リプレイヤーは稼ぎたい   作:クリスチーネ小林

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ツキの月で一攫千金

食事を終えた俺は早々に布団に潜り込んだ。

 

「そんじゃお休みムカイさん」

 

「はいマスターお休みなさいませ」

 

色々とあれこれ足りない頭を使って疲れたからな⋅⋅⋅そのまま深く眠りについた。

 

「⋅⋅⋅マスター⋅⋅⋅よい夢を⋅⋅⋅」

 

 

 

ーーーーー

 

 

 

 

「ふう⋅⋅⋅今日のまどかも可愛かったわ⋅⋅⋅♥美樹さやか⋅⋅⋅彼女は相変わらずうざかったけど⋅⋅⋅取り敢えず魔獣の件は彼らに任せればいいわね⋅⋅⋅それにしても彼の絶望のエネルギーは実に甘美だわ⋅⋅⋅けどあの魔力の質は些か気になるわね⋅⋅⋅後は情報統合思念体の動向も気にかかるし⋅⋅⋅⋅そうね久々に介入してみましょう⋅⋅⋅⋅」

 

 

 

 

 

 

ーーーーー

 

 

 

「ん~⋅⋅⋅⋅しっかり眠れた⋅⋅⋅⋅」

 

「おはよございますマスター」

 

「ああ、おはようムカイさん」

 

俺はグルメテーブルかけ(サンプル)の使用回数節約の為、昨日スーパーで購入しおいたパンをかじりながら色々と考えていた。

 

かつて中退してしまった高校生活で青春を取り戻す事、満月の日に襲来するであろう魔獣を退ける事、宝くじの金で秘密道具をわんさか購入して今度こそ幸福な未来を築き上げつつ、前世で俺に対して悪行を行った奴らに復讐をする事⋅⋅⋅⋅

 

あれこれ考えていると杖のムカイさんが興奮気味に話りかけてきた。

 

「マスター!宝くじの抽選結果をお伝えします!」

 

「お、おう!」

 

俺はドギマガしながらムカイさんの言葉を待った。

 

「ロック5クジ、Jドリームカップクジ⋅⋅⋅⋅どちらも見事一等当選です!おめでとうございますマスター!!」

 

 

 

 

⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅うおっしゃ~~~!!!

 

 

俺は歓喜に震え大声で喜びを噛みしめた!!

 

よーしよーしいいぞ⋅⋅⋅これで計画が滞りなく⋅⋅⋅⋅「あ、あの⋅⋅⋅⋅マスター⋅⋅⋅⋅⋅」

浮かれている俺にムカイさんがとても申し訳なさそうに声をかけてきた。

 

 

「当たりクジの当選金額を調べたのですが⋅⋅⋅⋅今回は当選者が多数居られるので金額が大幅に下がっております⋅⋅⋅」

 

 

⋅⋅⋅⋅⋅へっ?

 

 

思わず間抜けた声を発した⋅⋅⋅

 

「ち、因みに一等当選金はいくらかな?」

 

「はっ、はい⋅⋅⋅⋅まずJドリームカップクジは今回キャリーオーバー無しで一等当選者13人の為、当選金額200万円です⋅⋅⋅ロック5クジはキャリーオーバーは有ったのですが一等当選者が20人の為当選金額800万円です⋅⋅⋅⋅」

 

 

⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅一等当選なのに少ねえ~!!!

 

 

い、イヤ待て、落ち着けよ俺。お試し品とはいえ秘密道具の効果で一等当選を果たしたんだ。確かに億単位の金は手に入らなかったが少なくとも合計一千万円という金額が懐に入るんだ!

 

お試し品だから効果持続時間だけでなく効果そのものも小さく設定してあったんだろう⋅⋅⋅⋅多分。

 

 

よし!ここは素直に喜んで感謝しよう!

 

 

「大丈夫だ、問題ないよムカイさん。それでも合計一千万円だ!生活費に学費に秘密道具のレンタル等⋅⋅⋅余裕が出てきたよ。ありがとう!」

 

「マスター⋅⋅⋅⋅⋅!」

 

さぁーて銀行で換金手続き⋅⋅⋅⋅⋅いや待てよ?確か高額当選金は換金されるまでに1~2ヵ月かかるんだったー!!

