントローラー(泣)を握りしめて起動した。

 

 

騎士タイプの魔獣三体はそれぞれカラフルで赤、青、緑とはっきり言って正義の味方風のカラーリングで、比べるとどう考えても此方側は無駄にやられる雑魚モブにしか見えない。

 

 

因みに赤色の特徴はやたらとバカデカい大剣を所持し、青色は背中から竜を思わせる様な立派な翼を持ち、緑色は分厚くゴツい盾を所持している。

 

 

向こうはガンイージと比べるとデカイので正面からはやり合うのは不利なので今は隙を伺いながらビルの合間を移動してる最中だ。

 

 

「3対1で向こうはデカくて硬さそうだな⋅⋅⋅何とか装甲の隙間にピンポイントで当てないと、最悪再度ガチャを引いてもう少しマシな武器を出したい所だな」

 

「マスターは攻撃に意識を集中なさって下さい。魔獣達のスキをつくタイミングはワタクシめにお任せを!」

 

ムカイさんは俺の負担を軽くする為に頑張ってくれてる。本当に君が居てくれて助かるよ。

 

 

騎士タイプの魔獣の内、緑色のヤツが此方の様子を探る様にビルの合間を飛びゆっくりと移動している。青色はかなり離れた上空を高速で旋回している。赤色のヤツは飛ばずにズシズシとビルの合間の道路を移動してバカデカい大剣を背負って攻撃する気満々と言った感じだ。

 

 

ビルの物影に潜んでからどれくらいの時間がたっただろう?恐らくまだモノの5分も立っていないんだろうな⋅⋅⋅

 

くそ~ゲームの時は時間が過ぎるのは早いのにこんなに緊張を強いられる時は酷く長く感じるぜ⋅⋅⋅

 

「マスター向こうのビルに移動しましょう。飛ばずに地面を歩いて移動している赤い魔獣なら飛んでいる他の2体よりもスキを突きやすいと判断します」

 

 

確かに飛んでいる他の2体に比べればヤりやすい。このガンイージは飛べる事は飛べるのだが特にバーニヤとかロケットとかの類いは付いていない為、高速起動する分には些か不安があるからな。

 

よし!決まりだ!俺は長門さんにしっかり捕まっててと、言うと相変わらず無表情で静かに頷いた。

 

 

緑色の騎士魔獣に見つからない様にビルからビルへと移動し赤色の騎士魔獣に接近する。

 

様子を伺い俺はピンポイントでビームサーベルを突きやすい部分を凝視する。それにしても本当にデカい大剣だな⋅⋅⋅あんなの喰らったら一溜まりもないぞ。何せ此方とら装甲の薄い量産機だからな⋅⋅⋅ビームシールドでも防げるかどうか⋅⋅⋅?

 

 

少しネガティブな考えに陥ってるのに気づき、俺は気持ちを入れ替え攻撃する意識を高めた。

 

 

「マスター!ヤツは大剣を持つ右側に意識を集中してます。ヤツの意識の薄い左後方の方からの攻撃を推奨します!」

 

ムカイさんのアドバイスに頷いた俺はビルの物陰に潜み赤色のヤツが右側に意識を向けた瞬間を狙った!!

 

 

   ザシュ!!

 

 

俺のガンイージは見事赤色ヤツの左後方から後頭部を狙い斬りつけた!

 

よし!このまま真っ二つにしてやる!

 

サイコントローラーを強く握りしめイメージを流し込む。徐々にビームサーベルがヤツの頭に深く食い込んだが、

そこで動きが止まってしまう。

 

「なっ!?硬い!これ以上斬り裂けない?」

 

ビームサーベルがヤツの兜に少し食い込んだだけでそこからは全く動けない!!

 

「グガアァァァー!!!」

 

凄まじい咆哮を上げながら赤色の騎士魔獣は身体を激しく振り回してきた!

当然俺のガンイージもビームサーベルを握りしめてるので一緒に振り回される。

 

「くっ!一本しかないビームサーベルを失う訳にはいかない!」

 

俺はビームサーベルのボタンを押してビームの刃を消して何とか逃れる。

離れ際にビームサーベルでつけた傷に俺はせっかくなのでビームライフルを放ってダメ押しした。

 

 

予想よりも硬い為、真っ二つには出来なかったが頭部に何とかダメージを与える事には成功!その証拠にヤツの頭部の装甲は破壊されて⋅⋅⋅

 

「なっ、なんじゃありゃ?き、キモいぞ⋅⋅⋅」

 

破壊された装甲の中から黒い何やらモゾモゾした触手の様なものが飛び出し蠢き、眼球らしきものがコチラを睨んでいるみたいだ。

 

 

「グルガァァァー!!!」

 

 

明らかに怒気を伴って大剣を振りかぶって突進してきた!

