ファースト・オブ・バレット   作:パルバール

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第10話『超人、須郷雅弘』

 

須郷雅弘、17歳

現在高校2年の学生であり身長は2mピッタリ、学力は高くないが街の不良に好かれる性格をしていて彼の周囲は少し治安が悪い

 

彼は元々超人ではなかった、勿論生まれた時から超人というのはない、彼が超人として目覚めたキッカケは現在不明だが中学生の時に何かがあった模様

 

正義感が強く人助けをよくしてるのをこの街に住んでいたらよく目にするだろう、あの身長と筋肉を見ただけで不良集団が恐怖し舎弟に入る程の威圧が悪さをする人間を見逃さないのだ

 

情報提供 :二日酔いが治ったタヌキ

 

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ここはエイレーネー日本支部、第1特殊部隊の一室

いつもなら全員何気ない会話を楽しみ笑いに包まれてる筈が今はカオスな状況になっている

 

「あああああああ!!!」

「終わらないっす…終わらないっすよぉ…」

 

発狂する宮島、絶望したように天井を眺める天田

他の隊員達は特にそういった感じではないが、全員忙しそうに作業している現在彼等がやってるのは資料作成

言い換えるなら求人の紙か

現在エイレーネー日本支部は驚異的な人手不足に陥っている…理由としては簡単だ、命が常に危険な職場を望む人なんてそうそういないからだ

しかも、それなりに実力もあり信用に足る人材でなければエイレーネーの情報が漏れる可能性もある

 

「くそ…16、17部隊がヘマして壊滅しなければ作る必要はないんだっ!」

 

と、宮島がドン!と机に拳を振り下ろす

エイレーネー日本支部には47の部隊が存在する

単純に考えると1、都道府県に1部隊いると思って欲しい

 

そして16、17部隊は合同でとある任務を遂行してる時に『何者かに襲われ全滅』したのである

この職場はよく人が死ぬ、いつ隣にいる奴が死んでもおかしくない

だが仮にも訓練された部隊2つが壊滅するのは異常過ぎた

その調査をしつつ、新しい戦力を探す為に求人の紙を作成してるのが現状である

 

「宮島、黙って作れ…現状暇な部隊は俺達なんだからな…」

 

俺達だけで47…今は45だが、その分の部隊の特徴やどんな職場なのか、そしてこの職に合うかどうかなどなど…

ぶっちゃけ俺達のやる事ではないが…広告等をしてる部署に行った時のあの空気、彼等は死にかけていた

仕事量という重圧に…

あと天田はいつものに加えて仕事が増えて絶望してただけなのでスルーする

 

そんなカオスな状況で、目の前の事で周囲に目が届かず一心不乱に作業してた俺達は

誰かが部屋から出ていくのが気づかなかった

 

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少女はこの本がとても面白いと思った

手に持ってる本は推理もので調べた結果もう次の巻が発売されていた

 

少女…エンは周囲を見る、全員忙しそうに作業をしている

エンは誰かに買って来てほしかった、彼等だけは多少信用出来たから

だがそんな彼等はちょろちょろと動き気づいてほしそうにしてたエンに気づかず…

だがエンは諦めず自分の財布を探す、見つけた財布の中身は1万円入っていた、これなら足りるだろう

 

深呼吸をし、覚悟を決める…話をしなければ大丈夫、目さえ合わせなければ大丈夫…普通にしていれば『この時代の人間』は怖くはない…と

そう自分に言い聞かせ立ち上がり部屋を出る、運よく誰からも気づかれることなく

 

外に出るのは久しぶりだった、外に出る必要がなく出てもほんの数秒だ…妙に視線を感じながら支部を出て菊野を気づかれないように出る

気持ちはさながら、いたずらする前の子供だ

どんな理由があってエイレーネーにいたとしてもエンはまだ小さな子供だ、感情のまま動き楽しむ…

そんなワクワクしているエンは小走りに、ただしフードを抑えながら街に向かう

 

街はいつものように大勢の人が行き来している、エンは多すぎる人の目線が怖くなった

見られている、蔑まれている、嫌われている、などの負の感情が溢れる、『あの頃』の自分を思い出し泣きたい気持ちになった

だがせっかく来たのだ、目的は達成したい

そう思い、出来るだけ人がいないところに…と歩き始める

 

─────────────────────

 

須郷雅弘はとても無関心だった、ちやほやしてくる人達も、ちょっとテレビに出ただけで凄い凄いと言ってくるクラスメイトも、何もかもがどうでもよかった

須郷にとっては、『お前達俺の事を何も知らないくせに』という話だった

俺の事を知らないのに、目に見える功績に踊らされ昔俺がどんな奴だったかを知らないで…と

 

須郷は街を歩いていた、周囲には人々が超人を一目見ようと野次馬の如く集まっている

ため息を吐き仮面の位置を直す、頭部を丸々覆う仮面…というよりヘルメットが近いだろう

流石にそろそろこの人集りをどうにかしないといけないと思った時

 

「おらぁ!てめぇら!兄貴は見せもんちゃうぞ?!」

 

と、12人のいかにも不良という容姿の男と女が須郷の周囲を囲む、須郷を中心に2m程の空間が生まれる

 

「へへへっ、兄貴!こいつらは俺達がどうにかしますんで!」

「兄貴は早く行ってくだせぇ!」

 

と、いい笑顔で須郷に言う

彼等は元々外から街に入ってきた不良だった、だが今は須郷にコテンパンにやられ

部下を名乗り、舎弟と名乗り、須郷の名が傷つかないようにボランティアや清掃活動を行い須郷の知名度向上に尽力している

 

「…たく、お前ら、程々にな」

「へへへへ…この前作ったクッキーの試食会がここになるとはなぁ!」

 

という声に背を向け出来るだけ人がいない場所を進む、どこに行こうという目的はない

ただ歩いて考えたくなかっただけだ

 

須郷がビルやホテル等の建物群の路地等を歩いている

ふいに空を見ると良い天気だ、今日はいい日になりそうな気がした

が、空を見て歩いていたせいか、曲がり角を曲がった直後誰かとぶつかってしまう、須郷の体格はかなり大きい

ぶつかって相手が勝てるわけなく尻もちをついた

 

「っ…すまねぇ、大丈夫か?」

 

と、須郷が膝をつき少女に安否を尋ねる

少女は真っ青を通り越して真っ白な顔で須郷を見ていた、須郷はその顔が

 

痛いほど分かってしまった




どうも、暑くなったり寒くなったり…日本やばい(確信)

では明日の…って今回の話に全く触れてないですね、まぁ…あれですよ…
主人公の影が薄くなっただけです、えぇ

では明日のお話で会いましょう
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