それ以前に今日は日曜日だから銀行しまっているしー!!

 

 

ど、どうしょう⋅⋅⋅⋅?

 

 

「マスター!!大丈夫です!ワタクシにお任せを!当たりクジを持って来て下さい。ワタクシが換金させて頂きます」

 

「えっ?マジ!?そんな事までできるの?スゲー!!わかった!ちょっと待ってて」

 

俺は急いで机の引き出しかはクジを取り、ムカイさんの前に持ってきた。

 

 

「それでは換金させて頂きますね。ズロロロ⋅⋅⋅⋅」

 

⋅⋅⋅⋅ムカイさんは当たりクジを口に飲み込みモゴモゴし始めた⋅⋅⋅突っ込むべきだろうか?

 

「ジャキーン!換金無事終わりました!よろしければ現金をお出ししましょうか?」

 

「ああ、お願い!」

 

「ムロロロ⋅⋅⋅⋅⋅」

 

あっ⋅⋅⋅やっぱりお金も口から出すのね⋅⋅⋅

 

そして一千万円の大金を俺は目の当たりにするのだった!

 

う~ん⋅⋅⋅こうやって現物を見ると意外と一千万円て少なく感じるのね⋅⋅⋅⋅これだけの金額を働いて稼ぎ出すのは途方もない労力と時間が掛かるんだけどね⋅⋅⋅

 

「マスター。差し支えなければこのお金をスマホにチャージしますがよろしいですか?」

 

「え、そんな事もできるの?じゃ、それで」

 

「はい!ズロロロ⋅⋅⋅⋅」

 

スマホで確認すると一千万円という数字が刻みこまれていた。

 

ふう⋅⋅⋅これで当面の生活費、学費、秘密道具購入、雑費と余裕ができたぞ!

 

この状況に甘んじる事なくバイトも始めよう!あ、そういや魔獣について話し聞いてないな⋅⋅⋅ムカイさんに詳しく聞かないと。

 

 

「なあ、ムカイさん。俺がこれから始末しなきゃならない魔獣ってのはそもそもどんなモンなんだ?」

 

「はい!お答えします。魔獣とはほむら様曰く、人間の負のエネルギーを糧にする一種の宇宙怪獣的存在との事です。有史以前から存在し人類達の天敵として常に戦ってきたみたいです。大きさは人間タイプの小さなもので1㍍から3㍍。怪獣タイプで全長10㍍から数百㍍。あとは奇妙な形態のものや幾何学的な形態等と様々です。ただ、いずれも通常の武器、弾薬といった重火器で対処可能です。」

 

何だか色々不安になってきたぞ⋅⋅⋅⋅重火器で対処可能とは、ほむらも自分で言っていたがよく考えるとそんなもんどこで入手すれはいいんだ?

 

仮に手に入れたとしてもマトモに扱えそうにないし⋅⋅⋅⋅

 

「あと、ほむら様の救済措置として魔獣の対抗策として武器や兵器等をガチャで入手可能です」

 

なに?ガチャだと?そんなんで入手できるのか!でもせっかくドラえもんの秘密道具をレンタルとはいえ運用できるしな⋅⋅⋅⋅

 

 

「はっ!マスター!ほむら様から通信が入りました!お繋ぎしましょうか?」

 

なんと!丁度良い。ムカイさん頼む。

 

「はい!ガガーッ、ピピッ⋅⋅⋅調子はどうかしら?悪魔ほむらよ⋅⋅⋅」

 

「はは⋅⋅⋅どうもお陰さんでまあ、何とかやってるよ⋅⋅⋅ポケットの中に秘密道具があればもっと良かったがな⋅⋅⋅」

 

俺は軽くイヤミを込めた。

 

「あら、秘密道具をお金で購入しなくちゃならない事に対して不満かしら?最初に言ったでしょ?制限と条件を付けると⋅⋅⋅⋅この世はすべからく『等価交換』よ⋅⋅⋅⋅しっかり励む事ね⋅⋅⋅⋅」

 

そう言われたらグウの音も出ない。

 

「わかったよ⋅⋅⋅で、今回はどんな用件だ?」

 

「ガチャの仕様についての補足説明よ⋅⋅⋅タイムリーでしょ?」

 

もしかしてこの悪魔は逐一観察でもしてるのか?