 

「くっ!」

 

俺は機体を飛ばし回避運動を行ったが横から青色の騎士魔獣が突っ込んできた!すかさずビームシールドを展開して防ぎつつ、回転して受け流してギリギリ回避に成功⋅⋅⋅と思いきや今度は緑のヤツ迄盾を全面に押し出して突進してきた!!

 

サイコントローラーで通常よりもスムーズな動きが出来るとはいえ三体の連携の前には為す術なく緑色の突進をマトモに喰らってしまった!

 

 

「どわあぁぁぁー!!?」

 

 

凄まじい衝撃に録に姿勢制御が出来ずビルに突っ込み建物が崩れ去った⋅⋅⋅

 

 

 

「⋅⋅⋅ぐうぅっ⋅⋅⋅二人共大丈夫かい⋅⋅⋅?」

 

俺は二人の安否を確認する。 

 

   

   プニュッ!

 

 

⋅⋅⋅んっ?何やら俺の顔の横に柔らかいモノがあるぞ⋅⋅⋅?

 

「まっ、マスター⋅⋅⋅!あ、あの⋅⋅⋅」

 

よく見ると俺は長門さんの胸元に顔を押し付けていた!!?

 

 

「あっ、柔らかい!暖かい!⋅⋅⋅⋅⋅ってどわあ~!?ご、ご、ゴメン、ゴメンなさい!な、長門さん!!」

 

おっ、俺は長門さんに平謝りした!!

それにしても長門さんの胸元良い匂いが⋅⋅⋅って、こんな時に、何考えてんだ俺はっ!

 

あたふたして謝る俺に対して長門さんはプイッと顔をそむけて静かに一言⋅⋅⋅

 

 

「問題ない⋅⋅⋅」っと答えた⋅⋅⋅⋅

 

 

あ"あ"ぁぁ~やっちまったよぉ!コレ、完全にセクハラだよぉぉ⋅⋅⋅やっちまったよ⋅⋅⋅見た目15、6歳の女の子に⋅⋅⋅イヤ、宇宙人⋅⋅⋅もといアンドロイドだけどぉ⋅⋅⋅俺実年齢42歳なのにぃ~!!

 

 

「マスター!気持ちを切り替えて下さい!騎士魔獣達が追撃してきます!」

 

ムカイさんの一言で何とか気持ちを切り替えモニターを見ると赤色のヤツが大剣を振りかぶってきた!!

 

「くうっ!は、速い!!」

 

崩れたビルの中で寝そべっている態勢な為回避が間に合わない!?

 

 

堪らず左腕のビームシールドを展開して受け止めた⋅⋅⋅だが受け止めたのは一瞬だけで、そこから猛烈な重さの一撃が降りかかる!

 

 

  ドバァーン!!

 

 

赤色騎士魔獣の一撃でビルの残骸が粉々になり、大地がえぐれ深い裂け目が出来上がった!!

 

 

「な、なんて剣撃してんだよ⋅⋅⋅?」

 

 

俺のガンイージは直撃を喰らう寸前に咄嗟に胴体を捻り、本体部分は掠めた程度に留めた。

 

だが、ガンイージの左腕は斬り裂かれ片腕になっちまった!!

 

「くっそー!!」

 

ビームシールドのお陰で胴体へのダメージは浅く済んだが左腕を失っちまった!!

 

 

後ろへ距離を取り飛行し、お返しとばかりにビームライフルを連射しつつ右肩に備え付けてある2連装マルチランチャーを撃ち放った!

 

「くたばれりやがれー!!」

 

威勢よく放ったが、横からすかさず緑色の騎士魔獣がゴツい盾で難なく防ぎやがった!!クソがっー!

 

更に上空から高速で飛来してきた青色の騎士魔獣がレイピアらしき剣で斬りつけに来やがった!

 

苦し紛れにビームライフルを放つが当たらない⋅⋅⋅!は、速すぎるだろがっ!

 

一瞬で間合いに入られて青色がレイピアで突きを放ち、俺はギリギリでビームライフルで防ぐも結果ビームライフルに穴が開き、爆発しそうだったのですかさずエネルギーユニットのバレルを切り離した!!

