エン 出身地不明、年齢10歳
エイレーネーに所属したのは1年前、とある事件巻き込まれ
仕方なく第1特殊部隊に配属された
彼女は基本無口だ、というより誰も信用してないからか話してないだけかもしれない、同じ部隊の人間と1年一緒にいたが多少意思疎通が出来るぐらいに留まっている
エンは詳細は不明だが視線…というよりも人間に怯えている、彼女が感情を制御出来なくなると彼女の『能力』が
暴発してしまいとても危険である
その為極力他人との接触を禁止させるように、例え彼女が大丈夫と言っても
自分の事は自分が一番よくわかると言うが、本当に分かるのは周囲の人間の場合が多い
情報提供 エイレーネー日本支部
第1特殊部隊 隊長 柏崎悟
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エンはぶつかってしまった大男を見て一瞬目の前が真っ暗になった、謝罪の前に恐怖が先に出てくる
大男…須郷は何も言わない少女を見てあえて何もせず、ただそこにいる
怯えてる以上、変に動いたり話しかけても逆効果だ…須郷の威圧感と仮面のせいでもはや状態だが
須郷はさっさとその場を後にしてもよかったが、目の前の少女を見なかったことにするのはできなかった
昔の自分を見てるようで気に入らなかった
「おいお前…」
須郷が話しかける、数分待ったおかげでエンも平常心を取り戻しどうにか顔を上げる
「は…はい…?」
小さいが声を出す、話すのは得意ではなかったが喋らなければいけない…今の状況では
「お前こんなところで何してんだ?お前みたいなガキがこんな人気ない場所によ」
「ぁ…えっと…こ…これ…」
「ん…?」
と突然向けられたスマホの画面を見る、画面には『恋とサスペンス!〜そして突然の死〜』と書いてある
書籍の広告サイトが載っていた
「………………お…おう…これを買いに来たってわけか」
エンはコクリ、と頷く…題名はともかく須郷は疑問を感じた
「ってもよ、ここら辺に本店はないぞ」
「あの…その…人が怖かったから…」
須郷はため息を吐く、お人好しの性格だから不良達から慕われるようになったが…
「おいお前、俺は須郷雅弘、お前の名前はなんだ」
「あ…えっと…エン…です…」
「よし、エン!行くぞ、ついてこい」
と、須郷はドシドシと歩き出す
「ぇ…?何処に…?」
「本屋だ、言っとくがお前の為じゃねぇ、俺が行く用事がたまたまあって、お前が丁度同じ目的地だったから言っただけだ」
お人好しだから、目の前の少女を放っておけなかった
このまま帰ったらエンはトラウマを抱えてしまうかもしれない、だがら須郷は多少強引でも連れて行くことにした
不器用だが…
エンは困惑しながらもどんどん歩いていく須郷に置いていかれないように少し距離を開けてトコトコついて行く
…人影か2人を追いかける
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「わぁ…!」
と、エンが嬉しそうな雰囲気を出す
人の視線は須郷の方に一斉放火されてるのでエンは比較的に楽に感じられ、尚且つ本屋に来れた事でテンションが上がりあがって店内をうろちょろしている
須郷は感じる視線をどうにか振り払い店内をあっちこっち見回り目的の本を探す、近くの本棚から本を1冊抜き取り立ち読みをする
本の内容はかなり難しい、須郷は頭が痛くなってきた為
そっと本を本棚に戻してエンの所に向かう
「おいエン、見つけたか?」
「あ、うん!」
と、本を見せてくる
『恋とサスペンス〜そして突然の死〜』⑦
とてもふざけてる題名で7巻まで出てるのが不思議だ…
「お、おう…よかったな」
「うん!すごうのおかげ!」
少し興奮し過ぎてるが、余程嬉しいようだ
「んじゃ会計して…」
「あれ?兄貴じゃないですか!?」
と、ざわっ…と須郷の周囲の不良達が集結する
「兄貴!?その少女はいったい?!」
「ばっか、兄貴は小さい子がきっと大好きなんだ」
「な、なんだってー?!兄貴!流石に小学生はまずいです!せめて中学生にしてくだせぇ!」
と、途端騒がしくなる
「うるせぇぞ!お前ら!」
「ひえっ…」
「兄貴が怒ったー?!?!?!」
と、蜘蛛の子散らすように不良達が散る
その間に女性陣がエンに集まり『可愛いー!』『ちっちゃーい!』
と、わっちゃわちゃ
興奮し過ぎたエンはフードが取れてしまったらしくエメラルドグリーン色で長髪の髪の毛が撫でられてるエンの頭に連動してサラサラと動く
「わぁ?!うぅ…」
突然の事だらけで目がグルグルと回り始める
そこから不良達の行動は早かった、須郷とエン…エンが買う予定だった本はいつの間にか払われていた
