ファースト・オブ・バレット   作:パルバール

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第12話『予感は確信に』

超人によって栄えた街、その街の華やかさと人々の活気とは真逆に作り過ぎた建物や失敗してしまい職を失った人々が集まってしまっている場所が存在する

 

廃墟になってしまったスーパーやホテル等、一定の範囲で誰もいないある意味ゴーストタウンのようになってしまった場所は街の闇と光を表すように今も尚存在している

 

また密売人や麻薬組織、ヤクザやマフィアが居るなど噂が後を絶たず、復興をする企業もおらず

そんな光が強くなった反面闇が深くなったのがこの街だ。

 

街の知識 著作:情報屋 酔っ払いタヌキ

 

─────────────────────

 

土曜日、朝の10時を過ぎ清々しい日だ

そんな良い日のとあるオシャレなカフェに6人の人影が座っている、その中でもとてもイケメンオーラを撒き散らしコーヒーを優雅に飲む男

 

「あの柏崎さん」

 

そう!その男こそ俺こと柏崎悟だったのだっ!

 

「あれ、聞こえなかったっすかね」

 

その姿は細マッチョの高身長、そしてブラックコーヒーを1口…うん美味い

 

「高身長はともかく今飲んでるの砂糖めちゃくちゃ入ってるくそ甘いやつっすよね?」

 

外野がうるさいが無視する

 

「誰が外野っすか!てか柏崎さん」

「んだよ天田」

「…1人で何ブツブツ言ってんすか…?」

「………画面の向こうの君は怪しい人を見つけたら目を合わせないようにするんだぞっ!」

「あ、すいません通報したっす」

 

なんて奴だ、お父さんそんな子に育てた覚えありません

とまぁ、そんなどうでもいい茶番はここまでにして…

俺達、エンを除く第1部隊の全員がおり各々好きな飲み物を頼んでいる

 

「私としては猫カフェの方が個人的にとても良かったのですがね」

「私はどこでもいいから別にって感じよねぇ〜…あ、カプチーノ1つ」

「俺はコーラっ!」

「ふん、私は暇ではないのだがな………オレンジジュースを頼む」

「私はコーヒーで」

「あ、私はこのチーズケーキがいいっす!柏崎さんゴチになります!」

「んー?天田いい加減にしないと手が出ちゃうぞー?」

 

まぁこれも経費にねじ込むとして、何故俺達が集まってるのか、それは…

 

「しっかしよぉ、意外だなぁ」

「ん?何がでしょう?」

「エンだよエン、あいつ来てから俺達ともまともに話せなかったくせにあいつらと喋るようになるってのがよ」

「分かるわぁ…私としては気を使ってたんだけど逆効果だったかしらぁ…」

 

現在遠くに見えるゲーセンにエンと須郷、そして取り巻きの不良達が入って行くのが見える

エンが須郷と接触した事はすぐに仲間達の間に広まり現状このままで良いかどうかの確認中である

かれこれ5日経つが…

何故確認をするのか、それは須郷は超人でエンはエイレーネーの人間だからだ…現エイレーネーの方針としては超人に存在を知られるのは限りなく無くす事だった、超人も十人十色…必ずしも協力的とは限らない

 

その上超人は普通ではない、どんな思考回路なのか…例え協力を得られたとしても昔は裏切られ手痛い損害を出してしまった実例がさらに接触する可能性を潰す

 

つまり今エンはかなり危険な状況とも言える、須郷がもしかしたら…という可能性も無くはないから

 

「ま、見た限り普通にエンは楽しく遊び須郷は特に何かするわけもなく、ただ振り回されてる感がするな」

「そうですね、エンさんに良いお友達が出来て私嬉しいです」

「良い友達…?なのだかはこの際置いとこう」

 

矢本があれを良い友達と考えるならそうなのかもしれない

…まぁパッと見楽しそうに遊ぶ学生に付いてきた妹的な普通に見える

 

「ま、大丈夫そうだから解散」

「柏崎はどうすんだよ?」

「そうっすよ、柏崎さんも帰って仕事するっすよ」

 

残業が続く2人が俺に色々と言ってくる

 

「俺はまだここに居る…というか…まぁお昼過ぎまでは監視だな…念の為」

「えぇー!柏崎さんだけずるいっすー!私も残って美味しいもの食べたいっすよぉ!」

「矢本、連れて行け」

「はい、では行きましょうね」

「あぁぁぁぁ!?嫌だぁ!もう資料作業は嫌っすあぁぁぁ!」

 

最後ちょっと語尾が怪しくなってる天田と宮島を連れて矢本達は支部に戻って行った

 

「さて、すみませーん!チーズケーキ1つ!あ、料金はここに請求しといてくださーい!」

 

───────────────────────

 

「むぅ…」

「エンはクレーン弱ぇな」

 

ゲームセンター、そこでクレーンゲームに興じてるエンとそれを見守る須郷

他の不良達は各々好きなゲームをしに行ったようだ

 

「これ…取れないよ…」

「んだよ、根性ねぇな…」

「取れないんだもん…っ!」

 

最初出会った時の怯えた雰囲気は感じない、良くも悪くも不良達の陽気な空気に当てられ元の自分を出せるようになったようだ

まだ誰かが近くを通ると怯えるが…

 

「…なぁエン、お前はなんで俺達と一緒にいるんだ?学校のダチや家族がいるだろ」

「………」

 

エンはクレーンゲームの方を見ながら何も言わない

突然の過ぎたか、あまりプライベートの事を聞くべきじゃなかったと須郷は後悔する

 

「…私…ずっと1人だったの」

 

チャリンと100円入れてクレーンゲームを始める

 

「ずっと1人で、お父さんもお母さんも居なくて、友達もいなくて…ずっと化物って言われて…石を投げられて…」

「…………」

 

須郷は何も言えなかった、こんな小さな少女が抱えている事を聞いて言葉が出なかった

 

「けどね…私…今は楽しいよ、だって知らない事だらけで…すごうが色々教えてくれて…皆が優しくしてくれて」

 

ウィーン…とクレーンが動く

 

「だから、その…私は皆が良ければずっと一緒にいたいなって…」

 

クレーンは景品のぬいぐるみをガッシリ掴み動いていく

そして…ポトっと下の取り口に落ちる

 

「えへへへ…これあげるね」

 

と、ぬいぐるみを須郷に渡す

あまり可愛くないぬいぐるみだ、だが須郷はとても暖かい気持ちになった

 

「…あぁ、俺達はお前を拒んだりしねぇ、好きなだけ居ろ、あいつらも拒みはしねぇからよ」

 

須郷はエンの頭に手を置き撫でる、もしかしたら、エンと不良達なら、打ち明けれるかもしれない『自分の秘密』を

 

「なぁ…エン…」

 

と、言った時、違和感を感じた、言葉を発してる時周囲にいた不良達が見えない

 

「…まて、おいエン、あいつらどこ行ったかしらねぇか?」

「ぇ…?知らないよ…?」

 

嫌な予感がする、青葉の言葉が頭の中で思い出し…そして予感は現実に確信した

 

『須郷雅弘、お前の仲間は人質として捕まえた、返して欲しければ廃校、体育館まで来るように』

 

須郷は走り出した、また自分のせいで誰かが…




どうも、ちょっと話の流れを見返してたら茶番が多かったのでカットォ!
して、ちょっと急展開っぽくなってしまって深く反省している私です

いやぁ…まぁ…茶番が2話分ってどうなんですかね、やはり休憩的な意味合いで出した方がいいんですかね…

では!また明日、次の話で会いましょう
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