 

 

俺は爆発の衝撃に紛れて何とかビルの物陰に逃げ込んだ⋅⋅⋅

 

「ハアッ、ハアッ⋅⋅⋅また、片腕に⋅⋅⋅しかもライフルを失ってビームピストルだけになっちまった⋅⋅⋅」

 

思わず愚痴ってしまう⋅⋅⋅

 

とにかくヤツらの連携は厄介すぎるぞ。それと赤いのが恐らく力。緑が守り。青が速さ⋅⋅⋅それどれが突出した能力を持ち手強い⋅⋅⋅空間消滅の時間迄はとても持ちそうにない。

 

 

どうする?どうする?ガチャを引いても量産型しか出ないし、兵器もどれだけのモンが出るか分からないし⋅⋅⋅

だあぁぁー!!どうすりゃいいんだ?

 

 

考えに煮詰まっていると横から長門さんが袖を引っ張り、俺に話し掛けてきた。

 

「な、なに?長門さん?今、色々考えてる最中なんだけど⋅⋅⋅⋅」

 

「小林⋅⋅⋅私は貴方のサポートをする為此処にいる。私に考えがある⋅⋅⋅スマホを貸して欲しい⋅⋅⋅」

 

 

長門さんの綺麗な瞳に俺はドキッとした。あ、イヤイヤこんな時に何を⋅⋅⋅さっきの事もあったので俺はつい顔を赤らめてしまった。何とか平静を保って長門さんの頼みを聞きスマホを渡す。

 

「それで、どうするの?」

 

訪ねると長門さんは虚空に向かってナニやら奇妙な単語?呪文の様な言葉を早口で言い放った⋅⋅⋅⋅!?

 

 

「な、長門さん?ムカイさん、コレって一体⋅⋅⋅?」

 

「恐らく長門様は情報統合思念体になんらかのアクセスをしているものと思われます!」

 

俺は固唾を飲んで見守っていると今度はスマホをその白く細い指先で弄っている⋅⋅⋅?

 

「⋅⋅⋅上からの承認を得て強力なMSを引き出す事に成功⋅⋅⋅」

 

えっ?MS?んっ?

 

長門さんの発言に驚いてると空間が割れ⋅⋅⋅なんと!ガンダムらしき機体が降りてきた!?

 

 

目を凝らしてよく見るとその機体は、【起動新世紀ガンダムX】に出てきた最強の機体⋅⋅⋅

【ガンダムDX(ダブルエックス)】だった!!

 

 

おおぉぉー⋅⋅⋅!!スゲー!!強いぞー!!カッコいいぞー!!そして美しい⋅⋅⋅って、感動してる暇は無い!

 

 

俺は恐る恐る長門さんに訪ねると⋅⋅⋅

 

「な、長門さんこの機体は⋅⋅⋅?」

 

「上から有機生命体の生活活動の資金を

3000年分前借りしてこの機体を購入した⋅⋅⋅」

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

へっ⋅⋅⋅?えっ?資金前借り⋅⋅⋅3000年分⋅⋅⋅?た、確か長門さんは俺と行動を共にする為の資金が毎月100万円支給されると言っていた⋅⋅⋅

 

 

え~とっ、月100万Х12ヶ月=1200万円で更にХ3000年は⋅⋅⋅⋅360億円⋅⋅⋅⋅360億円ー!!??

 

 

ゴハァァッ⋅⋅⋅⋅!!

 

 

お、俺は思わず、目、鼻、口から吐血した⋅⋅⋅⋅

 

「マスター!!気を、お気を確かにー!!」

 

ムカイさんが心配してくれるが⋅⋅⋅お、俺の心と身体は大ダメージを喰らった⋅⋅⋅

 

「小林⋅⋅⋅貴方が気に病む必要はない⋅⋅⋅私が私自身の判断で行動しただけ⋅⋅⋅この機体で私が活路を開く⋅⋅⋅!!」

 

 

⋅⋅⋅な、何やら長門さんはどうやらあの機体に乗り込み何とかしてくれるらしい。もう長門「さん」だなんて呼べない⋅⋅⋅

長門大明神⋅⋅⋅いや、女神長門有希様⋅⋅⋅いや、長門えもん?いや、

有希えもんか?

 

 

 

俺の思考を読んだのか、何かを感じ取ったのか長門さんは無言で俺にチョップをかました⋅⋅⋅

 

 

 

 

 

 

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