 

「貴方専用にガチャを調整したわ⋅⋅⋅まず通常の武器、弾薬は一回500円で使用可能よ。次に秘密道具のガチャ⋅⋅⋅これは一回10万円で引けるわ⋅⋅⋅」

 

 

イヤイヤ!値段の高低差が酷すぎるだろぉー!!

 

 

どちくしょうめ!どこまでいっても金と運か!!搾取が酷すぎる。世知辛い⋅⋅⋅

 

 

「⋅⋅⋅まあ、それと一応、ついでに貴方の希望も聞いてあげるわ」

 

「え、そう?じゃ、秘密道具の値段をもう少し安く⋅⋅⋅⋅」 「却下よ」

 

 

⋅⋅⋅⋅⋅も少し考えてくれよ!!

 

「ん~なら、このガチャの値段差が激しいからもう少し中間ぐらいのを⋅⋅⋅⋅あ、そうだ!魔獣ってバカデカイのもいるだろう?だから~そのロボット⋅⋅⋅そう、ガンダム!MSを引ける中間の値段のガチャを~出来ないでしょうか⋅⋅⋅⋅?」

 

「⋅⋅⋅ガンダム⋅⋅⋅RX78やV、G、W、X、∀、種に種運命。更に00あたりで良いかしら?」

 

⋅⋅⋅⋅⋅⋅何でこの悪魔はこんなにも詳しいんだ⋅⋅⋅?

 

「昔入院中に⋅⋅⋅⋅いえ、何でもないわ」

 

え、何だって?今、入院中って聞こえたぞ?悪魔も入院するようなケガや病気するのか?

 

「コホンッ!貴方の希望のガチャを創るわ⋅⋅⋅」

 

よし!ヤッパ男ならロボットに⋅⋅⋅ガンダムに乗って操縦したいってのが夢でロマンだからな~♪

 

「ガチャを引く値段はそうね⋅⋅⋅⋅大サービスの一万円からよ⋅⋅⋅」

 

望みを聞いてくれたのは嬉しいが、やはりトンでもない値段設定だよな⋅⋅⋅まあ、物が物だからしょうがないか。

 

 

「これだけお膳立てしたのだからしっかり魔獣の対処は任せたわよ⋅⋅⋅それと明日から待望の高校生活のリスタートでしょ?忘れ物のないようになさい⋅⋅⋅それと素敵な出会いがあるかもよ⋅⋅⋅?」

 

何か妙に優しくない?急にお袋みたいな事言い出したぞ⋅⋅⋅?

 

まあ言われなくとも明日から夢の高校生活だ!!

 

前世では約1ヶ月で中退せざる負えなかったからな⋅⋅⋅⋅出会いも沢山あるでしょ!そこは素直に感謝せねば。懐も暖かくて余裕もあるしな。

 

「ああ、わかったよ。ありがとう⋅⋅⋅ほむら⋅⋅⋅様?」

 

「⋅⋅⋅⋅何で疑問形なのかしら⋅⋅⋅そんなに気を使わなくてもいいわよ⋅⋅⋅⋅えと⋅⋅⋅そういえばまだ名前聞いてなかったわね⋅⋅⋅」

 

「本当に今さらだな⋅⋅⋅⋅俺の名前は

小林信一(こばやししんいち)小さいの小に林はそのまま、信一は信じるの信で一は漢字の1だ」

 

「そう⋅⋅⋅⋅今度から信ちゃんって呼ぼうかしら?」

 

「いや!マジやめてその呼び名⋅⋅⋅⋅!」

 

「ふふ⋅⋅⋅それじゃ⋅⋅⋅ブッ⋅⋅⋅」

 

 

「通信終わりました」

 

お疲れさん。んじゃ明日の準備しないとな~♬制服に鞄、靴、上履き、筆記用具、教科書⋅⋅⋅⋅それとバイトを探さないと。履歴書の用意もしなくちゃな!

 

 

 

 

 

この時の俺は能天気に構え過ぎていた事を後に大いに反省する等、夢にも思わなかったんだ⋅⋅⋅⋅⋅

 

 

 

 

 

 




すいません主人公の名前変えました。
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