2人は不良達に連れられゲーセン、マック、カラオケと2人を連れ回して遊び始める
最初は怖がってたエンも初めての体験が多過ぎ…好奇心が勝って最後のカラオケは知らない曲が殆どだったが全力で歌う程、不良達に溶け込んでいた…
「ぁ…あの、今日はありがとうございました」
「いいってことよォ!ってもエンちゃん家まで送らなくて大丈夫だった?」
「不安だしぃー、けど親来るって言ってるしぃー、いいんじゃなぁい?」
もう夕方から夜になりそうな時間帯だった、エンはエイレーネーの場所の事もある為親が来る…という事にした
「おいエン」
「何…?すごう…さん」
「さん付けは要らねぇ、気をつけて帰れよ」
「うん!ばいばーい!」
「じゃあな」
エンが須郷と不良達に手を振る
「ばいばーい!」
「気おつけて帰るんだぞー!」
不良の1人が応える
「ばいばーい!」
「じゃあねぇ〜」
女性陣のリーダー的女性が手を振る
「ばいばーい!」
「気をつけ(ry」
「帰れねぇ!」
エンがばいばいと言う度に1人ずつ反応してエンがそれにばいばい…という謎のエンドレス
放っておいたら何時までもその場で続いてたであろう…
須郷が不良達を無理矢理引っ張ってどうにか終わらせる
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エンはどうやらまだテンションが高いのか意気揚々と歩いている、フードは外してるからしない方がいいとか言われたんだろう
どんどん暗くなる街、そしてエイレーネー日本支部は山奥の菊野の所だ、今から歩いて行くと夜中だろう
それに気がついたエンは空を見上げて泣きそうな顔になる
「出してくれ」
と、運転手に声をかけ車を先に行かせ待機させる
俺は歩いてエンに近づき、エンの頭にチョップを叩き込む
ただし威力は低めだ
「っ?!?!」
ビクッ!と、エンは飛び跳ね恐る恐ると俺の方を見る
「よぉ、エン」
俺…柏崎がここにいるのが理解できないのか、あわあわ…と慌て始めるエン
「まったく…出掛ける時は一声を…って声掛けずらかったか」
確かに少しエンを放置してたのもこっちに非がある
「んで、どうだった、久しぶりの外は」
「ぁ…すごかった!」
と、エンは嬉しそうに話し始める
エイレーネーに来てからあまり話したがらず、俺達とも多くは喋らず…たまにはああいうのに会わせて刺激を与えるのもいいのかもしれない
…エンは自分の事を言いたがらない、もしかしたら
『昔のエン』の話を聞ける日も近いかもしれないな…
そう思いながら車に乗り込み支部に帰る
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須郷は帰り道を歩いていた、夜になり月明かりない今街頭が唯一の明かりだ
「……誰だ」
不意に止まり暗がりに向かって呟く
「おやおや、流石須郷さん、完璧に隠れてたんですがねぇ」
と、コツコツ…と須郷に近づく1つの影
「…なんのつもりだ、青葉」
「なんのつもりもありませんよ、少し忠告しに来ただけですよ」
メディア界の超人、記者でもある『長内青葉』がそこには立っていた、ピンクの髪にポニーテール、顔は美少女の分類に入るだろう
「忠告だと…?」
「えぇ、貴方にとって聞いてても損は無い忠告ですが聞きます?」
「…なんだ」
極力、青葉には敵対しないようにする、須郷のような力がある訳では無いが情報操作か大得意な青葉が不機嫌にならないように
「ふふふ、須郷さん、貴方とても面倒な方と仲良くなったようですね」
「っ…」
これは気づかれてもおかしくはないと須郷は思った
そして青葉は話を続ける
「そして2つ目は…貴方を恨んでる人が近々貴方を狙うかもなのでお気をつけて」
「…ふん、そんなの大した事はねぇな…だがなんでわざわざ教えてくれるんだ?」
須郷は青葉が何をしたいのかさっぱり分からなかった
「そんなの簡単な話ですよ、私達仲間じゃないですか」
そう言ってのける青葉の顔はとても良い笑顔をしていた
「では私はこれで!」
と、去っていく青葉、何をしたかったのか、本当に忠告だけだったのか、それよりも
「仲良くなる…エンの事か?…面倒…何言ってんだあいつは」
そう呟き、須郷は家に帰る
どうも、昔始めての場所に行った時調子乗って迷子になった私です
今回の話はエンちゃんの初登場!(初ではない)
あっ…ちなみに今回出てきた『恋とサスペンス!〜そして突然の死〜』は
とある友人が小説の題名考えてたので思いついたこれを親切に教えてあげたらマジで恋とサスペンス!〜そして突然の死〜、を書いてました。
冗談が通じないかもしれない時は説明を加えてあげましょう!
では次回、明日のお話で会いましょう